- 2025年度入試から学習指導要領の変更に伴い、各大学の入試配点や出題範囲の変更が予定されています。順次更新していますが、一部古い情報が含まれている可能性もあるので、記事の更新日を必ずご確認ください。
誰もが知る名門・慶應義塾大学の商学部は経営学・会計学・商業学そして経済産業といった4つの領域を網羅することにより体系的な実学を身につけたハイレベルな人材を輩出しています。
そんな慶應義塾大学商学部に合格するためには、出題傾向を的確に把握し、必要な対策に絞っていくことが重要です。
この記事では、慶應義塾大学商学部の論文テストの攻略に必要な情報をすべて、レベルごとにお伝えしていきます。
慶應義塾大学・論文テストの出題傾向
例年、慶應義塾大学の論文テストでは長文を読んだ上で空欄補充や短い語数の記述問題があり、大問は例年2つ出題されています。
慶應義塾大学論文テストの各問題の特徴
大問構成はこのようになっています。
- 第1問 論文問題
- 第2問 論文問題
第1問:論文問題
評論文を読み、選択肢を用いて穴埋めをする問題がメインです。現代文の穴埋め問題と形式は同じで、適切な単語や接続詞を選ぶ問題が出題されます。
第2問:論文問題
第1問と同様に評論文を読み、選択肢を用いて穴埋めをする問題がメインです。20字程度の論述で穴埋めをするような記述問題も出題されます。
慶應義塾大学の論文テスト問題は、論述する問題よりは文章を読み、問題を解く現代文のような問題が出題される傾向にあります。
また年度によっては、文章からわかる簡単な計算や文字列を考えるような問題も出題されます。この問題は特徴的なので、特に過去問を使って問題形式に慣れましょう。
慶應義塾大学小論文の時間配分の例
慶應義塾大学の論文テストは70分。評論文中の空欄に対する穴埋め形式の問題が多いので、全体の流れを意識しつつ読むのに慣れていないと時間がかかってしまう可能性があります。また選択肢も少なくないので、埋められそうな所から埋めて選択肢を少しずつ減らしながら解く方法も必要になるでしょう。こうした戦略は日頃の学習できちんと練習しておかないと本番で実行するのは難しいため、模試や過去問を使って試験の要領をつかんでおきましょう。
時間配分の例
00:00 | 第1問 空欄補充問題(35分) |
00:35 | 第2問 空欄補充問題(35分) |
大問1つに当てられる時間は35分です。時間内に文章を読み、問題を解く練習を過去問でしておきましょう。
学習塾STRUXではこれらの勉強計画を
□ 受験生の今の成績に合わせて
□ 受験までの日数に合わせて
□ 受験生それぞれの得意・苦手に合わせて
オーダーメイドで作成して、計画の実行・改善まで毎日の勉強を管理します。
慶應義塾大論文テストで必要な学力レベル
現代文のような問題形式で出題されます。テーマは経済系、経営系などとある程度絞ることができるので普段からネットの記事や新聞を読み、常識を身につけておきましょう。
レーダーチャート
ここでは、学習塾STRUXが使用しているレーダーチャート分析をもとに、慶應義塾大学の小論文に必要な参考書・レベルをチェックしていきます。
慶應義塾大学のレーダーチャートはこのようになります。
慶應義塾大学の論文テストのレーダーチャートはこのようになりました。
文章を正確に読解する力が求められます。
ここ数年の頻出テーマ
ここ数年は統計学や経済学、経営学に関する文章が頻出しています。余裕があれば、新聞やニュース、新書などでそれらに関する記事を読むと良いでしょう。
また文章を読み取って、計算をさせる問題も出てくるので、過去問で対策が必要です。
慶應義塾大学小論文が解けるようになるためのレベル別勉強法
ここからは、慶應義塾大学の小論文で合格点をとれるようになるための勉強内容をご紹介します。「これから勉強を始める!」という人ははじめから進めてほしいですし、ある程度基礎はできている!これから慶應義塾大学に特化していきたい!という人は途中から読み進めてもOKです。
小論文の基本をなるべく早く身につけるカリキュラム
小論文の学習ではまず基本的な作法を身につける必要があります。どのような文章を書けば点を取れるのか、また避けるべき表現や構成の注意点といった小論文の基本をここで習得しましょう。
- インプットスタディサプリ小論文入門
- インプットスタディサプリ小論文
- インプット大学受験小論文ルールブック
- インプット落とされない小論文
- インプットシステム現代文バイブル編
- インプットシステム現代文私大対策編
まずは「スタディサプリ」などの映像授業を活用し、小論文の試験ではどのような内容が求められており、また採点基準としてどのようなポイントをマスターしておけばよいかといった入試小論文の概要を押さえましょう。
慶應商学部の場合は、現代文の力の方が重要なので、小論文の知識としては基本が分かっていれば十分です。
現代文に苦手意識を抱えており、文章の読み書き自体に抵抗のある場合は「システム現代文」など現代文の問題集から先に学習を始め、読解力を鍛えて現代文に親しんでおくとよいでしょう。
現代文の学習の詳しい解説はこちら。
次に進むポイント
- 小論文の原稿用紙の使い方や文法上の注意点を理解した
- 小論文の書き方・文章構成の型を覚えた
- 現代文の基本的な学習を終えた
慶應義塾大入試の問題を解けるようになるためにレベルを上げていこう
慶應義塾大商学部の論文問題を解けるようになるには、基本的な現代文の学習を終え、頻出のテーマについての理解を深めておくことが大前提です。ここからは頻出テーマを練習することで、入試問題を解くための「武器」を身につけていきます。
- インプットちくま評論選
- インプット小論文これだけ!慶應・早稲田編
基本的な参考書を終えたら、慶應義塾大学の過去問や形式の似た他大学の問題で仕上げていきます。特に特徴的な問題は過去問を解いてみないと解くコツが掴めないので、意識していきましょう。
- 過去問赤本(5〜10年分)
小論文、特に商学部の論文テストについては、対策できる教材が英語や数学などに比べてバリエーションが少ないため、なるべく多くの年度の商学部の過去問を使って出題テーマと形式、計算などに慣れておくしかありません。
直近10年ほどの過去問は赤本で時間を測って取り組みましょう。実際にどの順番で解くのかを意識できるので、秋以降は必ず総仕上げとして過去問を使っていきましょう。