- 2025年度入試から学習指導要領の変更に伴い、各大学の入試配点や出題範囲の変更が予定されています。順次更新していますが、一部古い情報が含まれている可能性もあるので、記事の更新日を必ずご確認ください。
商学・経済学・法学そして社会学の4学部を設置している一橋大学は、国際社会の変革に貢献できるような人材の育成を目標に掲げ、先端的な社会科学の研究・教育に取り組む名門大学です。
旧帝国大学を除けば国公立の文系学部トップといわれる一橋大学の入学試験を突破するためには、出題傾向を的確に把握し、必要な対策に絞ることで時間を有効に使うことが重要です。
この記事では、一橋大学地理の攻略に必要な情報をすべて、レベルごとにお伝えしていきます。
一橋大学・地理の出題傾向
一橋大の地理は例年3題構成であり、論述問題がメインとなっています。各大問に3~4つの小問があり、大問1つにつきおよそ400字、トータルでおよそ1200字となっています。また、200字以上で解答する問題が出題されることもあります。また、各大問必ず表や図を読み取る問題が出題されています。
一橋大学地理の各問題の特徴
大問構成はこのようになっています。
- 第1問 論述問題(400字)
- 第2問 論述問題(400字)
- 第3問 論述問題(400字)
各大問図や表が示され、それらを読み取る思考力を問われる問題が多く出題される傾向にある。
一橋大学地理の時間配分の例
一橋大学の地理は120分。試験が始まったら、いきなり解き始めるよりもまずは全体の構成を確認し、比較的取り組みやすそうな大問から解いていく方針がいいでしょう。論述問題は構成を考えてから書き始める訓練が必要です。構成を作らずに書き始めると、修正に余計な時間がかかって満足できる解答が出来ない可能性が高くなります。こうした戦略は日頃の学習できちんと練習しておかないと本番で実行するのは難しいため、模試や過去問を使って試験の要領をつかむ練習をしておきましょう。
時間配分の例
00:00 | 第1問 論述問題(40分) |
00:40 | 第2問 論述問題(40分) |
00:80 | 第3問 論述問題(40分) |
各大問に4問の小問があるため、目安として1問につき10分で解答しましょう。
学習塾STRUXではこれらの勉強計画を
□ 受験生の今の成績に合わせて
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□ 受験生それぞれの得意・苦手に合わせて
オーダーメイドで作成して、計画の実行・改善まで毎日の勉強を管理します。
一橋大地理で必要な学力レベル
一橋大の地理は論述問題を中心に高レベルな総合力、応用力を問われます。また資料を読み取る問題が多く出題されるため、資料集や過去問で対策しましょう。
レーダーチャート
ここでは、学習塾STRUXが使用しているレーダーチャート分析をもとに、一橋の地理に必要な参考書・レベルをチェックしていきます。
一橋大学のレーダーチャートはこのようになります。
一橋大学の地理のレーダーチャートはこのようになりました。系統地理や地誌の論述がメインで難度が高いため、応用的な問題集での演習をこなしていきましょう。
系統地理
系統地理はレベル5。グローバル化や歴史を絡めた問題が出題されます。教科書はもちろん、問題集で応用的な知識、思考力を身につけていきましょう。
地誌
地誌はレベル5。教科書内容を超えた問題が出題されることもあるため、過去問で出題傾向を分析し、理解を深めましょう。
選択肢問題
選択肢問題はレベル2。基本的な内容です。教科書、資料集を読み込んでおきましょう。
論述問題
論述はレベル5。レベルが高くかつ長い論述問題が出題されます。時事問題もよく出題されるため、普段から新聞を読むなどの情報収集をし、自分の言葉でまとめられるようにしておきましょう。
一橋大学地理が解けるようになるためのレベル別勉強法
ここからは、一橋大学の地理で合格点をとれるようになるための勉強内容をご紹介します。「これから勉強を始める!」という人ははじめから進めてほしいですし、ある程度基礎はできている!これから一橋大学に特化していきたい!という人は途中から読み進めてもOKです。
地理の基本、歴史の流れ=通史をなるべく早く身につけるカリキュラム
地理が「苦手!」という場合は、まずその苦手を払拭するため、映像授業などを通した教科書レベルの内容理解と復習に進みましょう。
- 系統地理スタディサプリ高1・高2・高3地理
- 地誌スタディサプリ高1・高2・高3地理<地誌編>
- 系統地理村瀬のゼロからわかる地理B 系統地理編
- 地誌編村瀬のゼロからわかる地理B 地誌編
まずは「スタディサプリ」などを活用し、地理の全体像をつかみましょう。
本格的な勉強は高校2年生の後半から始めれば問題ありませんが、それまでにスキマ時間などで読んで地理に親しんでおきたいところです。
学校の授業進度も適宜確認するのがポイントです。
なお、また、いきなり一問一答で演習すると単語の丸暗記になってしまい、体系的な理解にはつながりません。流れの復習も兼ねて単語を覚えるには穴埋め形式の問題集がおすすめです。
次に進むポイント
- 地理の「系統地理」「地誌」の内容を理解できた
- 細かい単語は覚えていなくても、地理で起こる事象の関係性を理解できた
- 映像授業や学校の授業の内容はすべて理解できた
一橋大入試の問題を解けるようになるためにレベルを上げていこう
一橋大入試や共通テストレベルの問題を解けるようになるには、理解だけでなく理解したことを問題を解く際に実践できることが大前提です。ここからは頻出の解法を固めていくことで、まずは入試問題を解くための「武器」を身につけていきます。
- 選択肢問題実力をつける地理100題
- 論述段階式論述トレーニング
- 論述納得できる地理論述
一橋大は論述がメインなため、基礎的な知識が押さえられ次第、論述問題集で演習を重ねていきましょう。
さらに演習量を増やすため、共通テストやセンター試験の問題も活用するとよいでしょう。
- 選択肢問題駿台短期攻略共通テスト地理B
- 選択肢問題センター試験過去問
次に進むポイント
- センター試験の過去問を解いて、解説が全て理解できる
- 論述問題の基本的な考え方・目の付け方がわかる
一橋大入試で合格点を取るための地理の総仕上げ
ここまでの学習で標準的な問題は身についたので、あとは一橋大入試に向けて絞り込んでいくだけ。ここまで身につけてきた典型問題は確かに重要ですが、それだけでは合格点に達するのは困難です。基本的知識を頭の中で整理しなおし、うまく組み合わせて問題を解く力をつけるために入試レベルの問題演習をこなしていきましょう。
基本的な参考書を終えたら、一橋大学の過去問や形式の似た他大学の問題で仕上げていきます。特に特徴的な問題は過去問を解いてみないと解くコツが掴めないので、意識していきましょう。
- 論述東大地理問題演習
- 過去問赤本(5〜10年分)
地理の論述教材は数が限られているため、一橋大学と似た傾向・レベルの問題を収録した東大地理問題演習を取り入れて得点力を高めておくととよいでしょう。
直近10年ほどの過去問は赤本で時間を測って取り組みましょう。実際にどの順番で解くのかを意識できるので、秋以降は必ず総仕上げとして過去問を使っていきましょう。