高校時代のオープンキャンパスに行きましたが、気づいたら観光で終わってしまいました。
こんにちは!
STRUX編集部の橋本です。
夏休みが始まり、高校2年生の中には「オープンキャンパスどこかいこうかな〜」と漠然と考えている人もいるのではないでしょうか?
「なんかみんなオープンキャンパス行くらしいから、自分も行っておこうかな……」と思う反面、「でも、まだ志望校決まってないし、どこに行けばいいんだろう……」「オープンキャンパス行ったら志望校決まらないかな……」と不安に思っている人も多いはずです。
確かに、2年生の夏は学校からも「そろそろ志望校を決めなさい!」と言われ始める時期。
焦りますよね。
それでどうせオープンキャンパスに行くなら、ただの大学見学だけで終わらせたくないですよね。
オープンキャンパスが楽しいだけで終わってしまっては意味がありません。
今回は、「まだ志望校が決まっていない!」という人でも、オープンキャンパスを活用して志望校を決めることができるようになる方法をお教えします!
そもそも、志望校をなかなか決められないのはなぜでしょう?
高校1、2年生であれば、「なんで今志望校決めなくてはいけないの?」と疑問を持つ人がいるかもしれません。
しかし、これだけ多くの人が「志望校を決めよう!」といっているからには、早くから志望校を決めることが大学受験においてとても重要なはず。
ここでは、その理由をいくつかご紹介します。
ひとつめは、大学や学部ごとで問題傾向や難易度が大きく違ってくるから。
例えば、英語の試験でいえば、長文が極端に長かったりや英作文が頻出であったり、大学ごとに出題傾向はバラバラです。
また大学によって試験に必要な科目も異なります。
そのため志望校が決まっていないと、受験勉強の方針が定まりません。
志望校によって、何を重点的に勉強するかが変わります。だから早期から志望校を決めることが、受験勉強を効率的に進めることに繋がります。
2つ目は、大学によってやっている授業や学内の雰囲気が大きく違うから。
みなさんのなかには、、バラ色のキャンパスライフを思い描いている人も多いでしょう。
しかし、ほんとうにみなさんが思い描くキャンパスライフを描けるかどうかは、大学選びにかかっているといっても過言ではありません。
大学の立地によって、市街地に出やすければそれだけ遊ぶ場所も増えますよね。
逆に山奥のキャンパスでゆっくり研究三昧……なんてこともあります。
立地の他にも、学生の雰囲気や建物の感じ、敷地の広さなどでなんとなく「あ、この大学たのしそう」と思ったり思わなかったり。
あとは何より開講されている授業。
この場合、大学だけでなく学部選びも重要になってきます。
大学によっては有名な教授がいたり、「この大学はこの分野が強み」なんてところもあったり。
〇〇の勉強がしたい!と思っているのに、大学に行ったらその勉強ができなかった……なんてことになってしまっては本末転倒です。
「何を勉強すればいいのか?」から「何が出来るのか?」「どういう雰囲気なのか?」まで大学によって大きく違うため、志望校を決めて勉強していくことが非常に重要になるわけですね。
そうはいっても志望校がなかなか決められない人も多いでしょう。
志望校を決められない理由は、大学について知らないからです。
大抵の人でも有名大学であれば名前は知っています。
しかし大学の詳細まで知っている人は多くありません。
志望校を決めるために、まずは大学の詳しい情報を知ることが重要になってきます。
- 大学の特徴は何か?
- 何を勉強することができるのか?
- 自分が将来就きたい仕事に役立つ勉強ができるか?
このように大学の詳しい情報を知ることで、自分に合う大学なのか見極めることができます。
確かに、学校の先生に「志望校は将来やりたいことから決めろ!」といわれたこともあるでしょう。
志望校を決めることは人生においても重要なことですが、あまり時間をかけすぎてしまうのはよくありません。
時間をかけすぎてしまうと勉強の方針が定まらないため、計画が立てられず時間を無駄にしてしまうからです。
志望校を決める鉄則は時間をかけすぎずにとりあえず決めてしまう!が大事です。
たしかに、将来就きたい仕事から志望校を決めることができれば納得のいく志望校選択ができるでしょう。
しかし、現段階で時間をかけるべきではない理由をいくつかお教えします。
将来就きたい仕事は今は明確でなくて良い
現時点で就きたい職業が明確な人は、その職業に役立つ勉強ができる志望校を選択すれば良いです。
「医者になりたいから医学部」とか、「弁護士になりたいから法学部」とか。
しかし、将来の職業なんてまだ漠然としている人のほうが多いでしょう。
将来就きたい仕事を意識しすぎると、より漠然とした志望校を決めるのに時間がかかります。
就きたい職業や、やりたいことが明確でなければ、今無理に決める必要はありません。
将来のことを考えることはとても重要ですが、勉強時間が取れないほど考えているのは時間がもったいないです。
将来のことが今明確ではないのであれば、大学で将来を明確にするための経験や学びを得た方が考えるよりも早くやりたいことが見つかるはずです。
行く大学や学部で将来就く仕事の選択肢が狭まることはほとんどない
自分の行く大学や学部で将来の仕事も決まってしまうと思ってはいませんか?
法学部に入った人が全員弁護士になったり、法律関係の仕事に就いたりするわけではありません。
多くの大学生は自分の大学や学部と関係のない職種に就きます。
もちろん専門職を目指す人であれば、大学や学部が関係してくることもありますが、一般企業に就職する人であれば、大学や学部で将来の選択肢が狭まることはほとんどありません。
まずは自分の興味分野やなんとなく勉強したいことで良いので、志望校・学部をきめましょう。
志望校をとりあえず決めてしまったほうがいい理由は
- 時間をかけても現時点で将来やりたいことを明確にはできない
- 行く大学や学部で将来就く仕事の業界や職種は決まらない
だからこそ、志望校はとりあえず決めてしまう方がいいのです。
そんな悩みの解決策としておすすめなのが、実はオープンキャンパスなんです。
オープンキャンパスは現役大学生の話がきけたり、模擬授業と言う形で実際の大学の授業を受けることができます。
大学について詳しく知ることができ、疑問点の解消などもできます。
そして何より、パンフレット等だけでは知ることができない大学の雰囲気やキャンパスの環境、通っている学生の感じをつかめるのが魅力的です。
- 大学にいる人がどんな人たちなのか雰囲気が知れる。
- 自分の興味あることや知りたいことを自由に聞ける。
- パンフレットや資料、大学のHPではわからない大学生活の具体的なイメージを掴める。
- 実際に足を運ぶことで、より「この大学に行きたい」と思える。
- 大学生になってから「思っていた大学と違う。」というミスマッチも防ぐことができる。
家から通えない範囲の大学を志望している高校生は、オープンキャンパスと一緒に大学の周辺も散策してみましょう!
大学以外での生活も具体的なイメージがつくはずです。
時間がある夏休みだからこそオープンキャンパスに時間が割けると思います。
なかなか志望校が決まらない人はオープンキャンパスにぜひ有効活用してみましょう!
オープンキャンパスを有効活用して志望校を決める方法と、注意点
ここからは、まだ志望校を決めていないあなたにオープンキャンパスを有効活用する方法をお伝えします。
①オープンキャンパス前:興味のある大学をリストアップ
まずは、自分が興味がある大学をいくつかあげます。
ここでのポイントは、「学部」を絞ることです。
同じ大学でも学部ごとに問題傾向が違ってくるのはもちろん、学べることが大きく変わるからです。
逆に言えば「この分野が学びたいから、〇〇学部があって雰囲気がいい大学をとりあえず挙げてみよう!」というふうに、選択肢を絞りやすくなります。
この段階ではあまり深く考えず気になった大学をとりあえずリストアップすることが重要です。
②資料請求やHPをみてオープンキャンパスに行く大学を決める
リストアップした大学の資料請求をしたり大学のHPを見て理解を深めます。
資料請求は多くの大学のパンフレットが無料で手に入れることができます。
HPや資料請求で自分が気になった大学のオープンキャンパスに行きましょう。
また気になった点をメモにまとめて、オープンキャンパスで質問、相談できる準備をしておきましょう。
事前申し込みが必要な大学もあるので、HPを見た際には前もって確認しておきましょう!
③オープンキャンパスに行く
オープンキャンパスは大学についての基本的な情報を丁寧に教えてくれます。
模擬授業で実際の授業の様子を知ることができたり、現役学生に質問や相談ができる機会があります。
ただ話を聞いているだけでは、志望校を決めるために必要な情報は得られません。
なぜならオープンキャンパスでは大学の良い面しか学生の普段の日常を知ることはできません。
もし日常に近い大学を知りたい人は、オープンキャンパスの日以外に大学を訪れてみましょう。
よりリアルな大学生活を感じることができるはずです。
大学によっては入校許可がいる大学もあるので、その場合は必ず許可をとってから行きましょう。ただし、多くの大学が勝手に入れるので、遠慮なく入って見学しても大丈夫です。
オープンキャンパスに行ったら、志望校を決めましょう。
ここからは志望校を決める際の注意点をご紹介します。
期限を設けて志望校を選択する
オープンキャンパスが終わってすぐに志望校を決める必要はありません。
しかし、いつまでも考え続けていてはいけません。
人生に関わることだから時間をかけたくなりますが、期限を設けて志望校を決めてしまいましょう。
オープンキャンパスから1週間以内に決めましょう。
理想はオープンキャンパスが終わってから志望校決めるまで1週間を期限にしましょう。
志望校は変えてもよい
一度決めた志望校を変えても良いです。
やっぱり志望校を変えたくなったと思ったら、その時は志望校を変えればいいのです。
とりあえず志望校を決めて目標を定めたら勉強を開始しましょう。
しかし頻繁に志望校を変えるのはおすすめしません。
その都度勉強計画を練り直さなくてはいけないので時間がかかり、勉強内容も身につきません。
志望校を変える際は今後変更することが無いよう、大学についてよく調べ上げ、納得のいく志望校選択をしましょう。
今の成績は関係ない
「現在の成績から考えて自分の志望校は高すぎる……だから志望校をもっと下げた方がいいのでは?」と考える人も多いはずです。
しかし、それは間違いです。
これまでの勉強は、志望校にあった勉強をしていなかったので効率が悪いと言えます。
志望校が決まれば、自然とやる勉強も決まり、それをひとつひとつこなしていくことで着実に志望校には近づくことができます。
志望校にあった勉強計画を立てて勉強していけば勉強の効率は圧倒的に上がるはずです。
だから今の成績で志望校を選ぶのではなく、自分が行きたいところを志望校として、そのために勉強計画をしっかりと練りましょう。
オープンキャンパス後に志望校を決める際は以下の点に注意しましょう。
- 期限を決めて志望校を選択する
- 志望校を変えてはいけないわけではない
- 今の成績は関係ない
これらの注意点を意識して、オープンキャンパス後の志望校選択に活かしてみてください。
今回はオープンキャンパスを活用した志望校の決め方についてお教えしました!
時間がある夏休みに勉強に時間を割くためにも、志望校を決めて効率的な勉強で成績UPを目指しましょう!