受験生にはおなじみの参考書と言えるチャート式。おそらくほとんどの受験生が知っているのではないでしょうか?
色ごとにレベルが分かれており(詳細は後述)、自分のレベルに合わせて使えば間違いなく勉強の役に立ちます!
しかし便利であると同時に、この悩みを抱えている受験生もいるのではないでしょうか?
- ボリュームが多すぎてどう使えば良いのかわからない・・
特に青チャートは、『入試基礎レベル〜応用問題』かなり幅広く収録されているためなかなかのボリューム。上手く使いこなせない受験生もいることでしょう。
今回はそのような悩みを抱える受験生に向けて、効果的な「青チャート」の使い方や勉強法、また注意点などもご紹介!
青チャートも含めた参考書の解説については以下の動画もご覧ください!
青チャートってなに??










青チャートの内容はどうなってるの?
「青チャート」は、数学の参考書の中で最も受験生に人気のある参考書です。
青のほかにも「白」「黄」「赤」と種類があり、まとめて「チャート式」と呼ばれます。それぞれの色ごとにレベルごとに分かれているのでご紹介!
- 白チャート
- 教科書レベル(入試レベルには満たない)
- 黄チャート
- 中堅私立~MARCH文系、地方国公立文系レベル
- 青チャート
- 関関同立理系、MARCH理系~難関国公立レベル
- 赤チャート
- 東大、京大、国立医学部レベル
これらの参考書に共通している「チャート」とは、船舶が航海する際に使用する「海図」のこと!
この参考書は『受験生にとって海図の役割を果たすものでありたい!』という願いからつけられました。
ネーミング通り「チャート式」問題集は、受験生に「数学の全体像」を指し示してくれるものとなっています。
また「チャート式」問題集は、「網羅型参考書」とも呼ばれ、その網羅生の高さも受験生に圧倒的な人気を誇る所以です。


青チャートの効率的な使い方を教えてください!!
「青チャート」は単元ごとに分かれており、さらにその単元ごとで4つに構成されています!
- ①基本問題
- 教科書レベルの問題が中心です。基本事項で得た知識の確認をします。
- ②重要問題
- 基本問題を更に発展させたレベルの問題が中心。応用力の定着が目的です。
- ③exercise
- 各単元末に、例題に関する問題が掲載されています。ここで各単元の知識の定着度合を確認します。
- ④巻末の総合演習
- 全単元の復習問題。ここはやけに難しい問題が多いので焦ってやる必要はありません。
このような構成です。①②③が青チャートのほとんどを占めます。
知識の定着度合いや演習は『③exercise』『④巻末の総合演習』で行い、『①基本問題』『②重要問題』では解法パターンの暗記に徹底することが重要ですね!


青チャートの効率的な使い方・勉強法とは?






青チャートの進め方
青チャートは基本的に単元ごとに進めていきましょう!
各単元の基本問題、重要問題を解きます。
この際に目指してほしいのが「解法パターンの暗記」に徹することです。数学はひらめきが重要であると思われがちですが、そのひらめきは「解法パターンの暗記」ができた上での話です。「解法パターン」が暗記できていなければ考える道筋も出てきません。ですので、まずは基本問題、重要問題の「解法パターン」を暗記することを目指しましょう。ただ、暗記といっても頭に公式を入れていくということではありません。暗記の際には、「なぜ」に着目しましょう。理由があるものを覚えると、忘却のスピードは遅くなります。
ひたすら周回(3周)
基本問題と重要問題の「解法パターンの暗記」の重要性について述べましたが、そのために必要なのは繰り返すことです。最低でも3周はしましょう。何度も同じ問題を解いて知識を定着させましょう。
exercise で実力試し
「解法パターンの暗記」ができたら、次は知識の定着度合を確認しましょう。完全な問題形式になっていて基本問題、重要問題の知識が定着していれば解ける問題のレベルになっているのでいい実力試しになります。
以上のことを各単元で行いましょう。
青チャートの答え合わせの方法




問題をどれだけ解いても同じ問題を間違えてしまうのは、答え合わせの時点でしっかりと自分の間違えた箇所を理解できていないからです。これでは問題を解いている時間が無駄になってしまいます。ここでは青チャートの答え合わせの方法を学びましょう。
間違えた部分の計算式に線を引く
これをすることで、自分がどこで間違えたのかがはっきりします。自分の間違えたところを覚えていれば次に間違える確率は下がるでしょう。
もう一度解く
答え合わせをして満足するだけでなく、答え合わせが終わったらすぐにその問題を解いてみましょう。これによって答え合わせをしたことによる知識の定着確認できます。
間違えた問題に日付をつける
これをすることで、また後日周回をしているときに自分がどの問題を間違えたのかを思い出せます。これも、自分が間違えたところをはっきりさせることが目的です。
青チャートの復習の仕方
各単元にこなすことを先ほど述べましたが、先ほど紹介した進め方を使って、それぞれの単元ごとに3周をしましょう。
それぞれの周回でやるべきこと
周回数 | 目的 | やるべき問題 |
1周目 | 「解法パターンの暗記」 | すべて |
2周目 | 知識の定着の確認 | すべて |
3周目 | わからない問題をなくす | 間違えた問題 |
1周目の「解法パターンの暗記」については先ほど述べた通りです。2周目には、知識の定着の確認をしましょう。1度解いて理解した問題をもう一度解けるかです。3周目は、間違えた問題のみで構いません。というのも、2周目で解けた問題は知識の定着ができているからです。わからない問題をなくす作業は、同時にわからないところをはっきりさせることでもあります。わからないところがはっきりすれば、自分のするべきことがわかります。
そして、各単元を3周した後には、全体を通して2周しましょう。やる量が多く感じるかもしれませんが、ここまでくれば時間はあまりかからないはずです。というのも、知識の定着はできていて、問題を見たら何が聞かれているのかをすぐに思い出せるようになっているはずだからです。また、繰り返す問題は間違えた問題のみで構いません。1度目で解けた問題はすでに知識が定着しているからです。
それぞれの周回でやるべきことは、
周回数 | 目的 | やるべき問題 |
1周目 | 不安をなくす | 少しでも不安な問題 |
2周目 | わからない問題をはっきりさせる | 再び間違えた問題 |
1周目には、全体を通すことで曖昧になっている知識をはっきりさせ、不安をなくすことが目標です。2周目では、最後の一押しということで再び間違えた問題を行いましょう。ここまで来てわからない問題があれば、その対策に力を注げばいいことがわかるでしょう。
まとめ

以上が青チャートの使い方でした。量が多く感じるかもしれませんが、数学は基本が命です。この段階の勉強に力を入れるか入れないかで、この先の成長具合に大きな差が生まれます。正しい使い方をして、正しい勉強方法で第一志望を勝ち取りましょう。