英検


英検2級は「いつから」対策を始めるべき?大学入試に向けた対策スタート時期

*紹介している教材にはプロモーションを含みます

英語の外部試験を利用する大学が増えてきていて、「志望校に合格するためにも英検を受けなければならない」という受験生は多いはず。

「でも英検って3回あるし、いつ受けるのがベストなのか全然わからない」……あなたもそんな疑問をお持ちではないでしょうか?

今回は、英検2級を目指す上で、「いつから英検対策を始め、どのタイミングで受験するべきか」を中心に英検2級対策を紹介していきます。

高校生にとって英検2級の難易度はどのくらいか?

初めに英検2級を受験する上で知っておきたいのが「英検2級は高校生にとってどれくらいの難易度であるか」についてです。

また、英検2級の取得を考える上で重要である、「高校生が英検に取り組み始めるべき時期」や「高校性の間に受験できる回数」についても簡単に触れたいと思います。

英検2級をいつから対策するか?答えは2級のレベルにあり

結論から言ってしまうと、英検2級は「高校卒業レベル」と言われています。

言い換えると英検2級は平均的な高校2年生だと「やや難しいレベル」であり、平均的な高校3年生の場合「十分合格できるレベル」です。

進学校に通っている生徒さんや幼少期から英語を習っている人であれば、高校1年生や2年生の早い時期に合格してしまう人もいます。

平均的な高校3年生の英語力の実力で受験をするのが適切なタイミングと思っておくといいでしょう。

とはいえ「高校卒業程度」と言われても基準が曖昧です。そこで英検2級で要求される語彙力に一旦着目してみることにしましょう。

英検2級のレベルは「約3,800〜5,100語」です。

一方で現行の学習指導要領では、高校3年生までで扱う語彙は「約5,000語」であると記載されています。

従って高校2~3年生で使用する教科書の単語をしっかり身につけておけば、語彙力に関しては十分な対策になります。

また英検2級の審査基準は「社会生活に必要な英語を理解し、また使用することができる」程度となっています。

この社会生活に必要な英語とは、主に「海外留学」や「社会人」の場合に使える英語力を指します。つまり英検2級は大学入試のみならず、その後の社会生活においても十分活用できる資格だということですね!

難易度についてはこちらの記事により詳細にまとめていますので、ぜひチェックしてみてくさい!

英検2級対策は「高校入学時」から対策を始めよう!

大学受験を考えている高校生は、できれば高校に入学した時点で英検2級に向けて勉強すると良いでしょう。2級はセンター試験や一般入試の問題と似ているため、勉強した内容は必ず受験勉強にも役立つからです。

一般的に「英検2級レベル=センター試験150点以上(200点満点)の実力」と言われることが多いです。

※2020年の入試よりセンター試験から共通テストへ変更されたため、基準が少し変わっています

また2級レベルの英語力があれば、TOEICを受験した場合5割ほどの点数は狙えるので、そうした英検以外の英語力テストを受けても自信になるでしょう。

多くの大学受験生が受ける共通テストや大学受験と比較した記事がこちらにありますので、こちらも参考にしてみてください!

高校入学後には英検を何回受けられるの?

いわゆる「英検」受験の形式としては以下の2つの方法が採用されています。

  • 通常の「英検」
  • 「英検CBT(computer based testing)」

簡単にいうと、通常の「英検」は紙媒体による試験であり、「CBT」はコンピュータを使って実施される試験です。

英検と大学受験のスケジュールから考えると、高校1年から高校3年の春までが受験可能期間です。そのため、高校入学後に受験できる英検の回数は英検、CBTそれぞれ7回ずつ(高1×3回+高2×3回+高3×1回)程度です。

例えば2020年度の英検は

  • 第1回(2020年6月) ※2次試験は8月
  • 第2回(2020年10月) ※2次試験は11月
  • 第3回(2020年1月) ※2次試験は2月

という日程で試験が実施されました。

2級は1次試験と2次試験があるので、1次試験に合格した場合は後日2次試験があります。つまり、英検を受けられるのは、年に「最大3回」という計算になります。

また英検CBTも同様に年に3回、試験が実施されます。

仮に両方を受験するなら年間で「最大6回」の受験することが可能です。

CBTについては、以下の期間に複数回実施されますが、それぞれの回で1つの級につき1度のみの受験しか認められていないので要注意です。

  • 第1回検定:4~7月
  • 第2回検定:8~11月
  • 第3回検定:12~3月

CBTについてさらに詳しく知りたい場合はこちらを参考にしてください!

大学受験には「いつ受けた英検まで」使えるの?有効期限をチェック

次に、具体的に英検を受け始める時期を考えるために「大学受験における英検の有効期限」と「大学ごとに設けている英検に関する条件」を紹介していきます。

「英検」の資格そのものには有効期限はない!

まず、英検自体の有効期限はどれくらいか確認していきます。

日本英語検定協会サイトでは、次のように英検の有効期限に関して記載しています。

留学に活用する目的の場合は、合格証明書発行日から数えて2年間と定めています。ただし、留学の使用でなければ、取得した資格は半永久的なものです。 また、出願先が有効期限の長短を定めている場合がありますので、詳細は学校側に直接お問い合わせください。

ここから分かることは、「留学に関しては2年間の有効期限が設けられている」一方でそれ以外の場合であれば「英検資格は半永久的な効力を持っている」ということです。つまり留学に関係ない使い方であれば、級を1度取得してしまえば、「一生その級を持っている」と言っても構わないということです。

英検は大学入試以外の就活や留学の際にも使える資格です。特に就活の際にも英検は自己アピールとして有効です。将来語学を生かした仕事につきたいという学生は是非高校生のうちに2級に合格しておきたいところです。

大学受験では、英検はいつ受けたものまで有効?目安は「2年」

近年、大学入試などで英検を活用する大学も増えています。

先ほども述べたように英検自体は有効期限を定めていませんが、学校の方で独自に有効期限を定めている場合があります。

多くの大学では「2年以内の取得者」という条件が課されているので、中学生や高校の1年時に英検を取得してしまった生徒さんは注意が必要です。

すでに合格していたとしても、受検した年に指定があるため、受検をし直さなければならない場合もあり得るからです。

反対に、検定に合格していても大学に提出する期日に間に合わないということも起こりえます。

仮に英検を取得していても、大学の出願期限に成績証明を提出できないと、その資格は無効となってしまうこともあります。

大学の出願期限はそれぞれ異なるので、検定を受検を決める前に必ずホームページでチェックしましょう。

有効期限は大学次第で変わってくるので注意

有効期限に関して各大学は入試要項に詳細を記載していますので、必ず「個別に」確認しましょう。

例えば亜細亜大の場合は

「スコアに有効期限がある試験については、出願期間開始日に有効なスコアのみを対象とします」

としています。

出典:https://www.asia-u.ac.jp/uploads/files/20201018160444.pdf

つまり、英検は有効期限がある試験ではないので受験の際もいつ取得したスコアでも構わないということですね。

亜細亜大の英語外部試験を利用すると、自動的に8割の得点が与えられる仕組みとなっており、英語対策を行うことの負担が軽減されます。

他にも法政大学の場合(2021年度入試)は

「実用英語技能検定は2018年度3回以降のものに限り有効とします」

となっています。

出典:https://edu.career-tasu.jp/p/digital_pamph/frame.aspx?id=3942400-2-2

2018年度第3回は翌年2019の3月に結果がでていますので2021年度の受験には実質約2年前のものまで有効ということです。(2020年10月現在の情報です)

このように有効期限は英検側で定めてはいませんが、受け入れ側の学校で独自の基準を設けていることが普通ですので、出願の際には、よく入試要項を確認してください。

また法政大学の場合は、全学部が英語外部試験利用入試の対象となってはいません。学部ごとに制度が異なることもよくあることです。

あなたが希望する学部の詳細も必ず確認しておきましょう!

英検2級を活用できる大学

英検が活用できる大学は増加傾向にあります。

その中でも英検2級が活用できる最難関・難関私立大学として、以下の大学が挙げられます。

  • 早稲田大学
  • 上智大学
  • 関西大学
  • 立命館大学
  • 明治大学
  • 青山学院大学
  • 立教大学
  • 中央大学
  • 法政大学

上位大学の中でも慶應義塾大学では、英検を利用した入試制度は導入されていません。

早稲田大学は、商学部・国際教養学部・文化構想学部・文学部の4つの学部において、外部試験利用が可能となっています。

英語に強いイメージの上智大学では、国際教養学部を除く全学部で英検を利用することができます。

こちらの記事で英検が有効な大学を紹介しておりますので詳細をご確認ください。

英検2級を取得するのは高校2年が理想的

英検の有効期限などについても詳しく説明しましたが、はじめにお伝えしたとおり基本的には「高校1年生の頃」から英検2級の勉強を開始することがおすすめです。

仮に有効期限内ではない高校1年の時期に英検2級を取得したとしても、もう一度受験をすれば問題ありません。さらには準1級を目指すことも可能です。

そのため「高校1年」から勉強を始めて「高校2年の時期」に英検2級を取得するのが理想的です。

高校3年になると本格的に入試対策を行わなければならないため、英検対策に多くの時間を割くことが難しいからですね。

また早めの段階で英検の勉強を進めておくことで、大学入試で必要な英語の基礎を固めることもできます。

英検と大学入試の共通点として語彙力、文法知識、読解力、リスニングなどが挙げられます。

英検2級に相当する実力を身につければ、自信を持って受験勉強に臨めるでしょう。

まとめ

今回の記事では、「高校はいつの時期に英検の勉強を始めるべきか」と「大学受験における英検の有効期限」について紹介しました。

英検の勉強は大学入試と重なる部分が多くあるため、外部試験の利用を考えている方は高校1年の段階から、英検の勉強を始めることをお勧めします。

また、大学やその大学の学部・学科ごとに条件や内容が大きく異なるため、自分の希望するところの試験の詳細は事前に確認するようにしましょう!

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監修者|橋本拓磨

橋本拓磨

東京大学法学部を卒業。在学時から学習塾STRUXの立ち上げに関わり、教務主任として塾のカリキュラム開発を担当してきた。現在は塾長として学習塾STRUXの運営を行っている。勉強を頑張っている高校生に受験を通して成功体験を得て欲しいという思いから全国の高校生に勉強効率や勉強法などを届ける「ストマガ」の監修を務めている。

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