大学受験の歩き方


【受験勉強を始める前に】文系学部の説明

*紹介している教材にはプロモーションを含みます

大学には様々な学部があり、大学に進学するときには、自分がどの学部に行くか?を決めなければいけません。そんなときに各学部にどんな特徴があるのか、どんなことが学べるのかを知らずに進学してしまったら「こんなこと学ぶために大学にきたはずじゃ……。」「思っていたのと違った……。」などと後悔してしまうことがあります。
また、これから進学を考える人やまだ文理選択をしていない人が受験をすると決めたときに、学部の特徴などを知らないと学校で必要のない教科を選択してしまう場合があります。
この記事では、主に文系学部について、進学してから後悔しないために、受験する学部に適切な 文理選択ができるように具体的に解説していきます。

赤神先生!!!!受験するためには学部を決めなきゃいけないって知ってましたか??
当たり前だ。
というか『学部』ってなんですか?詳しく教えてください!行きたい学部が見つからないと勉強のモチベーションがあがりません。
行きたい学部もなく、受験しようとしていたのか……。まあいい、今回は学部について教えてやる。
やった!

学部には大きく分けて4つの系統がある

学部には大きく分けて4つの系統があるんだ!そのうちの2つが文系学部になる、下の図を見て、気になった系統を見てくれ!

1.人文科学系統

人文科学系統には、『人間とは何か』を追求していく学問があります。各学部で細かいテーマや学ぶ切り口は変わってきますが、どの学部でも「人間について」研究することは共通しています。

「人間」をテーマにした学問を学ぶ系統のことだね!

具体的な学問は

  • 歴史学
  • 哲学
  • 文学部
  • 心理学
  • 外国語学部

などです。

2.社会科学系統

社会科学系統には、『社会に起こる現象やそれに紐づいた知識や知恵』を研究していく学問があります。各学部で分野やテーマは異なるが、どの学部でも「社会について」研修することは共通しています。

「社会」をテーマにした学問を学ぶ系統のことだね!

具体的な学問は

  • 経営学
  • 経済学
  • 政治学
  • 社会学
  • 商学
  • 法学
  • 教育学
  • 国際学

などです。

3.自然科学系統

自然科学系統では、『自然現象の法則』を研究していく学問がある。自然科学の対象は幅広く生物から宇宙まで研究対象になる。規模は様々だがどの学部でも「自然について」研究することは共通している。

「自然」をテーマにした学問を学ぶ系統のことだね!

具体的な学問は

  • 理学
  • 工学
  • 農学
  • 地理学
  • 医学
  • 宇宙工学

などです。

『自然科学』と呼ばれる学問は、ほとんどが理系に分類されるぞ!!

4.芸術系統

芸術系統では、『価値観や美しさ』を追求して表現していく学問である。また表現方法は音であったり絵であったり様々である。

「表現」を目的にした学問を学ぶ系統のことだね!

具体的な学問は

  • 映像
  • 音楽
  • 美術

などです。

以上が学部を大きく分類したものだ!
ちなみにどの系統が文系学部になるんでしたっけ?
4系統のうち上の2つ、つまり人文科学系統と社会科学系統が文系学部になる
なるほど!学部だけ見ていたらどんな位置づけかわからなかったと思いますけど、こうやって系統ごとに分けるとそれぞれの学問のイメージがついてきました!
それは良かった。次にこの中から文系学部の主要学部をピックアップして紹介していくぞ!理系学部については下の記事を参照してくれ!

主要文系学部の紹介

法学部

どんなことが学べるの?

法学部では、主に『法』に関することを学びます。具体的には、「法ってどんなもの?」「法はどうあるべき?」など法律の考え方を学んでいきます。また、よく耳にする「六法全書」にある六法の内容についても学びます。

主な就職先は?どんな職業につきたい人がいるの?

法学部というと弁護士や裁判官などの仕事につく人が行くところというイメージがあると思います。しかし官公庁などにつとめ公務員になる人 や、保険会社などの一般企業に務める人もいます。

必ずしも弁護士や裁判官になりたい人が行くわけではないんだね!

経済学部

どんなことが学べるの?

経済学部では、主に2つの柱から「お金の動き」を学びます。1つ目は「マクロ経済」です。これは、国単位など大きな規模で経済を考えて、景気の変動やそれに対する対策を考えたり、経済の仕組みを分析したりします。2つ目は「ミクロ経済」です。これは、個人単位などの小さい規模で経済を考えて、個人の消費行動や需要と供給などについて考え分析します。また、「お金の動き」以外にも経済学の思想や歴史も学びます。

主な就職先は?どんな職業につきたい人がいるの?

公認会計士や税理士などの専門職につく人もいますが、実際の就職先は多岐に渡ります。例えば、保険会社や証券会社、コンサルタント会社に勤める人も多くいます。

幅広い分野に就職する人たちがいるんだね!

文学部

どんなことが学べるの?

文学部では、文学に加えて、思想に関すること、歴史に関すること、人間に関する行動や心理に関することまで学びます。思想に関することでは、主に哲学や倫理、神学などを学びます。歴史に関することでは、過去に起きたことを分析したり実証したりするための学問を学びます。行動や心理に関することでは、心理学などを学びます。

一概に文学を学ぶところとは言えないんだね!

主な就職先は?どんな職業につきたい人がいるの?

文学部の主な就職先は出版社や印刷会社など が若干多い傾向にあります。また教員になったり学芸員になったりする人もいますので、就職先は多岐に渡ります

外国語学部

どんなことが学べるの?

外国語学部では、学部名通り外国語を学びます。ただ高校で習った外国語より、さらに実践的かつ高度なレベルまで学びます。具体的には、ネイティブの先生の授業を受けたり、ビジネス英語を学んだり します。また、実際に外国語を使って討論をしたりして外国語の理解を深めていきます。さらに翻訳や通訳の技術を学べる大学もあります。

主な就職先は?どんな職業につきたい人がいるの?

もちろん一般企業に就職する人も多くいますが、学んだ語学を生かして翻訳家や通訳者になる人もいます。また語学教師やキャビンアテンダントになる人もいて就職先は多岐に渡ります

文学部の英文学科とかとは違うんですか?
そうだな、大学にもよるが、文学部はどちらかというと言語のつくりやルーツ、言語から発展した文化などに紐解いていく学部外国語学部はより実践的に、外国語を利用して考えたり学んだりと、教養を深めることができる力を身につける学部だ!!

学部を選ぶときのポイント

先生、だいぶ各学部の特徴などは分かってきたんですけど、学部を選択するときのポイントってありますか?
そうだな。まず第1に自分の好きなことがある人や将来やりたいことが明確な人はそれに関することが学べる学部を選択できるといいな !
イマイチ好きなことが見つかっていない場合はどうすればいいんでしょうか?
その場合は学部の特徴を調べた上で、学んでみたいなと思った学部を選択して、いろいろな活動を通して変更していくのもアリだな!
得意不得意で決めるのはよくないですか?
得意な分野を突き詰めたいと思えるなら、もちろん問題ない!学部選びに正解はない。一方で、自分の将来に大きく関わる学部選択で、とりあえずこの学部、友達が行くからこの学部、のような選び方はあまりオススメしない
わかりました!
ちなみに各学部で主に学ぶことは異なるが、大学によっては属している学部とは関係のない授業を受けたりもできる。そういったことも踏まえて、選択できるといいな!

まとめ

今回のポイントをまとめていくぞ!

学部には大きく分けて4つあり、そのうち『人文科学系統』『社会科学系統』が文系学部にあたります。学部の特徴を踏まえて自分に合ったものを選択しましょう。

学部によって専門職はありますが、就職先は多岐にわたります。

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監修者|橋本拓磨

橋本拓磨

東京大学法学部を卒業。在学時から学習塾STRUXの立ち上げに関わり、教務主任として塾のカリキュラム開発を担当してきた。現在は塾長として学習塾STRUXの運営を行っている。勉強を頑張っている高校生に受験を通して成功体験を得て欲しいという思いから全国の高校生に勉強効率や勉強法などを届ける「ストマガ」の監修を務めている。

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