共通テスト地理の勉強はできてますか?「共通テスト本番まで1ヶ月しかないけど、地理の対策何もしてない…」「共通テスト模試で50点以下だった…」という人も結構いるのではないでしょうか?
そんな人たちは安心してください!地理は世界史や日本史と比べると短期間でも成績を伸ばしやすい科目です。
この記事では共通テスト地理を1ヶ月で8割越えにする方法を解説します。
*この記事は第1回、第2回試行調査と市販の予想問題集の内容を元に作成されています。
8割を狙うために、まず共通テスト地理の概要を知ろう!
短時間で共通テスト地理の点数を上げるには、共通テスト地理についてよく理解し、共通テスト地理に特化した対策をするのが重要です。まずは共通テスト地理の大まかな概要から知っていきましょう。
共通テスト地理の試験時間と時間配分
共通テスト地理の試験時間は60分で、問題量のわりには多めの時間設定となっています。共通テスト地理では地図やグラフといった資料が大量に出されますが、時間はたっぷりあるので、1問1問あせらずに資料と選択肢をじっくり見てから解答を選ぶようにしましょう。
共通テスト世界史の設問構成と出題範囲
続いて共通テスト地理の設問構成と出題範囲を見ていきましょう。共通テスト地理の設問構成と出題範囲は、基本的には毎年以下の内容で固定されています。
1問あたりの配点は3点問題が大半で、たまに4点問題もあります。

共通テスト地理の詳しい設問分析と出題範囲はこちらをチェック!
短期間で共通テスト地理を8割にする勉強法
共通テスト地理の概要が分かったら、続いて共通テスト地理の勉強方法を見ていきましょう。共通テスト地理の勉強の流れは以下のようになります。
①系統地理を勉強する
②地誌を勉強する
③時間の許す限り問題練習を行う
「系統地理」や「地誌」という言葉を聞いたことがない人もいると思うので軽く説明すると、系統地理は「産業」や「気候」などあるテーマに沿って学習する地理のことで、地誌は「アフリカ」「日本」など特定の地域について勉強する地理のことです。
「系統地理→地誌」の順番で勉強するのには、ちゃんと理由があるので以下で説明します。
系統地理から勉強を始める理由
共通テスト地理の勉強は先ほどお伝えした通り、系統地理(「気候」「農業」などテーマ別に学習していく地理)から始まります。その理由は「系統地理」で覚えた知識があれば「地誌」の問題はそれほど暗記しなくても解けるようになるからです。
例えば地誌で「アイスランドの発電の種類の内訳」という問題が出された場合を考えましょう。


このように系統地理でテーマ別に学習して得た知識を使えば、あとはその知識を地域別に当てはめていくことで地誌の問題はそれ程苦労せずに解けます。だからこそ、まずは系統地理から勉強しましょう。
系統地理の勉強で意識することは「事象の因果関係をしっかりと理解する」ことです。例えば農業というテーマで勉強すると東アジアは稲作が盛んだということが出てくると思いますが、その際になぜ東アジアは稲作が盛んなのかまで考えるようにしましょう。
そうすると東アジアはモンスーン気候で、高い気温と豊富な雨が必要な稲作の栽培に適しているからということが分かります。
こうやって事象の原因まで理解することで、ただの丸暗記よりも圧倒的に暗記が楽になります。
系統地理について詳しく知りたい方はこの記事をチェック!
系統地理の次は地誌を勉強する
系統地理の勉強がひと通り終わったら、続いて地誌(「アフリカ」「日本」など特定の地域について勉強する地理)の勉強をしましょう。先ほどお伝えした通り全ての地域ごとに農作物の生産量や工業のデータを丸暗記するのはとても大変ですので、必ず系統地理で得た知識を使ってデータを「推測」することが重要です。
地誌について詳しく知りたい方はこの記事をチェク!
さて、「系統地理→地誌」の順番で勉強することが分かっところで、系統地理と地誌の勉強をするための参考書をご紹介します。おすすめの参考書は「共通テスト地理B集中講義」です。
この参考書はセンター過去問の出題傾向の分析にもとづき、テーマと学習項目をランクづけしてくれています。系統地理と地誌の内容が厳選されてコンパクトにまとまっていて、しっかり取り組めば短期間で高得点を狙える一冊です。
参考書の使い方は「記述を読む」+「付属の問題を解く」というもの。参考書を読んでいて「詳しいデータ」「実際の写真、地図」を見たくなったら、教科書・資料集・地図帳を使って確認しましょう。

その他の共通テスト地理のおすすめ問題集はこちらをチェック!
時間の許す限り問題演習をしよう
参考書で基本的な知識を覚えたら問題が解けるようになるかというと、残念ながらそんなことはありません。共通テストでは「データから答えを推測する力」が必要になりますが、参考書を読むだけではこの力を身につけるには不十分です。
参考書を1周したら、今度は共通テスト形式の問題を解いて「データから答えを推測する」作業に慣れていきましょう。
センターと共通テストで地理の問題はほとんど変わらないため、使う参考書はセンター
過去問・共通テスト予想問題集のどちらでも構いません。
共通テスト地理とセンター地理の違いについて詳しく知りたい人はこの記事をチェック!
これらの問題集を最低でも3年分ほど解けば、8割程度の問題は解けるようになるはずです。8割が取れなかった場合や、安定して8割を取れるようになりたいという場合は、時間の許す限り問題演習を続けましょう。
問題演習をする際は、「答えの出し方を学ぶこと」が非常に重要です。解説では「どのように答えを導きだすか」について詳しく書かれているので、答えを間違えた問題と解答に自身がなかった問題は必ず解説を読んで、解けなかった原因が
- 単なる知識不足
- 知識はあったが、答えにうまく結びつけられなかった
のどちらのパターンなのかを分析しましょう。
「単なる知識不足」なら、参考書や教科書を使って間違えた問題で出されていた範囲を読み直し、足りなかった知識を確認しましょう。
「知識はあったが、答えに結びつけられなかった」なら、解説に書かれている考え方をしっかりと理解して、似たような問題が出たら対処できるようにしましょう。
まとめ
共通テスト地理は暗記する量が少ないので、日本史・世界史といった科目と比べて短期間勉強しただけでも高得点を狙いやすい科目です。今まで地理の勉強を全然してなかったという人でも、直前に対策するだけで良い点が取れるようになるので、この記事を参考に「系統地理→地誌→問題演習」の順番で勉強しましょう!
共通テスト地理の解き方のコツはこの記事をチェック!