『得点奪取古文』は、古文の記述問題が出題される大学を受験する人にオススメの参考書です。記述形式の問題を数多く取り扱っており、答案例や採点基準が詳しく載っているので、自分で演習を進められます。
『得点奪取古文』を1冊やり切れば、早慶レベルの問題に対応できる力がつくでしょう。
今回の記事では『得点奪取古文』の具体的な使い方やオススメな人、使う際の注意点などについて解説します!
『得点奪取古文』はどんな参考書?
それではまず『得点奪取古文』がどんな参考書なのかを簡単に確認しましょう。
- 料金
- ¥1,047
- 収録単語数
- 15問
- ページ数
- 119ページ
- 習得にかかる期間
- 1ヶ月
- レベル
- 国公立2次対策をしたい人、共通テストレベルの問題は安定して解ける人
『得点奪取古文』は、古文の記述問題演習にふさわしい1冊です。解説がわかりやすく、どんな答案を書けばいいのか理解できます。また、現代語訳だけではなく、全体の大まかなストーリーもまとめられている点が特徴です。
「共通テスト古文では40点程度取れる」「国公立2次試験対策がしたい」という人は『得点奪取古文』を使いましょう。
『得点奪取古文』のメリット・デメリット
メリット
- 採点基準が載っているため本番で気をつけるべき点がわかる
- 難易度の高い問題に挑戦できる
- 解答用紙が付属されているため本番同様の演習ができる
- 問題量が豊富にある
- 誤答例が載っているため減点ポイントがわかる
デメリット
- デザインが味気ない
- 単語や文法の解説がやや少なめ
『得点奪取古文』は、記述問題の採点基準や誤答例が載っているため、答案を作成するうえでおさえておくべきポイントを理解できます。問題量も多いので、難易度の高い問題をたくさん解きたい人にオススメです。
また、解答用紙がついているので、本番を想定した練習ができます。制限時間を設けて、時間内に解くことを意識しましょう。
ただし、ある程度古文を読み慣れていないと、理解することが難しく感じるかもしれません。単語や文法に不安がある人は、基礎を固めることを優先してください。
『得点奪取古文』がオススメな人
『得点奪取古文』は以下のような人にオススメです。
- 志望校で記述問題が出題される人
- 早慶レベルの古文に対応できる力をつけたい人
- 記述問題を自分でしっかり採点したい人
- どんな答案を書けばいいのか知りたい人
- 全体のストーリーをつかみたい人
『得点奪取古文』は、早慶レベルの古文に対応できる力をつけたい人にオススメの参考書です。難易度の高い問題が数多く載っているため、しっかり問題演習ができます。
共通テスト古文で8割程度を安定して取れる人にとっては、記述対策もできるのでオススメです。
一方で、読解問題を苦手に感じる人・共通テストレベルの問題で安定して得点できない人は難しく感じるかもしれません。その場合はまず『共通テスト古文満点のコツ』を使用して、問題演習をすることをオススメします。
『共通テスト古文満点のコツ』については、以下の記事でも解説しています!
『得点奪取古文』の使い方
ここからは具体的な『得点奪取古文』の使い方をチェックしていきましょう!どんなに良い参考書でも正しい手順で使えなければ、効率的に勉強できません。
『得点奪取古文』は基本的に以下のステップで活用しましょう。
- Step1.
- 実際に文章を読み、問題を解く(時間に余裕があれば現代語訳をする)
- Step2.
- 解説を確認する
- Step3.
- 現代語訳を見て自分の訳と照らし合わせる
- Step4.
- 最後に音読する
毎日1時間の学習で、マスターするのにかかる期間は1ヶ月です。
Step1.実際に文章を読み、問題を解く(時間に余裕があれば現代語訳をする)
まずは、問題を解きます。『得点奪取古文』には解答用紙がついているので活用しましょう。
また、受験まで時間的な余裕がある場合は、現代語訳をノートやルーズリーフに書き起こしておくことも有効です。
Step2.解説を確認する
問題を一通り解き終えたら、解説を確認しましょう。
解説を確認するときは、解けなかった理由を考えて、設問に関係する文法事項や単語を復習することが重要です。単純に文法や単語がわからなかったから解けなかったのか、それとも全体の流れがわからなかったのか、など原因を考えて復習しましょう。
記述問題では、採点基準や答案例を見ながら採点をしてください。
また、解説については、出典なども飛ばさずチェックすることがオススメです。毎回出典に関する情報を少しずつインプットしておくことで、あとからまとめて文学史単体を勉強する手間を省けます。
Step3.現代語訳を見て自分の訳と照らし合わせる
次に、自分なりに理解したストーリーと実際のストーリーが同じかどうか、現代語訳を読んで確かめましょう。
『得点奪取古文』には、現代語訳とは別で全体の大まかなストーリーの流れをまとめたものが載っているので、そちらも参考にしてください。
同時に、「適切に主語を把握できているか」「単語や助動詞の意味を正しく把握できているか」もチェックしましょう。正しいストーリーと自分自身で解釈したストーリーとのギャップを確かめてください。
特に古文は、主語が省略される傾向が強く、主語の読み間違いは決定的なミスにつながるため注意しましょう。
Step4.最後に音読する
最後は音読です。音読を行うことで、わからなかった単語や文法を確認できます。
音読をする際は、間違えた原因を意識しましょう。音読を行い、正しいストーリーと自分の間違った解釈の差を意識して修正することが大切です。
古文の音読については、問題を読み終えた後に10回行いましょう。ただし、忙しくて時間がとれない場合は、5回でもいいので必ず間違えた原因を意識しながら音読してください。
より細かい古文の読解の勉強法については、以下の記事で詳しく解説しています!
『得点奪取古文』を使う際のペース配分
『得点奪取古文』に取り組むペース配分は、どんな状況で使うかによって異なります。自分に合うものを選んで適切なペースで暗記していきましょう。
部活動で忙しくて時間が取れないという人は「休日だけ取り組む」ことで、3ヶ月での完成を目指します。
受験まで時間がない高校3年生の場合は「1日に2時間」取り組むことで、12日で完成させます。「記述問題が出題される大学を受験する」など、古文の記述対策が必要な人のみ取り組みましょう。
『得点奪取古文』を使う際の注意点
『得点奪取古文』を使う際は以下の点に注意しましょう。
- 制限時間を意識しよう
- 採点基準や答案例を確認しよう
- わからない単語や文法は辞書を使って調べよう
試験本番では、制限時間内に問題を解く必要があります。そのため、問題演習をするときは、本番を想定して制限時間を設けましょう。
『得点奪取古文』は採点基準や答案例が詳しく載っているのが特徴です。問題を解き終わったら、必ず解説を熟読してください。解説を読んで、設問ごとにおさえるべき読解のポイントを理解しましょう。
また、問題を解くときにわからない単語や文法があった場合は、辞書を使って調べます。わからないまま次の問題に進まないようにしてください。
まとめ
最後にもう一度『得点奪取古文』がオススメな人を確認しましょう。
- 志望校で記述問題が出題される人
- 早慶レベルの古文に対応できる力をつけたい人
- 記述を自分でしっかり採点したい人
- どんな答案を書けばいいのか知りたい人
- ざっくりとした全体のストーリーをつかみたい人
記述問題に苦手意識がある人や古文を得点源にしたい人などは、『得点奪取古文』を使って問題演習を行いましょう!