学習塾STRUX編集部連載


【大学別入試対策シリーズ】立教大学は外部試験が鍵!英語を早く始めよう

*紹介している教材にはプロモーションを含みます

 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

こんばんは!STRUX塾長の橋本です!

 

今週も「大学入試の志望校別対策シリーズ」、2回ほど早稲田大学の学部ごとにピックアップしていましたが、今回は「立教大学」をピックアップします。

 
 
 

立教大学の試験情報

立教大学の受験日・受験科目は今年から以下の通りとなっています。文学部のみ個別日程が用意されていますが、それ以外の学部は全5日程までの「全学部試験」のみになるので注意が必要です。このあと詳しく述べます。また、ここでは基本的に一般選抜の「一般入試」について扱います。

期日 2月6日、8日、9日、12日、13日(全学部試験)、11日(文学部)
共通テスト 必要(英語)
出願時期 1月(共通テスト前後)
科目(文学部個別試験以外) 独自試験:英語以外の2科目
(国語・地歴公民・数学・理科など学部により異なる)
*英語は「共通テスト」「英語資格・検定試験」のいずれかを利用可能
科目(文学部個別試験) 独自試験:英語・国語(漢文含む)・
日本史Bまたは世界史B

 

この表だけだと分かりづらいところが多いので、細かく説明します。

 

立教大学2021年度入試からの変更点について

詳しい内容は別の記事でもまとめていますが、ここでは受け方に関わる部分をお伝えしていきます。

 
 

文学部を除いて個別学部日程の試験を廃止

基本的にすべての試験が統合され、全学部試験を複数日程で実施する方式になります。そのため、どの学部でも同じ試験を受けることになります。

これまで学部ごとに対策が必要だったものが、これにより同じ対策でよいようになったうえ、同じ学部でも複数日程(3科目選択の場合最大4つ)受験できるようになったので、「絶対に立教大学に行きたい!学部はどこでもいい!」という人には受けやすくなったといえます。さらに他の大学も目指すような人でも、複数の日程から選ぶことができるため、日程の被りが減って併願校の幅が広がるという点がメリットになります。

ただ、日程によっては受けられない科目がある他、理系学部は2日程しかないなど一部制約もあるため、これは注意してほしいところです。

文学部だけは、この全学部試験でも、学部独自の試験でもどちらで受験することも可能です。文学部の学部独自試験は漢文が必要になるので、対策しておきましょう。

 

英語は「共通テスト」「外部試験」のいずれかのスコアを利用(全学部試験)

全学部試験では英語の独自試験が廃止になり、「大学入学共通テスト」または「指定の外部試験」の点数・スコアを独自に調整して加算します。

使用できる試験は以下の通りです。

  • 大学入学共通テスト(英語)
  • ケンブリッジ英語検定
  • 英検(従来型/CBT/S-CBT/S-Interview)
  • GTEC(CBT/検定版/アセスメント版)
  • IELTS(アカデミック/ジェネラルトレーニング)
  • TEAP
  • TEAP CBT
  • TOEFL iBT

参照:立教大学入試の変更点(公式HP)

これらのスコアを同じ基準にして比較することになります。細かい条件などは公式HPを確認してください。

 
 

より詳しい入試の変更点は、大学公式のページ(https://www.rikkyo.ac.jp/admissions/undergraduate/2021change.html)やストマガの入試変更点記事を確認してください。

詳しくはこちらも参考にしてください。

 
 

併願のパターン

立教大学は英語の独自試験が不要ですが、その分共通テスト、外部試験などをとっておく必要があります。共通テスト1発勝負では心もとない、という場合は特に早めに外部試験で良いスコアをとっておくのをおすすめしますが、これを併願校の受験に活かせると良いでしょう。

立教大学は日程が増えて他大学との併願もしやすくなっている反面、志願者が増える可能性もあります。立教大学で何回も受験するからといってほかをおろそかにするのではなく、むしろよりしっかりと併願校を選んでおく必要があるということは念頭に置いてください。

 

おすすめの併願先:明治大学、法政大学

日程が多いため基本的にどの大学でも併願がしやすいですが、共通テストの英語以外(国語・社会など)が重視されない大学を受験校にいれておくと、注力する入試を絞ることができるため受けやすいかもしれません。青山学院大学など「共通テスト3科目+独自試験」といったような組み合わせではなく、明治大学などの「独自試験3科目」の大学のほうが相性は良いでしょう。

共通テスト利用や英検利用で2レベル以上下の滑り止めを確保

共通テストや外部試験が何れにせよ必要ですから、せっかくならこの共通テストや外部試験を利用して日東駒専レベルの大学をきちんと確保できると入試日程にも余裕ができます。

 
 

立教大学の配点と目標点数

立教大学の配点は、「英語の共通テストまたは外部試験」「独自試験」の2つで構成されています。今回は人気も高い「異文化コミュニケーション学部」を例に話を進めましょう。

科目・配点

独自試験 国語(漢文除く):200点
選択(地理歴史、公民、数学):150点
共通テストもしくは外部試験のスコア 200点

学部によって大きく配点がことなるため、これは大学のホームページで確認するようにしましょう。例えば文学部史学科であれば3科目いずれも200点、経済学部であれば英国が150点で選択科目が100点、といった形で変わってきます。

 
 

目標点数

英検など外部試験のスコア、および共通テストの得点化が明確でないうえ、英検なども「級」ではなく「スコア」での判断になるため、英語の点数設定は難しいです。ただ、従来の受験層がそのまま受ける、もしくはさらに多くの人が受験することになると考えると、やはり共通テストでも9割近く、英語の外部試験でも「英検準1級合格前後」のスコアを目指しておくべきでしょう。

例:立教大学異文化コミュニケーション学部

英語共通テスト 180/200点(換算前)
国語 150/200点
選択科目 125/150点

異文化コミュニケーション学部は人気も高いため、国語・選択科目で8割は目指したいところです。例年の最低点が立教大学では公表されていないのですが、だいたい77%前後は求められるようです。そうなると目標としては8割以上を目指しておく必要があります。国語の点数はどうしても安定しないため、社会をより高い目標に設定しておき、独自試験の国語・選択科目で77%〜82%あたりをめざせるようにはしておきたいです。

英語の外部試験・共通テストは点数が読めませんが、受験者の層からすると共通テストなら9割程度を目指しておくべきです。

 
 

立教大学・科目別の勉強法と問題攻略

最後に、科目別の勉強方針を軽くまとめておきましょう。

時系列・やるべき科目と対策

入試形式こそ特殊ではありますが、入試に向けた対策はそこまで特殊なものではありません。

鍵になるのが英語の外部試験対策です。一発勝負の共通テストと比べ、複数回、しかも自分にあう形式の試験を受験できる英語の外部試験のほうが基本的には高得点を狙いやすいです。これをなるべく良い状態で、かつ複数回のチャンスを活用するよう受けていくためには、なるべく早いタイミング、遅くとも高2の夏前には英語の本格的な勉強(単語・文法・解釈)に着手し、高3の夏前には英検準1級レベルを受験できるようにしておくべきでしょう。これでようやく2回ほど英検を受験できます。

 

英語の基礎固め&外部試験対策を最優先で

なにより最優先して取り組むべき英語ですが、対策の内容自体はベーシックなものです。英語の外部試験、特に準1級などを受験するのであればそれ専用の単語帳などで語彙を増やしておきましょう。

さらに、外部試験を受験する場合はリスニング・ライティングも早めに対策しておくべきです。高2の冬頃にリスニング・ライティングの過去問に取り組めていれば、高3の頭には受験が可能でしょう。受けられるだけチャレンジしておいて、なるべく高いスコアを取るようにしておきましょう。

正直、ここまで勉強していれば共通テストの英語(リスニング・リーディング)は夏以降の過去問・予想問題を使って得点を調整していければ十分でしょう。

 

国語(独自試験)

文学部以外の国語の独自試験では例年どおりであれば「現代文」「現代文」「古文」の大問構成です。比較的オーソドックスな記号問題ばかりですが、現代文では漢字が3問ほど、古文では「助動詞の用法」「単語の解釈」などが多めに出されています。例年の「全学部」試験はあくまでこのような形式ですが、今年の傾向には注意が必要です。現代文は余裕があれば「システム現代文」のバイブル編・私大編で対策をします。漢字はそこまで配点が高いわけではないですが、センターレベルよりは高い難易度(「貪欲」「蜂起」などを書かせる)であるため、余裕があれば大学入試向けの漢字テキストに取り組んでおきたいところです。古文はベーシックな単語・文法からしっかり固めて、最終的には「関東難関私大古文演習」などで難易度の高い問題に挑戦しておきましょう。

文学部の個別試験にはこれに漢文が入ります。そこまで難しいというわけではないですが、センター試験の過去問で1問間違い程度になるまで対策は必要でしょう。

 

社会(独自試験)

社会は基本的に記号式の選択問題、または空所補充の語句記述です。一般的なマーチレベルの難易度ですから、高2の冬くらいから取り組み始めて高3の夏には通史を一通りおさえ、一問一答や「実力をつける100題」「標準問題精講」などで実戦力を上げていきましょう。

 

数学・理科(独自試験)

文系が数学を選択することは、かかる時間と取れる点数の兼ね合いからおすすめしません。理系の場合は数学・理科が必要になりますので、高2のうちから早め早めに対策をしておきましょう。

 
 
 

まとめ

立教大学では入試制度が大きく変わっていますが、問題や対策の変化はそこまで大きくありません。唯一英語についてはこれまで以上に「なるべく早めの対策」を心がけて、外部試験でチャンスを増やせるようにしたいですね。

 
 

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それでは!

 
 
 
 

ライター:橋本拓磨

東京大学法学部卒。学習塾STRUX塾長・STRUX大学受験マガジン監修。日本全国の高校生に、場所によらず正しい勉強を広めて、行きたい大学に行き、将来の選択肢を広げてほしい!という思いからSTRUXマガジンを監修。

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監修者|橋本拓磨

橋本拓磨

東京大学法学部を卒業。在学時から学習塾STRUXの立ち上げに関わり、教務主任として塾のカリキュラム開発を担当してきた。現在は塾長として学習塾STRUXの運営を行っている。勉強を頑張っている高校生に受験を通して成功体験を得て欲しいという思いから全国の高校生に勉強効率や勉強法などを届ける「ストマガ」の監修を務めている。

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