- とりあえず英検の準2級を持っているし英検2級も受けてみようと思うけど、どんなテスト?
- 英検2級ってどれくらい難しいの?英検2級と準1級との違いは?
- 英検2級ってどんな問題が出るの?
こんな疑問をお持ちのあなたに英検2級がどんなテストなのかを全て解説します!
この記事で理解したら後は合格のためにしっかり勉強するだけ。疑問点を全て解決して勉強に集中できる状態にしましょう!
英検2級の難易度は?準2級、準1級との違いは?
まずは英検2級の難易度を把握しておきましょう。
詳しくは実際に過去問などを解いて、あなた自身が確認することが最も重要ですが、過去問を解く前にここで基本的なことを確認しておきましょう。
英検2級は【高校卒業程度】語彙は約5,000語レベル?共通テストやセンターと同じくらい
英検2級は日本英語検定協会のHPによると「高校卒業程度」となっています。
語彙のレベルでいうとおよそ5000語程度と言われていて、約5000語程度の単語を暗記していれば、試験で困ることはありません。
これは共通テストやセンター試験の英語とほとんど同じくらいの語彙レベルとなっています。
難易度も大学受験の一般的なテストと同じくらいのレベルです。
後ほど詳しく説明しますが、「読む(リーディング)」「聞く(リスニング)」「書く(ライティング)」「話す(スピーキング)」の4技能全てを試験するバランスの良いテストになっています。
「英検2級」と「準2級」との違いは?「英検2級」と「準1級」との違いは?
次に英検2級と他の級を比べてみましょう。
英検「2級」と「準2級」との違い一覧
英検準2級は「高校中級程度」と公式には発表されています。
具体的に各分野で比較してみると以下のようになります。
【英検準2級】
- 語彙レベル
- 3600語レベル
- リーディングの特徴
- 「文法・語彙問題(文法多め)」「会話文問題」「150から300語程度の長文4題」
- ライティングの特徴
- 「50から60語程度の意見表明」
- リスニングの特徴
- 「1分に120から130語の速さ」「30語程度の会話文への応答」「40語程度の会話文」「50語程度のナレーション」
- 面接(スピーキング)の特徴
- 「音読」「文章の説明」「イラストの説明」「意見表明」
- 語彙レベル
- 5100語レベル
- リーディングの特徴
- 「文法・語彙問題」「200語から350語程度の長文5題」
- ライティングの特徴
- 「80から100語程度の意見表明」
- リスニングの特徴
- 「1分に135から145語の速さ」「40語程度の会話文」「50語程度のナレーション」
- 面接(スピーキング)の特徴
- 「音読」「文章の説明」「イラストの説明」「意見表明」
- 語彙レベル
- 9000語レベル
- リーディングの特徴
- 「語彙問題」「250語から450語程度の長文5題」
- ライティングの特徴
- 「120から150語程度の意見表明」
- リスニングの特徴
- 「50語程度の会話文」「150語程度のナレーション」
- 面接(スピーキング)の特徴
- 「簡単な日常会話」「イラストの説明」「意見表明」
- 語彙レベル
- 5100語レベル
- リーディングの特徴
- 「文法・語彙問題」「200語から350語程度の長文5題」
- ライティングの特徴
- 「80から100語程度の意見表明」
- リスニングの特徴
- 「1分に135から145語の速さ」「40語程度の会話文」「50語程度のナレーション」
- 面接(スピーキング)の特徴
- 「音読」「文章の説明」「イラストの説明」「意見表明」
- 語彙レベル
- 5100語レベル
- リーディングの特徴
- 「文法・語彙問題」「200語から350語程度の長文5題」
- ライティングの特徴
- 「80から100語程度の意見表明」
- リスニングの特徴
- 「1分に135から145語の速さ」「40語程度の会話文」「50語程度のナレーション」
- 面接(スピーキング)の特徴
- 「音読」「文章の説明」「イラストの説明」「意見表明」
- 大問1 文法・語彙問題
- 大問2-大問3 長文読解問題
- 大問4 ライティング問題
- リスニング試験
- 面接試験
- 大問1-大問3 650点
- 大問4 650点
- リスニング試験 650点
- 面接試験 650点
- 申し込み:3月上旬~4月下旬
- 一次試験:5月下旬~6月上旬
- 二次試験:6月下旬~7月上旬
- 申し込み:8月上旬~9月中旬
- 一次試験:10月上旬~10月中旬
- 二次試験:11月上旬~11月中旬
- 申し込み:11月上旬~12月中旬
- 一次試験:1月下旬
- 二次試験:2月下旬~3月上旬
- 英検2級は高校卒業レベル。語彙数は約5000語程度必要。
- 「読む」「書く」「聞く」「話す」がバランスよく出題されそれぞれ650点満点のCSEスコアで得点化される。
- およそ6割の正答率で合格。
- 受験形式は従来型(年3回)、CBT(月1回実施で年3回受験可)、SCBT(毎週実施で年2回受験可)。
【英検2級】
問題形式自体にはそれほど大きな差はありませんが、語彙のレベルや、各問題の英文の長さが大きく変わります。
差はかなり大きいと考えていいでしょう。
英検「2級」と「準1級」との違い一覧
英検準1級は「大学中級程度」と公式には発表されています。
具体的に各分野で比較してみると以下のようになります。
【英検準1級】
【英検2級】
語彙のレベルの問題の難易度も準1級ではグッと上がります。
準1級からは一般的な大学受験生では、英検用の準備をしないとまず合格が見えません。こちらも大きな差があると考えていいでしょう。
英検2級はどんな問題が出題される?問題構成と配点は??合格最低点は?
英検2級の問題をそれぞれ簡単に見ていきましょう。
まずは問題構成と配点、そして合格最低点について知っておくことで、しっかり対策をして試験に挑むことができるようになります。
問題構成と配点を解説!
他の級との違いの所でも書きましたが、改めて英検2級の特徴を簡単に表にまとめたものを改めてご覧ください。
【英検2級】
英検2級ではこの表のように全方面の力がバランスよく問われます。
それぞれ以下のような大問構成になっています。
一次試験
筆記試験
二次試験
それぞれの配点は以下のようになっています。
筆記試験
二次試験
ご覧のように出題だけでなく配点のバランスも読む・書く・聞く・話すで均等に分かれています。
特に「聞く」「話す」といった練習は学校ではあまり行われないですから、問題をよく把握してしっかり準備することが必要です。
より詳しい各問題の説明はこちらにまとめてあるので、ぜひ参考にしてくださいね!
英検2級の合格最低点と何割取ればいいかの目安は??CSEスコアって何??
合格のための対策をするときに1番気になるのは合格最低点でしょう。
英検には1次試験の合格基準と2次試験の合格基準がそれぞれ設けられています。
1次試験の「読む・書く・聞く」のテストの満点は1950点になりますが、そのうち1520点が合格最基準点となります。また面接試験で問われる「話す」能力に関しては650点中、460点が合格基準点となります。
満点のうちの80%近い値になっていますが、ここで注意が必要です。
英検の採点にはCSEスコアという特殊な採点方式が採用されています。
CSEスコアは正答率が直接、点数に反映されないという点は気を付けるべき所。
例えば、リーディングの問題の正答率が丁度50%でも、CSEスコアは650点の半分の325点にはならないということです。
細かいことを言うと、受験者の正答率などから問題の難易度を計測し、統計的に各問題の点数を後から決めているので、事前に各問題の配点が決まっていません。
受験生が覚えておくべきことは「およそ6割くらいの正答率が合格最低点より少し上になる」ということです。
基本的には6割を超えるように勉強していくのが得策です。
より詳細に英検2級の合格率、合格最低点、正答率などを解説したのは次の記事になります。
どのような勉強をしていくのが効率的なのか、勉強法を全てまとめたのが以下の記事です!
ぜひ参考にしてください!
大学受験に使われるのは級だけでなくCSEスコアも!できるだけ高得点で受かった方がいい?
英検はCSEスコアというもので得点化されます。
大学受験で英検のスコアを利用する場合には「準1級取得」「2級取得」という表現ではなく、CSEスコアを使う場合があります。
つまり「級を取得すること」よりも、「必要なスコアを取ること」の方が大事なことがあるということです。
英検2級の場合、「読む」「書く」「聞く」「話す」の4技能にそれぞれ650点満点のCSEスコアが割り振られていて、合計すると2600点満点になっています。
このスコアに応じて、国際標準規格CEFRの区分けがなされます。
CEFRは英検と他の英語の試験であるTOEIC、TOFEL、TEAP、GTECなどと比較するために用いられます。
難しいことは置いておいて、一旦こちらの表をご覧ください。
英検2級のCSEスコアと、CEFRの対応表です。
CSEスコア | CEFRの区分 |
---|---|
2600~2300 | B2 |
2300~1950 | B1 |
1950~1700 | A2 |
1700~ | A1 |
大学の出願においては「B2」や「B1」を獲得していることが「出願資格ありとみなす」「加点対象とする」などの条件とされることが多いので、2級の獲得よりもスコアを意識して学習することが重要になることも多いです。
ちなみに2級の合格はCSEスコアで1980点ですので、およそB1レベル以上が2級の取得と対応します。
大学受験でどのように使われるかはこちらに詳しくまとめています!
英検2級の試験日程、受験料金、受験会場は?
英検2級は「いつ行われているのか」「いくらで受験可能なのか」「どこで受けられるのか」といった基本的なことは必ず公式のHPで確認するようにしましょう。
特に2020年は「大学受験改革」や「新型コロナウイルス」の関係で受験のシステムが安定していない状態が続きました。2021年度以降も少しずつ受験の事情は変化するはずですから、最新の情報を必ず調べましょう!
こちらの公式HPは必ず確認してください!
英検2級の日程は?年3回行われる!春・夏・冬に受験
英検は例年、年3回実施されています。
およその時期をまとめると以下のようになります。
第1回
第2回
第3回
大学受験に必要な場合は、受験年度の第3回の結果は基本的に使えないと思っておきましょう。第2回も受験日によっては使えないことがあります。
大学受験のうち、総合選抜型入試や推薦入試で英検のスコアを使う場合には第1回までの結果しか使えない可能性もありますので、志望校の募集要項を必ず確認してください。
大学受験に利用することを考えている場合は以下の記事も参考にしてください!
英検2級の試験会場と受験料金は??
英検2級の受験は本会場と準会場そして中学・高校特別準会場で行われています。
ただし、2次試験に限っては本会場でのみ実施されます。
詳しくは公式HPより確認してください。
本会場での受験料金は税込みで7400円です。(※2020年11月現在での料金です。)
47都道府県どこでも受験は可能ですが、場合によってはコンピュータで受けられるCBTやS-CBTの方が日程の融通が聞きやすいのでこの方式についても知っておくと良いでしょう。
CBT、S-CBTって何?コンピュータで英検を受験??タイピングが必須?
CBTはコンピュータで受験をするシステムです。
月1回ごとに実施されていますが、上で説明した従来の英検と同じく年3回まで受験可能です。
3回と言っても4月5月6月と連続で受けられるわけでなく、第1回、第2回、第3回と分かれているそれぞれの期間で1回ずつ受験可能ということなので、この辺りは従来の紙で受けるテストと変わりません。
SCBTは毎週行われていますが、第1回と、第2回がそれぞれ一定の期間で定められていて、その期間中ならいつでも受験可能です。
ただしSCBTも各回で1回ずつしか受験できませんので注意してください。
どちらもコンピュータを使うのは同じですが、SCBTは問題がコンピュータに映され、解答は紙にするのに対し、CBTは解答も画面上で行います。
受験生にとって、大きな違いになるのは、ライティングを手書きするか、タイピングするかでしょう。
CBTではタイピングが必須なのに対して、SCBTでは紙にライティングをできるので普段慣れている形ですね。
細かい違いについてはこちらの記事にまとめましたので、ぜひ参考にしてください!
https://daigakujukensenryaku.com/eiken-cbt-cse-cefr/
まとめ
この記事のまとめです。
大学受験との関連について学びたい場合はこちらを参考にしてください!
こちらでまとめた基本情報をしっかり理解した上で、勉強法を知りたい場合はこちらをチェックしてみてください!