こんばんは!
学習塾STRUX塾長で、STRUX大学受験マガジンを監修している、橋本拓磨です。
毎週土曜日は塾長連載コーナー!ということで、YouTubeにアップしている僕の動画だったり、僕の高校生時代や今まで教えてきた生徒の生活だったりから「ここでしか伝えられない」情報をお伝えしています。
さて、僕が色々情報を発信しているLINE@ですが、リニューアルされたことにお気づきでしょうか?
いままでは毎週土曜日21時から「LINEライブ」という形で質問にお答えしていたんですが、先週からはYouTubeでライブを実施しています!
いままでと同じくみなさんから寄せられた質問に答えていくんですが、今までと違ってあらかじめLINE@の質問フォームから質問を送ってくれた人優先で質問に答えて行きます!
こちらからLINE@登録できるのでぜひ……
LINEで友だち追加して、トークで「質問」と打つだけ!フォームが出てきます。
いままでより確実に、かつじっくり正確に答えることができますよ!
さてさて、先週早速実施したYouTubeライブですが、よかったですね。やはり高校生・受験生と定期的に直接接触できるのはよいですね。
YouTubeなどでのライブ以外にも、無料体験などで生徒さんと話す機会はあり、そこでもやっぱりいろいろな学びがありますね!
と、いうことで、今回はここ何回かの無料体験の中から、「こういう人がいて、こういう対処法を伝授しました!」「こういう悩みに答えました!」というものを公開していければと思います!
題して、「橋本塾長の受験相談アーカイブ」10月編!
「自分もこんな状況だな……」という人がいたら、ぜひ参考にしてみてください。
さっそくいきましょう〜!
*なお、個人が特定できないよう紹介する事例には多少変更を加えています。
ケース1:今から間に合うか不安……駆け込みの国立大志望高3生
1人目は、無料体験を受講した高校3年生。
9月末頃に申し込みをもらって、すぐに無料体験を実施しています。
志望校は北海道大学。国立大学は2次試験で使う3科目の他にもセンター試験で点を取らないといけないため、特にこの時期から点数を上げていくとなると、やることを絞りながら対策をしていかないといけません。
たとえば、苦手な科目の点数は最低限確保できればOKな状態にして、そのぶん得意科目で点を取り合格点を突破するとか。
ある程度基礎に抜けがあっても、並行して演習を進めるとか。
本来であれば基本に忠実に進めていかないといけないんですけど、そうも行かないとなるとすこしずつ削りながらやっていきます。
そのときに立てた年間計画がこんな形。
英語などもそうとういろんな参考書を並行しながらやっていますが、「全部やりきる」というよりは「できるところまでやる」というスタンスです。
そしてもっと意識しているのは、「目標点数」の部分。
北海道大学の配点は、
- センター試験300点
- 国語60点
- 数学60点
- 英語60点
- 理科基礎40点
- 地歴公民40点
- 地歴公民40点
- 2次試験450点
- 英語150点
- 国語150点
- 数学or社会150点
というもの。
2次試験の配点が高いうえ、センターだけで見れば国語数学英語よりも理科社会のほうが普段と比べて高い割合になっています。
この中で、合格ラインが505/750点くらい。ここから合格目標点を洗い出していくことになります。
今回の場合、数学が大の苦手、まだ基礎も固まりきっていない想定だとしましょう(相談者もそんな感じでした)。
こういう場合に考えないといけないことは2つ。
- いかに数学の配点をさげ、かつ数学で点を取らなくていいようにするか
- それで最低ラインまでもっていくときにどういう勉強をするか
今の状態はマーク模試数学がどちらも20〜30点台、という状況だとします。
ぶっちゃけ、この状態から数学バリバリ使う一橋大や英数国の3科目受験の国立(東北、大阪など)はしんどいです。
数学だけで配点の4分の1から3分の1を使うので、おすすめしません。
そういう感じで組むとなると、ぶっちゃけ2次試験は社会受験すればいいので特に問題なし。英語、社会は比較的できるのでそこで点を取りに行くとしましょう。
センターの目標点はこういう感じで組んでみました。英語と世界史で圧倒的に点を取る必要がありますが、2次試験のレベルを考えるとこのくらいはとって欲しいところです。
- 国語170/200
- 数学1A 80/100
- 数学2B 60/100
- 理科 90/100
- 英語190/200
- 世界史95/100
- 現社80/100
このように偏った点のとり方をしても、数学の点数は合計200点が60点に圧縮されるので0.3倍すればOK。140点だと42点。理科や社会は100点が40点に圧縮されるので0.4倍。英数国より重めの配点になっているぶん、こちらで確実に点を取れば理科36点、社会2科目合計で70点が取れる計算になるんですね。
おなじ200点満点で計算しても、数学でがんばって9割とっても54点にしかならず、逆に社会であれば8割取れれば換算して64点になるんですね。
それなら数学にそこまで時間を割かずに、理科や社会で着実に点をとったほうが確率が高いよね、という話になるわけです。
実際、ここまで偏りをもたせてもセンターの合計点は256点/300点となり、ちょうど85%。目標にしたい点数を超えることができるので、2次試験で250/450点取ればOKというふうにかんがえることができます。
大学によっては、意外とこういうふうに配点に重み付けがされていて、それをいじれば点がとりやすくなることは多いです。
英国社の3科目で高得点が取れていれば、併願したいマーチレベルの大学ならセンター利用で合格が狙えるので、一石二鳥というわけですね。
国立大学を目指す人は、3年生の今でも遅くないですし、2年生の間でもいいのでぜひ一度、自分の志望校の配点とどういう点のとり方をめざすかについて考えてみるといいですね!
今週はこの辺にしておきます。毎月定期的に記事化していくつもりなので、楽しみにしていてくださいね!次回以降は複数事例を出して書いていければと思います!
TwitterやYouTubeでもいくつか情報発信をしているので、気になるヒトはチェック!
ライター:橋本拓磨
東京大学法学部卒。学習塾STRUX塾長・STRUX大学受験マガジン監修。日本全国の高校生に、場所によらず正しい勉強を広めて、行きたい大学に行き、将来の選択肢を広げてほしい!という思いからSTRUXマガジンを監修。
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