志望校に出願する
方法と注意点とは?
志望校を受験するためには、出願の手続きが必要です。
現役生にとっては初めての手続きになるため、「出願のやり方がわからない」など不安に感じている受験生もいるでしょう。
この記事では、志望校にきちんと受験できるように「大学への出願方法」と注意するべきことをまとめました。
出願に必要な書類
まずは出願に必要な書類を揃える必要があります。
書類に不備があると、出願に余計な手間がかかったり期限に間に合わずに志望校に受験できなくなったりする恐れがあります。
各大学によって必要な書類は変わりますが、以下ではほとんどの大学で必要とされる主な書類について紹介します。
願書を入手する
出願するためには「願書」を入手する必要があります。
願書の入手方法は以下の通りです。
①大学のホームページから申し込む
②書店で購入する
③大学の窓口で受け取る
④願書・資料請求サイトから申し込む
願書の入手方法や取り寄せられる期間は大学によって違います。
大学によってはインターネット出願のみの場合もあるため注意しましょう。
願書入手については以下の記事も参考にしてみてください。
調査書の準備
大学に出願する際にはほとんどの大学で「調査書」の提出が義務付けられています。
調査書とは学校での態度や中間・定期テストの成績など、学校生活について記述した書類を指します。
一般選抜でも提出は求められるものの合否には利用されないことがほとんどですが、学校推薦型選抜や総合型選抜では合否判定に使われることが多く、選抜方式によっては重要な書類になります。
学校推薦型選抜や総合型選抜を検討されている方はもちろん、一般選抜で受ける予定の人も選択肢を広げるという意味で学校のテストで良い成績を取っておきましょう。
また、調査書は1校あたり1通必要です。
発行に時間がかかる場合があるため、受験する大学の数より若干多めに在学している学校から調査書を発行してもらいましょう。
その他必要書類
上記以外にも、選抜方法や大学によって追加で必要な書類がある場合があります。
①卒業(見込)証明書
下記にて紹介する書類はあくまで一例ですが、必要書類は各大学のホームページなどで確認しましょう。
調査書が証明書代わりになることが多いですが、大学によっては卒業(見込)証明書が必要になる場合もあります。
②大学入学共通テスト成績請求票
共通テストを受験すると在学している学校もしくは自宅に届きます。共通テスト利用入試を受ける人は必ず利用する書類です。
③外部試験の合格証明書
英検などの外部試験のスコアを利用して受験する際に必要な証明書になります。英検の場合、有料で英検のWebサイトから申し込みできます。
出願方法
ここまでで出願に必要な書類を揃えたら、志望校に出願する具体的な方法について確認していきましょう。
受験料の振り込み
大学に受験するためには受験料の振り込みが必要です。
受験料はコンビニや郵便局などで支払うことが可能です。クレジットカードでの支払いも可能な大学も増えています。
支払い期限は出願期間最終日に設定されていることが多く、猶予はあまりありません。
各大学のホームページの「検定料の支払いについて」などと記載されているページに支払い方法から期限まで記載してあるので、事前に確認した上で支払いましょう。
郵送する
最後に必要書類を封筒にまとめて志望校に郵送しましょう。
また、大学によっては締め切りが「消印有効」か「必着」かのいずれかに分かれますので、どちらかは必ず確認してください。どちらにせよ締め切りギリギリにならないように前もって提出しましょう。
また、提出書類はコピーを取って保管しましょう。
これは提出した書類に不備があった場合に照らし合わせて確認するためです。
Web出願で出願できる大学も!
最近の私立大学では、Web出願(インターネット出願)で出願できる大学が増えています。
Web出願とはその名の通りインターネットから出願することを指します。各大学のWeb出願ページで必要事項を入力すれば、願書を用意して郵送しなくても簡単に出願できるのがメリットです。
さらに、Web出願の場合だと受験料の割引をしている大学もあります。
願書を取り寄せてボールペンで記入すると記入ミスをしてしまう可能性があります。さらに、記入ミスをした状態で書類を郵送してしまうと、訂正手続きなどで手間がかかってしまいます。
一方、Web出願であれば入力漏れや誤りがあると、フォーム上でエラーメッセージが出ることが多いため、入力ミスを防げる可能性が上がります。
ただし、Web出願でもすべての入力ミスを防げるわけではありません。住所の間違いや選抜方式など、間違いがないかどうか慎重にチェックしましょう。
また、顔写真のアップロードで証明写真のデータが必要になったり、調査書などの必要書類は郵送が必要になるなど、すべての手続きがWebで完結するわけではありません。
Web出願でも別途受験料の支払いや必要書類の郵送が必要な場合が多いので注意してください。
出願時の注意点
手続きに不備があったり期限に間に合わないと、志望校に受験できなくなる恐れがあります。
ここからは出願時の注意点を紹介します。
必要書類は揃っているか?
封筒に入れる前に必要書類が全て入っているか確認しましょう。
大学によって必要な書類が変わるため、願書を送る大学のホームページに記載されている必要書類と照らし合わせて確認してください。
書類に記入した内容に誤りはないか?
書類に記入した内容に誤りがないかも確認しましょう。
記入した内容に不備があると訂正手続きや書類自体受け付けてもらえない可能性もあります。
また、訂正できるとしても訂正期間が非常に短いことが多く期日に間に合わない可能性もあるため、記入ミスをしないように細心の注意を払いましょう。
期限内に出願できているか?
各大学の入試情報ページで必ず出願期間と締め切り日を確認しましょう。
大学によって消印か必着か分かれますが、いずれにせよ期日から遅れてしまうと、その後一切出願を受け付けてもらえません。
必要書類に不備があったことも考えて、訂正期間を確保できるようになるべく早く出願しましょう。
また、願書を取り寄せられるタイミングも大学によって違い、忙しい時期だとなかなか願書を発行してもらえない場合があります。
特に共通テスト直後だと、結果によっては志望校のランクを変える受験生もいるため、追加で願書を取り寄せようとする動きが増えます。
滑り止めも含めて「受ける可能性のある大学」は事前に願書を取り寄せましょう。
郵送方法について
願書の郵送方法ですが、必ず「簡易書留」を利用しましょう!
簡易書留であれば配達までの過程を記録してくれるため、今書類がどこにあるのか?無事に到着したのか?など配達状況が把握できます。
期日ギリギリであれば速達を利用して早く届けてもらいましょう。
まとめ
大学に出願するためにはさまざまな手続きが必要です。
「書類の不備や期限に間に合わずに志望校に出願できなかった……」という受験生は毎年一定数います。そんなことにならないよう、書類の確認と期限には気をつけて慎重に出願の手続きをしましょう。
本記事では、大学に出願するための方法について紹介しましたが、共通テストの出願に関しては以下の記事も参考にしてみてください。