- この記事は「センター試験対策用記事」です。共通テストの世界史の勉強法はこちらの記事をチェック!
- センター世界史が本当に苦手で何から手をつければいいのかわからない!
- 学校では最後まで終わらないって言っているしどうやって進めていけばいいの?
- 覚えることが多すぎて、センター世界史できる気がしない……。
このようにセンター世界史の勉強に困っていませんか?
この状態でいざ過去問を解いてみると、2割くらいしか正解がなかったり自信を持って答えられたのはたった数問……。
こんな状況を打破するために、センター世界史の『点数5割以下』から抜け出すための勉強法をお伝えします!
センター世界史が苦手な受験生は必見です!
センター世界史ってどんな試験なの?
マルオくんのように初めてセンター世界史を勉強する人の中には、
- 学校の授業を聞いているから大丈夫!
- 学校以外でどんな勉強をすればいいの?
- センター世界史ってどうやって勉強すればいいの?
- どうやって勉強したらいいかわからないから、とりあえず学校で出された課題をこなそう!
と、考える人もいるでしょう。しかしそのような勉強をしていては、センター世界史では思うように点数は取れません。
では、センター世界史ではどのように勉強を進めれば良いのでしょうか?
それを理解するために「そもそもセンター世界史はどのような試験なのか?」について学びましょう。
センター世界史を一言で表すと?
一言で表すと、「教科書の学習範囲内から出題される試験」です。つまり、教科書に載っていないような難解な歴史事項や用語は出題されないということ。
なので、教科書に載っている内容や市販の世界史の参考書の内容を理解し、歴史単語を覚えていれば得点は上がります。それらの定着率や精度を上げていくことで、最終的に満点を狙うことも可能です。
なぜこんなことが可能なのか?それは、センター試験を作成する側で「教科書の学習の範囲内」という作成方針を守ることになっているからです。
- 通史がセンター試験までに終わらないことが多い
- 頻出分野の近現代史を学ぶ時間が少ない
- 圧倒的に演習回数が少ない
センター世界史6割への道!まずは通史で歴史を理解
センター世界史で2割もしくは5割を切ってしまう受験生がまず取り組むべきことは【通史】です。重要単語を覚える前に通史を終わらせる必要があります。
なぜ通史から勉強する必要があるかというと、過去の出来事の因果関係を整理・理解できていない状態で単語を覚えても、それらが何を意味する単語なのか理解できないからです。
また、センター世界史は歴史の流れや因果関係を理解できていないと答えられない問題が多いからため、前述の通り教科書の学習の範囲内を読みこむことから始めましょう。
世界史がすごく苦手な場合は「世界の歴史マンガ」から勉強を始めると良いでしょう。
イラストが多い漫画で歴史の流れの大枠を掴んでからより詳細な通史の勉強をすることで、出来事のイメージがつきやすく情報の整理もできるようになります。
センター世界史の基本的な解き方
センター世界史の問題のパターンを解説
センター世界史では、4択の問題が出題されます。各問題の種類とその対策を見ていきましょう!
同じ時代・同じ地域の出来事で正しいものを選ぶ問題
これは教科書のある分野の理解ができているか問われる問題です。
例えば、
- ルネサンス期について述べたものとして正しいものを選べ
- 古代ローマの政治体制として正しいものを選べ
などの問題が挙げられます。
これらを対策するためには、教科書や参考書を読む時に「いつ」「誰が」「何を」「どのように」したのか、それらの出来事の「原因・結果は何か?」整理していくことが必要です!
センター世界史の出題範囲が教科書に沿っているので、教科書の各章を自分なりにまとめてみましょう。
特に何世紀に起きた出来事なのかまで注意して読めるとなお良いですね。
同じ地域の通史が理解できているか適切なものを選ぶ問題
このような問題では以下のような問われ方をします。
- インドの植民地の変遷として正しいものはどれか、次の①から④のうちから一つ選べ
つまり、一つの地域を縦に深く問われるのです。
こういった問題では、通史の際に一つの地域や国に関する部分のみを読み込んでいくことが大切です。
同じ時代の世界各地を俯瞰できるか選ぶ問題
これは年代を軸に問われる問題です。年代を軸にしているので、問われた年代に起こった世界各地の出来事を知っておく必要があります。
実際には、
- 18世紀に起こった出来事として誤っているものを、次の①から④のうちから一つ選べ。
などといった問題が出題されます。
このような同じ時代について問われる問題では、各国の出来事の横のつながりを理解しておく必要があります。つまり、地域同士の出来事やその関連性を押さえておく必要があるのです。
さらに一つの出来事が起きた時に、他の国では何が起きているのかも整理しておきましょう!
長い時代や世界各地を俯瞰できるか選ぶ問題
このタイプの問題は、
- 世界各地の宗教について述べたものについて誤っているものを一つ選択せよ
のように聞かれ、選択肢には世界各地の宗教の名前やその宗教が起こった地域名・起こした人名が書かれています。
つまり、各テーマ史・文化史を理解できているかがこのタイプの問題を解くためのキーポイント。問われる範囲が広いため「いつ」「どこで」起こったものか、各出来事でまとめておく必要があります。
地図から正しいものを選ぶ問題
これは地図を見て、地域名やその位置を当てる問題です。
地図には中国やインド、地中海など様々な地域の一部分が掲載されており、
- ある出来事がおきたのはA・Bのうちどちらで、その名前はなにか?
という組み合わせを問われることが多いです。
なので、その地域や王朝・その他主要都市がどこにあたりのか覚えておく必要があります。詳細に覚える必要はありませんが、ざっくりこの辺でこの出来事が起きた!といえるようになるまで通史を学びましょう。
グラフや表を正しく読み取る問題
このグラフや表は教科書・資料集では掲載されていないものが出題されるので、過去問などを使って慣れる必要があります。
問われ方としては、
- このグラフから読み取れる内容について述べた下の文a,bの生後の組み合わせてとして正しいものを選べ
のように聞かれます。
基本的な対策は、グラフの変化が大きい部分に着目し、その時代に生じた出来事の意味や背景を考えることが必須です。
これらについて考えられるようになるためにも、通史で大きな出来事の時代背景は必ずチェックしましょう。
写真や絵を見て正しいものを選ぶ問題
これらはセンター世界史初学者であっても落としたくない問題です。
なぜなら、写真の内容は教科書に載っているものがほとんどで、有名な土器や建築物などには通史の勉強をする中で触れる機会が多いからです。
日頃の通史で写真や絵は読み飛ばすことなく把握しておくことがポイントです。
史料問題
史料問題は、長い問題文に引かれた傍線部について解答していく形式です。史料問題は問題文中に必ずヒントになる部分があるので、よく問題文を読んでその周辺情報から選択肢を選ぶ必要があります。
世界史は日本史と違って、史料対策を行うほど難しい内容は問われません。あくまで、基礎知識を確実に身につけることが重要になります。
以上がセンター試験の出題内容パターンです!
いきなりすべてを意識するのは難しいので、模試の結果などを踏まえて自分がどの問題に弱いのかを知ることで無駄なく対策することができます。
一通り通史を終えた後に、模試を受けてみて自分の得意な分野や苦手な分野を分析してみましょう。
センター世界史で問われる内容は上記の通りですが、それらはこれから説明する3つの形式で出題されます。それぞれの特徴をしっかりおさえましょう。
正誤判定問題
正誤判定問題はセンター世界史の問題で最も多く出題される形式です。
正誤判定形式には3つのパターンがあります。
正文選択パターン
このパターンは、
- 次の4つの選択肢のうち正しいものを一つ選択せよ。
といった形式で出題されます。このパターンには『消去法』有効です!
4つのうちから正しいものを選ぶということは、3つは明らかな間違いということ。その間違いを弾いていくことで正解を導くことができます。
もちろん、一発で答えがわかるものは即答してしまいましょう。
- 違う年代を提示して間違いを誘う問題
➡︎「18世紀に起きたもの」を「20世紀にしてある」 - 似ている名称を提示して間違いを誘う問題
➡︎国民会議と国民公会としてある - 事実と反することを提示して間違いを誘う問題
➡︎ある戦争で勝利したのに敗北したとある - 因果関係を入れ替えて間違いを誘う問題
➡︎ある戦争の結果、統治したにも関わらず、統治が原因で戦争したと書いてある
誤文選択パターン
このパターンは、先程と逆になります。
- 次の4つの選択肢から誤っているものを1つ選択せよ。
この場合には、確実に答えのわかるものから処理してスピーディーに解答することを心がけましょう。
条件付正誤選択パターン
このパターンの問題では、
- 4つの選択肢から、問題の条件(時代や出来事など)に合うもの、もしくは合わないものを選ぶ
というものが出題されます。
この問題で気をつけるべき点は、「いつ頃に起きた出来事なのか」「どこで起きた出来事なのか」を意識することです。
組み合わせ問題
組み合わせ問題にも3つのパターンが存在します。
- 空所補充パターン
- 年代配列パターン
- 正誤組み合わせパターン
空所補充パターン
空所補充パターンでは、問題文中の空所に入る正しい用語の組み合わせを選ぶ形式の問題が出題されます。
空所補充の選択肢は紛らわしいものはほとんどなく、空所の前後がヒントになることが多いので、通史で基本事項を押さえられていれば答えられるでしょう。
ポイントは、問題文を読んだ上で選択肢の語句からどの時代の出来事なのか考えることです。
年代配列パターン
年代配列パターンでは、詳細の年代を覚えておくことは求められません。しかし各事件や出来事などが起こった順に配列されている選択肢を選ぶ必要があります。
そのため、歴史の流れを覚えておく必要があります。
この時、地域ごとに問われることが多いので、各地域で起きた出来事を整理しておきましょう。
正誤組み合わせパターン
正誤組み合わせパターンでは、2つの選択肢それぞれの内容の正誤を判定させるものが出題されます。
センター世界史の中で、最も難易度が高い傾向にある問題です。なぜなら、問題文において条件を提示されることが多々あり、その上で選択肢の正誤を検討する必要があるからです。
たとえ選択肢に書いてある内容が合っていても、問題文の条件において間違っていたら誤りになってしまうのです。
単純選択問題
単純選択問題は、いわゆる一問一答の形式で出題される問題です。
難易度は低い傾向にあるので、単語を覚えた受験生は絶対に得点したい問題パターンです。
まとめ
センター世界史は、教科書の学習の範囲内から出題される試験。センター世界史をこれから勉強する受験生は、まず通史の勉強に取り組もう!