皆さん、現代文は得意ですか?「現代文のせいで国語全体の偏差値が下がる…」「試験によって点数が安定しない…」といった悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?
たしかに現代文という科目は、あらゆる科目の中で最も対策が難しい科目といっても過言ではありません。
しかし、キチンと対策すれば誰でも高得点を取ることは可能です。
この記事では、現代文を得点源にするための勉強法を徹底解説します。
現代文の勉強法を記事ではなく動画で知りたいという方は以下も参考にしてください!
現代文という科目の特徴
現代文の得点を上げるためには、現代文という科目への理解を深めることが必要不可欠です。まずは現代文という科目の特徴をチェックしましょう。
現代文は勉強しても点数が上がらない??
「現代文は勉強しても点数が上がらない」といわれます。実は、この話は半分間違いで、半分正しいのです。現代文は正しい勉強法で、正しい参考書を使って勉強すれば点数は伸びます。だから、現代文は勉強しても上がらないと決めつけてしまうのはもったいないです。
ではなぜ「現代文は勉強しても点数が上がらない」と言われるのでしょうか?その理由は、現代文は勉強すれば伸びることは間違いないのですが、伸びるようになるまでに非常に時間がかかるからです。
たとえば、英語や社会などは暗記がメインですから、勉強すればするほど点数が伸びる傾向にあります。ところが現代文は、勉強すればするほど得点が伸びるという訳ではなく、ある一定量を勉強して初めて点数が伸び始めます。
もちろん、まだ中3や高1などで受験まで比較的余裕がある、という場合は、コツコツ現代文の勉強を重ねていってもなおそれ以外の勉強にかける時間がとれるため、現代文の勉強をしておくことはプラスに働きます。
しかし、限られた勉強時間の中で戦うことになる受験勉強においては、基本的には現代文の勉強は後回しにしていくべきです。現代文は、時間に余裕がある高1生か、すでに英語や社会しっかりと点数を取れる人が勉強すべき科目なのです。
現代文は「筆者が神様」の科目
現代文は筆者の書いていることがすべて、「筆者が神様」の科目だと覚えておいてください。
そもそも、現代文の問題作成の仕組みはこのようになっています。
- ①筆者が自分の考えを発信するために文章を書く
- ②出題者が筆者の文章を読んで、筆者の考えを理解する
- ③出題者が、「この文章でいいたいことあなたは分かる?」と問題を出題する
- ④解答者は、問題文を読んで「わたしは文章でいいたいことを分かっていますよ」と問題を解く
現代文には3人の登場人物がいます。【筆者】【出題者】【解答者】です。
【筆者】は文章を書いた人で、【出題者】は問題を作成した人、【解答者】はあなたのことです。
問題に正解するためには、「わたしはこの文章でいいたいことを分かっていますよ!」と出題者に伝えることが重要なのです。逆に言えば、どれだけ丁寧に解答を書いていても「この人は本文の内容を理解できていないな」「本文ではこんなこと書いてないんだけどな」と思われたら点数がもらえません。また、内容を理解できたと思っていても、それを正確に【出題者】に伝える能力がなければこれも減点対象です。
つまり、【筆者】が本文で書いていることをそのままの論理構成で理解して、「これは筆者が書いている」「これは筆者は書いていない」を正しく分類できるかどうかが、現代文で点数が来るか来ないかの分かれ目、ということになります。
筆者が言っていることがすべてなので、「一般的にはこう思われているけど〜」「前似たような文章でこんなこと言ってたな〜」といった内容は答えに入れてはいけません。どれだけ筆者が一般論と違うことを言っていようと、なんならどれだけおかしなことを言っていようと、筆者が書いている内容が「答え」なんです。
これを知っているかどうかで、現代文の正答率は大きく変わります。
現代文の点数を安定させるには「読解力」と「解答力」を身につけよう
それでは、ここからは具体的な勉強方法をみていきましょう。
現代文は「筆者が言っていることだけを答える」科目だと話しましたが、それを実現して現代文を解けるようになるために身につけるべき力は「読解力」と「解答力」です。
- 【読解力】:出題された文章を読んで、筆者のいいたいことを理解する力
- 【解答力】:筆者のいいたいことを理解した上で、じっさいの問題で正確を選び出す力
現代文を解くための読解力の鍛え方
まずは【読解力】を鍛えるための勉強法を紹介していきたいと思います。そもそも【読解力】とは、「その文章で筆者が何を伝えようとしているのか」を理解することです。
そのためには、筆者が伝えたいことを正確に理解する練習をしなくてはいけません。単純に文章を読んでいるだけでは、いつまでも【読解力】はつかないのです。
【読解力】を上げるための勉強で用意するのは、現代文の問題集と筆記用具だけです。おすすめの問題集や参考書は記事の後半で紹介するので、参考にしてみてください。
【読解力】を鍛える勉強方法は以下の3つです。
- ①各段落でもっとも筆者が伝えたい部分に1本の線を引く
- ②各段落に要約を書きながら文章を読む
- ③各段落が果たす文章上での役割を記述しながら文章を読む
①各段落でもっとも筆者が伝えたい部分に1本の線を引く
筆者は、ただ何も考えずに文章を書いているわけではありません。みなさんも、自分が文章を書くときを思い出せば分かると思いますが、何か書くときは「自分の言いたいことを伝えるにはどういった文章をかけばいいのか?」とつねに迷いながら文章を書いています。
ですから、意味のない段落を書くわけがありません。かならず各段落で伝えたい事を決めて文章を書いているのです。
だから、まずはその段落ごとに「筆者がもっとも伝えたい1文」に線を引いてみましょう。すると、筆者が「なぜこの段落を書いたのか」を理解することができます。
②各段落を要約しながら文章を読む
20字から40字程度の各段落の要約を書きましょう。要約というと、どうしても肩に力が入ってしまいますが、「この段落でいいたいことはこんな感じ」といったくらいの意識で書いてしまえば大丈夫です。
③各段落が果たす文章上での役割を記述しながら文章を読む
先ほども説明したように、筆者は意味もなく文章を書いたりはしません。相手に自分の意見を伝えようという意思をもって文章を書いています。
そのため、それぞれの段落には必ず役割があるのです。その役割を意識しながら文章を読むことで、文章のつながりが理解できるようになり、筆者の伝えたいことが分かるようになります。
段落の役割は、基本的にはこの4つです。
- ①転換(いままでとは別の視点で意見を述べる)
- ②追記(1つ前の意見に対して追加情報を加えていく)
- ③具体例(自分の意見に説得力を持たせるための例を述べる)
- ④理由(前の段落の理由を述べる)
この4つのうち、どの役割を担うのか?を書いていきながら、読解の練習を繰り返してみましょう。
なぜ、この勉強法で点数が上がるの?
- ①思考は言語化することで鍛えられる
- ②文字化する機会を用意することでより集中して文章を読めるようになる
現代文は「ただなんとなく分かる」という感覚に頼った読み方をしていては、いつまでたっても高得点は取れないですし、点数も安定しません。
現代文を読めるようになるためには、たとえいくら勉強時間がかかっても、一回一回立ち止まって言語化(具体的にいえば先ほど紹介した勉強法)を行い、、文章の構造を人に説明できるレベルまで、論理的に理解する必要があります。
「なんとなく〜と思ったから正解は〜」ではなく「本文のどこどこに〜という記述があって筆者は〜を最も重要視していると考えられるから、答えは〜」と予備校の先生のように言葉で説明できるようになって初めて、現代文で安定して高得点が取れるようになるのです。
また、言語化の機会をあらかじめ設けておくことによって、「言語化するためにしっかりと読み込まないと」と思うようになるので、集中力もアップするという効果もあります。
現代文を解くための【解答力】の鍛え方
つづいては【解答力】の鍛え方をご紹介します。【解答力】は問題の出題者に、「自分はこの文章をしっかりと理解していますよ!」とアピールするために重要になってきます。
では、解答力をどのように鍛えるのかというと、これから紹介する2つの勉強法がおすすめです。用意するのは、こちらも現代文の参考書と筆記用具だけで大丈夫です。
解答力を鍛えるための勉強方法は以下の2つ!
- ①選択肢問題で、選択肢を見ずに問題だけをみて記述問題として解く
- ②各選択肢を要素分解しながら比較検討する
①選択肢問題で、選択肢を見ずに問題だけをみて記述問題として解く
現代文の多くは選択肢問題ですが、この選択肢問題を使って選択式・記述式問題への解答力を一度に上げることができるんです。その方法が「選択肢問題で、選択肢を見ずに問題だけをみて記述問題として解く」というもの。
じつは、しっかりと文章を理解していて、しかもその文章の内容をまとめる力があれば、選択肢をみなくたって完璧な解答は作ることができるのです。そして、選択肢問題を解くときは、自分と同じ解答のものを選択肢から選べばいいだけなんです。
まったく同じ解答になることはまれですが、自分の解答と似ている選択肢が2つしかない!のように2択に絞るようになるのはそれほど難しくはありません。
むしろ、へんに選択肢をみてしまうと、ほかの選択肢に惑わされてしまいます。そうしてどの選択肢も正解に見えてしまうよりかは、確実な解き方と言えます。
そして何より、選択肢問題を解くよりも記述して解答したほうが、自分の言葉を使って解答をまとめることになりますから、記述式問題への解答力も上がるのです。
②各選択肢問題を要素分解しながら比較検討する。
ただ、そもそも記述問題は必要ないという人も、難しすぎてうまくいかないという人もいるでしょう。その場合は、これからお伝えする「各選択肢の要素分解」をためしてみてください。
じつは選択肢問題のほとんどは、単純に1つのことを問うのではなく、複数の要素を理解できているのかを問う問題も数多く存在します。たとえば、選択肢の文章は下のような形で分解することができます。
こういった場合は、各要素ごとに
- ◯:文章で述べられていること
- △:文章で述べられていることとも、述べられていないこととも判断しづらい
- ×:文章中で述べられていないか、違う場所・文脈で書かれている
と評価していきます。
そして、各選択肢のを比較検討して、✕がひとつもなく◯の多い選択肢を選んでいくのです。
このように選択肢を比較検討することで、「どこまでは言い換えをしていいのか?どこからはいいすぎなのか?」といった選択肢を選ぶ上でのセンスが磨かれていきます。また、こういった選択肢の選び方は本番の現代文入試でも活きてくるので、練習をしていて損はありません。
共通テストレベルの現代文であれば、多くの人が解く分答えがはっきりした文章が多いため、この解き方で8割以上を安定させることも可能です。
現代文の具体的な勉強法とおすすめ参考書
現代文でどんな勉強をしていけば良いのか分かったところで、実際にどんな参考書を使って、どういう順番で勉強を進めていけばいいのか説明してきます。
現代文の勉強カリキュラム
現代文は基本的に「問題を解く」ことが中心ですが、ただ問題を解くだけでは成績は上がりません。
先程までお伝えした解き方の大原則「書いてあることだけを答える」をわかっていないと、どんなに問題を解いても点数が上がらない、ということになります。
そのため、一番最初に「読み方」をインプットした上で、レベルごとに問題集を解いていくという勉強法がおすすめです。
読み方の理解→読み方を意識した問題演習→志望校に合わせた対策、という順番ですね。
志望校に合わせた対策は、記号問題のみなのか、記述問題も必要なのかで参考書が変わってきます。参考書のステップとしては次のような順番が基本です。
それぞれの参考書について、かんたんに説明していきましょう。
現代文の「読み方」を身につける『ゼロから覚醒はじめよう現代文』
まずは読み方を入れるために、『ゼロから覚醒はじめよう現代文』を使いましょう。
現代文をどうやって読めばいいのか、どう解けばいいのかを丁寧に解説している参考書で、勉強のスタートにぴったりです。
早い段階でこれだけでも読んでおいて、模試や定期テストのたびに思い出して演習するだけでも十分効果を発揮します。
「読み方」を『システム現代文』や『入試現代文へのアクセス』で定着させよう
読み方のインプットが終わったら、この読み方を実際に問題演習で自分のものにしていきます。
『システム現代文』シリーズでは、読み方をさらに問題形式ごとに演習できるため、1冊目をやったけどまだいまひとつしっくりこない、もうすこし難しい文章の解き方も身につけておきたいという人におすすめです。
ある程度演習中心にどんどん進めていきたい場合は『入試現代文へのアクセス』シリーズもおすすめ。
このシリーズは問題演習中心のため、重要ポイントを押さえながら本番でも解けるように繰り返し行いましょう。
志望レベルが上がれば『なんとなく感覚で読めちゃった現代文』というのは通用しません。そのため、読解ポイントや語彙、頻出テーマについて学びながらすぐに実践していくことが大切ですね。問題集の最後には『各問題の180字要約』が掲載されているので、文章の中でどこが大切だったのかを読み取れるようになります。要約問題が出題される大学の対策にもおすすめです。
問題演習のやり方はこのような手順です。
- step1.
- 解き方のコツを意識しながら「どこに根拠があるか」印をつけて問題を解く
- step2.
- 丸付けをして、解説を「すべて」読む
- step3.
- 選択肢問題なら、間違いの選択肢がなぜ間違いなのか確認する
- step4.
- 本文中の不明語を調べて覚える
特に重要なのが、正解していた問題も含めてすべて解説を読むことです。
現代文では「たまたま合っていた」だと次につながらないので、必ず「自分が解いた根拠と合っているか」まで確認してほしいからです。
また、このタイミングで必ず読めなかった漢字や知らなかった熟語の意味まで調べて、覚えておきましょう。
それぞれの参考書については、こちらの記事でも詳しく説明しています。
問題演習には「共通テスト」「センター試験」の過去問も効果的
問題演習を行うときには、共通テストやセンター試験の過去問も効果的に活用できます。
共通テストを受験で利用する場合は直前の演習に10年分ほど取っておきたいですが、それより古い問題などは早い段階で使ってもOK。
共通テストやセンター試験は多くの人が受験する分、「どっちともとれるような問題・選択肢」は出さないため、正しい解き方で解けば選択肢問題でも答えをはっきり選びやすいものが多くなっています。
問題量も多いため、中古の赤本などを活用して問題演習に取り組みましょう。
最後に志望校の現代文に合わせた参考書で問題演習
ここまでできたら志望校別の参考書を1冊ほど取り組んで、最後に過去問演習です。
私大志望であれば先程の『入試現代文へのアクセス』シリーズの発展編・完成編や、『システム現代文』の私大対策編が便利です。
また、2次試験で記述問題が多く出題される大学を受験する場合は、この『得点奪取現代文』がおすすめです。
現代文の記述問題を対策できる問題集が少ない中で、この『得点奪取現代文』はそもそも「現代文の記述問題でどのように考えればいいのか?」「記述問題でどのような要素を加えると点数がもらえるのか?」を丁寧に解説してくれるので、得点に直結する演習をすることができます。
具体的な参考書の特徴や使い方は以下の記事を参考にしてください!
「新聞を読む」「本をたくさん読む」って効果あるの?
ここまで読んだ皆さんの中には、学校や家庭で「たくさん文章を読みなさい」と言われた経験や、「要約をすれば現代文ができるようになる」と言われた経験があるかもしれません。
新聞の記事や社説を要約する宿題などに取り組んだ人もいるでしょう。
もちろん、文章をたくさん読むことで純粋に読み慣れることができますし、いろいろな語彙・知識を知ることができるので現代文の勉強にまったくプラスがないとはいいません。
しかし、実際に点数につなげるには、「答えを出す」作業が必要であることを忘れないでください。
いくら要約をしたり文章をたくさん読んだりしても、それを読んで自分でした解釈や、自分の要約が本当に合っているのか?本文で言っていた内容だけを答えられているのか?については答え合わせをすることが出来ません。
ただでさえ時間の足りない大学入試対策の勉強ですから、やったほうがいい勉強というだけで取り組まない事が重要です。現代文の点数を上げるためには、要約や大量の読み込みではなく読み方・解き方を理解して問題をとにかく解くことが一番の近道です。
新聞の要約や本をたくさん読むことなどはもちろん大事なことですが、受験勉強のためにやるのはやめましょう。
現代文で高得点を取るためのテクニック
最後に、現代文を解くにあたって便利なテクニックをいくつか紹介していきたいと思います。ただ、テクニックはあくまで読解力がある前提で使わないと逆効果です。
なぜなら、最初からテクニックに頼ると、読解力を向上させようと努力しなくなるので、結局大きく点数は伸びないということになってしまいます。テクニックを使うようにするのは、現代文の問題集を少なくとも1冊は勉強し終えてからにしましょう。
テクニック①:記号問題の解き方のコツ(共通テスト「評論文・小説」・私大向け)
- ①「どういうことか?」という問題では「(選択肢)=(傍線部)」の関係になっているのかチェックする
- ②「なぜか?」という問題では「(選択肢)だから(傍線部)」の関係になっているのかチェックする
- ③傍線部前後の「つまり」や「なぜなら」に注目する
①「どういうことか?」という問題では「(選択肢)=(傍線部)」の関係になっているのかチェックする
現代文の問題では、おもに「どういうことか?」と「なぜか?」という2つの問いで出題されます。「どういうことか?」では、傍線部をよりわかりやすく説明することが求められ、「なぜか?」では、傍線部にいたるまでの理由を求められています。
「どういうことか?」という問題では、「(選択肢)=(傍線部)」となっていないと説明になっていません。このことに注目して、それぞれの選択肢で「(選択肢)=(傍線部)」になっているのかを注目していくというテクニックです。
②「なぜか?」という問題では「(選択肢)だから(傍線部)」の関係になっているのかチェックする
①のテクニックとほぼ同じです。問題文で「なぜか?」と出題された場合は、「(選択肢)だから(傍線部)」となっていないといけません。このことに注目して選択肢を切っていきましょう。
意外と、(傍線部)の理由になっていない(選択肢)が多かったりするので、思っている以上に選択肢を絞れますよ。
③傍線部前後の「つまり」や「なぜなら」に注目する
評論文の場合だと、傍線部の前後に大きなヒントがあります。「なぜか?」と聞かれている傍線部の直後に「なぜなら」という言葉があったります。理由を聞かれているわけですから、「なぜなら」のあとに続く文章に注目して選択を選んでいけばいいわけです。
また、「どういうことか?」と聞かれている選択肢の前に「つまり」という言葉があったりします。「どういうことか?」と聞かれているわけですから、「つまり」の前に注目すれば言い換えのためのヒントがあるはずです。
評論文では一部難解なものが多く、文章全体を理解できないものもあるかと思います。そういった場合は、傍線部前後の接続詞に注目するだけでも問題がグンッと解きやすくなります。
テクニック②:漢字や語句の勉強は後回しにするべし
結論から言うと、漢字や語句をわざわざ自分で勉強時間をとって勉強する必要はありません。なぜなら、漢字や語句の問題は、出題されてもそれほど点数が高くないからです。
そのため、わざわざ漢字や語句の勉強時間を取るくらいなら、その勉強時間を英語や数学に回したほうがよっぽど短い勉強時間で点数を上げることができてしまうのです。
ですので対策としては、学校で漢字や語句の小テストなどがある場合にその小テストの勉強をすること、また問題を解く際に出てきたわからない漢字・語句を調べて覚えていくことだけで十分です。
加えて、共通テスト直前の12月に「過去10年の共通テスト・センター国語で出された漢字を全て書けるかチェック」するといったことも効果的です。
たしかに現代文で出題される文章によく出てくる語句の意味を覚えることによって、読解がしやすくなるのは事実です。しかし、現代文ででてくる語句を一通り勉強するためにどれくらいの勉強時間が必要でしょうか?
たとえば、現代文の語句の参考書を1冊勉強するとなったら、30時間程度はかかってしまうと思います。その30時間程度の勉強時間をもし英文法の勉強時間にあてたらどうでしょうか?
同じ30時間でも現代文の語句の勉強では点数に遠回りの勉強になってしまいますが、英文法の勉強は点数に直結する勉強です。つまり、現代文の語句の勉強は「やったほうがいい勉強」であるものの「かならずやらなければいけない勉強」ではないのです。
漢字の勉強法は、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
まとめ
今回の記事のなかでは現代文の勉強法について紹介してきました。現代文ほど「どんな勉強法が効率的なの?」と迷ってしまう科目はありませんが、正しい勉強法で勉強すれば得点は上がるので、諦めずに勉強しましょう!。
古文の勉強法はこちら!
漢文の勉強法はこちら!