日本史勉強法


【共通テスト日本史】センター試験と問題傾向が違う!センター過去問は使える?

*紹介している教材にはプロモーションを含みます

  • 2025年度入試から学習指導要領の変更に伴う共通テストなどの問題変更が予定されています。共通テストの記事は2024年度共通テスト終了後順次更新を行いますが、しばらくは古い情報が混在することになります。詳しい変更点はこちらの記事をご確認ください。

センター日本史と共通テスト日本史で問題がどのように変わっているのか、正しく理解しているでしょうか?「資料を使った問題が多くなることは知っているけど、他の違いは知らないなあ……」という人も多いはずです。

この記事では、共通テスト日本史がセンター日本史からどう変わるのかと、センターの過去問が使えるのかを徹底解説いたします。

*この記事は過去の共通テストや第1・2回試行調査、市販の予想問題集の内容を元に作成されています。

共通テストはセンター試験と時間は変わらない

試験時間に関しては、共通テストもセンター試験と変わらず60分です。

また、センター日本史は試験時間に対して問題量が少なく、基本的には解答時間が余るようになっており、共通テストになってもその点は変わりません。試験時間はたっぷりあるので、落ち着いて1問1問丁寧に解きましょう。

センターと共通テストの出題範囲は同じ

続いて出題範囲についてですが、こちらも共通テスト日本史とセンター日本史で大きな違いはありません。

例として、令和4年度の共通テストは、日本史A・Bそれぞれで以下の設問構成でした。

日本史A

設問 内容 配点
1 テーマ史(時代は問わない) 22
2 幕末・明治期 12
3 明治後期〜昭和初期 22
4 鉄道の歴史 22
5 昭和期の政党政治 22

日本史B

設問 内容 配点
1 テーマ史(時代は問わない) 18
2 古代 16
3 中世 16
4 近世 16
5 幕末・明治期 12
6 鉄道の歴史 12

近現代の配点が多めではありますが、基本的には古代から現代までの歴史についてバランス良く出題されます。

センターと共通テストでは問題傾向が大きく変わる

共通テスト日本史とセンター日本史は、問題傾向が大きく変わります。具体的な変更内容は以下の2点です。

  • 「知識力」重視から「読解力・思考力」重視の試験へ
  • 表・グラフ・図・資料を使った問題が大幅増加

センター試験では知識力が重視されてましたが、共通テスト日本史では、基本的な知識に加えて「読解力・思考力」が必要な問題が出題されます。その影響で、図や表などの資料から解答に必要な情報を読み取り考察する問題が大幅に増えます。

以下で読解力・思考力が問われている問題例を見てみましょう。

読解力が必要な問題

共通テストでは、日本史の知識が無くても図や表などの資料(史料)を読み取る能力があれば解ける問題が出題されます。

例えば試行調査では以下のような問題が出されました。

資料読み取り問題
この問題の答えは②ですが、碑文の文章さえ読み取れれば日本史の知識がなくても問題が解けます。日本史の問題というよりはむしろ国語の問題です。

思考力を重視している問題①:情報を組み合わせる問題

続いて受験生の思考力を問う問題をご紹介します。

例えば以下のような問題です。

資料読み取り問題答え:③

この問題の③にある上げ米の制とは、「大名から石高1万石につき100石の米を江戸幕府に上納させ、代わりに参勤交代の江戸滞在期間を半減させる」という政策です。

学校では「上げ米の制によって参勤交代による江戸滞在期間が半減して藩の出費が減って大名が喜んだ」と習うでしょう。そのため上げ米の制についての知識がある人には、3番は歴史的事実として正しい選択肢に見えます。

しかし今回の問題では「大名は江戸好き」という資料があります。この資料と「上げ米の制で江戸滞在期間が半減した」という知識を使うと、大好きな江戸に住める期間が減った大名は「喜ぶのではなく悲しんだはずだ」という考察をできますね。

そのため③は、仮説として間違った選択肢となってしまうのです。

このように習った歴史だけを考えると一見正しそうなものでも、文脈や資料(史料)中の情報と組み合わせると正しくない、というようなことが起こるので注意しましょう。

思考力を重視している問題②:評価と根拠問題

評価と根拠問題

答え:③

「評価と根拠問題」はセンター試験にはなかったタイプの問題です。

共通テスト日本史では、学習指導要領で「歴史事象の評価を多様に解釈することをふまえ学習すること」が求められていることを受け、「評価と根拠の組み合わせ」を選ばせる問題が出題されます。

このタイプの問題に必要なのは、「片務的最恵国待遇」などの基本的な日本史の知識と、論理的評価と根拠の組み合わせを見つける思考力です。

知識力を重視している問題は大幅に減少

センター試験では知識力を重視している問題が出題されていましたが、共通テストでは知識力「だけ」が必要な問題は大幅に減ります。

知識力「だけ」が必要な問題とは、例えば以下のような問題です。

知識力問題
答え:②

センター試験では、受験生が間違いやすい似た単語を区別できているかを問う問題が非常に多かったです。

共通テストからはこのタイプの問題はほとんど出ませんので、特別に対策をする必要はありません。

赤本での共通テスト対策も欠かさず行おう!

もちろん、赤本を使っての共通テスト対策も忘れず行いましょう。


予想問題集も共通テスト対策に特化しているため、まずは予想問題集を解いて時間があったら共通テスト過去問に取り組むこともオススメです。

共通テスト過去問はどの出版社のものを使っても構いませんが、必ず解説が充実しているかはチェックしましょう。問題を解いたあとは「分からなかった問題」と「自信が無かった問題」の解説をよく読み、教科書と資料集でその問題の関連箇所をチェックするのを忘れないこと!

まとめ

共通テスト日本史とセンター日本史の違いをわかっていただけましたでしょうか?

共通テストからは単純な知識問題が大幅に減少し、思考力・読解力が必要な問題が大幅に増加します。対策としては、1問1答の単語帳を利用して知識を詰め込むのではなく、資料集を眺めたり、出来事の背景・影響などを意識することで読解力・思考力を鍛える勉強をするようにしましょう。

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