学習塾STRUX編集部連載


【学習院大学】入試の傾向と対策を要チェック!コア入試とプラス入試の違い・対策時期は

学習院大学傾向と対策 サムネイル

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橋本が教えている様子
 
 
 
 
 
 

こんばんは!STRUX塾長の橋本です!
今週更新したYouTubeはこちら。シリーズっぽく連続した話題を流しているので、ぜひ見てみてくださいね!

今後も引き続き週1、2のペースで更新していければと思っています!
 

さて、今回も大学別の分析シリーズ。早慶一通り執筆したので、今回は少し方向性を変えて「学習院大学」について見ていきましょう。

 
 
 

学習院大学の試験情報

今回は一般選抜を中心に見ていくことにします。学部によって多少入試形式が異なりますが、今回は「文学部」を例に見ていきます。

入試制度について

学習院大学には「コア試験」「プラス試験」「共通テスト利用」の3つが一般選抜のしくみとしてあります。共通テスト利用入試は2021年度よりの導入となっています。一番募集定員が多くメインとなる試験は「コア試験」で、いわゆる個別学部試験と同じ立ち位置です。「プラス試験」は合格のチャンスを増やすために、定員は少ないですが別日程で行う入試。入試の形式や難易度は大きく変わりません。今回は「コア試験」について見ていきます。

期日(文学部) 2月9日
共通テスト 不要
科目 独自試験:
・外国語(英語など)
・国語
・選択科目(地歴・公民・数学)

科目としてはオーソドックスなもので、選択科目は「日本史B」「世界史B」「地理B」「政治・経済」「数学1A2B」のいずれかから1つ選択することになります。

また文学部のプラス試験(心理学科・教育学科)は理系科目(数学1A2B3・英語・理科、理学部の「コア試験」と同じ問題)で実施されます。

 

併願のパターン

学習院を第一志望とする場合の併願パターン、「コア試験・プラス試験」の活用法を見ていきましょう。

 
 

コア試験・プラス試験の使い分け

原則として同一学科であっても「コア試験」「プラス試験」「共通テスト利用」で1回ずつ、最大3回受験することが可能です。どの学部・学科に進むにせよ「ここに絶対行きたい!」という場合は「コア試験」「プラス試験」どちらも受験したいところです。ただしプラス試験がない学部もありますから、これは要注意です。

 

「プラス試験のみ受ける」ということはあまりないですが、あるとしたら「他大学を第一志望で受験していて、併願校として少しでもチャンスを増やしたいが、日程的にプラス試験しかない」場合や「他の学部のプラス試験も試しに受けてみる」という場合でしょう。コア試験より定員が大きく削られているため、プラス試験をメインで考えるのはNG、ということだけは押さえておきましょう。

 

他大学との併願であれば同レベル〜少し下を

関東圏で他大学の併願をする場合は同レベルから少し下の大学、具体的には成蹊大学・成城大学や武蔵大学、明治学院大学などがおすすめです。学習院のように明治学院大学は記述式問題が多いですが、自由英作文など別途対策が必要なので、併願校に時間をかけたくないという場合は避けたほうが良さそうです。

このあたりの大学からすこし話して、日東駒専レベルの大学で安全圏、東海や大東文化大などを押さえとして入れられるようになると万全です。

 
 
 

学習院大学の配点と目標点数

学習院の配点と目標点数については、最低点をもとに考えていくことになります。配点からどの科目で確保すべきなのか考えていきましょう。こちらも「文学部コア試験」を見ていきます。

学習院大学の科目・配点

外国語(英語) 150点
国語 150点
選択科目(地歴・公民・数学) 100点

 

英語150点、国語150点、社会・数学100点の400点満点です。試験時間はいずれも90分となっています。

 
 

目標点数

次に、目標点数を確認しましょう。一部学科を抜粋しています。

例年の合格最低点(文学部英語英米文化学科・コア試験)

  • 2020年度:235/400点(58.8%)
  • 2019年度:233/400点(58.3%)

例年の合格最低点(文学部史学科・コア試験)

  • 2020年度:240/400点(60.0%)
  • 2019年度:239/400点(59.8%)

例年の合格最低点(文学部心理学科・コア試験)

  • 2020年度:247/400点(61.8%)
  • 2019年度:243/400点(60.8%)

例年の合格最低点(文学部教育学科・コア試験)

  • 2020年度:234/400点(58.5%)
  • 2019年度:230/400点(57.5%)

 

参考:学習院大学合格最低点|パスナビ

過去2年の合格最低点はいずれも60%前後となっています。記述式問題も含まれるため他の私大と比べると多少点が低めになっていますが、侮るkとはできません。また、心理学系統はどの大学でも人気ということもあり、最低点が他の学科よりも多少高くなっています。

目標点の例:合計260/400点(65%)

英語 110/150点
国語 90/150点
社会 60/100点

基本的には「全科目まんべんなく65〜70%を目指す」ことになります。選択科目は社会(特に日本史・世界史)を選ぶことをおすすめしますが、学習院大学の社会は科目によって穴埋めで数値を答える問題など面倒な問題が出題されるため、解答できる問題で確実に取っていく事になります。

今回の目標点では英語を高め、社会を低めに設定していますが、社会のほうが得意という場合は社会70〜75、英語100あたりで設定してもいいでしょう。心理学科志望などの場合はもう少し高めに270点あたりを目標にしたいところです。

 
 

学習院大学 科目別の勉強法と問題攻略

最後にかんたんに学習院大学の勉強法と傾向対策を見ていきます。

時系列・やるべき科目と対策

学習院大学は私大の中でも記述問題量が多いのが特徴。英語では英作文、社会でも空所補充で記述が必要になっています。だからといってものすごく構える必要はないのですが、英作文などは対策を怠っていると細かいところで点を落としてしまうことになるので、注意しておきましょう。

勉強の手順としてはあくまで「英語」→「国語」→「社会」となります。数学を選択する場合は話が変わってきますが、まずはこの3つの手順で進めましょう。

理学部志望の場合は「英語・数学」→「理科」の順になります。これもいずれの大学を志望する際にも必要なことなので、特に数学はなるべく早く数1A・2Bを固め切るようにしましょう。


 

英語

文学部の場合は長文3つと文法3つ、英作文(和文英訳)1つの大問7つ構成です。どの学部も比較的同じような構成になっていますが、英作文の有無はしっかりと確認しておきましょう。

90分の試験時間のためそこまで時間に焦る必要はありませんが、英作文の練習を早めにおこなっておくべきこと、また長文問題の中で30字前後の記述問題が課されることもあるため正確に読める必要があることは留意事項です。単語・文法を早めに固めた上でなるべく多くの演習をこなせるようにしておきましょう。

 

国語

漢字、現代文、古文、漢文の構成ですが、文学部以外では漢文の出題がない学部も多くなっています。漢文が必要かどうかは学部を絞る最初の段階で見極めておきましょう。現代文、古文漢文いずれもレベルとしては標準的ですから、高3になってからの対策でも十分です。ただ、文学史や熟語の意味、古文の漢字の読みなどが他大学より多く出題される傾向にあるため、11月以降は国語便覧や現代文のキーワード集などで確認しておく他、普段から出典や古文で読めない単語の読みは確認しておきましょう。

 

日本史・世界史

こちらは他の大学同様「高3の夏前には全範囲を履修する」ことを目標にしておきます。それ以降一問一答と私大向けの問題集で対策をしていくのですが、一部学部(文学部など)は「7行程度で説明しなさい」といったような論述問題も課されます。夏後半には少しずつ触れたいところですので、少し気持ち早めの対策を心がけておきましょう。

 

地理・政治経済

こちらも日本史・世界史同様、夏には基本的な知識は全て入っている状態で、そこからセンター試験の過去問などで演習ができるようにしておきたいところです。

 

数学

数学は記述式問題ですが、答えの値のみを記述する問題と、その導出過程まで記述する問題に分かれます。理系の場合は殆どが数3を絡めた問題で、数1A2B単体の問題は1問程度にとどまります。そのため、数3までなるべく早い段階で固める必要があります。1A2Bは高2までに青チャートくらいのレベルは完璧になっておき、数3にしっかり時間を割けるようにしましょう。

 

物理・化学・生物

物理は記述で解答の導出過程・考え方まで提出させる形式、化学・生物は論述・計算と空所補充のすべてが出題される形式です。決して簡単な問題では無いため、基本を夏前までには固めた上で、繰り返し演習をしておく必要があります。

 

まとめ

今回は2021年度以降の「学習院大学」の入試の傾向と対策についてお伝えしました。癖のある問題や出題形式が他の私大と比べると多く、早めの対策が必須となります。ぜひこの記事を見たら早速対策をスタートさせましょう。

 
 

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それでは!

 
 
 
 

ライター:橋本拓磨

東京大学法学部卒。学習塾STRUX塾長・STRUX大学受験マガジン監修。日本全国の高校生に、場所によらず正しい勉強を広めて、行きたい大学に行き、将来の選択肢を広げてほしい!という思いからSTRUXマガジンを監修。

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監修者|橋本拓磨

橋本拓磨

東京大学法学部を卒業。在学時から学習塾STRUXの立ち上げに関わり、教務主任として塾のカリキュラム開発を担当してきた。現在は塾長として学習塾STRUXの運営を行っている。勉強を頑張っている高校生に受験を通して成功体験を得て欲しいという思いから全国の高校生に勉強効率や勉強法などを届ける「ストマガ」の監修を務めている。

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