学習塾STRUX編集部連載


共通テストの疑問シリーズ!英語の文法問題、なくなったけど文法の対策はすべき?

*紹介している教材にはプロモーションを含みます

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

こんばんは!

学習塾STRUX塾長で、ストマガを監修している、橋本拓磨です。

 
 
 
 
 

緊急事態宣言が延長されて、学校によってはまたしばらく休校……という所も多いのではないでしょうか。

僕がやっている学習塾STRUXでは、引き続き休校期間、自宅学習で悩んでいる受験生向けに相談会を実施しています。

詳しくは以下のページを参考にしてください!

休校期間が延びると、「どういうペースで勉強すればいいかわからない……」というふうになってしまいがちなので、ぜひ活かしてくださいね。

そしてただでさえ今年は「共通テスト元年」で色々不安な年。普段の勉強以外にも、共通テストがどうなるんだろう……という不安を抱えている人は多いのではないでしょうか。今回もそんな質問が寄せられていたので、答えていければと思います。共通テストの不安だけでも、解消できるうちに解消しておくとだいぶ違いますから、ぜひしっかり読んでください!

 

今回来たのはこんな質問。

 
 

共通テストの英語では文法問題が出ないということですが、文法の勉強はどこまでする必要がありますか?国立志望です

 
 

たしかに、悩みますよね。共通テストの英語で文法問題・発音アクセント問題がなくなって、長文問題だけになる、ということはみなさん聞いたことある話かと思います。そうなると「じゃあ文法問題ってあまりやらなくていいの?」「どこまでやればいいの?」という疑問が出てくるのも当然です。

 

結論から言ってしまうと、共通テストで文法問題が出なくとも、文法の参考書にはしっかり取り組んでほしいです。

その理由と、国公立・私立によって少しポイントが違うのでその点をお伝えしていきましょう。


 

そもそも、共通テストの英語はどう変わるの?

念の為、共通テストの英語がどのように変わるのかおさらいしておきましょう。

 
 
 

文法問題・発音アクセント問題がなくなり、すべてリーディングに

今回の本題にもなっている変更点が、「文法問題・発音アクセント問題の省略」です。これらの問題がなくなることで、第1問から第6問まですべて読解問題になることになります。

これにより、問題を解く時間がこれまで以上に足りなくなることが予想されます。

 
 

リーディングの配点が下がる

そして、共通テスト公式の配点としては、リーディングの配点が小さくなり、リスニングの配点がこれまでより大きくなります。これまでリーディングとリスニングが4:1(200:50)であったのが、1:1(100:100)に変更になります。

ただ、これは大学によってはあえて従来どおりの160:40にして計算するという大学や、140:60など独自の計算をする大学もあるので、各大学の利用状況を確認するのが良いでしょう。

 
 

設問の多様化

細かい変更としては、これまでの英語の長文では「正しいものを選びなさい」ばかりであったのに対して、「書かれている「意見」を選びなさい」「書かれている「事実」を選びなさい」というような設問などすこし傾向が変わった設問が増えている点です。記述模試などでは見られた形式ですが、他にも「この記事の見出しとして適切なものを選びなさい」のような設問も増えているため、より正確に読むことはもちろん、様々な設問に対応してスピードをもって読む必要が出てきます。

 

マルオ困った顔
ちょっとめんどくさいね。

 
 

詳しい変更点は以下のページに詳しく書いているので、参考にしてください。

 

 
 

文法問題が出ないのに、文法の演習をする意味は?

でも、文法問題が出ないとなると、「ネクステみたいな文法問題集はどのくらいやり込んだらいいの?」「そもそも文法よりも長文の練習を早くからやればいいのでは?」といろいろな疑問が出てくることでしょう。この点についてしっかり答えていきます。

 

個別試験で必要なら有無を言わずやるべき(主に私立大学)

まず大前提として、ほとんどの私立大学ではかわらず文法問題が出題されるということは理解しておきましょう。

これまでも多くの私立大学では文法問題が出題されていましたし、国公立でも一部のところでは文法問題として別枠で出ていました。こうした大学はもちろん一部では傾向を変えて文法問題から長文メインに切り替えるところもあると予想できますが、これまでどおり文法問題を出題するところのほうが多いと予想できます。

たとえば早稲田レベルであればざっくり英頻〜ファイナル英文法のレベルまでは必須ですし、そうでない大学でもネクステやVintageまではやり込んで、文法事項や語法・イディオムを覚えるべきといえます。

 

つまり、これらの大学(私立大学や二次試験で文法問題が単体で出る大学)を志望するのであれば、有無を言わさずこれまで通り文法の勉強をすべきです。

 

マルオ驚いた顔
個別の試験まで大きく変わるとは限らないもんね!

 
 

文法は「長文読解の正確性アップ」に必須

では、そうでない大学や共通テストをメインにする大学を志望する場合はどうでしょうか?結論から言うと、この場合も「ネクステ」などのレベルまではきちんと対策しておくべきです。

赤神普通の顔
文法問題が出ないからといって、やらない理由にはならないんだ。

 
 

なぜでしょうか?それはなんどもこの手の記事では触れていますが、「長文を早く正確に解くためには文法の知識が必要だから」です。

共通テストの長文は、これまでのセンター試験の長文に比べても文章の量が増えています。文法問題がなくなっているので当然ですよね。そうなると、これまでのセンター試験でも時間がカツカツだったのに、また時間が足りないということになってしまいます。

マルオ困った顔
たしかに、この間共通テストの模試を解いたけど全然読み終わらなかった……

 

この長い長文を時間内に正確に読み切り、設問に答えるためには、なんとなく文章を読むのではなく、文法事項を正確に理解して問題を解くことが重要です。文法事項、そして英文解釈ができていないと、単語だけを拾って雰囲気で読んでしまい、違った意味に文章を捉えてしまうことに繋がります。

時間内に読みきらないといけないからこそ、長文は正確に瞬時に捉える練習が必要なのです。

 

時間内に正確に長文を読むためには、文法を正確に理解し、ある程度の文法知識は瞬時に引き出せる必要があります。瞬時に引き出すためには、文法事項を理解するだけでなく、問題を解いて定着させていくことも重要です。そのためには、Vintageやネクステなどのレベルまでしっかり解いて、頻出の文法事項や慣用表現をすぐに引き出せるようにしておきましょう。

 
 

国公立大学志望で、どこまで文法演習をするべきか?注意すべき勉強法

とはいえ悩むのが「国立志望だけどどこまで細かく文法演習をしておけばいいのか?」ということ。基本的な勉強法の方針を伝えておければと思います。

 

基本的には、スタサプでインプット+ネクステやVintageで定着が必須だと思ってください。その理由を2つお伝えします。

 
 

長文を読む上で必要な「イディオム」

長文がメインで出題されるような私大や国公立大学志望の場合は、Vintageなどの「語法」「イディオム」を注意して見ておくようにしましょう。

時間がたっぷりあるのであれば、英熟語帳などを使ってイディオムを身につけてもいいのですが、国公立入試のレベルではそこまで難易度の高いイディオムばかりでは有りません。そのなかで熟語帳をフル活用していくのは結構時間がかかり大変ですから、Vintageなどに載っている語法・イディオムの部分を完璧にしておくことが必要になります。

 

国公立で「英作文」が出る人は要注意

もうひとつ、国公立志望で気をつけてほしいのが「英作文」。多くの大学では英作文が出題されますが、この英作文をしっかりやりきり点数を取るためには、大前提として文法事項を正確に理解しておく必要があります。

例えば、「仮定法はこういうタイミングで使うべき」とか「分詞構文は使いすぎない」とか……。文法の正確な理解が出来ていないと、「こういうときにこういうフレーズを使う」ということがわかっていても、時制や法のところでニュアンスが違うと減点されてしまう可能性があります。

 

英作文を正確に解けるようにするために、文法の正確な理解が必須になります。

 
 
 

結論、共通テストでは長文を正確に読むために文法が必要で、国公立であれば英作文のためにも文法はしっかり勉強すべきということです。

そのためには、ただVintageやネクステなどをやるだけではなく、スタサプなどを使って文法をきちんと理解するという作業が重要になります。これを忘れずに文法を身につけてください。

 

今回は共通テストになったときの英語の勉強の仕方、特に文法に絞って話していきました。「共通テストの疑問」シリーズは、定期的に開催していこうと思うので、こんなことが不安!ということがあればぜひ聞かせてください!

 
 
 
 

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それでは!

 
 
 
 

ライター:橋本拓磨

東京大学法学部卒。学習塾STRUX塾長・STRUX大学受験マガジン監修。日本全国の高校生に、場所によらず正しい勉強を広めて、行きたい大学に行き、将来の選択肢を広げてほしい!という思いからSTRUXマガジンを監修。

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橋本拓磨

東京大学法学部を卒業。在学時から学習塾STRUXの立ち上げに関わり、教務主任として塾のカリキュラム開発を担当してきた。現在は塾長として学習塾STRUXの運営を行っている。勉強を頑張っている高校生に受験を通して成功体験を得て欲しいという思いから全国の高校生に勉強効率や勉強法などを届ける「ストマガ」の監修を務めている。

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