数研出版の「入試問題集 」は、大学受験の数学カリキュラムレベル3で、「高校数学の基礎・基本~標準レベル」をマスターできる参考書です。
今回の記事では、この参考書を最大限活用する勉強法や勉強する上での注意点をお伝えします。
「入試問題集」を利用して、最新の入試傾向を掴みましょう!
次のチェックリストに当てはまる人はぜひ取り組みましょう。
- 文系国公立大志望・私大志望で数学が必要!
- 理系で高校数学の入試問題をかんたんなものから演習していきたい!
- 最新の大学入試の傾向を掴みたい!
「入試問題集」には「1A2B」の文理系向け・文系向けと「数3」の3種類があります。今回は「1A2B」の文理系向けを代表例として扱いますが、ほかの参考書も同じ使い方ですので参考にしてくださいね。
数学カリキュラムレベル3でできること
このカリキュラムは「高校数学の標準レベル」の参考書です。
とくに中堅国立大学志望・私大志望で数学が必要な文系学生は、ほぼ必須で使ってほしい参考書になります。
こんなことができるようになる!!チェックリスト
- 高校数学の標準レベルを固めることができる!
- 共通テストで7割~8割取ることができる!
- 最新の問題傾向を掴むことができる!
- 比較的易しいレベルから難しいレベルまで、幅広い「実際の入試問題」で実践演習ができる!
ここまではできない!!チェックリスト
- 数学の入試実践の応用レベルを身につけることはできない!(特に理系学生)
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「数学I・II・A・B入試問題集 (文理系)」は数学の基本をつかむカリキュラム
「数学I・II・A・B入試問題集 (文理系)」
「数学I・II・A・B入試問題集 (文理系)」は、数研が出版している大学入試の数学中級レベル習得に特化した問題集です。
主要大学102校の最新の良問が厳選され、毎年「2021」などを冠して出版されています。
この参考書では、出題傾向や分野別出題頻度、難易度が細かく分析されているので、自分のレベルに合った知識が身につきます。
出題頻度が高い問題が176問、基本問題が64問載っているので、基本的な入試実践力をつけることができます。
さらに学校別問題索引がついているので、自分の志望する大学や興味のある大学の問題演習をすることも可能です。
数学が必要な中堅国立大学志望の文系学生や、私大を数学で受験する文系学生にとってちょうどよいレベルの問題が揃っているため、必ず解いてほしい参考書になります。
「数学I・II・A・B入試問題集 (文理系)」を使うメリット
- 最新の入試実践問題に触れることができる!
- 入試頻出度やレベル別に問題を解くことができる!
「数学I・II・A・B入試問題集 (文理系)」を使うデメリット
- 解説が人によっては物足りないこともあり、数学の「定石」が身についていないと活用できない
「数学I・II・A・B入試問題集 (文理系)」は文系学生用でもあるので、最上位を目指す理系学生には物足りない内容です。
シリーズ本で「数学I・II・A・B入試問題集 (理系)」「数学III入試問題集 (理系)」もあるので、理系の方はこちらの参考書にチャレンジしてみてください。
「数学I・II・A・B入試問題集 (文理系)」を活用した勉強の進め方のカリキュラム
毎日の勉強時間
60分
マスターするのにかかる時間
26日+13日 39日
毎日の勉強内容
1周目
- Step1
- 時間を計って2単元ずつ演習する
- Step2
- 時間内に解き終わらなかったらそこまでで印をつけ、時間をかけて残りの問題を解く(ここでも時間を計る)
- Step3
- 採点をし、解説を確認する
- Step4
- 間違えた問題をチェックして解答を伏せてもう一度解いてみる
- Step5
- 正答率を記録して目標正答率を設定する
毎日60分で、5つのステップを繰り返す!
26日間で1周できる!
1周目のチェックポイント
1周目で取り組む上でのポイントはこちらです。
- 時間を計って問題を解く
- 間違えた問題をその場で必ず解き直す
必ず制限時間を設けて演習してください。
解いている時間も計って、解き終わらなかった問題を解く時間も計って、もう一度解く時間も計ってください。
なぜなら、大学受験は時間との勝負だからです。
「時間がなくて解き終わらなかった…」なんてことにはなりたくないですよね。
ですので、演習の時から入試本番を意識した時間制限を設けるようにしましょう。
また、解説を読んだあとに必ずもう一度解き直してみてください。
そこで、自分の力で解答を再現できるかに挑戦してみましょう。
解説を一度読むと〝わかったような気持ち〟になってしまいます。しかし、後日その問題や類題を解いてみたら全くできなかった…なんてことはよくあります。
ですので、着実に理解するために、解説を読んだあとに、もう一度自分で解いてください。
これらに注意して取り組むことで、大学入試レベルの数学の基礎知識を固めることができます。
2周目以降
- Step1
- 時間を計って4単元ずつ演習する
- Step2
- 時間内に解き終わらなかったらそこまでで印をつけ、時間をかけて残りの問題を解く(ここでも時間を計る)
- Step3
- 採点をし、解説を確認する
- Step4
- 間違えた問題をチェックして解答を伏せてもう一度解いてみる
- Step5
- 目標正答率に達したかを確認する
毎日60分で、4つのステップを繰り返す!
13日間ですべての問題を再演習できる!
2周目のチェックポイント
2周目で取り組む上でのポイントはこちらです。
- 2倍のスピードで解く
1周目のポイントで、時間制限を設けることをお伝えしましたね。
2周目では、さらにスピードを意識して解きましょう。同じ時間で2倍の問題数を解くことを目安に進められるといいですね。
「数学I・II・A・B入試問題集 (文理系)」のペース配分の目安
「数学I・II・A・B入試問題集 (文理系)」は、高校数学の入試実践の基本レベルです。
そのため、文系学生は高校3年生の夏休み以降、理系学生は高校3年生の夏休み前に取り組むことをおすすめします。
まだまだ受験まで時間がある!!(高校1・2年生向け)
高校1・2年生は、基礎・基本を固めることをしましょう。
大学入試の問題は応用レベルであるため、高得点を取るには、教科書の基礎・基本、さらに入試で頻出の問題の解き方(=定石)を身につけておく必要があります。
そのため、網羅系の参考書と言われる「青チャート」などを使い、高校3年生になる前に基礎・基本レベルの演習をたくさんしましょう。基本的な演習や定石の理解積み重ねて計算ミスを減らす練習もできます。
そもそも数学1A2Bの教科書内容がまだ身についていない場合は、映像授業などで基本から入れ直すことも忘れないようにしてくださいね。
「数学I・II・A・B入試問題集 (文理系)」は、高校3年生になってから取り組むことをおすすめします。
部活動で忙しくて、時間が取れない!
「部活が忙しくてなかなか勉強する時間が取れない…」と悩む高校生は多いです。
高校1年生から3年生までの共通の悩みですよね。
高校1・2年生は、部活で忙しい中で無理に取り組む必要はありません。まずは基礎・基本の参考書を解いたり、学校の授業に集中することを優先しましょう。
高校3年生は、どんなに部活で忙しくても受験生なので、隙間時間で勉強時間を確保しましょう。
理系学生だったら、どんなに忙しくても「青チャート」などでの定石問題の演習や数学3までの予習を高校3年生の夏休み前に終わらせて、基礎・基本の実力がついているかを確認しましょう。
その上で部活が一段落した夏休みに「数学I・II・A・B入試問題集 (文理系)」をどんどん解いて演習量を確保し、解けなかった範囲は「青チャート」などに戻って復習、ということを繰り返します。
文系学生であれば、高校3年生の夏休み以降でチャレンジしてください。おすすめのタイミングは余裕のある10月や11月ですが、最悪入試直前の12月になっても解いてほしい1冊です。
受験まで時間がない(高校3年生向け)
「もう高校3年生になってしまった…全然勉強してこなかったのにどうしよう…」と悩む高校3年生も多いです。
高校生活は想像以上にあっという間ですよね。
数学が必要な文系学生は「数学I・II・A・B入試問題集 (文理系)」を高校3年生の12月までに2周しましょう。
上記で説明した勉強方法だと、たった1時間の勉強時間、計39日で取り組むことができます。
理系学生は、「数学I・II・A・B入試問題集 (文理系)」と「2021 数学I・II・A・B入試問題集 (理系)」を高校3年生の夏休み終了時点で2周終わっているようにしましょう。
「数学I・II・A・B入試問題集 (文理系)」学習上の注意点
最後に、学習する上での注意点を確認しておきましょう。
これを真似しよう!勉強方法の良い例
- 毎回必ず時間を計って解いている
- 間違えた問題をそのままにしない
- 毎回正答率を記入して、次の目標正答率を立てている
- なぜ間違えたのかを理解しようとしている
このポイントを抑えることで、数学の基礎・基本~標準レベルを固めることができます。
これは避けよう!勉強方法の悪い例
- 解いただけで間違えた原因を見直さなかったり、解説をすべて読まなかったりしている
→必ず解説はすべて読み、次に解くときに正解できるようにしよう - 一度解いた問題だから1周目で十分だと思っている
→2周目では2倍のスピードで演習する練習をしよう!解き方と時間制限を確認することが重要なので、必ず2回以上解こう!
これらを避けることで、数学の成績がグンと伸びます!
まとめ
今回の記事では「数学I・II・A・B入試問題集 (文理系)」の勉強法をご紹介しました。
この参考書は、入試本番に必要な基本的な古文の知識やテクニックがぎゅっと詰まった一冊です。
どんな大学を志望していても、「数学I・II・A・B入試問題集 (文理系)」に載っている古文読解のベースは入試で絶対に役に立つので、おすすめします。
「数学I・II・A・B入試問題集 (文理系)」を完璧にして、憧れの第一志望校に合格しましょう!