「古文上達基礎編」は、大学受験の古文読解勉強レベル3で、「共通テスト〜私立中堅大学レベル」の合格を目指すことができる参考書です。
今回の記事では、この参考書を最大限活用する勉強法や勉強する上での注意点をお伝えします。
「古文上達基礎編」を利用して、古文の基礎・基本を固めましょう!
次のチェックリストに当てはまる人はぜひ取り組みましょう。
- これから大学受験勉強を始めようとしている
- 志望校が「日東駒専」レベル以上の私立大学
- 古文の基礎を固めたい!と思っている
古文読解レベル3のカリキュラムでできること
このカリキュラムは「共通テスト〜中堅私大」レベルのカリキュラムです。
古文の基礎・基本~標準を固めることができるので、文系で古文を必要とする受験生全員に使ってほしい参考書です。
こんなことができるようになる!チェックリスト
- 私大入試のための古文読解の基礎・基本~標準を完璧にできる
- 共通テストレベルの古文の読解演習がたくさんできる
- さまざまなジャンルの問題に触れることができる
- 古典文法を確認しながら完璧に覚えることができる
ここまではできない!!チェックリスト
- 古典文法を短時間で効率的に勉強できない
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「古文上達基礎編」で大学受験の古文の基礎・基本~標準レベルはばっちり!
「古文上達基礎編」
「古文上達基礎編」は、Z会が出版している参考書です。大学受験の古文の基礎・基本をマスターできます。
1つの古典文法ごとに読解問題が用意されています。知識をインプットしてすぐに演習するという流れを作れるので、解いているだけで自然と古典文法をマスターできます。
レベルとしては共通テストより少し簡単なので、共通テスト前の準備体操として取り組むのがオススメです。
「古文上達基礎編」を使うメリット
- 古典文法の知識を読解問題を通して完璧にできる!
- 解説が細かくわかりやすい!
- 基本事項と頻出問題を網羅できる
「古文上達基礎編」を使うデメリット
- 品詞分解や細かい意味の使い分けは載っていない
- ハイレベルの演習はできない
「古文上達基礎編」は、古文の読解問題の参考書なので、基本的な古文単語や助動詞、その識別の知識があることを前提に作られています。
中にはマーチや関関同立の過去問題も出題されます。そのため、古文単語帳も併用しましょう。
「古文上達基礎編」は、共通テストの準備運動として活用してほしいので、高校3年生の夏休み前の5~7月には1冊終わらせることをおすすめします。
「古文上達基礎編」を活用した勉強の進め方
毎日の勉強時間
60分
マスターするのにかかる時間
20日×2周 40日(1ヶ月半)
毎日の勉強内容
1周目
- Step1
- 時間を計って問題を解く(約20分)
- Step2
- 時間内に解き終わらなかったらそこまでで印をつけ、時間をかけて残りの問題を解く(このときも時間を計る)
- Step3
- 採点をし、解説を確認する前に「なぜ間違えたか」を考える
- Step4
- 解説を読んで、自分の考えと照らし合わせる
- Step5
- 間違えた文法や単語を調べる
毎日60分で、5つのステップを繰り返す!
20日間で1周できる!
1周目のチェックポイント
1周目で取り組む上での2つのポイントはこちらです。
- ポイント1:時間を計って問題を解く
- ポイント2:「なぜ間違えたか」を解説を読んで必ず理解する
まず1つ目、「時間を計って問題を解く」ということ。
大学入試本番は時間との勝負です。
本番に「時間がなくてあの問題が解けなかった…」なんてことにはなりたくないですよね。
そのため、練習のうちからスピードを意識して解く感覚を身につけておくと良いです。
20分を目安として、解いてみてください。時間制限を設けると集中力も上がるので、効率的に勉強できます!
ポイント2つめは「なぜ間違えたか」を必ず理解することです。
これは古文の学習だけに限りませんが、大学受験勉強の中では「自分はなぜ間違えたかを考える」ということが大切です。
これを考えることによって、自分の思考の癖や強み・弱点を見つけ、受験の武器にすることができます。
さらに「考える習慣」と「論理的思考力」が身につくので、問題を解く力も自然と身につくのです。
間違えたら、すぐ解説を見たい気持ちはわかりますが、ここでは我慢して「なぜ間違えたのか」を考え自分と向き合ってみてください。
ここでは、時間をかけすぎずに5分ほどで考えてから、解説を読みましょう!
2周目以降
- Step1
- 時間を計って問題を解く(約10~15分)
- Step2
- 時間内に解き終わらなかったらそこまでで印をつけ、時間をかけて残りの問題を解く(ここも時間を計る)
- Step3
- 採点をし、解説を確認する前に「なぜ間違えたか」を考える
- Step4
- 解説を読んで、自分の考えと照らし合わせる
- Step5
- 間違えた文法や単語を調べて、単語帳にまとめる
毎日60分で、4つのステップを繰り返す!
20日間ですべての問題を再演習できる!
2周目で取り組む上での2つのポイントはこちらです。
- ポイント1:もっと短い時間で解こう!
先ほど、練習のときから時間制限を設ける重要性をお伝えしましたね。
1回目は20分で解いたので、2回目は10分~15分と短めにして解いてみましょう。
古文は1度問題を解くと、2回目からは物語をなんとなく覚えています。
だからこそ、時間制限を短くして、スピードを意識して解く必要があるのです。
- ポイント2:2回目でも間違えた文法や単語を単語帳にまとめよう!
おそらく2回目で間違えたものは、1回目のときにすでに調べてあると思います。
2回目に間違えてしまった単語や文法は、単語帳にまとめましょう。
ここでも時間をかけすぎてはいけないので、「間違えた単語数×30秒」を計りながら効率よくまとめてください。
古文学習のペース配分の目安
先ほどもお伝えしたように、「古文上達基礎編」は、大学受験の古文の基礎・基本~標準レベルの参考書です。そのため、高校3年生の5月から7月までに全て終わらせておくことをおすすめします。
もちろん、全員が勉強の時間を取れるわけではありません。勉強時間がたくさん取れるひと、なかなか取れないひともいます。
そこで、これから3つのパターンの高校生に向けて、古文学習のペース配分をお伝えします。
まだまだ受験まで時間がある高校生(高校1・2年生向け)
高1・高2年生では、古文の基礎知識である古典文法や単語をしっかりと固めてください。また、古文常識なども触れるようにしてください。
学校の宿題や予習復習をこなしても余裕がある高校生は、「古文上達基礎編」を週1~2回のペースで勉強することをおすすめします。
過去のセンター試験(共通テストの前身)やマーチ・関関同立の過去問題も載っているので、実践レベルの知識が身につきます。
レベルもそれほど高くないので、高1・高2年生でも取り組みやすいです。「古文上達基礎編」にチャレンジして、早いうちから周りの高校生に差をつけましょう!
部活動で忙しくて、時間が取れない高校生(高校1~3年生向け)
高校生活は、受験勉強だけすれば良いというものではありませんよね。
部活動が忙しく、高校3年生の夏以降も部活動がある受験生もいます。
そのような忙しい中で、無理に勉強する必要はありません。まずは、単語や文法を完成させることを優先しましょう。
ただしどれほど忙しくても、高校3年生の夏休み前には、古文の基礎・基本~標準レベルの問題を解けるようにしておくと良いです。
受験まで時間がない高校生(高校3年生向け)
高校生活はあっという間で、気付かぬうちに受験生の高校3年生になってしまいます。
そこで「今までそんなに勉強してこなかったから、どうしよう…時間がない」と焦る受験生が多いです。
「古文上達基礎編」のような古文の基礎レベルの参考書はは、高校3年生の夏休み前には取り組んでおくことがベストです。
ただし、その時期を過ぎたからといって取り組まなくてもいい、というわけではありません。
「古文上達基礎編」に取り組んでおけば、夏休み以降の演習に向けて、共通テストの良い練習になります。上手に時間を作って取り組んでみましょう。
古文読解の勉強の基本的な取り組み方・ポイントはこちらを参考にしてください。
「古文上達基礎編」の学習上の注意点
最後に、「古文上達基礎編」を学習する上での注意点を確認しておきましょう。
良い勉強の仕方と悪い勉強の仕方をそれぞれ解説します。
これを真似しよう!良い勉強の仕方
- 毎回必ず時間を計って解いている
- 正答率を必ず記録する
- 間違えたりわからなかったりした単語・文法は解説を読むときに必ず全て調べる
この3つのポイントを心掛けてください。
これにより、入試本番の時間感覚、論理的思考法、新しい知識を身につけることができます。
こんな勉強はNG!避けてほしい勉強の仕方
- 面倒くさくて時間を計らずにダラダラ問題を解く
- この参考書を1回しか解かない
- 不明語の単語帳作成にこだわりすぎて時間がかかってしまう
- 間違えた問題の解説を読むだけで満足してわからなかった単語や文法を調べない
これら4つのポイントを実際に行ってしまうと、「古文上達基礎編」をやっても実力をつけることはできません。
まとめ
今回の記事では「古文上達基礎編」の勉強法をご紹介しました。
この参考書は、大学受験に必要な古文の知識や読解テクニックがぎゅっと詰まった一冊なので、受験生全員におすすめできます。
「古文上達基礎編」を完璧にして、どんな応用問題でも解けるようになりましょう!