『現代文読解の基礎講義』は、ハイレベルな問題を解きたい人にオススメの参考書です。「基礎」と入ってはいますが、東大レベルまでカバーしています。
『現代文読解の基礎講義』を1冊やり切れば、共通テストは8割ほど取れるようになるでしょう。
今回の記事では『現代文読解の基礎講義』の具体的な使い方やオススメな人、使う際の注意点などについて解説します!
『現代文読解の基礎講義』はどんな参考書?
それではまず『現代文読解の基礎講義』がどんな参考書なのかを簡単に確認しましょう。
*絶版となっています。同じ駿台の「現代文読解力の開発講座」など、新しい参考書も活用しましょう。
- 料金
- ¥6,280(2021年に絶版)
- 収録問題数
- 10題
- ページ数
- 215ページ
- 習得にかかる時間
- 40時間
- レベル
- ハイレベルな問題を解けるようになりたい人、早慶~東大レベルを目指している人
『現代文読解の基礎講義』は、現代文の実力を伸ばすのにふさわしい1冊です。現代文をフィーリングで解いている人でも、体系的に解き方を勉強できます。
「現代文の点数を伸ばしたい」「早慶~東大レベルの問題を解けるようになりたい」という人は『現代文読解の基礎講義』を使いましょう。
『現代文読解の基礎講義』のメリット・デメリット
メリット
- 現代文を自分で読み解く方法を学べる
- 入試現代文のほとんどのジャンルをカバーしている
- ハイレベルな問題演習ができる
デメリット
- 基本的な現代文の問題を解けないと難しい
- 問題演習がメインではない
『現代文読解の基礎講義』は、問題の解き方を学べる参考書です。文章全体の要旨を把握する読み方やマーカーの引き方などを学ぶことで、順序立てて問題を解く方法がわかります。
各ページの講義には、問題の解き方だけではなく過去問も載っているので、学んだ方法をすぐに実践できます。
ただし、問題数は全部で10題と少ないため問題演習には向きません。また、大阪大や東大など難関レベルの問題が厳選されているため、基本的な現代文の知識が身に付いていないと対応は難しいでしょう。
現代文読解の基礎講義がオススメな人
『現代文読解の基礎講義』は以下のような人にオススメです。
- 現代文の力を伸ばしたい人
- 早慶~東大レベルを目指している人
- 現代文の解き方を学びたい人
- 基本的な問題は解けるが、応用問題は解けない人
- 共通テスト8割以上を目指したい人
『現代文読解の基礎講義』は、現代文読解の解法を学びたい人にオススメの参考書です。受験まで時間のない高3生が最後に現代文の点数を少しでも上げるための参考書としても使えます。
さまざまなジャンルの文章が載っているため、自分の苦手なジャンルから始めるのもいいでしょう。
『現代文読解の基礎講義』の使い方
ここからは具体的な『現代文読解の基礎講義』の使い方をチェックしていきましょう!どんなに良い単語帳でも正しい手順で使えなければ、効率的に勉強できません。
『現代文読解の基礎講義』は基本的に以下のステップで活用しましょう。
- Step1.
- 基礎講義の内容を意識しながら「どこに根拠があるか」印をつけて問題を解く
- Step2.
- 丸付けをして解説をすべて読む
- Step3.
- 間違いの選択肢が「なぜ間違いなのか」を確認する
- Step4.
- 本文中のわからなかった単語を調べて覚える
Step1.基礎講義の内容を意識しながら「どこに根拠があるか」印をつけて問題を解く
『現代文読解の基礎講義』は、基礎講義と過去問の2部構成となっているため、まずは基礎講義で解き方を理解しましょう。
解き方を理解できたら、次に過去問を解きます。過去問を解く際は、基礎講義で学習した解き方のコツを意識してください。
問題を解く際は、根拠となる部分に印をつけておきましょう。印をつけておくことで、解説を確認するときに「どこで間違えたのか」がわかりやすくなります。
Step2.丸付けをして解説をすべて読む
一通り問題が解けたら丸付けをして解説をすべて読みましょう。理解できていなかった部分は解説や基礎講義を確認してください。
また、正解した問題の解説も読み飛ばさずに、すべて読むことが大切です。現代文では「たまたま正解していた問題」をそのままにしておくと、入試で似た問題が出題された場合に根拠を持って解けるようになりません。そのため、必ず「自分が解いた根拠と合っているか」まで確認しましょう。
Step3.間違いの選択肢が「なぜ間違いなのか」を確認する
解説を読み終わったら、選択問題の場合は間違いの選択肢が「なぜ間違いなのか」を確認しましょう。この作業をくりかえすことで、実際の入試などでも選択問題を解くときに、根拠を持って正解を選べるようになります。
間違えた問題だけではなく、正解した問題でも確認してください。
Step4.本文中のわからなかった単語を調べて覚える
最後に、本文中でわからなかった単語を調べて覚えましょう。
知らなかった熟語の意味をノートに簡単にまとめておくと、スキマ時間で見直しできるためオススメです。
ただし、この作業は10分程度で行い、時間をかけすぎないように注意してください。
より細かい現代文の勉強法については、以下の記事で詳しく解説しています!
『現代文読解の基礎講義』を使う際のペース配分
『現代文読解の基礎講義』に取り組むペース配分は、どんな状況で使うかによって異なります。自分に合うものを選んで適切なペースで暗記していきましょう。
部活動で忙しくて時間が取れないという人は、「1日1題」にして10日での完成を目標にします。もっと忙しければ「1日2題」にして、5日で完成させても良いでしょう。
受験まで時間がない高校3年生の場合は、「1日5題」に取り組むことで4日で2周しましょう。ただし、このやり方は短期的に詰め込むため、覚悟が必要です。「高3の秋だけど基礎が固まっていない」など、受験まで残りわずかな人のみ取り組みましょう。
『現代文読解の基礎講義』を使う際の注意点
『現代文読解の基礎講義』を使う際は以下の点に注意しましょう。
- 継続して勉強しよう
- 解説を読み飛ばさないようにしよう
- くり返し問題を解いて知識を定着させよう
『現代文読解の基礎講義』は、現代文の読解問題で得点を安定させるための「読むルール」を学べる参考書です。
前回勉強したときから期間が空いてしまうと、学んだことを忘れる可能性があります。復習にも時間がかかってしまうため、期間を空けずに継続して学習しましょう。
問題を解いた後は、必ず解説を読んでください。特に、間違えた問題は「どこで間違えたのか」を理解することで、2周目以降で正解できるようになります。
また、問題は最低でも2周は取り組むようにしましょう。問題をくり返し解くことで知識が定着します。
まとめ
最後にもう一度『現代文読解の基礎講義』がオススメな人を確認しましょう。
- 現代文の力を伸ばしたい人
- 早慶~東大レベルを目指している人
- 現代文の解き方を学びたい人
- 基本的な問題は解けるが、応用問題は解けない人
- 共通テスト8割以上を目指したい人
ハイレベルな問題を解きたい人や早慶~東大レベルを目指している人などは、実力を伸ばす足がかりとして使いましょう!
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