私立大学の中では最難関とも言われる慶應義塾大学。その理工学部は、充実した設備や専門学習から人気の学部となっています。
2025年度入学入試から、学習指導要領の変更により、一部大学で配点・科目の変更などが予定されています。順次記事を更新しておりますが、この記事は変更前のものとなりますので、配点等は必ず大学公式HPを参照してください。
慶應義塾大学理工学部に合格できる!
学習塾STRUX独自の年間計画
ストマガを監修する学習塾STRUXでは、志望校に向けた年間計画を作成しています。
ある程度基本が身についている状態からスタートすると、慶應義塾大学理工学部合格に向けた高3の1年間での勉強計画はこのようになります。
*スマホの場合は画面をピンチで拡大、PCの場合は画像をクリックで拡大表示できます。
▼慶應義塾大学理工学部
慶應義塾大学理工学部の入試科目は英語・数学・理科2科目(化学・物理)となっています。
入試問題の難易度が高く科目数も多いので、基礎を早い段階で固めて問題演習に時間を使う必要があります。具体的には
・高3の夏休み前までに数3を一通り終わらせる
・高3の夏休み前までに理科の基礎を固める
が最低ラインになります。
計画は1年間になっていますが、高1・高2の学校で習った内容は完璧になっていないとスタートラインにすら立てない、ということが起こります。遅くとも高2の冬から受験勉強を進めて、高3までに理系科目を一通り終わらせましょう。
慶應義塾大学理工学部合格に必要な勉強時間
慶應義塾大学理工学部の必要勉強時間
学習塾STRUXで算出している「参考書リスト」では、慶應義塾大学理工学部合格に必要な勉強時間は次のようになっています。
勉強時間の目安*学校の授業を活用し、高校基本から勉強する場合 | |
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慶應義塾大学理工学部3949時間 |
▼英語の勉強時間
▼数学の勉強時間
▼化学の勉強時間
▼物理の勉強時間
▼総勉強時間
それぞれの参考書に3周取り組んだ場合の目安時間で、実際は基礎の定着度合いや理解のスピードによって前後します。
1年間でこれらの参考書をやり切るとすると、1日あたり10.8時間の勉強が平均して必要です。3年生だけの勉強では間に合わないことがわかりますね。部活などをしているのであれば、高1から少しずつ勉強を進めておくのが賢明です。
慶應義塾大学理工学部合格のための勉強法
さて、ここからは具体的な攻略法をみていきます。各科目の簡単なポイントを紹介しているほか、基礎レベルからどの参考書をやればよいのか?過去問の傾向は?などの詳しい内容はリンク先にもあるので、必要な科目に絞りながら活用していってください。
慶應義塾大学理工学部・英語の対策
英語の問題は「単語・イディオム」「文法」「長文読解」など多岐にわたります。これらを90分で解く必要があるため、解き方にも戦略が求められます。時間配分や「どの問題で点を取るか」を模試や過去問を通して明確にしましょう。
慶應義塾大学理工学部英語の傾向と対策!基礎から着実にレベルアップ!
慶應義塾大学理工学部・数学
数学は試験時間が120分の大問5問構成で、こちらもやはり「どの問題で確実に取りに行くか」の見極めや部分点の掌握が重要になります。ただ、文系と比べると受験層としても数学が「得意」な人も多いため、場合によっては高得点も狙えます。やはり様々な大学の過去問を解きつつ、頻出範囲はいろいろな発想ができるよう常々訓練しておくことが求められます。
慶應義塾大学理工学部 数学の対策
慶應義塾大学理工学部・物理の対策
物理は3問構成で、「力学」「電磁気」「熱または波動」がそれぞれここ数年では出題されています。基本的な思考を問う問題から計算問題まで幅広く出題されますが、細かく場合分けが必要であったり、条件が複雑であったりする問題が多いため、基本的な演習を通して計算や基本処理は正確かつスムーズに出来ておく必要があります。高得点を狙うにはそこに過去問などで考え方を上積みする必要があるでしょう。
慶應義塾大学理工学部 物理の対策
慶應義塾大学理工学部・化学の対策
化学も3問構成。年によって複雑な実験や煩雑な計算が出題されることが多く、確実に取るべき問題の見極めが重要になります。そのためにはとにかく演習をこなして基本的な計算はスムーズにできるようになることが最低条件で、さらに「化学の新研究」などで構造のパターンや式の条件などを事象ベースで理解しておく必要があります。
慶應義塾大学理工学部 化学の対策
慶應義塾大学の受験相談事例集
ストマガ監修者の塾長に相談に来た受験生の「志望校までの年間計画」や「参考書リスト」の超具体的な事例を公開しています。
慶應義塾大学の受験相談事例集慶應義塾大学理工学部の試験・出願・配点情報
慶應理工の試験は言わずとしれた難問揃い。その一方で対策方法も相当研究されており、学習の戦略も立てやすくなっているので、手順に沿って一つ一つ攻略していきましょう。
慶應大の入試・出願について
一般入試 | |
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期日 | 2月15日 |
共通テスト | 不要 |
得点比率 | 一般入試のみ |
2段階選抜 | なし |
出願時期 | 12月24日~1月19日(出願登録・検定料払込) 1月4日~1月19日(出願書類の郵送) |
科目 | 理科(物理・化学)・数学・英語 |
慶應義塾大学は2022年度入試に関して、共通テストを利用しない方針を発表しています。逆に言えば個別試験の一発勝負となるため、共通テストが良かったからといって安心、とはいきません。
慶應義塾大学理工学部の配点・科目
先述の通り、慶應理工の配点や入試傾向は様々な予備校によって研究されていて、その分やるべきことも明確になりやすいです。何より得意科目・苦手科目によって「どの科目で点をとって合格するか」の戦略が立てられ、合格率を高めることができるので、様々なパターンを基に参考にしてみてください。
配点・科目 | |
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英語 | 150点 |
数学 | 150点 |
化学 | 100点 |
物理 | 100点 |
ベーシックな合格ラインとしては「全科目6割」。理科はブレやすく、数学は得意・苦手の波が強いため、これをベースに他の目標得点を調整していきます。
理科は2科目必要ですが、「物理」「化学」の組み合わせで固定となっているため、「生物」や「地学」を選択することはできません。
慶應義塾大学理工学部の目標点数
合格最低ライン目安 |
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300点(科類により異なる) |
パターン1:標準 |
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英語:90/150点 |
数学:90/150点 |
化学:60/100点 |
物理:60/100点 |
合計:300点 |
パターン2:数学が得意 |
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英語:120/150点 |
数学:80/150点 |
物理:50/100点 |
化学:50/100点 |
合計:300点 |
パターン3:数学が得意 |
---|
英語:80/150点 |
数学:120/150点 |
物理:50/100点 |
化学:50/100点 |
合計:300点 |
パターン4:理科が得意 |
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英語:70/150点 |
数学:70/150点 |
物理:80/100点 |
化学:80/100点 |
合計:300点 |
ベーシックな合格ラインとしては「全科目6割」。理科はブレやすく、数学は得意・苦手の波が強いため、これをベースに他の目標得点を調整していきます。
留学していたなど英語が圧倒的に得意な場合、もちろん英語はもっととれます(得意な人は120点超えも珍しくありません)し、逆に数学が得意であれば数学で2問完答・残りを半分ずつという形でとるだけでも十分なアドバンテージになります。
模試一覧 | |
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5月 | 河合全統マーク模試 |
9月 | 河合全統マーク |
10月 | 河合センタープレ 駿台センタープレ |
慶應大受験生はマストで「マーク模試」と「慶應大の冠模試」を受けていきましょう。これに加え、入試1年前の「センター同日試験」などを受験できるとよりよいです。A判定を狙うのは大変ですので、11月の慶應大模試でAがでたらラッキー、位のつもりで、狙う判定としてはBあたりを目指し徐々にあげていければOKです。夏の模試ではD判定〜E判定で十分ですが、マーク模試は夏あたりでは7〜8割すでに取れている状態にはしておきたいところです。
併願校・志望校変更 |
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共通テスト利用:GMARCH、東京理科大学など |
私大の併願をする際は、早稲田大学を志望する場合が多いです。ただ、大きく傾向が違うことが多いので過去問をしっかり問いておかないと痛い目を見ることになります。余裕がない場合はMARCH・東京理科レベルであれば比較的安全に取ることができます。
共通テスト利用入試を利用すれば、MARCH・東京理科レベルの大学は3科目8割5分〜9割で突破できるため比較的出願しやすい傾向にあります。
慶應義塾大学理工学部に合格できる!
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