慶應義塾大学環境情報学部傾向と対策

私立大学の難関校の一つ、慶應義塾大学を取り上げます。今回の記事では「SFC」と呼ばれる慶應義塾大学の湘南藤沢キャンパスにある学部、環境情報学部の入試対策に焦点を当てます。

Part.1 環境情報学部の試験・出願情報

慶應義塾大学環境情報学部の入試において、特徴的なことの一つが「小論文」です。少し特殊な形式なので、大学のホームページなどの情報確認を怠らないようにしましょう。

試験日・入試形態・出願について

一般選抜
期日 2月18日
共通テスト 不要
科目 独自試験:小論文・選択科目
選択科目は、数学または情報・外国語・数学および外国語から選択

慶應義塾大学環境情報学部の一般選抜では共通テストの受験は不要で、小論文と選択科目の独自試験を受験します。選択科目は幅広く、数学または情報・外国語・数学および外国語の3つから選びます。

数学の範囲は、数学ⅠAⅡB・確率分布、情報の範囲は「社会と情報」「情報の科学」、外国語は「英語」「英語+ドイツ語」「英語+フランス語」から選択します。

理系または国立志望で数学が得意な場合は数学、文系の場合は英語での受験がおすすめです。

Part.2 環境情報学部の配点と目標点

慶應義塾大学環境情報学部の配点と目標点について確認していきましょう。

配点・科目

配点・科目
小論文 200点
数学/情報/外国語/数学及び外国語 200点

小論文と選択科目の点数配分が同じになっていることが特徴です。小論文の対策を入念に行う必要があります。

目標点数

例年の得点状況はこのようになっています。

例年の合格最低点
2020年度:246/400点(61.5%)
2019年度:250/400点(62.5%)

参考: 2020年度一般選抜得点状況パスナビ

目標点の例
280点
小論文:130/200点
選択科目:150/200点

小論文が安定しにくいことを踏まえ、小論文の目標点を低めに設定しつつ、全体として合格最低点+10%を目指すことがおすすめです。

科目間の得点は調整されますが、小論文の難易度や得点は年による変化もあるので、合格最低点より高い点数を目指しておく必要があります。選択科目である程度の点数を確保することが大切です。

模試一覧
5月 河合全統マーク模試
9月 河合全統マーク模試
10月 河合センタープレ
駿台センタープレ
11月 河合早慶オープン

併願校・志望変更

環境情報学部の場合、受験で使用する科目が少ないので併願校には注意が必要です。慶應義塾大学総合政策学部以外の学部・他大学の場合、科目数が増えるので注意しましょう。

慶應内の併願
総合政策学部・法学部・商学部・経済学部

環境情報学部と同じ科目数で受験が可能な学部は総合政策学部です。慶應の文系学部はほぼ小論文があるので、自分の興味に近い学部を受験することがおすすめです。ですが、いずれの場合も英語・小論文に加え、数学または社会が必要になるので、対策が別途必要です。

環境情報学部系他大学の併願
明治大学・青山学院大学

明治には環境コミュニケーション学部、青学には社会情報学部があります。青学の場合、共通テストの利用や独自試験、必要な科目など入試の形式が多様なので、自分に合った入試形式を選ぶことができ、おすすめです。

Part.3 科目別の勉強法と攻略法

ここからは慶應環境情報学部入試の具体的な攻略法をみていきます。各科目の簡単なポイントや、基礎レベルからおすすめの参考書や過去問の傾向などの詳しい内容はリンク先にもあるので、必要な科目に絞りながら活用してみてください。

やるべき科目と対策

基本的には英語または数学を選ぶべきでしょう。

悩ましいのは小論文に取り組む時期です。すぐに点数が上がりにくい一方、対策しないと悲惨な点数になる難しい科目ですが、対策すれば一定の点数が取れます。遅くとも高3の夏前、7月頃から練習しましょう。文章を書くのが苦手、構成を整理して書くのが苦手な人はもっと早く、5〜6月には勉強を始めましょう。小論文の対策の時間を十分に確保するためにも、選択科目にはもう少し早くから取り組む必要があります。

併願校で古文・漢文を使う場合、夏以降も対策が必要な上、社会も直前期に叩き上げたいので、なるべく早めに仕上げたいところ。英語は高3の7月には、センター試験・共通テストレベルを、時間を気にしなければ満点が取れるレベルにしなければいけません。高2のうちに基礎を完全に固め、高3の前半に読解を仕上げるつもりで取り組みましょう。

英語

例年は大問3つからなる構成で、全て長文です。文の長さは段落4つほどですが、内容一致問題と空所補充問題が出題されることに加え、難解なテーマも出されるので入念な対策が必要です。解く際にどのテーマから解くべきなのか、解きやすいものはどれかをひとつひとつ確認してください。

その他は基本的に一般的な長文読解対策をしましょう。単語のレベルはそこまで難しくないので、基本からきちんと確認していけば高得点も狙いやすいでしょう。時間内に解けるような練習も忘れずにしましょう。

小論文

「文章の読み方」や「資料の捉え方」も問題にされるのが特徴です。他学部の問題は、文章を読んだ上でその要約と自分の意見、という設問が多いですが、一歩踏み込んで答えなければならないのが環境情報学部の小論文です。年によって特殊なものが出されることが多いので、対策を入念にしましょう。

1つのテーマで4〜5題出題されるのが慶応SFCの小論文です。この対策には過去問対策はもちろん、早めから小論文形式に慣れ、日本語能力を養うこと、またその中で批判的思考・論理的思考を養いましょう。余裕があれば、情報系のテーマなどの頻出範囲を軽く触れておくとさらに解きやすくなります。

数学

数学はすべてマーク式問題で、数Bの「確率統計」も出題されるため、勉強すべき範囲が広いです。一般的な入試問題の数学と比べ、数と式・式と計算の分野や三角関数の分野の根本的な理解を問う問題が多く、解きづらい部分があります。問題の難易度がものすごく高いわけではないですが、幅広い対策が欠かせません。あくまで数ⅡBまでの出題なので、高2までの授業でしっかり数学1A2Bの基本レベルは完璧にしておきましょう。