世界史勉強法


【共通テスト世界史】対策&勉強法を徹底解説!これを読めばすべてが分かる

*紹介している教材にはプロモーションを含みます

  • 2025年度入試から学習指導要領の変更に伴い、共通テストの問題変更が予定されています。2024年度共通テスト終了後記事も順次更新しますが、しばらくは古い情報も含まれますのでご注意ください。詳しい変更点はこちらの記事をご確認ください。

共通テスト世界史の対策はできていますか?この記事を読めば「共通テスト世界史ではどんな問題が出るの?」「共通テスト世界史とセンター世界史でなにが変わるの?」「共通テスト世界史ってどうやって対策すれば良いの?」といった疑問が解決します。

なお今回の記事は、過去の共通テスト、第1・2回試行調査、市販の予想問題集の内容を元に作成されています。

共通テスト世界史の概要を知ろう

まずは共通テスト世界史の試験時間や出題範囲といった大まかな概要から把握していきましょう。

共通テスト世界史の試験時間と時間配分

共通テスト世界史の試験時間は60分です。問題量のわりに長めの時間設定なので、国語や数学と違って落ち着いて問題に取り組むことができます。

共通テスト世界史では「史資料を読みとらせて解答させる問題」がたくさん出題されるため、問題文と史資料をじっくり読んでから解答しましょう。

史資料には問題を解くためのヒントが隠されているぞ!

共通テスト世界史の設問と出題範囲

共通テスト世界史の大問数は、4や6など毎年変わります。各大問では「戦争」「文化の繁栄」といったひとつのテーマに沿って全時代にまたがる問題が出題されます。

ちなみに令和3年度の共通テストは、世界史A・Bそれぞれで以下の設問構成でした。

世界史A

設問 内容 配点
1 国際関係や国際貿易の歴史 19
2 世界史上の人物・事件を題材にした映画や絵画 18
3 世界史上の君主 27
4 世界史上の出来事の記録 18
5 民族間の対立関係や民族独立の運動 18

世界史B

設問 内容 配点
1 資料と世界史上の出来事との関係 15
2 世界史上の貨幣 18
3 文学者やジャーナリストの作品 24
4 国家や官僚が残した様々な文書 26
5 旅と歴史 17

共通テスト世界史の問題について詳しく知りたい人はこちら!

共通テスト世界史とセンター世界史の違い

センター試験と共通テストでは、「読解力・思考力重視の問題が増える」「出来事の背景・原因・結果を問う問題の増加」という2点が大きく異なります。

違い1:読解力・思考力重視の問題が増える

センター世界史では「ある用語の内容として正しいものを選ぶ問題」など、単純な知識を問う問題が出題されていました。

共通テスト世界史からは、単純な知識に加えて読解力も必要な問題が出題されます。

具体的には以下のような問題です。

読解力・思考力問題読解力・思考力問題

答え:①

この問題はまず「インドネシアの建国者は誰か」という基本的な知識に加えて、会話の中から「インドネシアは多様性を尊重する国を目指した」ということを読み取る必要があります。

このように共通テストでは「最低限の世界史の知識」に加えて、「史資料から解答に必要な情報を読み取る読解力」が必要な問題が出題されます。

単語を丸暗記するだけじゃダメなのか!

違いその2:出来事の背景・原因・結果などを問う問題の増加

共通テスト世界史では「出来事の背景・原因・結果などを問う問題」が多く出題されます。

例えば以下のような問題です。背景・原因・結果問題背景・原因・結果問題
答え:②

この問題では「アメリカのドルと各国通貨の交換比率を固定する取り決め(ブレトン・ウッズ協定)が、1970年代になって廃止された(ニクソンショック)」という事実をまず知っているかと、「その影響でアメリカのドルの価値が下がった」という結果を知っているかが問われます。

単純な用語の内容に加えて「出来事の原因・背景・影響」なども問われるので、用語の内容を暗記するだけの勉強はやめましょう。

共通テスト世界史とセンター世界史の違いにについて詳しく知りたい人はこの記事をチェック!

共通テスト世界史の対策

共通テストとセンターの違いはわかったけど、結局何をすれば良いんですか?
よし、次は共通テスト世界史の対策方法を説明するぞ!

歴史上の出来事に対して「なぜ」と考える力を養おう

過去の共通テストや試行調査では、単純に歴史的な出来事の内容を答える知識問題だけでなく、知識同士を結びつける思考力が必要な問題が多く出題されています。

思考力を身につけるためには、1つの出来事に対して「なぜ〜なのか」「その結果どうなったのか」ということを考えながら勉強をすることが大事です。

例えば、中国は時代によって王朝が変わるため厄介ですが、そもそも「なぜ何度も王朝が変わってばかりなのか」という点を考えましょう。教科書をよく読むと、理由として「モンゴルや匈奴といった異民族の侵入が影響している」ということがわかります。

さらに「この異民族の侵入問題にはヨーロッパも苦しんでいた」ということが世界史を勉強しているとわかるはずです。

このようにひとつの出来事を深掘りしていくと、出来事同士の繋がりが見えてきます。

共通テストではこうした出来事の繋がりに関連した問題が出題されるので、「なぜ?」「どうなった?」を意識しながら世界史を勉強しましょう。

史資料を読み取る力を身につけよう

共通テストでは史資料の読み取り問題が非常に多く出題されます。資料の読み取りには読解力が必要です。

読解力を身につけるには、世界史に登場する語句を覚えるときに、その語句に関連した史資料を資料集で探すことがオススメです。

基本的に資料集には、資料の内容を元にした説明文が付いています。説明文を読むことで、資料を読み解くため力が徐々に身に付くでしょう。

共通テスト世界史では地図の読み取り問題が特に出題されるので、有名な国の位置は必ず資料集を使って確認しておきます。

他の地域との繋がりを意識しよう

世界史は、日本史と違って勉強の対象範囲がひとつの国だけではありません。世界史でひとつの地域の歴史を勉強する時は、必ず「同じ時代に他の地域で起こっていたこと」も確認しましょう。

例えば、中国でモンゴル帝国が栄えていた時代にヨーロッパでは何が起こっていたか分かりますか?

ヨーロッパはこの時代に十字軍遠征を行っていました。その影響で、イスラーム勢力を東西から挟み撃ちする目的のために、ローマ教皇はプラノ=カルピニをモンゴルに派遣しています。

このように「同じ時代の2つの地域の関係」を問う問題も共通テストではよく出るので、地域の関係を意識しながら勉強しましょう。

資料集の年表を見ると、地域どうしの関係が把握しやすいぞ!

共通テスト世界史の勉強法

世界史の勉強では、まず歴史の大まかな流れを確認したうえで、地域ごと・時代ごとに細かな知識を身につけていくのが鉄板の流れです。

通史がまだの人は最優先で通史を終わらせる

通史がまだ終わってない人は、まずは通史を終わらせましょう!通史とは、古代から現代にいたるまで、世界でどのように歴史が動いてきたのかを知る作業です。

通史は、最初に古代から現代までの歴史の大まかな流れを把握し、その後に各時代・各地域ごとに流れを細かくみるという順番で勉強しましょう。

古代から現代までの歴史の大まかな流れを把握しよう

まずは参考書や学校の授業を利用して、古代から現代に到るまでの時代の大きな流れを把握しましょう。

この大きな時間の流れを把握するのにオススメの参考書が「中高6年間の世界史が10時間でざっと学べる」です。

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この参考書は、中高6年間で学ぶ世界史全体を理解できるように構成されています。

この手の「流れ」を解説する参考書は大体2冊以上で構成されていますが、本書は1冊で網羅されているので「世界史が苦手…」という人にもぴったりです。

説明が分かりやすくて面白いのもオススメの理由のひとつだ!

この参考書の詳しい使い方はこちら!

古代から現代までの大まかな歴史の流れを知る詳しい勉強法はこちら!

各時代・各地域ごとの歴史の流れを細かく覚えよう

古代から現代までの世界史の大まかな流れを把握したら、次は各時代・各地域ごとの政治や出来事に対し、事象ごとのつながり(背景、結果、影響など)を意識しながら知識を覚えましょう。

この時に大事なのが、同時代の他の地域の状況を意識しながら勉強することです。ひとつの地域の中での出来事の繋がりを「縦の繋がり」とすると、ある時代における他の地域との出来事の繋がりは「横の繋がり」と言えます。

「縦×横の繋がり」を意識して勉強することで、ひとつの出来事をより深く理解できるため知識が記憶に残りやすくなります。

この通史を行うのにオススメの参考書は「荒巻の新世界史の見取り図(上・中・下)」です。

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教科書とほぼ同じ順番で歴史が説明されている参考書であり、わかりやすい解説と豊富な図表が特徴です。

教科書では省かれている説明も書いてあるので、読んでいて「なんで?」と疑問に思うことがほとんどありません。

参考書を読むだけだと内容が頭に入ってこないんだよな…
そんなマルオ君には映像授業がオススメだ!

映像授業でオススメなのが「try it」という高校生向け映像授業サービスです。

「try it」では、ハイクオリティな授業を0円で視聴できます。「文字を読むより話を聞いた方が分かりやすい」という人はこちらを利用しましょう

この参考書で知識をインプットしていくのと同時に、知識のアウトプットも行う必要があります。アウトプット用のオススメ参考書は「詳説世界史ノート」です。

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この参考書は書き込み式ノートです。ノート形式で歴史がまとめられており、穴埋めの重要事項を埋めることで知識の定着を図れます。

共通テストレベルの単語だけが穴埋めになっているので、共通テストとの相性は抜群です!

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時代・地域ごとの出来事の繋がりを知る通史の勉強法はこちら!

通史が終わったら予想問題を解くのみ

通史が終わったら最後に予想問題を解きましょう。

オススメの予想問題集は「Z会共通テスト実戦模試(12)世界史B」です。

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この問題集は、Z会オリジナル模試(6回分)に加え、2021年度・2022年度の共通テスト本試・追試験を掲載しています。

共通テストを突破するために必要な重要事項が書かれた丁寧な解説が掲載されているのでオススメです。

オリジナル模試で実戦力を養成したら、試行調査を解いて実力を確認しよう!

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まとめ

この記事のポイントはこの3つだ
  • 史資料を読み取るための読解力を身につける
  • まずは通史をする
  • 同じ時代の他の地域との繋がりにも目を向ける

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橋本拓磨

東京大学法学部を卒業。在学時から学習塾STRUXの立ち上げに関わり、教務主任として塾のカリキュラム開発を担当してきた。現在は塾長として学習塾STRUXの運営を行っている。勉強を頑張っている高校生に受験を通して成功体験を得て欲しいという思いから全国の高校生に勉強効率や勉強法などを届ける「ストマガ」の監修を務めている。

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