地理勉強法


【共通テスト地理】設問分析から考える対策方法!問題パターンはこの5つだ!

*紹介している教材にはプロモーションを含みます

  • 2025年度入試から学習指導要領の変更に伴い、共通テストの問題変更が予定されています。2024年度共通テスト終了後記事も順次更新しますが、しばらくは古い情報も含まれますのでご注意ください。詳しい変更点はこちらの記事をご確認ください。

共通テスト地理で、どんな問題が出されるか知っていますか?この記事では共通テスト地理でどのような問題が出るのかを大問ごとに分析し、その対策方法をお伝えいたします。

共通テスト地理の対策をしようと思ったんですけど、何から始めればいいか分からなくて…
なるほど、実は共通テスト地理の問題は出題範囲がある程度決まっているから、それに合わせて対策するのがオススメだ!

共通テスト地理の設問構成と出題範囲

さっそく共通テスト地理の設問構成と出題範囲を確認していきましょう。共通テスト地理は以下のような問題構成です。
大問 内容 配点 1 世界の自然環境と自然災害 20 2 資源と産業 20 3 都市・村落と生活文化 20 4 地誌 20 5 地域調査 20このように共通テスト地理では、大問ひとつにつき20点という配点で計5問の大問があります。配点は1問3~4点で、30問前後の問題が出されます。

大問ごとの内容に関しては年によって若干の変更がある可能性がありますが、基本的には上の表であげた内容で固定です。

続いて各大問を細かく見ていきましょう。

大問1:世界の自然環境と自然災害

大問1では「気温、地形、地震など、世界の自然環境と自然災害に関するデータを読み解く問題」が出されます。

例えば試行調査では「降水量のグラフから、該当する地点を考える問題」や、「地形について問う問題」などが出題されています。地形について問う問題

このタイプの問題を解くのに必要なのは、教科書で説明されている単語や地図を暗記するときに、「どこ」が「なぜそうなっているのか」を意識することです。

例えば「ヨーロッパの西部・東部」が「なぜ西岸海洋性気候になるのか?」「”自然堤防”と呼ばれる地形」が「なぜ集落や畑として利用されているのか?」といったことを考えるようにしましょう。

こうやって事象の原因をきちんと理解しておくことで、知らない土地の降水量や気温について問う問題が出されたときも、今までの知識から答えを推測できるようになります。

特に「気候」についての問題は頻出だ!気候区分の種類、内容、分布をしっかり覚えておこう。

大問2:資源と産業

大問2では大きく分けて、以下の2つのテーマで問題が出されます。

  • 農業に関する問題
  • 工業に関する問題(エネルギーの産出量や製造製品に関する問題)

例えば試行調査ではこのような問題が出されています。エネルギー問題

これらの問題は「どの地域でどんな産業が行われているのか?」「どんな農業のやり方が行われているのか」「どんな製品が作られているのか」ということを押さえておくと判断がしやすいです。

注意点は、データを覚えていないと解けない問題も多いこと。教科書・参考書にあるデータ(「この作物(資源)の生産量(産出量)は、~が1位」など)をしっかりと覚えておくようにしましょう。

データを覚えるときは順位を丸暗記するのではなく、データがなぜそうなっているのかを理解すると暗記が楽になります。
例えば米の生産量は1位中国、2位インド、3位インドネシアですが、これは「モンスーン気候にあるアジアの国々が人口の多い順(=米を食べる人がたくさんいる順)に並んでいる」という風に紐付けることが出来ます。

大問3:都市・村落と生活文化

大問3では「人口に関する問題」「人々の居住(都市構造や生活文化)に関する問題」などが出題されます。

例えば、こういった問題が試行調査で出されました。人口に関する問題

この大問3では知識を前提とした上で、グラフや地図を見て判断する問題が多く出されます。まずは、教科書や参考書で人口や都市の特徴についての知識をしっかりと覚えましょう。

教科書レベルの基本的な知識があれば、大問3のほとんどの問題が解けるぞ!

大問4:地誌

大問4では「ヨーロッパについて」「オセアニアについて」のように、ひとつの地域に関する問題が出されます。

じゃあ各地域についての知識を全部暗記しないといけないの…?
安心しろ!系統地理の勉強をやっておけば地誌の暗記はそれほど大変じゃない!

こちらの記事で詳しく書かれているのですが、

そもそも地誌の問題では、教科書にちょろっと書かれているようなマニアックな問題も出るので、各地域についての知識を丸暗記するという方法は非常に時間がかかってしまいます。

そこで必要になってくるのが系統地理の知識です。系統地理とは、「気候」「農業」などのテーマ別に学習する地理のこと。マニアックな問題については、データや理由などを系統地理の知識を使って推測することができるのです。

地誌の問題は系統地理の知識があれば推測できる!まずは系統地理を完璧にしよう!

系統地理の詳しい勉強法はこちらをチェック!

大問5:地域調査

大問5は苦手とする人が多い地域調査の問題です。例えば試行調査ではこのような問題が出されました。地域調査

地域調査では、

  • 地図の読み取り
  • 地形に関する問題(河川や山など)※写真を用いて出題されることもある。
  • 産業(工業、漁業、農業など)
  • 人口統計
  • 調査の手順

といったように、様々な範囲に関する問題が出題されます。

この問題の対策は以下の2つです。

  • 地図の見方(地図記号ふくめ)を理解する
  • 大問1~4の問題を対策する

まず地域調査の問題は「地図を読み取る問題」なので、地図記号が読めないと問題がまったく解けません。教科書に載っているもので十分なので地図記号を必ず覚えましょう。

また地域調査の問題では、大問1~4の内容と被った問題が出されることもあるので、大問1~4の対策がそのまま地域調査の対策にもなります。

共通テスト地理の対策

続いて共通テスト地理の対策方法をお伝えします。最初に書いた通り5つの大問で取り上げられるテーマは毎年ほぼ固定です。

そのため、効率の良い勉強をするのなら教科書の内容を順番に勉強するのではなく、まず「地形」「気候」「農林水産業」「鉱工業」「人口」「村落・都市」という必出の分野の知識を暗記した後、「世界地誌」や「地域調査」に取り組むのがオススメです。

また共通テストの問題は、教科書に乗っているデータを暗記しただけでは解くことができません。初めて見るデータを今まで覚えてきた知識を総動員して分析し、答えを推測する力が求めらます。

この力を身につけるには実際に共通テスト形式の問題を解くのが1番です。教科書や参考書で基本的な知識を身につけたら、共通テスト予想問題集やセンター過去問に取り組みましょう。

センター過去問も共通テスト対策に使えるんですか?
センター過去問と共通テストで地理の問題はほとんど変わらないから、センター過去問も共通テスト地理対策に有効だ!

共通テスト地理とセンター過去問の違いについて詳しく知りたい方はこちらをチェック!

予想問題集は「共通テスト実戦模試(13)地理B」、センター過去問の場合は赤本が解説がしっかりしているのでオススメです。

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まとめ

共通テスト地理の各大問で問われる内容は毎年以下の内容でほぼ固定されています。

  • 世界の自然環境と自然災害
  • 資源と産業
  • 都市・村落と生活文化
  • 地誌
  • 地域調査

共通テスト地理の勉強をするときは、これらのテーマの対策に特に力を入れるようにしましょう。

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