2021年度大学入試の変更点

2021年度・大学入試共通テストの英語における変更点について

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受験生ならば皆さんご存知かもしれませんが、2021年度のセンター試験は「大学入学共通テスト」として、問題形式や傾向が変更となります。

これまでよりもさらに「思考力・判断力・表現力」が問われることとなり、基礎事項をただ暗記するだけでなく、それらを「問題の中でどのように生かせるか?」が解答のポイントとなるのです。

だからといっていきなり難問奇問が出題されるわけではありません。あくまでも教科書の範囲をベースに、どれだけ応用を効かせられるかということです。

この変更に伴いセンター試験の英語も「共通テストの英語」として生まれ変わります。この英語に関しては、現在のセンター試験とは配点や問題傾向がガラッと変わるので注意が必要です。

いきなり難しくなることはないとはいえ、問題傾向を把握しておかないと自分が何を勉強すれば良いのかがわかりません。そのためこの記事では、共通テストの英語における変更点をまとめてご紹介します。

*この記事の内容は、2018年に発表された「共通テストの試行調査(プレテスト)の結果」をもとに分析しています。

共通テストの英語における変更概要

では具体的に共通テストの英語ではどのような点が変更になるのでしょうか?まとめると以下の項目で変更があります。

  • 配点が大きく変わる
  • リスニング問題の読み上げが一回だけになる部分もある
  • 設問がすべて英語になる
  • 「発音」「アクセント」「文法」「語法」が出題しなくなる
  • リーディングの設問が多様になる
  • 出題単語数が増えるので速読がさらに大切になる
  • 4技能を試す判断材料として、2024年から民間資格を導入する

以上の点です。まだ今後も変更になる可能性はありますが、基本的にはここから大きく動くことは無さそうです。

マルオ困った顔
うわあ・・・思ったより大きく変わるんですね・・・

そうですね。配点が大きく変わったり、問題形式が一気に削減されたりと「共通テスト英語」の変更規模はかなり大きいです。

特に文法事項やアクセントなど、暗記で乗り切れることもあった項目はバッサリ無くなります。そのため基礎をしっかりと抑え、問題文中で確実に使いこなせるようにしておきましょう!

共通テストの英語における変更点の詳細について

それでは上記の項目について一つずつご説明します。

配点が大きく変わる

これが一番の大きな変更でしょう。配点が以下のように変わります。

筆記:200点➡︎(リーディング)100点
リスニング:50点➡︎100点

筆記は名称が「リーディング」に変わります。読解問題が一気に増え、そのタイプも「サイト読解」「レシピ読解」「雑誌読解」など様々。いずれも日常生活で読み取る機会がありそうなシチュエーションを想定して作られているのです。

マルオ困った顔
確かにアクセントを気にする瞬間ってなさそうだもんな・・・。より英語を実用的に使えるようにならなきゃいけないってことか

具体的問題構成の例は以下のようになります。

大問 センター(配点) 共通(配点)
第1問 発音アクセント(14) 掲示・Webサイトの読解(10)
第2問 文法(47) レシピ・記事の読解(20)
第3問 文削除、会話文など(33) ブログ・雑誌の読解(10)
第4問 図表読解など(40) 記事(図表つき)読解(16)
第5問 小説・エッセイ読解(30) 雑誌読解・ポスター作成(20)
第6問 評論読解(36) 記事読解(24)

「評論」「図表」「会話文」は、量が減っているか削除されていますね。ただし評論問題は、新聞記事や雑誌記事の部分に入ってくるので変わらず対策を行うことが必要です。

大問5は1問あたり5点の配点で、それ以外は1〜3点の配点となっています。センター試験での長文問題は1問あたり5点の配点がほとんどでした。共通テストの配点はそれより抑えられているので、落としてもそこまでダメージは大きくなりません。

ただしその分、リスニングの配点が大きくなっているので要注意。問題数があまり変わっていないのに点数が倍になっているので、単純に1問あたりの配点はほぼ倍になります。リスニングが苦手な人にとってはかなり厳しい配点となっているので、これまで以上にしっかり対策を立てることが必要になるでしょう。

より実用的な英語の読解が要求される!

問題内容自体もより実用的な英語を意識して出題されます。例えば「学校の授業でディベートをすることになり、そこで読んだ記事について読み取る」「雑誌記事を参考にポスターを作ることになった」などです。

これによって問題内容の難易度が一気に上がるということはありません。あくまでも「高校生が遭遇しやすいような英語を使う状況」を想定して作成されているというだけです。問題自体は変わらず、センター試験の長文と同様に「どれだけ正確に読解できるのか?」を試しています。

ちなみに以下のような感じで出題されます。

「ポスター問題」の例(大学入試センターHPより)

「レシピ問題」の例(大学入試センターHPより)

このように実用的なことを意識して出題しているため、センター試験にこれまであった「評論をパラグラフごとに分けて根拠を見つけやすくする」というものが無くなります。

そのため形式自体は選択式ではありますが、問題文からざっくり予測することが多少難しくなるでしょう。「選択際の論理的思考」がより強く重視されるということですね。

配点を大学独自で換算する大学もあるので注意!

ただし大学によっては、この共通テストの配点を「独自の配点」で計算する場合もあるので注意してください。以下のようなイメージです。

  • 東京大学
  • リーディング140点・リスニング60点
  • 東京都立大学都市環境観光科学(旧・首都大学東京)
  • リーディング150点・リスニング50点
  • 東北大学
  • リーディング150点・リスニング50点
  • 筑波大学
  • リーディング160点・リスニング40点
  • 京都大学
  • リーディング150点・リスニング50点

他にも独自の配点を現時点で発表している大学が複数あるので、詳しくは各大学のHPを参照してください。

リスニング問題の読み上げが1回だけになる部分もある

センター試験ではリスニングの問題文読み上げが2回ありました。しかし共通テストでは1回と2回が混在する形になります。

共通テストは、英語を実用的に使うことを目的に作成されているもの。そのためリスニングも読み上げを1回だけにすることでより実践に近づけるのだそうです。

配点も大きくなりますし、苦手な方はこれまでよりも少し早めに(3年生の夏頃から)勉強を始めるといいでしょう。

設問がすべて英語になる

先ほどのポスター問題やレシピ問題の例でも掲載しましたが、問題文も全て英語になります。そうなると「問題文の意味を取り違える」ということだけは絶対に避けなければいけません。そこがずれたら全てが水の泡です。

少なくとも問題文程度の文章は速読できるように、基礎単語などは確実に覚えておきましょう。

「発音」「アクセント」「文法」「語法」が出題されなくなる

共通テストでは実用的な英語力が求められます。そのため「発音」「アクセント」「文法」「語法」単独の問題は全て削除。個別対策は不要になりますが、これはつまり「ある程度暗記で乗り切れる部分で得点する」ということができなくなるということです。

個別対策は不要ですが、そもそも長文読解の基礎となるので文法語法の知識は必須。その上で個別の知識を長文問題に応用させなくてはいけません。

発音やアクセントなどの「個別の知識」をこれまでは得点に繋げることができましたが、共通テストではそれができなくなります。勉強量は多少増えることが予想されるでしょう。

リーディングの設問が多様になる

先述の通り、リーディングの設問形式はあらゆる場面を想定して作られています。それだけでなく「設問の仕方」も多様化していくでしょう。

例えば「ポスターに書いてあることの中で、事実ではないものを選びなさい」などです。正しいものを選ぶ以外選択肢が増えるので、より正確な読解能力が問われるでしょう。

特に問題文も英語なので、否定の単語を1つ取り違えただけでも問題文の意味が変わってしまうので要注意です!

出題単語数が増えるので速読がさらに大切になる

センター試験で8割を目指すには、約2,000〜3,000語程度の単語を覚える必要があるといわれていました。

しかし共通テストの英語では、文法やアクセントなどの単発知識を問う設問が削除され長文読解が増える影響で、純粋に単語の数が増えます。そのため今まで以上に速読することが求められるでしょう。

語彙の難易度が上がることはありませんが、全体の語数が増えることで「これまでよりも時間が足りなくなる」ということは想定されますよね。

より情報処理能力が必要になり、「この文章では何を主張しているのか?」ということを正確に素早く把握することが求められるでしょう。

4技能を試す判断材料として、2024年から民間資格を導入する

もともとは2020年度の共通テストから、英語4技能である「読み・聞く・話す・書く」を測るために、英語民間試験制度が導入される予定でした。これは英検やTOEICなどの民間試験を大学入試の結果として使えるもの。すでに大学ごとに個別では導入している場合もあります。

これを共通テストでも適用しようという流れがあったのですが、英語の民間試験は各家庭の経済状況や立地によって受験格差が発生するものです。

例えば「受験会場まで徒歩20分の都会住み受験生」と「受験会場まで電車で2時間の地方住み受験生」では、圧倒的に格差があります。

こうした問題を無視して共通テストに適用することはできないということで、2019年の11月に延期が発表されました。

現状では2024年の共通テストから適用をする予定です。

共通テストの英語対策について

以上のように、共通テストでは配点をはじめとして全体的にまるっと変わります。難易度が一気に上がるというわけではありません。しかし形式がかなり変わるので、これまで以上に長文読解力を中心に鍛える必要があります。

わかりやすく出題問題が長文読解ばかりになるので、おそらくこれまで以上に「時間が足りない」という状態になるでしょう。そのため、これまで以上に「早く正確に」読み進めるためのパラグラフリーディングや音読を鍛えておくことが肝心です!

勉強法に関してはこちらの記事を参考にしてください!センター試験向けなので一部内容が違いますが、対策の仕方自体は使えるものばかりです。

これまでは基礎文法やアクセントなどを覚えておけば、単発問題で得点に繋げることができていました。しかし今後は基礎があるのは大前提。これだけでは得点に繋がらないので、さらに応用させることが求められるのです。

リスニングも同じですね。配点が大きくなりますし読み上げ回数も減るのでこれまで以上に勉強しなくてはいけません。

各分野で以下のような参考書があるので、こうしたものから始めて基礎を固められると良いでしょう。

オススメ英単語帳

オススメ文法書

オススメ英熟語帳

オススメ長文読解本

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監修者|橋本拓磨

橋本拓磨

東京大学法学部を卒業。在学時から学習塾STRUXの立ち上げに関わり、教務主任として塾のカリキュラム開発を担当してきた。現在は塾長として学習塾STRUXの運営を行っている。勉強を頑張っている高校生に受験を通して成功体験を得て欲しいという思いから全国の高校生に勉強効率や勉強法などを届けるSTRUXマガジンの監修を務めている。

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