慶應義塾大学理工学部傾向と対策

私立大学の中では最難関とも言われる慶應義塾大学。その理工学部は、充実した設備や専門学習から人気の学部となっています。

Part.1 慶應義塾大学理工学部の試験・出願情報

慶應理工の試験は言わずとしれた難問揃い。その一方で対策方法も相当研究されており、学習の戦略も立てやすくなっているので、手順に沿って一つ一つ攻略していきましょう。

理工学部の試験日・入試形態・出願について

一般入試
期日 2月15日
共通テスト 不要
得点比率 一般入試のみ
2段階選抜 なし
出願時期 12月24日~1月19日(出願登録・検定料払込)
1月4日~1月19日(出願書類の郵送)
科目 理科(物理・化学)・数学・英語

慶應義塾大学は2021年度入試に関して、共通テストを利用しない方針を発表しています。逆に言えば個別試験の一発勝負となるため、共通テストが良かったからといって安心、とはいきません。

Part.2 理工学部の配点と目標点【理系】

先述の通り、慶應理工の配点や入試傾向は様々な予備校によって研究されていて、その分やるべきことも明確になりやすいです。何より得意科目・苦手科目によって「どの科目で点をとって合格するか」の戦略が立てられ、合格率を高めることができるので、様々なパターンを基に参考にしてみてください。

目標点数

全体的に均等な配点となっています。そのため、どれか一つの科目だけでなく、全体が満遍なくできることが求められます。

理科は2科目必要ですが、「物理」「化学」の組み合わせで固定となっているため、「生物」や「地学」を選択することはできません。

合格最低ライン目安
300点(科類により異なる)
パターン1:標準
英語 90/150点
数学 90/150点
物理 60/100点
化学 60/100点
合計 300点
パターン2:英語が得意
英語 120/150点
数学 80/150点
物理 50/100点
化学 50/100点
合計 300点
パターン3:数学が得意
英語 80/150点
数学 120/150点
物理 50/100点
化学 50/100点
合計 300点
パターン4:理科が得意
英語 70/150点
数学 70/150点
物理 80/100点
化学 80/100点
合計 300点

ベーシックな合格ラインとしては「全科目6割」。理科はブレやすく、数学は得意・苦手の波が強いため、これをベースに他の目標得点を調整していきます。

留学していたなど英語が圧倒的に得意な場合、もちろん英語はもっととれます(得意な人は120点超えも珍しくありません)し、逆に数学が得意であれば数学で2問完答・残りを半分ずつという形でとるだけでも十分なアドバンテージになります。

模試一覧
5月 河合全統マーク模試
9月 河合全統マーク模試
10月 河合センタープレ
駿台センタープレ

マストで「マーク模試」と「慶應理工冠模試」を受けていきましょう。これに加え、入試1年前の「共通テスト同日試験」などを受験できるとよりよいです。A判定を狙うのは大変ですので、11月の慶應理工模試でAがでたらラッキー、位のつもりで、狙う判定としてはBあたりを目指し徐々にあげていければOKです。夏の模試ではD判定〜E判定で十分ですが、マーク模試は夏あたりでは7〜8割すでに取れている状態にはしておきたいところです。

併願校・志望変更

共通テスト利用
GMARCH、東京理科大学など

私大の併願をする際は、早稲田大学を志望する場合が多いです。ただ、大きく傾向が違うことが多いので過去問をしっかり問いておかないと痛い目を見ることになります。余裕がない場合はMARCH・東京理科レベルであれば比較的安全に取ることができます。

共通テスト利用入試を利用すれば、MARCH・東京理科レベルの大学は3科目8割5分〜9割で突破できるため比較的出願しやすい傾向にあります。

Part.3 科目別の勉強法と攻略法

さて、ここからは具体的な攻略法をみていきます。各科目の簡単なポイントを紹介しているほか、基礎レベルからどの参考書をやればよいのか?過去問の傾向は?などの詳しい内容はリンク先にもあるので、必要な科目に絞りながら活用していってください。

英語

英語の問題は「単語・イディオム」「文法」「長文読解」など多岐にわたります。これらを90分で解く必要があるため、解き方にも戦略が求められます。時間配分や「どの問題で点を取るか」を模試や過去問を通して明確にしましょう。

数学

数学は試験時間が120分の大問5問構成で、こちらもやはり「どの問題で確実に取りに行くか」の見極めや部分点の掌握が重要になります。ただ、文系と比べると受験層としても数学が「得意」な人も多いため、場合によっては高得点も狙えます。やはり様々な大学の過去問を解きつつ、頻出範囲はいろいろな発想ができるよう常々訓練しておくことが求められます。

物理

物理は3問構成で、「力学」「電磁気」「熱または波動」がそれぞれここ数年では出題されています。基本的な思考を問う問題から計算問題まで幅広く出題されますが、細かく場合分けが必要であったり、条件が複雑であったりする問題が多いため、基本的な演習を通して計算や基本処理は正確かつスムーズに出来ておく必要があります。高得点を狙うにはそこに過去問などで考え方を上積みする必要があるでしょう。

化学

化学も3問構成。年によって複雑な実験や煩雑な計算が出題されることが多く、確実に取るべき問題の見極めが重要になります。そのためにはとにかく演習をこなして基本的な計算はスムーズにできるようになることが最低条件で、さらに「化学の新研究」などで構造のパターンや式の条件などを事象ベースで理解しておく必要があります。