- この記事は「センター試験対策用記事」です。共通テストの世界史で9割や満点を獲得するための勉強法はこちらの記事をチェック!
世界史のセンター試験は、つい対策をおろそかにしがちなところ。このページでは、センター試験世界史の出題傾向、配点や対策の仕方、具体的な勉強法にいたるまで、すべてをお伝えします!このページを読めば、なかなか手が回らないセンター世界史も、上手に対策できるようになります!センター世界史におすすめの教材も紹介しているので、このページを読んで、ライバルたちに圧倒的な差をつけちゃいましょう!
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センター試験世界史、何が出るの?どう対策するの?わかりません。
センター試験世界史、何が出るの?どう対策するの?わかりません。
戦略01センター世界史、どんな問題が出るの?
センター世界史Bの配点はこのようになっています。
それぞれの大問が3問ずつの3部構成になっており、36問で100点満点です。
この36問を、60分の間に解くことになります。
ここからは、この36問でどのような問題が出されるのか、紹介していきます。
主に出されるのはこの5種類!
1、正誤を問う問題
2、穴埋め問題
3、地図問題
4、年号問題
5、グラフ読み取り問題
1、正誤を問う問題
センター世界史の実に2/3近くを占めるのが、この「正誤を問う問題」。大きく分けると2種類あります。
(a)「正しいものを選べ」「誤っているものを選べ」
こちらがよくあるパターン。たとえば、こういう問題。
(b)正誤の組み合わせを選ぶ問題
たとえば、こういう問題。
センター試験では、このように「選択肢の組み合わせを選ぶ問題」が多く出題されます。よく混乱してしまいがちなので、気を付けましょう。
こういった問題は、確実にわかるほうから消すだけで、2択の正誤問題になるので、少し楽です。
ほかにも、次のように「波線部の正しいものを……」といった特殊な問題もあります。
この場合、ほかの正誤問題よりは細かい知識が問われていることが多いので、冷静に知っている知識を思い出すようにしましょう。
4択なので、適当に選んでも1/4の確率で当たります(笑)。
空欄はマークミスのもとにもなるので、とりあえずどれかにしるしをつけておくのは手でしょう。
2、穴埋め問題
正誤を問うのではなく、単語を聞く問題。1(b)で紹介したように、組み合わせて解いていくパターンなので、同じようにわかるほうから確実に消していきましょう。
3、地図問題
ここ最近で増加傾向にあるのが、「地図上の場所と地名の組み合わせを選ばせる」問題です。普段の通史の学習では、ついつい地名だけを覚えて場所を覚えていない……ということをやってしまいがち。逆に、日頃から地名と場所を一緒に暗記しておくと、ここで真価を発揮できます。
とはいえ、センター試験レベルであれば、きわどい場所の違いを聞かれることはまずありません(例えば、ロンドンの場所とリバプールの場所を選ばせるとか)。おおまかな位置でもまずは構わないので、必ず覚える際に資料集で確認しておきましょう。
4、年号問題
センター世界史の勉強を一通りやってきた!という人たちにとって、一番厄介なのがこの「年号問題」。東大レベルを目指す人たちでも、この問題で落として満点を逃す、という人も。
逆に言ってしまえば、全体の中で8点分くらいなので、いくつかを捨てても十分9割を狙えるところでもあります。時代の流れを覚えるのが苦手な人は、ほかの部分に時間を使うのもありでしょう。
(a)時期を答える問題
年号問題の中でも比較的点数を取りやすいのは、この「時期を答える問題」。たとえば、
このようになっています。
一つのテーマに沿って時代の流れが聞かれ、「この出来事はどこに当てはまるか?」が聞かれるので、具体的な年号を覚えていなくても解くことができます。
とはいえ、一つの出来事について細かい経緯を覚えていないといけないので、うろ覚えになっている範囲が出てしまうと解けなくなるかもしれません。
(b)年号並び替え問題
こちらの問題は、(a)に比べると関連性の薄い項目が並んでいます。そのため、「出来事の経緯から推測」することは難しいかもしれません。
とはいえ、よくある定期テストや私大の問題と異なり、それぞれの出来事の間の時間幅が数十年単位になっているので、比較的解きやすいでしょう。
ここでのポイントは、「大きな出来事の前か?後か?」を考えてみることです。
たとえば例題では、「第2次世界大戦の前か?後か?」で、「aとbは前だけど、cは後だね!」とわかると思います。
これだけでも考えやすくなることは間違いありません。
また、人物名を手掛かりに考えてもいいでしょう。
このように、「出来事はわからないけど、人物名と、その人がいつ頃の人物かはわかる!」という場合も、多いのです。
5、資料読み取り問題
ここ最近登場してきており、ここ数年必ず出されているのが、このグラフや資料などを読み取らせる問題。
そう、この問題はかなり厄介。
よく見ると、bに「ロシア(ソ連)では、第2次五か年計画の時期に~」とありますね。
ただの資料読み取りだけでなく、歴史的事実の認知も必要となる設問なのです。
さて、5つのパターンを紹介しましたが、ほとんどは1の「正誤問題」です。
そのため、基本的には通史をきちんと理解していれば、出題形式に惑わされずに解ける問題になっています。
それ以外の設問についても、「こんな問題が出るんだ!」というのを知っておくだけで、点数が大きく変わってきます!
おまけ:出題範囲について
センター試験は、日本のほとんどの受験生が受けるもの。かなりの時間をかけて問題が作られており、なるべく公平な問題設定になっています。そのため、地域や時代のかたよりが少なく作られています。
学習をする際は、細かい知識は不要ですが、広い範囲をまんべんなく覚えていく必要があります。
戦略02時間配分と解き方のコツについて知ろう!
センター試験の特徴としてよく挙げられるのが、「マークシートに塗っていく」解答方式。このマークシートで起こりがちなのが、「解答欄をずらしてしまう」というミス。例年、1つずつ欄をずらしてしまって、時間ぎりぎりに気づいて慌てて書き直す……という受験生が後を絶ちません。
この原因になるのが、「1問飛ばして解いたのに、塗る場所を飛ばさなかった」ということ。飛ばして解くことは、こうした危険をはらんでいるのです。
世界史のセンター試験は、ほかの科目に比べて、比較的時間に余裕がある場合が多いです。なぜなら、英語や国語と違い、「問題を読む」「考える」時間が圧倒的に少ないから。どんな受験生でも、比較的時間に余裕をもって解くことができる場合がほとんど。
また、文法⇒長文という問題構成の英語や、現代文⇒古典という問題構成の国語と違い、大問ごとに出題される分野が大きく分かれていないのもポイント。「毎年大問1は苦手なところだ……」なんてことはありません。
どの大問も、テーマこそ違えど、同じような構成になっています。毎年「この大問はこのテーマ」と決まっているわけでもありません。
となれば、苦手なところがあったとしても、余計なことを考えずに前から順番に解いていくのがベター、というわけです。
戦略01おすすめ参考書と具体的な勉強法
ここからは、おすすめの参考書・教材をピックアップしていきます。
センターの勉強を始める前に、通史を一通り押さえておくことがポイント。なぜなら、センター試験で問われる知識のほとんどは、基本的な通史を完璧にすれば手に入るものだから。
通史の理解のための勉強法はこちら!
- 基本的な知識から不安なあなた!
……1⇒2⇒3の順にやろう! - 基本的な通史はばっちり!自信がある!
……3だけで大丈夫! - 余裕すぎて暇!センター満点を目指したい!
……2と3で演習を積もう!
1、9割とる!センター世界史(学研)
概要
センター試験の実に2/3を占める正誤問題。この正誤問題に特化した問題集が、「9割とる!センター世界史」。○×形式の一問一答が3000問以上収録されていて、知識の定着にはもってこい!しかも、それらがテーマごとに分けられているので、テーマ演習・年代演習にもちょうどいい。センター試験だけでなく、MARCHレベル以下の私大を目指す人にも役に立つ問題集です。
分厚くて持ち運べないよ……という人のために、なんとPC・アプリで取り組むこともできるようになっているんです!電車の中など、手軽にやりたいときにはアプリでできるので、重宝しますね!
使い方
概要で説明した通り、【本】と【アプリ】があるので、使い分けましょう。
本とアプリを合わせて、
- 12月から
- 1日4章
進めていきましょう。
○×の部分を隠して、ひたすら○×を当てていくゲームをしていけばOKです。
2、短期攻略センター世界史B(駿台)
概要
センター世界史で大事なのは、センター試験特有の問題形式に慣れること。
慣れさえすれば、あとは通常の2次試験対策でも対応できます。
その「問題形式に慣れる」に特化したのが、この問題集。「東アジア史」「ヨーロッパ史」「文化史」など6つの地域・テーマに分かれており、それぞれ丁寧な解説が別冊でついています。
それだけでなく、「実際のセンター試験と全く同じ形式の」問題が出題されているので、センター世界史の形式に慣れるにはとてもよい教材となっています。
使い方
12月末~センター2週間前のどこか1週間で集中的に取り組みます。1日1章を目安に取り組み、間違えた問題を最終日にやります。
- 1~6日目
- 1章ずつ取り組む
- 7日目
- 1~6日目で間違えた問題を総復習
これだけで、センター試験の形式に慣れながらも、基本的な知識を復習することができます。
3、センター試験過去問レビュー 世界史B (河合塾シリーズ)
センター試験過去問レビュー 世界史B (河合塾シリーズ)|Amazon
概要
やはりいちばん大事かつコスパがいいのは「過去問演習」。
センター試験の「形式に慣れる」上で、この上ない教材です。
使い方
本番1週間前をめどに、1日1~2年分、時間を計って解きます。このとき、50分を目標時間にすることがポイント。実際より短い制限時間で解いて、間違いを着実に減らしていくことで、自信にもつながります。
とはいえ、世界史は「通史の理解」がものをいう科目。センター試験当日まで、一問一答などで細かい知識の確認は継続しておきましょう。
まとめ
- 範囲はまんべんなく出題される!基礎レベルはくまなく押さえよう!
- ミスしない解き方が大事!前から・時間に余裕をもって解く!
- 基礎がすべて!基礎を押さえたら過去問で形式に慣れる!