今回の相談者:東京都立大学法学部志望のS.Oさん
- 名前
- S.Oさん
- 高校・学年
- Y高校3年
- 高校偏差値
- 65
- 相談時期
- 5月末
- 部活
- ダンス部
- 志望校
- 東京都立大学法学部
- 現状の学力
- 53.9
- 受験相談の方法
- オンライン
- 受験科目
- 国語・数学
- 得意科目
- 数学
- 苦手科目
- 国語
- 面談で相談したいこと
- 状況が特殊なのでどうやって勉強すればいいのか指導してほしい
S.OさんはY高校に通う高校3年生!将来は法学部に通いたいと考えており、しっかり勉強ができそうな大学を幅広く見ているとのこと。この目標に向けて力になるような塾を探していたところ、偶然学習塾STRUXを発見してくれました!
現状の悩み:受験では英語を使わないので他の科目の勉強をしないといけない。しかし何から手を付ければいいのかわからないし、今の勉強が正しいかもわからない
東京都立大学法学部合格に向けた「国語」勉強法
レーダーチャート
レーダーチャートとは、「自分の現在の学力」と「志望校合格に必要な学力」を各科目の各分野ごとに表したグラフのこと。
主要大学300学部のデータを用いて作成したレーダーチャートを見ることで、「自分の学力は志望校に比べてどれくらい足りていないのか?」ということを明確にできるのです!
この志望校までの差がわかることで「自分はどの分野の勉強をどれだけやらなくてはいけないのか?」ということを具体的に把握することができますね。
詳しくは以下の動画をご覧ください。
実際のレーダーチャートはこのような感じになります。
※青が今の自分の学力で、オレンジが目指すべき学力です。
レーダーチャートを作る課程
レーダーチャートの結果
以上がS.Oさんのレーダーチャートです。オレンジが「東京都立大学合格に必要な学力」、青が「S.Oさんの現在の学力」を表しています。
今まで学校の教材で乗り切っていたということもあり、いずれの分野もしっかり伸ばす必要があります。特に古文読解に関しては、学校の授業以外できちんと演習を積み重ねていかなくてはなりません。
ただし先述の通り古典文法などは、その気になれば1ヶ月で身につけることもできますし、他の科目よりも範囲が広いということもありません。そのため焦らずポイントを抑えながら勉強していけば、3年生からでも十分成績を伸ばすことは可能でしょう!
参考書リスト
参考書リストの解説
古文単語
まずは単語を覚えないと文章は読めません。しかし英単語とは違い、古文単語の量は少ないです。
具体的には、英単語は2,000語ほど必要であるのに対し、古文単語は300〜600語程度を暗記できれば問題ありません。
そのため参考書を何冊もはしごする必要がないのです。どの古文単語帳も入試に必要な単語は網羅しているので一冊を完璧にすることを意識しましょう!
古典文法
英単語を覚えても英文が読めないように、古文単語だけを覚えても文章は読めません。最低限のルールをしっかり把握しておきましょう。
暗記をするときは一気に取り組むのではなく、接続ごとに分けて「今週は未然形接続だけ覚える!」というように勉強した方が効率的です。
暗記するときは「タテ(活用)」「ヨコ(接続)」の両方を10回以上ずつ唱えましょう!歌に乗せたり語呂合わせで覚えるとさらに習得が早まりますよ。
古文はルールさえ暗記してしまえば簡単に読めるようになります。なんども暗唱してスラスラ思い出せるくらいにまで頭に入れておきましょう。
古文読解
古文の文章を読んで理解できるようになるためには読解力を身につけることが必須です!ここに関しては一個ずつ着実に取り組みながら高いレベルを目指しましょう。「基礎事項→センターレベル→応用レベル」の順で取り組むことを意識します。
どの参考書も取り組み方自体は同じです。まずは納得がいくまで問題に取り組んでください。時間は気にしなくて大丈夫です。
解き終わったら、解説を読みつつ「自分の考えと正当の考え」を比較してください!山勘で正解しても意味がありません。しっかり確認したら文章の意味を噛み締めながら2回音読しましょう。
2回目は解説通りの解き方を意識しながら取り組んでください。答え合わせの時は、間違えた問題の解説だけを読めば大丈夫です。最後に音読を5回行います。
漢文句法
句法は英文法などと比べても覚える量が圧倒的に少ないです。100個程度暗記してしまえば問題ありません。単語に関しては50個程度しか無いので、短期間で集中して身につけてしまいましょう!
ここでは参考書を2冊ご紹介しましたが、「新明説漢文」を辞書代わりにしつつ、基本的には「日栄社30日完成漢文中級」1冊を完璧にすることを目標にしてください。量もあまり無いので何冊もつまみ食いをしなくても大丈夫です。
勉強の流れとしては「問題を解く→解説を読んで答えあわせをする→例文を3回ずつ音読」を繰り返します。古文と同じように、漢文も実際に声に出すことで手っ取り早く習得できますよ!
漢文読解
古文同様、漢文も読解力が要になります。ここでも「基礎事項→センターレベル→応用レベル」の順番で身につけていきましょう!
漢文では全文を完璧に訳す必要はありません。リード文や注釈などから背景を読み取りつつ、登場人物と文章の意味をざっくり把握できれば大丈夫です。全文を完璧に訳そうとする試験時間がどんどん減ってしまうので、ポイントを押さえて取り組みましょう!
勉強の流れは古文読解の時と同じです。まずは納得がいくまで問題に取り組んでください。時間は気にしなくて大丈夫です。解き終わったら、解説を読みつつ「自分の考えと正当の考え」を比較してください!しっかり確認したら文章の意味を噛み締めながら2回音読しましょう。
現代文
現代文は暗記科目ではなく、「作者の主張を正しく文章中から読み取れるか?」ということが要求される教科。そのため「これを覚えておけば必ず得点できる!」という内容が少なく、点数の伸びに個人差が出てきやすいです。
そこで現代文の問題集に取り組み、演習を積み重ねることで読解する経験を身につけていきましょう!
まずは多少時間をかけてもいいので現代文の問題集を解きます。答え合わせでは解説を読み込み、自分の考えと正当の考えを比較して「どういう点で違うのか?」をきちんと把握しましょう。
把握が終わったら、解説を閉じてもう一度「どういう理屈でこの考え方が正解になるのか?」ということを納得のいくまで自分に説明していきます。現代文の勉強ではこの作業が大切。今後どのようなケースであっても自力で考えて解けるように慣れておきましょう!
その他の科目の勉強法
数学
東京都立大学法学部合格に必要な目標数値が「4」なので、「青チャート1A2B」で3まで上げ、「良問プラチカ文系数学1A2B」で4まで上げる。
東京都立大学法学部の年間計画と勉強時間
年間計画はこちら!
現在S.Oさんは高校3年生。国語に関してはあまり参考書は使っていませんでしたが、ステップを踏んで取り組んでいけば十分に成績を上げることは可能です。
古文や漢文は夏頃までには基礎知識を身につけておき、9月〜現代文と合わせて演習を繰り返せるようにしていきましょう!
数学は青チャートで基礎をしっかり固めながら、苦手な受験生が多い確率も重点的に潰していきます。こちらも9月〜プラチカなどを活用して実戦形式の演習を積み重ねていきましょう!
総勉強時間はこちら!
まとめ
今回の受験相談は以上です!
S.Oさんは勉強時間は問題ありませんでしたが、方向性や取り組むべき参考書に関して悩んでいました。しかし年間計画やレーダーチャート作成を行い、3年生からでも十分合格できる学力を身につけるための方法がわかりましたね。