『黄チャート』は典型的な問題を学べるいい参考書です。しかし、「周りの受験生は『青チャート』をやっているのに、自分は『黄チャート』で本当に大丈夫なのかな……」と不安に思うかもしれません。また、とても分厚い参考書なので、勉強するのが不安に思っている人もいると思います。そこで、今回は、『黄チャート』が『青チャート』よりも優れている部分を説明しながら、どのように『黄チャート』を学習するのが良いのかを解説していきたいと思います。








1、『黄チャート』って『青チャート』と何が違うの?


黄チャート基本情報(ⅠA/ⅡB/Ⅲ)
- 料金
- 1,900円/2,138円/1,922円
- ページ数
- 480ページ/624ページ/368ページ
- レベル
- ~MARCHレベル
- おすすめ度
- ☆×5





黄チャートはどのような人におすすめ?オススメチェックリスト
- 学校の授業の復習をしたい人
- 数学の公式などは覚えているが、公式を使って解く問題がわからない人
- センター試験で平均点しか取れない人
- 公式を丸暗記してしまっている人
- 数学の典型的な問題だけをまずは理解したい人

黄チャートがおすすめできない人
- 学校の中間テストで、数学の成績が悪い人
ひとつひとつわかりやすく。シリーズがおすすめ! - センター試験の数学の点数が20点以下の人
ひとつひとつわかりやすく。シリーズがおすすめ! - 数学の典型的な問題を理解している人
青チャートがおすすめ! - 実践的な問題を解きながら数学の解法を学びたい人
青チャートがおすすめ! - 実力がつく問題に取り組みたい人
良問プラチカがおすすめ!


数学が嫌いな人にどうして『黄チャート』がおすすめかというと、『黄チャート』には典型的な例題が多いからです。『青チャート』は実践的な問題も収録されているので、数学の解法を理解していないと理解すらできない問題が多く収録されています。しかし、『黄チャート』は、教科書に載っているような典型的な問題が多く収録されているので数学への理解がはかどります。


逆に数学の典型的な問題をある程度理解できる人には『黄チャート』はおすすめしません。『青チャート』は数学の実践的で、入試に近い内容を扱っています。そのため、大学入試のための数学の力が確実につくのは『青チャート』です。ある程度数学の解法を理解しており、数学を武器にしたい人は『青チャート』をやりましょう。



2、黄チャートを使った勉強方法


『黄チャート』は一つ一つの参考書が分厚いので、「とりあえずやればいいや!」と思い、何も考えずに前からやってしまう人もいると思います。しかし、そのやり方だと問題数の多さに途中で挫折してしまうかもしれません。今回はSTRUX大学受験マガジンを運営する学習塾STRUXの推奨する、効率よく最後まで続けられる『黄チャート』の勉強方法を紹介します。
1周目
- Step.1
- 例題に取り組む
- Step.2
- 例題の解説を読む
- Step.3
- 再度例題に取り組む
- Step.4
- 演習問題に取り組む
- Step.5
- 答え合わせを行う
- Step6
- 間違えた場合は解説を読んだうえで解き直し
2周目
- Step.1
- 例題に取り組む
- Step.2
- 例題の解説を読む
- Step.3
- 再度例題に取り組む
- Step.4
- 演習問題に取り組む
- Step.5
- 答え合わせを行う
- Step.6
- 間違えた場合は解説を読んだうえで解き直し
3周目
- Step.1
- 間違えた問題のみ例題・演習問題に取り組む
- Step.2
- 解説を読む
- Step.3
- 間違えた問題だけ再度解き直し



数学は少し解いただけでできるようになるものではありません。新しい解法を覚えるためには、1つの問題にじっくり向き合って解いていくことが大切です。


『黄チャート』は受験で使う数学の範囲の全てを収録しているので、問題数も多いです。すると、『黄チャート』を使う人は数学が苦手な人が多いと思うので、『黄チャート』の問題を1問ずつ理解しながら進めるのは難しいと思います。

ですので、『黄チャート』を行う時は範囲を指定して学習を進めることがオススメです。『黄チャート』は分野ごとに章が分かれています。その章ごとに参考書を繰り返し解くほうが実力もつき、やりやすいです。


また、解く問題としては例題と、その下についている練習問題だけで十分です。各分野の最後についている演習問題A・Bをやるとより力は付きますが、長続きしません。まずは例題を完璧にして、時間があるときに演習問題A・Bに挑戦するようにしましょう。

3、『黄チャート』を使う際の勉強のコツ
ここからは、『黄チャート』を勉強していく際の勉強法を教えるわ!
はじめは答えを見ずに解いていこう
え?この問題難しくね?考えても絶対にわからないし、あんま時間たってないけど答え見よっと!
さきさき!わからないからってすぐに答えを見るのはダメよ!しっかり考えなさい!



『黄チャート』を解いているとわからない問題に出会うこともあると思います。しかし、すぐに問題を解くことをあきらめて、例題を見ないでください。教科書などを見ながらでもよいので、自分で解く努力をしましょう。


解法のパターンを理解して暗記をしよう

数学の解法は、社会のようにただ暗記すればいいというものではありません。解法のパターンを理解することで初めて力が付きます。ですので、数学の問題を解く際にはどうしてそのようになるのかを常に考えながら問題を解いていきましょう。

解答を白紙の状態から書けるようにする



解答を読み終わった後はもう一度同じ問題を解くようにしましょう。スポーツはやり方を理解したら、実際に練習してできるようになります。それは数学でも同じで、やり方を理解したら同じ問題を解いて、できるように練習をする必要があります。

どうしてもわからない問題は?


『黄チャート』を解いているとどうしてもわからない問題に出会うこともあるかもしれません。そのような問題を何時間も考えることはいい時間の使い方ではありません。貴重な時間を浪費するのであれば、一度その問題から離れることも必要になってきます。20分ほど考えてもわからなければ、その問題から一度離れましょう。




4、まとめ

- 『黄チャート』は典型的な問題が沢山のっている。
- 問題はわからなくても10分ほど考えよう。
- 問題の解説を読むとき、どうしてそうなるのかを理解しよう。
- 解説を読んだ後はもう一度解いてみよう。

