早稲田大学理工学部傾向と対策

難関私立大学として知られる早稲田大学。学生数の多いマンモス校と言われますが、少人数でのグループ活動やディスカッションの授業が盛んに行なわれ、授業の質が高いのが魅力。「オープン科目制度」によって他の学部の授業を受講することができるので、様々なことを学びたい人にはオススメの大学です。理工学部は「基幹理工学部」「創造理工学部」「先進理工学部」に分かれており、様々な分野に特化して学ぶことができます。

Part.1 理工学部の試験・出願情報

早大は学部ごとに試験問題が異なります。この章では、理工学部の入試形態について確認していきましょう。学部・学科ごとに選択科目の制限があるので、注意してください。

試験日・入試形態・出願について

一般入試
期日 2月16日
共通テスト 不要
出願時期 1月
科目 英・数・理2科目

数学は1A2B3から出題されます。

選択科目は基本的に物理、化学、生物から2つ選べます。しかし学部・学科により選択できる科目が違うため、公式のHPで詳しく確認しておきましょう。例えば数学系の学科であればどれでも選べますが、航空宇宙などでは物理・化学、応用化学では化学が必須です。また、創造理工学部建築学科の受験者には別途「空間表現」の試験が翌日に課され、鉛筆デッサンなどが求められます。

Part.2 理工学部の配点と目標点

この章では、配点と目標点数をパターン別に紹介します。理工学部は成績標準化による得点調整はありません。受験者平均点が公表されていないため、合格最低点から目標点を換算していきます。

配点・科目

配点は英語・数学・理科が120点ずつです。理科は基本的に物理、化学、生物から2科目選択で、学部ごとに条件が異なります。条件を公式HPで確認して、間違いのないようにしましょう。

建築学科は英語・数学・理科に加えてデッサンの40点が加わります。

理系の学部としては英語の点数比率が高いのが特徴的で、英語が苦手な人にとっては厳しい受験になるでしょう。

目標点数 *矢印は得点換算

合格最低ライン目安
240点(科類により異なる)
パターン1: 英語が不得意
英語 60/1205点
数学 85/120点
理科 95/120点
合計 240/360点
パターン2: 英語が得意
英語 80/120点
数学 80/120点
理科 80/120点
合計 240/360点

合格最低点は学部によるブレはありますが、198~234点(55~65%)を推移しています。先進理工学部物理学科は、近年最も合格最低点が高く、65%付近です。逆に、創造理工学部建築学科はデッサンがある分、最低点が55%に下がります。いずれの場合も公式HPで自分の目指す学科の合格最低点を確認して点数目標を立てることが肝要です。目安として、どの学部でも65~68%を目指すと良いでしょう。

早稲田理工の英語は文系学部と同じくらい難しいので、英語が苦手な人は困難な試験になります。しかし、英語を50%程度は取っておかないと理系科目でたくさん点を稼がなければなりませんので、最低ラインは取れるようにしましょう。

逆に英語が得意な人にとっては大きなアドバンテージになります。数学は大問が少なく、点数のブレが生まれやすいので、英語や理科で得点できると良いですね。

模試一覧
5月 河合全統共通テスト模試
8月 河合全統共通テスト模試
9月 河合全統マーク模試
10月 河合全統共通テスト模試
11月 早慶オープン
河合全統プレ共通テスト
駿台atama+プレ共通テスト

早稲田大学に特化した模試は多くありませんので、予行練習のために「早慶オープン」を受けておきましょう。「早慶オープン」では選択問題と全体問題があり、選択問題は志望する大学の問題を選べますが、全体問題では早慶の問題が混じって出題されます。志望する大学・学部以外の問題が出題されるため難しく感じるでしょう。実際、判定がDの人がほとんどです。C判定以上を目指して挑戦しましょう。結果が悪くても、気にせずに復習をおろそかにしないことが大切です。

併願校・志望変更

早稲田内併願
教育学部、人間科学部
私立大併願
東京理科大、芝浦工大、明治大、青山学院大など

早稲田内の基幹理工学部、創造理工学部、先進理工学部をまたいだ併願や学部内の別学科への併願はできません。早稲田内で併願をする場合、人間科学部と教育学部なら理系科目でも受験可能です。

他の大学と併願する場合のオススメは東京理科大学です。ある程度上位の大学で、入試科目も大きく変わらないため受けやすさは十分です。自分の学力に応じて芝浦工大、明治大、青山学院大なども考えてみてください。

Part.3 科目別の勉強法と攻略法

さて、ここからは具体的な攻略法をみていきます。各科目のポイントだけでなく、オススメの参考書や過去問の傾向を分析しています。受験に必要な情報を有効に活用していってください。

英語

理工学部の英語は文系学部並の難易度が要求される問題もあり、高得点を狙いづらいのが特徴です。ただ、きちんと形式慣れして練習しておけば対策は十分可能です。

5つの大問のうち、4つが長文問題、1つが文法の空所補充問題です。長文問題は読解から単語整序、文整序、空所補充など幅広く出題されます。しかし、他の学部のようなダミーの選択肢は無いため、他学部よりは解きやすくなっています。

ただし、時間が限られているのはもちろん、一見すると分かりづらい問題などもあるため、きちんと解き慣れておく必要があります。自分が苦手な設問は飛ばし気味に55%〜65%を確実に取り、理系科目で点を稼ぐという戦略が理想的です。

数学

数学は大問5つのうち、数3が3問、それ以外が2問というのがベーシックな構成です。数3の「微積」「極限」が必須なのはもちろんのこと、これらを数1A2Bの分野とかけ合わせた出題がされることがほとんどです。「良問プラチカ」や「上級問題精講」などで応用的な問題に取り組んでおく必要があります。

まずは高2のうちに1A2Bの青チャートの「レベル4」までは完璧にしておき、高3夏前には数3も同様のレベルまで解けるようにしておきましょう。学校の授業が夏までに間に合わない場合は、それまでに「スタディサプリ」などで先取り学習することをオススメします。夏に青チャートや応用問題に取り組み、秋に入試レベルに上げることで間に合うでしょう。

理科

理科は「物理」「化学」「生物」から2科目選択可能です。難易度こそ高いものの比較的オーソドックスな問題になっています。「重要問題集」を使って演習するのが良いでしょう。これらも高3の夏前までには一通り全範囲が終わっている状態を目指しましょう。遅くとも高3の2月頃には先取りを始めたいところです。