戦略01 このカリキュラムの対象者
- 志望校が難関国公立もしくは早慶の理系学部
- MARCHレベルの問題は解けるけど、早慶以上はきつい
- 難関国公立の入試問題を見たことがない
- 難関な志望校の過去問を解いてみたが、6割とれない
物理難関大問題演習をやらなかったときの未来絵図
物理難関大問題演習をやることによって得られる未来絵図
こんなことができるようになる!!チェックリスト
- 東大京大をはじめとする難関大の問題に対応できる
- どんな初見の問題にも食らいつく力がつく
ここまではできない!!チェックリスト
- 志望校別の対策
→今回紹介する問題集をマスターしたら、合わせてこの記事を読もう! <大学別対策リンク>
戦略02 どの参考書を使うのか?
赤神:今回の物理応用問題演習で使う参考書はコレだ!!
『名問の森 物理』
入手方法
・書店でゲットせよ。
・インターネット注文せよ。
なぜ、この参考書を使うのか??
【メリット】
- 難関国公立レベルの良問ぞろい。
- 図が豊富。解説も丁寧。
- 星の数と色で難易度がわかる。
- さらに理解を深めるためのオリジナル問題がついている。
【デメリット】
- 基本~標準レベルができていない人にはつらい。
- 2色刷りなので視覚的には見にくい。
- 問題のすぐ下に解説があるので若干使いにくい。
確かに、視覚的な見づらさはありますが、問題集選びで肝心なのは問題の質と解説の詳しさです。『名問の森』はどちらも優れています。ハイレベルな良問で、難関大学の物理に通じる確かな学力をつけることができます。
戦略03 どのように進めていくのか?
- 毎日の勉強時間
- 1時間半
- 計2冊をマスターするのにかかる期間
- 4か月
『名問の森』の問題数は、2冊合わせて73+67=140題。これをすべて1回解くのにはかなり時間がかかります。全部を1回ずつ解いた後にもう1度解き直すのは、記憶力の維持という観点からは効率が悪いです。
よって、分野ごとにサイクルをまわし、完璧にしてから、次の分野に進みましょう。
また、力学はすべての分野に通じる基本となる分野なので、必ず力学の問題から解いていきましょう。
① 1周目
- Step1
- まずは自力で問題を解く(1日あたり3問)
- Step2
- 行きづまったらPoint & Hint を参考にもう一度解いてみる
- Step3
- 解説を熟読しつつ答え合わせ
- ◆まずは何も見ずに、わからなければヒントを見る
- 『名問の森』にたどりついたあなたは、おそらく難関校の物理を解く基盤は十分にあるはず。『名問の森』は、そうした難関大学の入試問題ばかりなので、本番のつもりで、まずは何も見ずにチャレンジしましょう。おそらくすべては解けないでしょう。手が止まったら、Point & Hintに解法のポイントやヒントがまとめられているので、それを見て、できる限り問題にくらいつきます。この2段階が実戦力をきたえるうえでとても重要。最初からヒントを見たり、はたまたわからないからヒントをとばしてすぐに答えを見たりするのはNG!
- ◆問題を解く際にはだらだら解かない
- この問題集はほとんどが実際の入試問題ですが、入試問題はだらだら解くべきものではありません。行き詰って10分ほど考えても先に進めなければ、ヒントや解説を読みましょう。適度な思考は良いですが、考えすぎは時間がもったいないです。どうせ2回3回と解き直すので、1周目で完璧に解ける必要はありません。
- ◆最後まで解ききれなかった問題にはチェックをつける
- 多くの問題が小問に分かれていますが、もし最後まですべて完答できなかった場合は、問題番号の横にチェックをつけましょう。たとえ最後の1問だけが解けなくても、です。物理の問題には流れがあるので、解き直す際には問題の一部ではなく全体を解き直す必要があります。よって、完璧に解けた場合を除いて、チェックをつけておき、2周目以降で解き直しましょう。
- ◆必要に応じて基本に戻ること
- 『名問の森』は解説が詳しいですが、基本事項の説明は当たり前のものとして書かれていないこともあります。難しい問題を演習する中でも、「あれ、あの公式なんだっけ……?」と思わぬ基礎の抜け落ちを見つけることがあるでしょう。その際には、必ず教科書や『物理のエッセンス』などに戻って基本の確認をしましょう。『物理のエッセンス』の対応ページが書かれていることが多いので、それにしたがえば簡単に見直せます。
② 2周目
- Step1
- 問題を解く(1日あたり3問)
- Step2
- 行きづまったらPoint & Hint を参考にもう一度解いてみる
- Step3
- 解説を熟読しつつ答え合わせ
- Step4
- 解説の後に「Q」があるときはそれを解く
- ◆チェックがついているかどうかにかかわらず、2周目もすべての問題を解く!
- 「名問」の森、というだけあって、『名問の風』の問題は、難関大の物理を受験するすべての高校生が理解する価値のある良問です。よって、たとえ1度目で解けても、2回解いても何も損はありません。すべての問題を解き直しましょう。
- ◆別解にも目を向けて理解しよう
- 物理の問題は、別解が存在することもしばしばあります。『名問の風』は解説が詳しいので、そうした別解もよく解説されています。複数の方針で解けるようになることは、物理のさらなる力の向上につながります。たとえ正解していても、自分の考え方と異なる解法があればきちんと把握しましょう。
- ◆解説の後のオリジナル問題でさらなる実力をつけよう
- 問題によっては、解説の後に「Q」として著者によるオリジナル問題があります。これはかなりの難問ですが、理解を深めるのに役立ちます。トップレベルの実力をつけたい人は、2周目で挑戦することをおすすめします。
③3周目以降
- Step1
- チェックがついている問題を解く(1日あたり4問)
- Step2
- 解説を熟読しつつ答え合わせ
- ◆問題を見た瞬間、解法が思いつくレベルまで解き直す
- 物理は問題パターンが数学に比べればはるかに少ないです。難関大の入試問題でも、一見難しそうに見えて実は典型問題の集合体、ということがよくあります。よって、この問題集に載っている典型問題を何度も解き直し、もはや問題を見た瞬間「あ、これはエネルギー保存の式立てればいいんだ」などのように解法がすぐに思いつくレベルを目指しましょう。そうすれば、初見の問題でもすぐに本質を見抜き、使う公式や解法が思いつくようになりますよ。
●まだまだ受験まで時間がある!!(高校1年生向け)
1日1問ペースでじっくり進めていこう!
赤:そもそも高1生は物理の未習分野が多いだろうから、英語や数学に時間をかけた方が効率がいいぞ!
●部活動で忙しくて、時間が取れない!!
部活のない日に2倍の量を解こう!
●受験まで時間がない!(高校3年生・既卒生)
問題番号に赤いマークがついた重要問題だけはマスターしよう!
学習の注意点
【よい例】
- 力学からはじめて分野ごとにマスターしていく
- どの問題も2回以上は解き直す
- 基礎の抜けが明らかになったら教科書や『物理のエッセンス』に立ち戻る
- 完答できなかった問題にはチェックをつける
- 10分考えてわからなければ潔くあきらめる
【悪い例】
- 分野関係なく全140問を一気にやろうとする ⇒ 効率が悪い!力学からはじめて分野ごとに取り組もう!
- 1回しか解かない ⇒ 何度も解く価値のある良問ばかり!最低2回は解く!
- 基礎が抜けていても無視して問題を解き続ける ⇒ 必ず基礎に戻ろう。さもないと、あとあと痛い目をみることになる!
- 途中まで合っていたからチェックはつけない ⇒ 物理の問題は最後まで完答してこそ!
- 1つの問題に1時間ほどかける ⇒ 時間がもったいない!潔く解説を読もう
今回の記事で押さえてほしいこと!
・『名問の森』は難関国公立・私立の物理に対応できるハイレベルな問題集!
・力学からはじめて分野ごとにマスターせよ!
・どの問題も2回以上解く!
・問題を見た瞬間解法が思いつくレベルまで解き直す!
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