受験生必読!
志望校に合格するための
計画の立て方とは?
受験生はやみくもに勉強してもあまり成果は出ません。方向性も定めず、必要な勉強量や勉強内容も把握しないままでは間違った勉強をし続けてしまう可能性があります。
そこで必要なのものが受験計画です!なぜこれが必須なのかというと、主に「自分に本当に必要な勉強がわかる!」「正しいペースで受験勉強に取り組める!」という2つの理由があるからです。
受験生には限られた時間しかありません。そのため受験計画を立てた上で、限られた時間で本当にやるべき勉強に取り組むという意識が大切です。
さらに1年以上にも及ぶ勉強を乗り越えるためには、最初の段階で正しいペースを把握しておかなくてはいけません。
受験計画があれば「どういうペースで勉強していけばいいのか」を視覚的に把握できるので便利です!
詳しくはこちらの記事をチェックしてください!
作成する受験計画は2種類!
では計画作成の重要性がわかったところで、具体的な計画作成の話をしていきましょう!受験計画では「年間計画」「週間計画」の2種類を作成します。
年間計画について
「年間計画」とは、現在から試験本番までを大局的に捉えた大きな計画のこと。ざっくり大きな区切りをつけながら勉強内容を決めていきます。
例えば、
「目標は早稲田の商学部なので試験日までに◎◎点伸ばす必要がある。だから共通テストまでには、これとこれとこれを終わらせる必要がある。そのためには秋は演習問題に取り組む。演習問題をやるためには夏休みまでに基礎を終わらせて」
のようなイメージです。夏休みやセンター試験など、大きな季節ごとのイベントなどで区切ると良いでしょう。
具体的な決め方は以下の通りです!
STEP1:過去問を見て出題範囲や問題形式を確認する
まずは志望校の試験範囲を確認しておきましょう。なぜなら同じようなレベルの大学を受験するとしても、出題範囲や設問形式が違うとやるべき勉強はかなり違ってくるためです!
例えば、英語は「リスニングや英作文の有無」によって勉強量が大きく変わります。社会に関しても「記述があるかどうか?」で対策を変えなくてはいけません。
ここをしっかり把握せずに知識を身につけてしまうと、勉強した内容が試験に出ない可能性があるでしょう。
それでは意味がありません。そうした事態を避けるためにも、出題範囲や設問形式は必ず確認しておきましょう!
STEP2:各教科ごとに「勉強すべき順番」を理解する
ここまでで各教科ごとの出題範囲を確認しました。次は各教科の分野ごとで、勉強すべき順番は決めていきましょう。
一つの教科内でも基礎事項や応用事項などがあるため、それを正しく意識して勉強していきます。具体的な教科ごとの順番は以下の通りです!
英語
①英単語・英文法⇒②英文解釈⇒③英長文⇒④英作文⇒⑤リスニング
英語の勉強では、何よりも英単語と英文法が基本になります。これがないと長文演習をいくらやってもそもそも読めません。そのためこの順番で勉強することで、基礎から応用までを着実に身につけることができます!英作文とリスニングに関しては志望校の出題範囲に応じて勉強しましょう。
古典
①古文文法・古文単語⇒②古文読解⇒③漢文句法⇒④漢文読解
古典も英語と同じで、まずは単語を覚えておかないと文章を読み解くことができません。現代とは違う動詞の活用などもあるので、違う言語のような感じでしっかり覚えておきましょう!漢文に関しては必要に応じて勉強します。
日本史&世界史
①通史(概略)⇒②通史(網羅)⇒③単語暗記⇒④演習
社会科目では、いろんな出来事が絡み合って一つの歴史を作り上げています。そのためまずは歴史の全体像を掴むために、通史から理解することが大切です。全体像を理解してから、具体的な単語などを覚えて演習で知識を確認していきましょう!
地理
①系統地理⇒②地誌⇒③演習
系統地理は「気候・農業・人口・交通」などのテーマ別の学習分野のこと。地誌は「東アジア・アフリカ・ラテンアメリカ」などのた地域別の学習分野のことです。まずテーマ別の知識を覚えておくことで、初めての単語が出てきてもどういう特性かを素早く把握することができます。
数学
①教科書レベル⇒②定石問題(青チャートレベル)⇒③応用レベル(1対1レベル)⇒④応用演習
数学はまず教科書レベルの問題から取り組み、徐々にレベルを上げていきましょう。まずは網羅系の参考書に取り組み基礎的な定石問題を解くことで、その後の応用問題にも対応できるようになります。
理科
①教科書レベルインプット⇒②応用レベルインプット⇒③応用問題演習
理科には「物理・化学・生物」というし種類がありますが、基本的な勉強する順番は同じです。基本的な公式や法則などを覚えた上で演習問題に取り組みましょう!
STEP3:各教科で使う参考書を決める
具体的に勉強する内容や順番が決まったら、参考書を選びましょう。
志望校に必要な範囲を網羅している参考書を選ぶのはもちろんですが、「自分のその時のレベルに合ったもの」を使うように意識します。
例え難関大学を志望していても最初は基礎からです。無理にレベルに合わないものを使っても勉強は続きません。徐々にレベルアップしていけば良いのです。
STEP4:スケジュールに落とし込む
参考書が決まったら、それぞれをどのような順番で使うのかスケジュールに組み込んでいきます!
「どの参考書を何月に行うのか?」ということを決めていきましょう。最初に書いたように、試験本番日から逆算してどのような順序で勉強するのかを意識して組み込みます。
完成すると以下のような受験計画になりますよ!
もちろん、これはあくまでも一例です。必ずしもここまで完璧に見た目を整える必要もありません。
なぜならこの受験計画は、自分自身がきちんとわかれば問題ないから。学校の授業のように提出させられることもないので、ビジュアルを整えることに時間を割く必要はありませんよね。
それよりも大切なのは「きちんと必要な情報が全て出揃っているか?」ということ。試験本番までにやるべきことをきちんと出し切ることを意識しましょう!
週間計画について
年間計画を作成したら「週間計画」を作ります。週間計画とは、より詳細に一週間ごとのスケジュールを立てたものです。
「どの参考書を」「どのタイミングで」「どのくらいの量を」「どういう方法で」やるのかを細かく定めていきます。
自分のレベルに合わせて着実に進めていけば良いので「とりあえず難しい参考書をやる!」というような大雑把な計画にはしないよう注意です。
ではなぜここまで具体的にする必要があるのでしょうか?
毎日の勉強内容に迷わないようにするため!
受験計画とは、いわば「志望校合格までのロードマップ」です。計画を見るだけで「自分はどういう位置にいて、これから何をしなければいけないのか?」ということがパッとわかる状態にしておく必要があります。
にも関わらず、計画を見ても結局何をすれば良いのかわからないということではロードマップの意味がありませんよね。
毎日机に座ってからやることに迷わないためにも、計画を具体的にしておく必要があるのです。
モチベーションを保つため!
受験計画は視覚化されているので、今まで「自分がどれくらい勉強してきたのか?」ということの記録になります。
勉強の記録もなく、ただ参考書を解くだけでは「この勉強で合っているのか?きちんと身についているのか?そもそも勉強量は足りているのか?」という不安に襲われてしまうでしょう。
しかし受験計画によって記録が視覚化されていれば、どれだけ頑張ってきたかが一目でわかるのでモチベーションの維持に繋がります。
受験計画に関する注意点!
このように受験勉強を強力にサポートしてくれる受験計画。では実際に作成する際にはどのような点に注意すべきなのでしょうか?
無茶な計画は立てない!
受験計画は合格のために毎日行うもの。なので、そもそも「毎日取り組むのがしんどい・・」という内容では意味がありません。
例えば、今まで勉強習慣が無かったのにいきなり「一日10時間を勉強する!」という計画を立てても続かないですよね。
また、基礎がないのに難関大の参考書に取り組んでも正解できないので、モチベーションの低下に繋がるでしょう。
このようにいきなり身の丈に合わない勉強しても続きません。参考書はレベルに合ったものを使い、勉強時間も徐々に伸ばしていきましょう。
定期的に受験計画を見直す!
受験計画はあくまでも「勉強を始める前の情報」を基に作ったもの。そのため、いざ勉強を始めると「予想とは違った!」ということはいくらでもあります。
この時に受験計画があれば、多少の方向性の違いがあっても早い段階で修正が可能です。
逆に視覚的な計画がなければ正しい判断ができず、志望校までの道のりから外れてしまっても気づきません。間違いに気づくのが本番ギリギリになるほど修正は困難になるでしょう。
こうしたことを避けるためにも受験計画は定期的に見直す必要があります。見直すタイミングは「毎週土曜の午前中」など自分の中で決めておくと良いですね。
細かく計画を立てすぎない!
先ほど「受験計画は具体的に立てる!」というご説明をしました。しかし具体的にするからといって、例えば「毎日の勉強を一時間刻みで決める」というようなことまではやる必要はありません。
そこまで細かくしすぎると計画を立てるのに時間がかかりますし、目標を達成するのが難しくなります。
修正するとなっても箇所が多くなってしまいかなりの手間です。そのため「毎日数学の参考書を◎時間やって、英語は×時間」というような感じで計画が立てられれば問題ありません。
受験勉強を最後まで乗り切るために計画はしっかり立てておこう!
長い受験勉強を乗り越えるためには最初に計画を立てておくことが必須!なぜなら受験計画があることで、自分に必要な勉強だけを正しいペースで進めることができるからです。
確かにこうした計画を立てるよりも「早く勉強したい!」という方もいるでしょう。
しかし自分が取り組んでおくべき範囲やペースをあらかじめ把握しておかないと、後から修正するのが困難になります。
それを避けるためにも「年間計画」「週間計画」の両方を立てておきましょう!
受験計画は以下のようなSTEPで立てていきます。
『年間計画』
STEP1:
過去問を見て出題範囲や問題形式を確認する
STEP2:
各教科ごとに「勉強すべき順番」を理解する
STEP3:
各教科で使う参考書を決める
STEP4:
スケジュールに落とし込む
『週間計画』
週間計画では、より詳細に一週間ごとのスケジュールを立てる。「どの参考書を」「どのタイミングで」「どのくらいの量を」「どういう方法で」やるのかを細かく定めていこう。
ある程度勉強してから方向性のミスなどに気づくよりも、上記のように必要なものを出し切ってから勉強した方が結果的に楽です。
最初は大変ですが、試験本番までの方向性を正しく定めるためにも受験計画を立てることから始めましょう!