法政大学傾向と対策

GMARCHや東京六大学の一角である法政大学。その中でも、今回は経営学部を例に取って見ていきたいと思います。

法政大学経営学部には経営学科、経営戦略学科、市場経営学科の3つの学科があります。 どの学科でも1・2年次は教養科目や経営学の基礎科目を学び、3・4年次は経営、経営戦略、市場経営の3学科ごとに分類された専門科目を学びます。ただし他学科の専門科目も自由に履修できる柔軟なカリキュラムになっています。

また、専門科目は、ニーズに対応した特殊講義、将来のキャリア選択に役立つキャリアプログラム科目、外国語経営学科目や情報関係科目など多彩な科目群からも自由に選択できます。そのため、自分の興味・関心に応じて経営に関する科目を幅広く履修することができます。

Part.1 法政大学の試験・出願情報

法政大学の一般選抜は、学部個別日程の「A方式」、全学部統一日程の「T日程」をはじめ、英語外部試験の利用入試、共通テスト利用入試など様々な方式があります。また、学部によっても入試傾向が大きく異なります。今回は一番受験者数の多い「A方式」について、文系の「経営学部」を例に見ていきます。

試験日・入試形態・出願について

一般入試
期日 2月7日〜16日
共通テスト 不要(一部利用可能な方式あり)
2段階選抜 なし
出願時期 1月
科目 独自試験:
外国語(英語など)・国語・選択科目 (世界史B・日本史B・数学・地理・政治経済)

文系、理系ともに一般的な受験科目3科目で受験が可能です。 これまでの入試と大きく変更になっていることはないですが、学部ごとの詳しい情報は必ず大学ホームページを確認するようにしてください。

Part.2 法政大の配点と目標点

ここからは、法政大学の配点と目標点数について触れていきます。今回は先程あげた「経営学部」のA方式について確認していきましょう。配点と目標点数については、最低点をもとに考えていくことになります。配点からどの科目で確保すべきなのか把握しましょう。

配点・科目

独自試験
英語 150点
国語 100点
社・数 100点

配点は、英語150点、国語100点、社会・数学100点の350点満点です。試験時間は英語90分、その他60分となっています。配点としては比較的シンプルで、多くの大学にありがちな「英語の配点が高い」状態です。

目標点数

合格最低ライン目安
260/350点
パターン1:標準
英語 120/150点
国語 65/100点
選択科目 75/100点
合計 260点
パターン2:英語が得意
英語 130点/150点
国語 60//100点
選択科目 70/100点
合計 260点
パターン3:選択科目が得意
英語 100/150点
国語 70/100点
選択科目 90/100点
合計 240点

どの学部も合格最低点は65%〜75%前後を推移しています。理系学部だと高めになる傾向がありますが、文系学部では60〜70%に収まっているところがほとんどです。

文系の場合、「配点の高い英語と確実に点を伸ばしやすい社会で高得点を目指し、不安定になりがちな国語は低めに見積もっておく」のが最適です。英語で8割に届かなくても、合格最低点自体は超える計算になるので、余裕を持った目標点設定になっています。英語で点が取れない人は古文・社会できちんと得点しておかなければいけません。

模試一覧
5月 河合全統共通テスト模試
8月 河合全統共通テスト模試
大学入学共通テスト入試プレ
9月 駿台・ベネッセ大学入試共通テスト模試
10月 河合全統共通テスト模試
駿台・ベネッセ大学入試共通テスト模試
11月 全国有名国公私大模試

法政大学ではマーク式解答の比率が高いため、「全統共通テスト模試」を受けて対策すると良いです。「共通テスト利用」での受験を想定している人は尚更、これらの模試を受けることで本番形式に慣れる練習になるでしょう。

「全国有名国公私大模試」は受験者層が本番に近く、受験者の学力レベルがある程度統一されるため、受験することで自分の立ち位置を確認することができるでしょう。

併願校・志望変更

同レベルの他大学
明治大学・中央大学・学習院大学
MARCH以外の他大学
成蹊大学や成城大学、明治学院大学

MARCHレベル内で受験をするなら、共通テスト利用の必要がない明治大学・中央大学あたりがおすすめです。明治大学は法政と比べると少しハードルが上がりますが、形式はシンプルで入試問題の傾向も近いため解きやすいはずです。理系の場合、中央大学はキャンパスも都心にあり、こちらも受験しやすいでしょう。文系であれば学習院大学も視野に入れて良いでしょう。

MARCHレベルでたくさん併願をしても「全て不合格」という可能性が残念ながらあります。これを防ぐには適切な併願校選びが重要です。

なるべく上位の大学を狙いたいということであれば、成蹊大学や成城大学、明治学院大学あたりはレベルがほとんど変わらないため受験しやすいです。ただ、明治学院大学は英語の出題傾向が法政とは大きく違うため注意が必要です。

確実に合格したいところを狙っていくなら、ここからさらに日大、東洋など出題形式がオーソドックスな日東駒専レベルの大学を2〜3つ、さらに押さえとして大東文化大などのレベルを視野に入れておけると安心して受験ができるのではないでしょうか。理系の場合は東京電機大なども選択肢に入ってきます。

Part.3 科目別の勉強法と攻略法

最後に法政大学の勉強法と傾向対策を見ていきます。

基本的な勉強のステップは文系・理系、また学部で異なりますが、文系の場合は「英語→国語→社会」、理系の場合は「英語=数学→理科」の優先順位となるでしょう。点が上がりにくい、かつ出題範囲も広い英語・数学を最優先で取り組みましょう。

英語

法政大学の英語は大問4つ前後の構成ですが、学部によって長文のみ出題される日程と「長文+文法」の日程があります。長文メインの学部の場合時間が不足することも多いため、正確に読む力と速読力を両方上げておく必要があります。

ただ、他のMARCHレベルの大学(明治大学など)と比べると長文・文法ともにそこまで難易度は高くないため、確実に得点できる問題をとっていくべきでしょう。点を取るためには基本的な単語・文法を固めきるところから長文へ順番にステップアップするのが必須です。

国語

国語は原則大問3つ構成で、学部によって「現代文・現代文・古文」「現代文3つ」などさまざまですが、2020年以降「現代文・現代文・古文」という形式の学部がほとんどになっているようです。

文学部・経営学部では漢文が出題されていたこともありますが、2020年以降要項に「漢文の要・不要」が記載されるようになっているので、必ず確認しておくようにしましょう。
漢文が不要であれば、古文に早めに取り組んでおくと良いです。そうすることで他の科目に時間を割くことができるため、なるべく早く古文の基礎知識を完成させておくことを心がけたいところです。

社会

日本史・世界史は比較的シンプルな出題となっています。一部史料問題などで難しい設問がありますが、これらは全員解答できない問題になっている(難易度が高すぎる問題)こともあるため、確実に取れる問題にフォーカスすると良いでしょう。

地理・政経を選択するのは受験者も少なく、参考書もあまりないため、おすすめではありません。

数学

数学も全範囲から幅広く出題されるため、早い段階から基本的な問題を身につけておく必要があります。特に理系では数3がギリギリまで終わらないため、自力で早めに予習を進めておく必要があります。理科系でも数1A2Bからの出題にしっかり対応する必要があるため、その範囲の対策も大変ではありますが、理科系・文科系ともに1〜2問は確実に答えたい問題が含まれていますから、そこを確実に落とさないようにしておきましょう。