「センター生物の勉強をしたいけど勉強法がわからない」「模試の点数が良くなくて焦っている」という受験生はいませんか?
この記事では、センター生物の点数をこれからグングンあげていきたい、という人が高得点を狙えるように勉強法やセンター生物の問題構成を解説しています。
この記事を読んでセンター生物をマスターしましょう!
センター生物・各大問の構成と対策
過去の問題構成は以下のような傾向にあります。
- 第1問~第5問 … 全員必答の問題
- 第6問・第7問 … 選択問題(どちらか1つを選んで回答)
という形式です。選択問題は、年によって様々な範囲から出題されています。
生物は暗記科目だ、とよく言われるかもしれません。その通り、過去問を解いてみるとわかりますが、知識があることが大前提となっています。
単純な知識問題ばかりではなく、計算問題や考察問題もセンター生物でもいくつか出題されます。これらは前提知識があってこそ解ける問題なので、暗記の重要性を覚えておいてください。
センター生物 第1問 生命現象と物質
原核生物・真核生物の転写調節や、PCR法、窒素固定、遺伝子暗号の解読、タンパク質などがこの分野です。A、B2つの問題に分かれて出題されます。
転写の調節など、複雑な機構が絡んでいる分野は自分なりに図や表で整理して勉強しましょう。自分でまとめることで覚えやすくなりますし、その後の勉強にも活かすことができます。
センター生物 第2問 生殖と発生
動物の発生や植物の発生、配偶子形成などがA、B2つの問題に分かれて出題されます。この分野は考察問題も出題されやすい傾向にあります。
センター生物 第3問 生物の環境応答
植物ホルモン、光周性、動物の行動、筋収縮などがこの範囲です。
第3問もA, Bの2つの問題が出題されます。この分野も考察問題が出題されることが多くなっています。ホルモン名など名称や働きが混合することがないよう、整理して勉強を進めましょう。
センター生物 第4問 生態と環境
個体群と生物群集、エネルギーの流れ、生物多様性などがこの範囲です。第4問もA, Bの2つの問題が出題されます。
この分野は遺伝子等馴染みのある分野に比べ、勉強していないと知らない知識も多いため、暗記は必須です。
センター生物 第5問 生物の進化と系統
生物の分類や進化のしくみ、植物の生活環などがこの範囲で、A, Bの2題に分かれて出題されます。この分野もあまり馴染みのない分野なので、よく理解し暗記することが求められます。
センター生物 第6, 7問 選択問題
上記でも述べた通り、選択問題は例年様々な分野から出題される傾向にあります。例として2016年〜2018年の出題範囲を見てみましょう。
- 2018年
- 第6問 遺伝子組み替え実験についての問題
第7問 分類・個体群の関係 - 2017年
- 第6問 DNA複製、密度勾配遠心法
第7問 分類・行動 - 2016年
- 第6問 花弁形成、光合成
第7問 分類・個体群の関係
他の大問を勉強して入れば取れる問題もあるので、選択問題のためにヤマをはるというよりは、第1〜5問用に広い分野の勉強に力を入れるようにしましょう。
幅広い範囲から出題!きちんと整理して覚える!
センター生物の時間配分はこう考える!
センター生物では時間が非常に限られています。例年、30題以上の問題を60分で解かなくてはいけないため、使える時間は1問2分以下となってしまいます。
そのためあらかじめ問題を解く時間を決めておき、その時間を目安に解けるよう訓練して行きましょう。
センター生物の点数配分はどの問題もほぼ同じ!
先ほども説明した通り、センター生物は大問7つから構成されており、うち6問を解くという形になります。例えば2018年のセンター試験では
となっています。
このように、選択問題以外はどの問題でも同じ点数配分となっており、例年似たような傾向にあります。配点からも、センター生物は網羅的な知識が求められることがわかります。
センター生物はどの順番で解く?
センター生物の問題はどのような順番で解けばいいのでしょうか。おすすめなのは、無難に先頭の問題から解いていくことです。
得意な分野やわかる問題から解きたい、という人もいるかもしれませし、もし毎回完璧に点数が取れる分野がある人はそれでもいいかもしれません。
しかし、得意な分野がこれといってない人は、得意な問題から解いていると自分が今どこの問題を解いているのかわからなくなってしまう可能性があります。
上記の通りセンター生物は大問が6つあり、その中でもそれぞれ問題がAとBの2問に分かれているなど問題数が非常に多いです。そのため分野が様々であり、問題を飛ばしたり飛ばさなかったりすると逆に自分がどこを解くべきかわからなくなってしまうのです。
そのため、特にこの問題から解きたいという問題がない人は、第1問から順番に解いていきましょう。
センター生物おすすめ時間配分
次に各設問の時間配分はどれくらいを目安にすればいいのでしょうか?目安としては
です。
点数配分も問題構成も大問によって似ているため、各大問にほぼ同程度の時間をかける事になります。
第6, 7問以降は他の大問に比べて問題数が少ないため、少し時間が短くなっています。もしどうしても時間が足りない大問があれば、得意な箇所の時間をその分あてて解くなど、少しずつ工夫して時間設定を行いましょう。
センター生物の選択問題はどうする??
選択問題どちらを解こうかと悩んでいる人は、ズバリ「得意」または「好き」な問題を解くことがおすすめです。
センター生物受験者の中にはセンター化学を受ける人も多いと思います。センター生物がセンター化学と異なるのは、どんな分野が出題されるかは予測できないことです。
自分が今まで勉強してきた中で得意な方を選ぶ、または問題にざっと目を通し解けそうな問題を選びましょう。
得意な問題から解く!選択問題も解きやすい方を!
何点取ればOK?センター生物志望校別目標点数
センター生物志望校別目標点数はこれ!
皆さんも自分の志望校に受かるには、センター試験で何点必要なのか?また自分が現時点で何点しか取ることができないのか?そのギャップを明らかにして、埋められるように勉強を進めていきましょう。
センター生物対策はこうする!目標点数別勉強法&参考書・問題集
センター生物目標点数別勉強法一覧
- 現在のマーク模試点数が50点未満!これから生物の勉強を頑張る!
60点(6割)をまず目指すための勉強法を見る! - 現在のマーク模試点数が60-70点!
80点〜85点(8割〜8割5分)をとって理系学部を目指す勉強法を見る! - 現在のマーク模試点数が80点以上!あと一歩頑張って満点を狙う!
満点を目指す勉強法を見る!
センター生物、60点(6割)をまず目指すための勉強法
60点を目指す勉強法のポイント
センター生物で60点が取れない、という人は考察問題ではなく暗記問題で点数を落としている人がほとんどなのではないでしょうか?そんな受験生は、基礎が固まっていない可能性が大です。
生物では暗記する範囲が多いことは確かです。しかし高得点を狙うためには避けては通れない道なので、最低レベルの語句とその働きや説明についてはできるように勉強しましょう。
暗記が苦手という人におすすめなのが、教科書を音読することです。
センター生物の出題範囲のほとんどは教科書から出題されるため、教科書を読むことはセンター試験高得点獲得に繋がってきます。
また音読することで暗記しやすくなるので、「毎晩寝る前に10ページ」など恥ずかしがらずに音読を習慣づけましょう。
60点を目指すための参考書①:スタディサプリ
生物の基礎を身につけるには、「スタディサプリ」の「高3スタンダード生物」がおすすめです。
スタディサプリは動画授業で、実際に講義を受けているような感覚で勉強することができます。また普通の授業と異なり、わからない箇所や聞き逃した箇所は何度も再生することができるのがポイントです。
配布されるテキストには確認テストがあり、何周もすることで知識の定着を図れます。
- Step1.
- テキストを用意して授業を見る。
- Step2.
- 授業を見終わったらテキストをざっと見直して復習する。
- Step3.
- 確認テストに取り組む。
- Step4.
- 間違えた箇所のテキストを見直す。わからないところがあれば、その部分だけ再度授業を見直す。
これが終わったら、もう1度テキストの頭から問題に取り組みます。テキストを合計で3周し、間違える問題がなくなるようにしましょう。
センター生物、80点〜85点(8割〜8割5分)をとって理系学部を目指す勉強法
80〜85点を目指す勉強法のポイント
センター試験80点を狙っているけどなかなか届かない、という人が80~85点狙うためにはどうすればいいのでしょうか?6割を超えている人であれば、ある程度暗記問題と考察問題で点数を取れている人も多いと思います。それでも失点してしまうのは、基礎的知識の暗記がまだ十分ではない可能性があります。
生物には様々な重要単語がありますが、その単語だけを覚えていては意味がありません。重要なのはその単語を説明できるようになっていることです。
赤いシートで単語の穴埋めだけ覚えている、という勉強法の人はその語句の説明ができるような勉強方法を試してみましょう!
80〜85点を目指すための参考書①:生物(生物・生物基礎)基礎問題精講
センター生物8割を目指したいという人におすすめなのが、「生物(生物・生物基礎)基礎問題精講」です。
この参考書には、入試にも対応できるような基礎問題が厳選され掲載されていることが特徴です。そのためマスターすればセンター試験から大学の入試問題まで対応できるような生物の基礎を身につける事ができます。
- Step1.
- 問題に取り組む。
- Step2.
- 間違えた問題の解説を読んで、理解する。
- Step3.
- 最後まで解いたら、もう一度参考書の頭から問題に取り組む。
- Step4.
- 間違えた箇所の解説を読む。
- Step5.
- 最後まで解いたら、間違えた問題だけもう一度頭から解き直す。
- Step6.
- 間違えた箇所の解説を見る。
このように計3周する事で、間違える問題がなくなるまで参考書に取り組みましょう。
80〜85点を目指すための参考書②:セミナー生物
もう一冊おすすめしたいのが「セミナー生物」です。セミナーの特徴は解説が丁寧なことで、わかりやすい参考書を探している人にはおすすめです!掲載問題も基礎的なものから難易度の高い入試問題まで様々です。
- Step1.
- 問題に取り組む。
- Step2.
- 間違えた問題の解説を読んで、理解する。
- Step3.
- 最後まで解いたら、もう一度参考書の頭から問題に取り組む。
- Step4.
- 間違えた箇所の解説を読む。
- Step5.
- 最後まで解いたら、間違えた問題だけもう一度頭から解き直す。
- Step6.
- 間違えた箇所の解説を見る。
セミナー生物も間違える問題がなくなるまで繰り返し解き進めましょう。「説明がわかりやすい参考書を使いたい」という人はおすすめです!
センター生物、難関国立大狙いで満点を目指す!勉強法
満点を目指す勉強法のポイント
センター生物で満点を目指したいという人は、まずは自分が間違える原因を分析しましょう。
9割取れている、という人であればある程度基礎も固まっているはずです。おそらく計算ミスや集中力が切れてしまい問題を読み間違える、など単純なミスであることが多いと思います。そんな人はとにかくセンター試験の問題形式と制限時間になれましょう。
満点を目指すための参考書①:センター試験過去問(赤本)
過去問を解くことで、センター試験の問題形式に慣れることができます。最低でも5年分は解くようにしましょう。
センター生物の総仕上げ!過去問(赤本・黒本)の使い方!
センター生物は過去問で攻略!直前期に対策せよ!
『赤本』『黒本』の重要性
『赤本』『黒本』とは過去問問題集のことです。前回点数が取れなくて過去問に苦手意識を感じてしまっている人、または受験当日を想像してやる気が出てくる人など、過去問に抱く思いは人それぞれです。しかしどんな人にとっても過去問を使って勉強することは、とても重要なのです。
なぜなのかというと、本番そっくりの問題を解くことができ、問題形式・時間配分・難易度に慣れることが可能だからです。
そのためセンター試験を受験する人は、10年分くらいは過去問を解くようにしましょう。国立志望者などセンター試験の成績が入試に大きく影響する人は、10年分は必須です。
『赤本』『黒本』の対策時期
過去問を解く上で、「解く時期」も重要になってきます。まだまだ生物の勉強ができないない人が過去問を解いても、テストの傾向になれるどころかただの知識の勉強で終わってしまいます。
過去問には数が限られていますし、特に生物は2015年から新課程になっているため出題分野がそれ以前と異なっています。
つまり早い時期に過去問を解き過ぎても、本番直前に解く問題が少なくなってしまいます。本番直前に最低でも5年分は残しておけるように、時期を考えて過去問を解くのも重要です!
センター生物 過去問の上手な活用法
過去問の活用ルール①直前期に5年分はやる!
高3の12月はセンター試験本番の1ヶ月前です。この時期に過去問を最低5年分解くようにしましょう。
この頃にはある程度勉強も進み点数も上がってきているかもしれません。最後の1ヶ月で自分がどこを強化するのか、決める目安にもなります。また見直しも絶対に忘れないようにしましょう。ぜひ試してみてください!
過去問の活用ルール② 必ず時間を測る!
センター試験の難しさはなんといっても時間が足りないところにあります。
せっかく暗記していても時間が足りずに解けなかったという結果になってしまうと、とてももったいないことになってしまいます。そのため必ず時間を測って過去問を解きましょう。
解き進める中で時間が大幅にオーバーしてしまうなど、解くのに時間がかかってしまう場合があるかもしれません。そんな時は暗記をもっとスラスラいえるまで完璧にしたり、考察問題を解く時間を短くするなど工夫をして時間内に収まるように工夫しましょう。
センター生物の過去問は「解く時期」と「時間」が大事!
マーク模試・センター同日試験はこう活用する!生物マーク模試の復習のやり方!
センター生物のマーク模試、点数のとらえ方
マーク模試を受けるメリットはこの3つです。
- 今の自分の実力と目標との差を知ることで今後の対策を考える事ができる
- 時間配分などの趣味レーションができる
- 緊張感がある中で本番に近い状況を体験できる
今の自分の実力と目標との差を知ることで今後の対策を考える事ができる
模試で得点が伸びず、志望校の判定が低いとやる気がなくなってしまうかも、という人もいるかもしれません。しかし模試はあくまでのその人の現時点を示すものであり、「模試の結果」よりも「結果をどう活かすか」の方が重要です。
「自分に足りていない分野はどこか」「何点まで引き上げればいいか」を考え、次の模試で少しでも目標点に近づけるようにしましょう。
センター生物のマーク模試、復習の仕方は?
具体的にはどのようにして見直しを行えばいいのでしょうか?
- 解けなかった知識問題は参考書で復習する
- 考察問題は落ち着いた状態でもう一度解いてみる
- 解説を読んでもわからなかった箇所は先生に聞く
解けなかった知識問題は参考書で復習する
知っていないと解けない暗記問題で点数を落としてしまった箇所は、参考書や教科書に戻りもう一度振り返りましょう。すでに暗記している箇所と関連づけて覚えたり、ノートにまとめるなどして、次回以降は絶対に覚えていられるようにしましょう。
計算問題は落ち着いた状態でもう一度解いてみる
考察問題は普通の暗記問題に比べ複雑なため、緊張感で読み間違えや勘違いをしてしまっていることもあります。
そのため時間を測らず落ち着いた状態で、もう一度考察問題を解いてみましょう。ゆっくり解いてみてもわからない問題は勉強不足だと考えられますし、もし解けたのであれば本番でも落ち着いて解けるくらい過去問で練習していけば問題ないです。
解説を読んでもわからなかった箇所は先生に聞く
復習し解説を読んでもわからなかった問題は、塾や学校の先生に質問し、疑問が残らないようにしましょう。模試でわからない問題に当たってしまっても落ち込むことはありません。きちんと見直しを行いその問題を解けるようにすれば、解けない問題が一つ減ったということにもなります。
センター同日試験で気をつけることは?
高1〜2年生が、センター本番当日に出題された問題を受ける「センター同日試験」。正直「みんなが受けているから受ける」など、よくわからずに受けている人も多いのではないかと思います。
そんな受験生が気をつけることは、「センター本番で試験を受けている未来の自分を想像しながら受ける」ということです。
出題された問題が全くわからなくても、1年後にはそれを解いて志望校合格に向けて頑張っている自分がいると思うと、センター試験を受ける実感が湧いてくるはずです。
点数自体はそこまで気にしなくてもいいですが、センター試験を身近に体験できる日にしましょう。
まとめ
- センター生物では、幅広い分野から網羅的に出題される!
- まずは各分野の基礎をきちんと理解して暗記しよう!
- センター生物の配点はどの分野も均等!
- 網羅的に勉強しましょう!
- 自分の目標点数を決めよう!
- 志望校を参考にしよう。目標点数があると勉強計画が立てやすくなる!
- 過去問は絶対解こう!
- 本番直前に5年分解くのがオススメ!
もっと具体的に「このとおりに勉強すれば生物の勉強は完璧、という参考書の流れが知りたい!」という方は、ぜひSTRUXの参考書マップを活用してください!
■ 参考書マップとは? ■
STRUXの「参考書マップ」は、受験までにやるべき勉強を「順番通りに」すべて洗い出したもの。「いつまでに」「どの順番で」勉強をすればいいかがひと目で分かるので、あとはこの通りに勉強するだけ!という状態になります。
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