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英検2級面接・スピーキング対策!試験時間、配点、問題形式を徹底解説!

*紹介している教材にはプロモーションを含みます

「英検の2次試験ってどんな問題が出るの?」ーこのように英検の面接についてよく分からないと思っている人も多いでしょう。

また「20分も30分も話す自信ないんだけど…」「スピーキングの配点が高いと受からないかも…」という不安を感じる方もいらっしゃるでしょう。

そこで今回は、英検2級2次試験で出題される各問題について、実際の問題を基に解説していきます。もちろん、試験時間や配点についても詳しく説明します!

この記事を読んで、面接対策に励みましょう!

なお、英検2級のスピーキング対策については以下の動画でも解説しています。

 

英検2級面接の試験時間はどのくらい?【7分前後】

まずはじめに、英検の基本情報をおさえておきます。

英検の公式HPによると、面接の時間は約7分間です。大体の目安なので、多少前後することはあります。

7分と聞いてどう感じますか?「長いなあ」と感じますか?それとも「あれ、思っていたより短い」と思いますか?

実は、7分間は思っているよりもあっという間です。

後述しますが、「話す内容を準備する時間」や「試験官が話す時間」も7分間には含まれますので、実際にあなたがスピーキングをする時間はそれよりずっと短く済みます

そのため「7分間も話せない」と思った人も、この記事を最後まで読んで問題をしっかり把握しておけば、怖がる必要は全くありません。

面接の配点は?

面接の配点は以下の通りです。

  • 音読:5点
  • 音読したパッセージに関する質問:5点
  • イラストに関する質問:10点
  • パッセージと関連した自分の意見を述べる:5点
  • パッセージと無関係のテーマに関する意見を述べる:5点
  • 態度:3点

→合計33点:合格目安20点

「スピーキングが苦手で、20点も取れる気がしない…」そう不安に感じている人もいるでしょう。

しかし、音読はスクリプトを読むのみですし、パッセージに関する質問は中学生レベルです。

さらに、自分の意見を述べる問題はライティングのパートとほとんど違いがありませんから、練習をすればどの問題にも対応できるようになります。

また公式からの発表によると2次試験の合格率は「80.4%」と高くそれほど厳しい採点はなされていないことも予想できます。

英検2級の難易度についてもっと詳しく知りたいという人は、こちらの記事を参考にして下さい。

では次に、具体的にどのような問題が出題されるのか、具体的な面接の問題についてみていきましょう。

英検2級面接の問題構成

英検2級面接の問題構成について解説します。英検の公式HPで提示されている問題のサンプルとともにみていきましょう。

出典:

英検公式サイト

英検2級面接の問題1:音読

音読のパートでは、面接官から手渡しされる「問題カード」に記載されているパッセージを20秒間黙読した後に音読します。

ここでのパッセージとは「A New Service for Parents」です。音読をする際にはタイトルから読んでください。

黙読は20秒間と決まっていますが、音読には制限時間はありません。そのため、ゆっくり抑揚をつけて読むようにしましょう。

このパッセージのテーマとしては「社会性のあるもの」が取り上げられることが多いです。例えば、

  • ペット産業
  • 利便性のあるサービスの導入
  • 新しいエネルギーについて

などがあります。

文量としては60語程度です。英検2級のライティングで求められる語数は80語~100語なので、それよりも少ないことが分かります。

語彙レベルは共通テストよりも簡単で、高校入試よりも少し難しいくらいです。

そのため高校生が英検2級を受ける場合、この文章が「難しくて全く分からない」と感じることは焦ってさえいなければあり得ません。

この音読で受験生がよく間違えるポイントは以下の3つです。

・3単現のsや複数形のsを読み飛ばす
・重要単語を読み間違える ex.)raise【ライズ】×→【レイズ】〇
・不要な母音を語尾に入れて日本語のように発音する ex.) student【スチューデントォ】×

これらは大きな失点になりかねないので、日頃から気を付けて読むようにしてください。

(参考)『英検2級面接大特訓』、2016、Jリサーチ出版。

英検2級面接の問題No.1

(日本語訳)パッセージによると、どのようにして子ども連れのお客さんは、より楽に買い物をしますか。

No.1では、「According to the passage(パッセージによると)」からも分かるように、パッセージに関して試験官から英語で質問されます。

パッセージに書かれていることをそのまま読むのでも0点にはなりませんが、代名詞などの指示内容は具体的にするようにしましょう。

例えばこの問題の場合、「Some customers with children choose shopping centers that provide these services.」の箇所が答えになります。

しかし、「these services」とは何のことでしょうか。この「these」が何かを考える必要があります。

正解は1文前に書いてある「childcare services」です。

代名詞を言い換えて答えることを忘れないようにしましょう。

解答例)By choosing shopping centers that provide childcare services.
日本語訳)保育サービスを提供するショッピングセンターを選ぶことによって。

このNo.1に関しては、「According to the passage」から始まり、「how」「why」で問われるのがここ最近の傾向です。

そのため「ここが問われそうだな。」と問題を予想しながらパッセージの音読ができるようになることが理想ですね。

文章自体は難しくないので、試験官から質問をちゃんと聞き取れているかどうかが鍵になる問題です。

英検2級面接の問題No.2

日本語訳)では、イラストを見て状況を説明してください。準備する時間は20秒間です。またカードに書いてある文章から話し始めてください。


No.2は、漫画描写の問いです。こちらも試験官から英語で問われる形です。この問題では音読したパッセージの下にある漫画を説明する必要があります。

漫画は3コマで、矢印の中に時間経過が必ず入っています。

この漫画は音読したパッセージと関連した内容のものです。まず最初に、20秒間漫画を確認する時間があります。短時間ではありますが、この20秒間で全体の流れを把握しましょう

内容説明に関しては、指定された1文を用いて話し始める必要があります。例えば先ほどのサンプル問題では、

“One day, 〜〜〜childcare services.”

から話し始めるということですね。

吹き出しのセリフは、そのまま引用したシンプルな回答でも大丈夫です。A said to B, “<<セリフの引用>>”の定型を使いましょう。その場合は、発言者を間違えないようにしてください。

また時制は過去形で一致させるようにしましょう。

この問題では漫画の情報を短時間で把握する必要がありますし、描写を説明するだけの語彙力も必要です。他の問題と比べて難易度の高い問題ですので、過去問を使って何度も練習をしておくことをおすすめします。

英検から発表されている解答例は以下の通りです。

解答例)
One day, the Sasaki family went to an art museum that offered childcare services. Mr.Sasaki said to his wife, “They’ll
take care of our baby while we look around.” Ten minutes later. Mrs.Sasaki was looking forward to seeing the paintings
with her husband. Two hours later at the gift shop, Mr.Sasaki was choosing a toy for their baby. Mrs.Sasaki was
worried that their baby might be crying.

日本語訳)ある日、ささきさん家族は保育サービスを提供している美術館に行きました。ささきさんは「私たちが見歩いている間、赤ちゃんを彼らが見てくれるそうだ。」と妻に言いました。10分後、妻は夫と一緒に絵画をみることを楽しみにしていました。そして2時間後、お土産屋さんにて、夫は自分の赤ちゃんのためにおもちゃを選んでいました。妻は赤ちゃんが泣いているのではないかと心配していました。

No.2で、「問題カード」を用いた質問は終わりになります。

面接官の指示に従い、「問題カード」を裏返しましょう。

英検2級面接問題No.3

日本語訳)今日の親は彼らの子どもに自由を与えすぎていると言う人もいます。あなたはどう思いますか。

No.3では、自分の意見を述べることが求められます。これも試験官から英語で質問されます。前問が難しいので焦ってしまうかもしれませんが、この問題はそれほど難しい問題ではないので、気持ちを立て直して落ち着いて質問を聞き取れるといいですね。

問いは必ず「Some people say that」から始まり、その後にあなたの意見はどうですか?と聞かれます。このように問われることを知っているだけでも、試験中の焦りが軽減されるはずです。

答え方としては、まず「agree/disagree」どちらかの意見を表明しましょう。

賛成が良くて、不賛成が悪いということはありません。

大切なのは、「自分の立場を表明すること」「理由を述べること」です。理由を述べたら、その理由をサポートする文も述べ、大体3文くらいで終えましょう。

筆記試験で出題されるライティングの問題とかなり形式は似ていますから、先にそちらをしっかり練習している場合は、それほど困ることはない問題です。

解答例)
賛成の場合) I agree. These days, parents are not strict enough. As a result, children’s manners are getting worse.
反対の場合) I disagree. I think many parents control their children too much. Children feel a lot of pressure from their parents.

日本語訳)
賛成の場合)私は賛成です。最近、親は十分に厳しくありません。結果として、子どもたちのマナーはだんだん悪くなっています。
反対の場合)私は反対です。私は、多くの親は彼らの子どもたちを統制しすぎていると思います。子どもたちは彼らの親から大きなプレッシャーを感じています。

英検2級問題No.4

日本語訳)
今日、多くの人々が古本や古着のような中古品を買います。あなたは、将来的により多くのひとが中古品を買うと思いますか?

「はい」と答えた場合→どうして?
「いいえ」と答えた場合→どうしてそう思わないのですか?

No.4も自分の意見を述べることが求められます。上に示したような文章を試験官が英語で読みますので、1文目をしっかり聞き取ることが重要です。

まずはじめに「Yes/No」で自分の立場を明確にしましょう。

Yesだった場合面接官から「Why?」と、Noだった場合は面接かから「Why not?」と理由が問われます。

こちらもNo.3と同様に2文程度で理由を述べましょう。

No.3とNO.4の自分の意見を述べる問題では、書き出しが「These days(最近)/Today(今日)/Nowadays(この頃)」から始まるものが多く、 主なトピックは社会問題です。

例えば、

  • 外国語教育
  • 省エネ
  • 電子メディア
  • 公衆でのマナー

などがあります。

これらのトピックで「この数字が増えそうですか?減りそうですか?」「この意見に反対ですか?反対ですか?」「この変化は続きそうですか?止まりそうですか?」のように「yes」か「no」で答えられる設問が出されます。

YesかNoの理由が思いつかずに、良い得点が得られない場合もあります。

日頃から、日本語でもいいので社会問題に対してYes/Noのスタンスを決め、理由をいくつか述べられるようにしておきましょう。

また練習の段階では、yes側の理由もno側の理由もどちらも考えるようにするのがおすすめです。

解答例)
賛成の場合)People can save money by buying used goods. Also, I think secondhand stores will sell more kinds of things.
反対の場合)I think most people like to buy new things. They do not want things that other people have used.

日本語訳)
賛成の場合)人々は、中古品を買うことによってお金を節約できます。さらに、私はリサイクルショップは、より多くの種類のものを売るようになると思います。
反対の場合)私はほとんどの人は、新しいものを買うのが好きだと考えます。彼らは、他の人が使ったものを使いたがりません。

まとめ

この記事では、英検2級2次試験で出題される問題について1つ1つ解説していきました。

では、最後に各問題のポイントをまとめます。

  • 音読:ゆっくり抑揚をつけて読む
  • No.1:代名詞などの指示内容は具体的にする
  • No.2:時制を一致させる/語彙力を増やす
  • No.3&No.4:
    ①「自分の立場を表明すること」「理由を述べること」
    ②日頃から、日本語でもいいので社会問題に対してYes/Noのスタンスを決め、理由をいくつか述べられるようにしておくこと

過去問を解いて面接の受け答えに自分なりの定型文を作ったりなど、英語での受け答えに慣れておくようにしましょう。

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橋本拓磨

東京大学法学部を卒業。在学時から学習塾STRUXの立ち上げに関わり、教務主任として塾のカリキュラム開発を担当してきた。現在は塾長として学習塾STRUXの運営を行っている。勉強を頑張っている高校生に受験を通して成功体験を得て欲しいという思いから全国の高校生に勉強効率や勉強法などを届ける「ストマガ」の監修を務めている。

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