「発展30日完成・古文高校中級編」は、大学受験の古文読解勉強レベル1~3で、「高校古文の基礎・基本~標準(共通テストレベル)」をマスターできる参考書です。
今回の記事では、この参考書を最大限活用する勉強法や勉強する上での注意点をお伝えします。
「発展30日完成・古文高校中級編」を利用して、古文の基礎・基本を固めましょう!
次のチェックリストに当てはまる人はぜひ取り組みましょう。
- 古文の基礎をしっかりと固めたい!
- 共通テストレベルの対策をしたい!!
古文読解レベル1~3のカリキュラムでできること
このカリキュラムは、古文読解の基礎・基本~標準(共通テストレベル)のカリキュラムです。
前半は古典文法の復習からスタートし、後半は長文読解を勉強することができます。
古文の共通テストレベルを固めることができるので、どの大学を目指す受験生にも必須の参考書です。
タイトルにもあるように、たった30日で完結できる参考書なので、短期間で古文の基礎・基本~標準をマスターできます。
こんなことができるようになる!チェックリスト
- 古文の基礎・基本~標準(共通テストレベル)の対策がばっちりできる!
- 古典文法の総復習ができる!
- さまざまなジャンルの問題に触れることができる!
ここまではできない!!チェックリスト
- 共通テストレベルだが、実践レベルまでの演習はできない!
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- 古文の基礎・基本~標準(共通テストレベル)なので、古文の応用レベルの復習はできない!
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「発展30日完成・古文高校中級編」で大学受験の古文の基礎・基本~標準レベルはばっちり!
「発展30日完成・古文高校中級編」
「発展30日完成・古文高校中級編」は、古文の良問がぎゅっと詰まった一冊です。
自分で解説を読んでいるだけではなかなか理解できない内容や知識まで、わかりやすく解説されています。
30日間、毎日1つずつ問題を進めていくことで、基本~標準レベルの入試問題に対応できる実力がつきます。
前半の12日間は基礎編です。助動詞・助詞・敬語法・識別の知識を勉強できます。
後半の18日間は演習編です。大学入試の過去問から選ばれた標準レベルの良問が収録されています。
解答書には「どのように解くのか」という具体的な解法と古文の重要知識もセットで載っているので、古文に苦手意識のある受験生にもおすすめです。
「発展30日完成・古文高校中級編」を使うメリット
- 共通テストレベルの演習をすることができる!
- 口語訳と品詞分解がセットで見れる!重要知識もばっちり!
- 30日の短期集中で古文読解の基礎・基本~標準をマスターできる!
- ワンコインで買うことができる!
「発展30日完成・古文高校中級編」を使うデメリット
- 問題が2004年度以前の古いものが多いため、新しい傾向の対策は難しい
- 古典の入試レベルの応用問題までをマスターすることはできない
- 解説はわかりやすいけど、細かく載っているわけではない!
「発展30日完成・古文高校中級編」は、2004年に出版されている、長年受験生から愛されている参考書です。
1日1題、計30問で多くの入試問題に触れることができます。基礎・基本~標準の共通テストレベルの参考書なので、古文読解のベースの知識を固めたい受験生におすすめです。
ただ、基礎向けのため、入試実戦レベルの対策はできません。
応用問題の対策をしたい受験生は「発展30日完成・古文高校中級編」のシリーズ本である「発展30日完成・古文高校上級編」に取り組んでみてください。
「発展30日完成・古文高校中級編」が難しいと感じた受験生は、同じくシリーズ本である「発展30日完成・古文高校初級編」に取り組むことをおすすめします。
このように、初級・中級・上級のレベル別でシリーズ本になっているので、自分のレベルに合わせて勉強しましょう。
すべてワンコインで購入できるので、一度3冊全部を買って試してみるのも良いかもしれませんね。
「発展30日完成・古文高校中級編」を活用した勉強の進め方
毎日の勉強時間
40分
マスターするのにかかる時間
30日×1周+15日×1周 45日(1カ月半)
毎日の勉強内容
1周目
- Step1
- 時間を計って1日1題、問題を解く(約20分)
- Step2
- 時間内に解き終わらなかったらそこまでに印をつけ、時間をかけて残りの問題を解く(ここも時間を計って記録する)
- Step3
- 解説を読んで、自分の間違いをチェックする
- Step4
- 正答率を記録して、2回目の目標正答率も設定する
- Step5
- 間違えた文法や単語を調べる
毎日40分で、5つのステップを繰り返す!
たった30日間で1周できる!
1周目のチェックポイント
1周目で取り組む上でのポイントはこちらです。
- 時間管理を徹底する!
「発展30日完成・古文高校中級編」では、各分野ごとで学習の制限時間が右下に記載されています。その時間をしっかりと計り守りましょう。
なぜなら、大学入試本番は時間との勝負だからです。
とくに国語は速読力が求められます。もし速読力がついていないと、入試本番で「時間がなくてすべてて解き終わらなかった…」なんてことになってしまいます。
国語の中でも古文は、点数が取りやすい分野です。そのため、時間をかけずに確実に点数を取る力が求められます。
だからこそ、「発展30日完成・古文高校中級編」が指定する制限時間で解き終わらなかった問題はチェックしておき、すべて解き終えるまでにどのくらい追加の時間が発生したかも計りましょう。
演習の時からこのように取り組むことで、入試本番同様の時間感覚が身につきます!
2周目以降
- Step1
- 時間を計って1日2題、問題を解く(約10~15分×2)
- Step2
- 時間内に解き終わらなかったらそこまでで印をつけ、時間をかけて残りの問題を解く(ここも時間を計る)
- Step3
- 解説を読んで、自分の間違いと正解を照らし合わせる
- Step4
- 目標正答率に達しているかを確認する
- Step5
- 間違えた文法や単語を調べて、単語帳にまとめる
毎日40分で、4つのステップを繰り返す!
15日間ですべての問題を再演習できる!
2周目で取り組む上での2つのポイントはこちらです。
- ポイント1:2倍のスピードで解こう!
1周目では、1日1題でしたが、同じ時間内で1日2題で挑戦してみましょう。
古文の問題は一度問題を解くと、内容をなんとなく覚えてしまいますよね。
だからこそ2周目以降は、同じ制限時間内で多くの問題を解くことが大切です。
2周目では、より条件が厳しくなった中でも「どうしてこの解答を導き出すことができるのか」「なぜこれが正解なのか」を意識しながら解きましょう。
- ポイント2:2回間違えた文法・単語は単語帳を作る!
2周目で間違えた文法やなかなか思い出せない単語などは、おそらく1周目でもわからなかったものでしょう。
1周目のStep5で、そのような単語の意味や使い方は既に調べてありますね。それを2周目では、単語帳にまとめてください。
ただし単語帳にまとめる際も、1つにつき30秒と時間を計りながら、スピードを意識して取り組みましょう。
古文学習のペース配分の目安
先ほどもお伝えしたように「発展30日完成・古文高校中級編」は、古文の基礎・基本~標準の参考書です。
そのため、高校3年生の夏休み前の7月までに全て終わらせておくことをおすすめします。
もちろん、全員が勉強の時間を取れるわけではありません。高校生の生活状況は人それぞれ異なります。勉強時間がたくさん取れる人もいれば、なかなか取れない人もいるでしょう。
そこでこれから、3つのパターンの高校生に向けて、古文学習のペース配分をお伝えします。
まだまだ受験まで時間がある高校生(高校1・2年生向け)
高校1・2年生では、古文の基礎知識である古典文法や単語をしっかりと固めてください。また、読解に必要な時代背景などの古文常識にも触れるようにしてください。
「発展30日完成・古文高校中級編」には、古文読解のベースとなる内容が収録されています。
そのため高校1・2年生でチャレンジしても良いですが、正答率が悪くても落ち込まないようにしましょう。
もし「中級に取り組む自信がないな…」と思う高校1・2年生は、シリーズ本の「発展30日完成・古文高校初級編」をおすすめします。
部活動で忙しくて、時間が取れない高校生(高校1~3年生向け)
「部活動や課外活動が忙しすぎて正直、受験勉強どころではない…」という高校生は、学年を問わずたくさんいますよね。
「受験シーズンの高校3年生の夏休み以降もまだまだ練習や大会がある…」なんてケースもあります。
そのような部活で忙しい中で、無理に勉強する必要はありません。まずは、基本的な単語や文法を完成させることを優先しましょう。
ただしどれほど忙しくても、高校3年生の夏休み前には、共通試験で6~7割取れるくらいの古文の基本的な知識と実力は身につけておきたいところ。
「発展30日完成・古文高校中級編」は、1日たった1題で完結するので、忙しい高校生におすすめです。
高校3年生の夏休み前に初級と中級を必ず終わらせて、夏休みに上級に取り組むペースが理想です。忙しいからこそ、早いうちから取り組んでください。
受験まで時間がない高校生(高校3年生向け)
高校生活はあっという間に過ぎるため、いつの間にか入試目前になってしまいます。
そこで「今までそんなに勉強してこなかったから、どうしよう…時間がない」と焦る受験生が多いです。
「発展30日完成・古文高校中級編」は、古文読解のベースとなる知識が収録されているものなので、本来であれば入試直前の12月や1月には解く参考書ではありません。
また、「発展30日完成・古文高校中級編」は共通テストレベルですが、共通テストの本格的な対策とはなりません。
なぜなら、「発展30日完成・古文高校中級編」の発刊年が2004年なので、2021年から新たにスタートした共通テストの対策は難しいです。
そのため、もし高校3年生の夏休み後に「発展30日完成・古文高校中級編」を解こうとしている人がいたら、おすすめはできません。
高校3年生の夏休み後は、共通テストやセンター試験の過去問を解いて演習してください。
古文読解の基本的な取り組み方・ポイントはこちらを参考にしてください。
「発展30日完成・古文高校中級編」の学習上の注意点
最後に「発展30日完成・古文高校中級編」を学習する上での注意点を、確認しておきましょう。
良い勉強の仕方と悪い勉強の仕方をそれぞれ解説します。
これを真似しよう!良い勉強の仕方
- 毎回必ず時間を計って解いている!
- 単語帳にまとめる(時間を計って)
- 正答率を意識して目標を持ちながら取り組む!
この3つのポイントを心掛けてください。
これらを意識することで、演習の時から入試本番の時間感覚を身につけることができます。
正答率も毎回記録して、目標を持ちながら演習してみてください。
こんな勉強はNG!避けてほしい勉強の仕方
- 面倒くさくて時間を計らずにダラダラ問題を解く…
- この参考書を1周しかしない…
- 間違えたりわからなかった単語や文法をまとめる単語帳作成にこだわりすぎて時間がかかってしまう
- 正答率を気にせずに、漠然と満点を取りたいと思って問題を解く
これら4つのポイントを実際に行ってしまうと、「発展30日完成・古文高校中級編」をやっても実力をつけることはできません。
まとめ
今回の記事では「発展30日完成・古文高校中級編」の勉強法をご紹介しました。
この参考書は、入試本番に必要な基本的な古文の知識やテクニックがぎゅっと詰まった一冊です。
どんな大学を志望していても、「発展30日完成・古文高校中級編」に載っている古文読解のベースは入試で絶対に役に立つので、おすすめします。
「発展30日完成・古文高校中級編」を完璧にして、憧れの第一志望校に合格しましょう!