数学の参考書使い方


『上級問題精講』シリーズは高難易度の問題演習にオススメ!正しい使い方や注意点なども解説

*紹介している教材にはプロモーションを含みます

『数学IAIIB+ベクトル上級問題精講』『数学III上級問題精講』は、旧帝大や東工大以上のレベルを目指す人にオススメの問題集です。

東大・京大・東工大・一橋大などの難関大から選りすぐった過去問がまとまっており、難易度の高い問題の演習が可能です。

今回の記事では『数学IAIIB+ベクトル上級問題精講』『数学III上級問題精講』を最大限活用する勉強法や注意点について解説します!

『上級問題精講』シリーズはどんな参考書?

それでは『上級問題精講』シリーズがどんな問題集なのかを簡単に確認しましょう。

まず、『数学IAIIB+ベクトル上級問題精講』についてご紹介します。

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  • 問題数
  • 167問
  • 習得にかかる時間
  • 167時間
  • レベル
  • 大学入試数学の上級レベル

『数学IAIIB+ベクトル上級問題精講』は、最難関大学レベルの問題演習をしたい人にオススメの問題集です。

長年にわたり駿台予備学校で受験指導をしてきた著者によって、東大、京大、一橋大、東工大レベルの良問が丁寧に説明されています。

『青チャート』などの網羅系問題集で標準的な問題に慣れた後、さらに発展的な問題に挑戦したい時に使うのがオススメです。

続いて、『数学III上級問題精講』についても確認しておきましょう。

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  • 138問
  • 習得にかかる時間
  • 207時間
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  • 大学入試数学の上級レベル

『数学III上級問題精講』は、最難関大学レベルの問題演習をしたい理系学生にオススメの問題集です。

『数学IAIIB+ベクトル上級問題精講』よりさらに難しい問題集ではあるものの、解説が非常に丁寧に書かれています。

通常は「問題→解答」の形で作られている参考書が多い中、「問題→精講→解答」のように2段階で解説されているので、効率よく勉強できます。

『上級問題精講』シリーズのメリット・デメリット

まず、『数学IAIIB+ベクトル上級問題精講』のメリット・デメリットについて解説していきます。
メリット

  • 最難関大学レベルの厳選された過去問に挑戦できる
  • 今までとは異なった問題の着眼点を身につけられる
  • 問題と解説が別に掲載されているので問題を解いている際に解説が目に入らない

デメリット

  • 『青チャート』レベルの問題集は解けていることが前提なので、身についていない人には意味がない
  • ある程度基礎力があっても、応用問題に慣れていないと理解できない可能性がある

『数学IAIIB+ベクトル上級問題精講』は難関大学の中でも、旧帝大や早慶などを志望する人向けの最難関レベルの問題集です。そのため、数学上級レベルの力がない人には、解説を理解することができない可能性があります。

ただし、問題は難しいものの、解説は「精講」という形で問題の要所を押さえつつ、非常に丁寧に書かれています。

続いて、『数学III上級問題精講』のメリット・デメリットについて解説していきます。

メリット

  • 最難関大学レベルの厳選された過去問に挑戦できる
  • 今までとは異なった問題の着眼点を身につけられる
  • 応用的な思考と数Ⅲの典型的事項を同時に学べる価値の高い問題が厳選されている

デメリット

  • 『数学IAIIB+ベクトル上級問題精講』より難しい
  • 数学で得点を稼ぐ狙いがない人には難しい可能性がある

『上級問題精講』シリーズの著者は、千葉工業大学の教授でありながら駿台予備学校で長年数学を教える程の指導者です。そのため、かなりの思考力の試される難問が厳選されつつも、わかりやすく解説されています。

ただし、数学が得意な人であればやり応えはありますが、他の教科で得点を稼ぎたい理系学生には難しい可能性があります。

『数学III上級問題精講』ができないと感じる場合は、発展問題集の中でも比較的易しめな『良問プラチカ』などの問題集から演習するのがオススメです。

『上級問題精講』シリーズがオススメな人

まず、『数学IAIIB+ベクトル上級問題精講』は以下のような人にオススメです。

  • 東大・京大・東工大レベルの最難関大学を受験する予定の人
  • 今までとは異なった問題の着眼点を身につけたい人
  • 難問でも順を追って解けるようになりたい人
  • 難問を丁寧に解説してほしい人

『数学IAIIB+ベクトル上級問題精講』は、ポイントを踏まえて最難関レベルの難問を丁寧に解説した問題集です。

出題されている問題は非常に高難易度ですが、「受験を想定したハイレベルな問題を解きたい」との要望を叶えられるように作られています。

続いて、『数学III上級問題精講』は以下のような人にオススメです。

  • 東大・京大・東工大レベルの最難関大学を受験する理系学生
  • 今までとは異なった問題の着眼点を身につけたい人
  • 最難関レベルの問題集に挑戦したい人
  • 難問でも順を追って解けるようになりたい人
  • 自分の数学力の限界を知りたい人

『数学III上級問題精講』は、最難関大学レベルの問題演習をしたい理系学生にオススメです。非常にハイレベルですが、『数学III上級問題精講』をやりきれば本番に対応できるかなりの応用力が身につくでしょう。

『上級問題精講』シリーズの使い方

ここからは具体的な『上級問題精講』シリーズの使い方をチェックしていきましょう!どんなに良い教材でも正しい手順で使えなければ、効率的に勉強できません。

使い方は、『数学IAIIB+ベクトル上級問題精講』『数学III上級問題精講』で共通です。基本的に以下のステップで活用しましょう。

Step1.
時間を計って解く
Step2.
解説を丁寧に読む
Step3.
間違えた問題は解説を閉じてその場で解きなおす
Step4.
間違えた問題にバツ印をつける(正解した問題のバツ印を消す)

Step1.時間を計って解く

問題集を解くときは必ず時間を計りましょう。実際の入試では制限時間があるため、ダラダラと問題は解けません。そのため、日頃から時間を意識して効率よく解く練習を繰り返しましょう。

時間については、入試を意識して「5問で100分」のようなテスト形式で進めるのも良いでしょう。テスト形式で行う場合は、単元をバラバラにして取り組むと実戦に近い形で演習できます。

また、復習する際にわかりやすいよう、必ず「どの問題を解いたのか?」は分かるようにしておきましょう。

Step2.解説を丁寧に読む

制限時間が来たら問題の解説を読みましょう。問題自体の解説はもちろん、補足部分にも重要なことが書かれているので、読み飛ばさないよう必ずチェックしましょう。

『上級問題精講』シリーズは、丁寧な解説のみならず「精講」という形で各問題のポイントも同時に解説しているため、どこを意識して学べば良いか理解できるよう作られています。

Step3.間違えた問題は解説を閉じてその場で解きなおす

解説を読んだだけで終わりにしてはいけません。説明を理解したら解説を閉じて、間違えた問題をその場で解きなおしましょう。

答えだけではなく、途中の計算まで含めて考え方を理解できているか、必ずチェックします。途中の考え方まで理解しておくことで、入試で類似問題が出題されたときに対応できるでしょう。

Step4.間違えた問題にバツ印をつける(正解した問題のバツ印を消す)

最後にバツ印をつけて、次の周回に備えましょう。2周目以降はバツ印のついている問題だけに取り組めばOKです。

きちんと理解までしている問題には時間をかけすぎないことで、周回速度を上げられます。2周目で正解できた問題はバツを外しましょう。

全てのバツが外れるまで取り組めるのがベストですが、過去問演習の時期が来たらそちらを優先しましょう。

『上級問題精講』シリーズを使う際のペース配分

『上級問題精講』シリーズに取り組むペース配分は、どんな状況で使うかによって異なります。自分に合うものを選んで適切なペースで暗記していきましょう。

まだ受験まで時間がある高校1・2年生の場合、『上級問題精講』は、高校3年生になってから取り組むことをオススメします。今は基礎を固めることに注力しましょう。

大学入試では応用レベルの問題が出題されるため、高得点を取るには教科書の基本や定石(入試で頻出の問題の解き方)を身につけておく必要があります。

そのため、網羅系の参考書と言われる『青チャート』や映像授業などを使い、高校3年生になる前に基礎・基本レベルの演習を重点的に進めましょう。基本的な演習を積み重ねることで、計算ミスを減らせます。

青チャートの使い方については以下の記事で詳しく解説しています。

部活動で忙しくて時間が取れないという高校1、2年生の場合は、無理に取り組む必要はありません。まずは基礎・基本の参考書を解いて、学校の授業に集中することを優先しましょう。

受験生の場合は、どんなに部活動などで忙しくても勉強時間を確保しましょう。旧帝大以上のレベルであれば、夏休み前に「時間を気にしなければ共通テストで満点取れる」レベルの数学力を身につけておく必要があります。部活が一段落した夏休みに『上級問題精講』に取り組めるようにしましょう。

受験まで時間がない場合は、『上級問題精講』を高校3年生の11月までに最低2周しましょう。

理系学生なら数Ⅲも必要になるため、計画的に勉強をしておかないと間に合いません。授業で数Ⅲが高校3年生の夏休み前までに終わらない場合は、夏休み前に予習しておきましょう。

そしてどんなに忙しくても、文系学生同様「時間を気にしなければ共通テストで満点を取れるレベル」の数学力を身につけておく必要があります。夏休み以降は、『数学III上級問題精講』に集中できるようにしておきましょう。

『上級問題精講』シリーズを使う際の注意点

『上級問題精講』シリーズを使う際は以下の点に注意しましょう。

  • 毎回必ず時間を計って解く
  • 間違えた問題はそのままにせず、解答はすべて読む
  • なぜ間違えたのかを理解する
  • 解き方と制限時間の確認のため、必ず2回以上解く

合格に近づくためには、過程も含めて間違えた問題を確実に理解することが必要です。解答は必ず全て読み、2周目で正解できるようにしましょう。

また、実際の入試ではスピード感も重要です。2周目は2倍のスピードで解答できるよう練習しましょう。

まとめ

最後にもう一度『上級問題精講』シリーズがオススメな人を確認しましょう。

『数学IAIIB+ベクトル上級問題精講』は以下のような人にオススメです。

  • 東大・京大・早慶レベルの最難関大学を受験する予定の人
  • 今までとは異なった問題の着眼点を身につけたい人
  • 難問でも順を追って解けるようになりたい人
  • 難問を丁寧に解説してほしい人

『数学III上級問題精講』は以下のような人にオススメです。

  • 東大・京大・早慶レベルの最難関大学を受験する理系学生
  • 今までとは異なった問題の着眼点を身につけたい人
  • 最難関レベルの問題集に挑戦したい人
  • 難問でも順を追って解けるようになりたい人
  • 自分の数学力の限界を知りたい人

『上級問題精講』シリーズの難易度は非常にハイレベルであるものの、この問題集をやりきった時には、本番に対応できるかなりの応用力が身につくでしょう。

今回紹介した方法を実践すれば、本番で応用できる自信が身につきます。ぜひ実践してみてください。

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監修者|橋本拓磨

橋本拓磨

東京大学法学部を卒業。在学時から学習塾STRUXの立ち上げに関わり、教務主任として塾のカリキュラム開発を担当してきた。現在は塾長として学習塾STRUXの運営を行っている。勉強を頑張っている高校生に受験を通して成功体験を得て欲しいという思いから全国の高校生に勉強効率や勉強法などを届ける「ストマガ」の監修を務めている。

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