「受験計画」という言葉を聞き慣れていないひとも多いはず。ですが、この受験計画シリーズの記事を読み切ればあなたも受験までを見通した勉強計画を立てることができます。
【どの参考書を】【どの時期に】【どの順番で】勉強すればいいのかわかれば、どんなに勉強がラクになるでしょうか??下のダウンロードコンテンツをダウンロードして印刷してください。印刷した紙にそって、この戦略の記事を読んでいけば、第1志望校合格にむけたあなただけの受験計画を完成させることができます。
戦略01
とりあえず参考書を買おう!はダメ。
でも、何から手をつけていいのか? さっぱり分かりません。
でも、僕に“受験計画”は必要なんですか??
Q1.今している勉強は、第1志望校合格にどう役に立ちますか?
Q2.なぜ、その勉強でないといけないですか? 他の勉強法ではいけない理由は何ですか?
戦略02
“受験計画”は、受験生の悩みを解決してくれる。
✔勉強方法があっているのか? 不安になっている。
✔何を勉強していいのか分からずに、やる気が落ちてしまっている。
✔目の前の勉強を頑張っているが、合格に近づいているのか疑問を感じている。
✔勉強時間は多いが、模試の成績が伸びていない。
“受験計画”という言葉は聞き慣れない言葉かもしれません。ですが、“受験計画”を持っているのか?持っていないのか?で、第1志望校の合格可能性は大きく異なります。“受験計画”をもつことによって、目の前の勉強が意味のない勉強ではなく、目的意識のはっきりとした勉強になります。『なぜ、その勉強をしているのか?』が明確になることによって、“やる気” “集中力” “効率” が大きくアップするのです。
『とりあえず〇〇をしよう!』受験生の多くは、自分自身の勉強法に根拠を持てていません。理由を持たないで、ただなんとなくで勉強してしまっているのです。
ですが、日本最難関といわれる東大生は、しっかりとした根拠を持って勉強をしていたので、大学3,4年生になっても自身の勉強方法について語ることができます。理由を持って勉強をしていたので、記憶しているのです。
ただ単純に根拠を持って勉強すればいい!だけではないのが、受験勉強の難しいところです。正しい根拠をもつことが重要なのです。そして、正しい根拠を持つために必要なのが、今回ご紹介していく“受験計画”です。
“受験計画”をマスターして、第1志望校まっしぐらの受験勉強をしていってください。
戦略03
“受験計画”とは?
受験計画とは、
限られた時間という資源をどの科目・どの分野に投資すべきか大局的に考えることだ。
(1)限られた時間という資源を
(2)どの科目・どの分野に投資すべきか大局的に考えること
に分けてそれぞれ説明するよ!
(1)「限られた時間という資源を」
受験本番までの期間・時間は限られています。普段なんとなく勉強していると、時間は目に見えるわけではないので、どうしても時間はまだまだあるように感じてしまいます。ですが、試験本番の日にちはすでに決定しており、その日までに自分自身の学力を第1志望校の合格ラインまで載せることが重要になってきます。
今、あなたが高校3年生の4月だとすると、試験本番は2月なので、残された期間は約10ヶ月です。この10ヶ月という期間をどの科目に、どれくらい使っていくのか?を考えることが受験計画なのです。
試験本番までの時間が有限であるという意識を持つと、時間の使い方が変わってきます。なんとなく、意識している!ではダメです。つねに意識しているという状態に持っていきましょう。
実際に、これから挙げる状態になっている受験生は要注意です。
✔自分の勉強をしたいのに、学校の宿題にほとんどの勉強時間を使っている。
✔日本史や世界史などの暗記科目の勉強ばかりをしている。
なぜ、上にあげたような勉強スタイルではいけないのか?
受験計画を持っていないと、“やったほうがいい勉強”に振り回されてしまうのです。『なんで、“やったほうがいい勉強”をしてはいけないの?』と思ったかもしれませんが、これは多くの受験生がハマってしまいっている落とし穴です。
“やったほうがいい勉強”なんて無限にあります。英単語だって2000個だけしか覚えていないより10000個覚えた方が“いい”に決まっています。日本史や世界史の勉強だってすべての出来事の年号を覚えていないよりも覚えていたほうが“いい”に決まっています。でも、そのすべての”やったほうがいい勉強”をやれる時間は受験勉強にはありません。なぜなら、受験勉強の時間は有限だからです。
“やったほうがいい”はやるべき理由にはならないのです。ほとんどの勉強はやらないよりかはやったほうがいいんですから。
“やったほうがいい勉強”の中でも、第1志望校合格に向けて大きなプラスを生んでくれる勉強が“やるべき理由”になるのです。
(2)どの科目・どの分野に投資すべきか大局的に考えることだ。
限られた資源である時間をどの科目もしくはどの分野の勉強に使うのか?は受験勉強においてもっとも慎重に考えるべきことです。この時間配分を間違えてしまうと、合格からは大きく遠のいてしまうでしょう。ですが、この時間配分を考えていない受験生がほとんどです。ただなんとなく“やったほうがいい”かな!と思う勉強をしてしまっているのです。
このような“やったほうがいい勉強”をなんとなくしてしまう勉強を、『足し算的な勉強法』と呼んでいます。
正しい受験計画を練り、第1志望校まで最短距離で進むには『逆算的な勉強法』をする必要があるのです。自分自身が第1志望校から逆算して、どの科目・どの分野に投資すべきか大局的に考えていくのです。
“大局的に”とは、受験勉強を全体像から大きく捉えることです。受験勉強をしているとどうしても目の前の受験勉強にエネルギーを取られてしまいがちです。もちろん目の前の勉強に全力で集中することも必要ですが、一歩引いて全体像から「今している勉強は本当に必要なのか?」と考える視点も重要だということです。
受験計画とは、
限られた時間という資源をどの科目・どの分野に投資すべきか大局的に考えることだ。
戦略04
正しい“受験計画”を練るための方法
「正しい“受験計画”」ってどういうこと??
ここでいう“正しい”とは、第1志望校合格のための最短距離を描ける戦略のことです。そして、第1志望校合格に特化した“受験計画”を考える上で重要なのが、『逆算する』ことなのです。
正しい“受験計画”を描くための具体的なステップを見ていきましょう。
step1.第1志望校を決める。
step2.志望校の配点・合格最低点を分析する。
step3.各科目の目標点数を決める。
step4.勉強計画を立てる。
正しい“受験計画”を練るために重要なのは、第1志望校から徹底的に逆算して受験計画を練っていくことです。まずは第1志望校を決め、そしてその第1志望校に求められていることを分析し、その求められている学力を身につけるために何をすべきか?考えるのです。それでは、各ステップについて詳しく説明していきます。
step1.第1志望校を決める。
受験勉強を始める前にまず最初にしなくてはいけないのが、「第1志望校」を決めることです。逆算は、ゴールありきです。ゴールがあって初めてゴールにたどりつくためのルートを描くことができます。受験勉強におけるゴールとは、「第1志望校に合格すること」です。参考書を買うよりも、予備校に通うよりもまず初めに第1志望校を決めましょう。
➡第1志望校の決め方はコチラ
⇒⇒“受験計画vol.1『第1志望校を決める前に、受験勉強は始めるな!』
step2.志望校の配点・合格最低点を分析する。
第1志望校を決めたら、第1志望校の試験の配点や合格最低点を分析します。第1志望校が合格者にどのような学力を求めているのか?分析するのです。第1志望校を決めるまでは、あなたは“選ぶ側”でした。ですが、第1志望校を決めた後はあなたは“選ばれる側”になるのです。
試験本番に合格を勝ち取るためには、第1志望校に求められている学力を身につける必要があります。が、求められる学力を明確にしなければ対策の仕様がありません。求められる学力を把握する上でヒントになるのが、配点・合格最低点・過去問です。
➡配点・合格最低点の分析方法はコチラ
⇒⇒受験計画vol.2『志望校の配点・合格最低点を分析せよ!』
step3.各科目の目標点数を決める。
合格最低点から試験本番で自分自身が目指す目標点数を割り出します。が、全体の目標点数を決めるだけでは実際の勉強には活きてきません。全体の目標点数を達成するために、各科目で何点を取らなければいけないのか?考えましょう。各科目の目標点数を設定するのです。全体から各科目へ!この思考法を「要素分解する」と呼んでいます。
第1志望校合格のために必要な点数を割り出し、徹底的に要素分解するのです。全体点数から科目の点数へ、科目の点数から分野の点数へ、より小さい単位に要素分解していきます。要素分解を繰り返すことによって、どの学力を身につけるべきか?その学力を身につけるためにどの参考書をやるべきか?が明らかになります。
➡要素分解の詳しい方法はコチラ
⇒⇒受験計画vol.3『教科別の目標点数を決めよ!』
step4.勉強計画を立てる。
要素分解を繰り返すことによって、第1志望校合格のためにやらなければならない参考書が明らかになります。例えば、英語のセンター試験で180点をとるためには、○○という単語帳・○○という文法書・○○という長文読解演習書をやる必要というのは明らかになるのです。
その試験本番までに“やらなければならない勉強”を試験本番までにやりきるために立てるのが勉強計画です。せっかく試験本番までにやるべきことが明らかになっても、計画書ベースに落とし込まないと、試験本番までに“やらなければならない勉強”をやりきれない可能性が出てきてしまうのです。自分自身のペース管理をしっかりと行うために、勉強計画を立てる必要があるのです。
➡受験計画の立て方はコチラ
⇒⇒受験計画vol.4『受験勉強年間計画を作成せよ!』
受験生の多くが“足し算的な勉強”をしてしまっている現状があります。ですが、“足し算的な勉強”では、第1志望校合格のために“やらなければならない勉強”をやりきって試験本番に臨めるかは試験本番になってみるまで分かりません。積み上げた結果が、合格ラインを超えていればもちろん合格できますが、その積み上げが間に合うのかが最後の最後まで見えてこないのです。
一方、“逆算的な勉強”であればまずはじめに第1志望校ありきで、その準備を本番までにやりきるためにどのペースで勉強すればいいのか?を考えて実行できます。逆算により受験計画を練り、それを実行できれば試験本番安心して試験に望むことができるのです。
受験計画vol.1『第1志望校を決める前に、受験勉強は始めるな!』
受験計画vol.2『志望校の配点・合格最低点を分析せよ!』
受験計画vol.3『教科別の目標点数を決めよ!』
受験計画vol.4『受験勉強年間計画を作成せよ!』
戦略05
受験計画を立てることで、第1志望校合格が見えてくる。
[受験計画のメリット]
1, 無駄な勉強をしなくて済む。第1志望校までの最短距離を描ける。
2, やることが明らかになるから、「やる気」がでる。
3, なぜやるのかが明確になるから「継続」できる。
4, 目の前の勉強法に自信を持てるから「集中力」がアップする。
“受験計画”を立てずに勉強するのは、行き先までのルートを考えずにただフラフラと歩いているのと同じです。東京から青森までフラフラと歩いて到着することはできません。現状、第1志望校は遠い存在であるはずです。遠ければ遠いほど、地図が必要なのです。この地図こそが受験計画です。
第1志望校試験本番までの勉強時間は限られています。限られた勉強時間を「ただなんとなくの勉強」に当てるのはもったいないです。
時間をムダにしないためにも! 合格への確信をもった勉強をするためにも! 一緒に“受験計画”を練っていきましょう。
まとめ
最後に、正しい“受験計画”を練るための手順を確認しましょう。
step1.第1志望校を決める。
step2.志望校の配点・合格最低点を分析する。
step3.各科目の目標点数を決める。
step4.勉強計画を立てる。
この手順に従って自分なりの“受験計画”を組み立てましょう。
勉強計画の作成については、以下の動画も参考にしてみてください!
▶NEXT: 受験計画vol.1『第1志望校を決める前に、受験勉強は始めるな!』