- 2025年度入試から学習指導要領の変更に伴い、各大学の入試配点や出題範囲の変更が予定されています。順次更新していますが、一部古い情報が含まれている可能性もあるので、記事の更新日を必ずご確認ください。
慶應義塾大学看護医療学部は、医学者・北里柴三郎によって創設された看護師養成組織を源流とし、100年の歴史を誇る名門学部です。毎年優秀な受験生が集まるため、入学を勝ち取るには出題傾向を的確に押さえて効果的な学習に専念することが前提です。
この記事では、慶應義塾大学看護医療学部数学の攻略に必要な情報をすべて、レベルごとにお伝えしていきます。
慶應義塾大学看護医療学部の数学出題傾向
過去5年(2016-2020)の過去問から頻出分野を分析しましょう。慶應義塾大学看護医療学部を目指すみなさんは対策にぜひ役立ててください。
慶應義塾大学看護医療学部における数学の出題頻度を表にまとめています。頻出度の多い範囲は重点的に対策をしていきましょう。
備考:*同じ数がついているものはそれぞれの分野の複合問題
ほぼ全ての分野から満遍なく出題されていますが、なかでも数2の微分積分は毎年大問1つを占めているため、重点的に学習しておくとよいでしょう。慶應義塾大学看護医療学部の数学では出題分野を絞り込むことが困難なため、広範囲を対策するのに膨大な時間が必要です。そのため基本的な学習を終えたらすぐに入試レベルの問題演習へとシフト。浴びるように演習をこなし、場数を踏んで入試当日にどのような問題が来ても迎え撃てるよう準備していきましょう。
慶應義塾大学看護医療学部数学の各問題の特徴
大問構成は以下のようになっています。
- 第1問 小問集合
- 第2問 小問集合
- 第3問 マーク式設問
- 第4問 マーク式設問
- 第5問 マーク式設問
すべてマーク式です。第1問と第2問が小問集合で、幅広い分野から出題されます。小問集合は比較的取り組みやすい問題が多いため、試験が始まったらまず第1問と第2問を片づけるのがよいでしょう。試験開始時は緊張していても、簡単な問題から解いていくと時間的に余裕が出てきて、だんだんと普段の調子が出せるようになるものです。
慶應義塾大学看護医療学部数学の時間配分の例
慶應義塾大学看護医療学部の数学は80分。
方針としては、まず問題全体を眺め、比較的取り組みやすそうな設問から解いていきましょう。また、1つの問題に長時間足止めされると頭が真っ白になって、そのうちタイムロスで取り返しがつかなくなります。そのため自分で時間を決めておき(5分ほどがおすすめ)、手が止まっていたら一旦他の問題に移り、後でまた戻ってくると頭の中がリフレッシュされ、案外すんなりと解決するものです。もちろん本番でいきなり実行するのは難しいため、模試や過去問を使って試験の要領をつかむ練習をしておきましょう。
以下に時間配分の例を示しておきます。
時間配分の例
00:00 | 第1問 小問集合(10分) |
00:10 | 第2問 小問集合(10分) |
00:20 | 第3問 マーク式設問(20分) |
00:40 | 第4問 マーク式設問(20分) |
01:00 | 第5問 マーク式設問(20分) |
ただし練習の段階で時間ギリギリだと、緊張感を伴う入試本番ではいつもの調子が出ず時間オーバーするおそれがあります。そのため上に挙げた時間配分よりも少し短めに時間を設定し、余裕をもって解ききれるよう練習しておくとよいでしょう。
学習塾STRUXではこれらの勉強計画を
□ 受験生の今の成績に合わせて
□ 受験までの日数に合わせて
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オーダーメイドで作成して、計画の実行・改善まで毎日の勉強を管理します。
慶應義塾大学看護医療学部数学で必要な学力レベル
慶應義塾大学看護医療学部では典型的な問題をきちんと解けるようにしておくことが求められます。共通テストと比べて、大きな難易度の差は見られません。得点率は、3問完答し、残りの2問は確実に半分得点してトータル8割程度を目指しましょう。マーク式のため過程は採点されません。些細な計算ミスで合格をつかみ損ねないよう、きちんと正しい答えを出す練習が不可欠です。自分に厳しく学習しましょう。
慶應義塾大学看護医療学部数学が解けるようになるためのレベル別勉強法
ここからは、慶應義塾大学看護医療学部の数学で合格点をとれるようになるための勉強内容をご紹介します。「これから勉強を始める!」という人ははじめから進めてほしいですし、ある程度基礎はできている!これから慶應義塾大学看護医療学部に特化していきたい!という人は途中から読み進めてもOKです。
慶應への道も基本が肝心!教科書レベルの習得度チェック
慶應義塾大学は誰もが知る名門大学ですが、いきなり難しい問題を解こうとしても合格は困難でしょう。入試の合否に大きく影響するのは揺るぎない基礎力なのです。
数学が「苦手!」という場合は、まずその苦手を払拭するため、基礎の基礎から取り組むのがベストです。以下のチェックリストに当てはまる場合は、まず一番基本的な問題集から取り組んでください。当てはまらない場合は次のレベルへとスキップし、映像授業などを通した教科書レベルの内容理解と復習に取り組みましょう。
- 教科書に載っている内容や学校の授業を正直ほとんど理解できていない
- 数字がそもそも苦手
- 学校の授業を全然聞いていなくて、テストでも赤点ギリギリ
これらの項目に一つでも当てはまる場合は、以下の参考書からスタートしましょう。
こちらの「ひとつひとつわかりやすく」シリーズは、教科書レベルよりも易しい参考書です。高校2年生のうちには終わらせておかないと、入試レベルの問題演習に十分な時間が取れず、受験本番には間に合いません。
「スタディサプリ」などの映像授業を活用し、教科書レベルの基本知識を盤石にしていきます。数学は最低限の知識がないと問題を解くのは困難ですから、まずは映像授業の視聴と付属の問題を解くことで身につけていきましょう。
次に進むポイント
- 数学の苦手意識が少し薄れてきた
- 数学1A2Bではどのようなことを学ぶのか、またどういった問題が出るのか把握できた
- 映像授業や学校の授業内容はすべて理解できた
徹底的な問題演習で、慶應義塾大学の入試に必要な問題パターンを身につけよう!
慶應義塾大学看護医療学部入試や共通テストレベルでは、正確な知識をスムーズに使いこなして問題を解く能力が求められます。そのため、普段から学んだことを受け身で流すのではなく、実際に問題を解いていくことが重要です。知識は使うことではじめて身につきます。ここからは頻出の解法を確実に使えるようにすることで、入試問題を解くための「武器」を習得していきましょう。
長年受験生から支持を得てきたチャート式で、問題を解くための道具を整理しながら入試の土台を作っていきましょう。徹底的に反復し、多様な問題に対する解法を広く身につけることが重要です。
数学1Aと2Bの青チャートは高2の間には終わらせましょう。
次に進むポイント
- 「青チャート」の「レベル3」までは完璧に解ける
- 「青チャート」の「レベル4・5」は7割以上解ける
慶應義塾大学入試レベルまで引き上げる!入試問題演習
定石問題を演習して基本知識を自在にアウトプットできるようになれば、本番でも問題解決の糸口を見つけやすくなります。過去問演習にむけて、もうひと踏ん張りです。
基本的な参考書を終えたら、慶應義塾大学看護医療学部の過去問および形式の似た大学の過去問で入試対策を仕上げていきます。
- 過去問赤本(5〜10年分)
直近10年ほどの過去問は、赤本で時間を測って取り組みましょう。入試当日はみなさんと同じくらい努力してきた受験生が集まってきます。その中で最終的に合否を分けるのは、試験の段取りをどれだけリハーサルしてきたかです。問題を解く順番や、思い通り解けない場合の対策まできちんと考え、練習してきた人が最高のパフォーマンスを出すことができます。秋の大学別模試以降は過去問を使って盤石に仕上げていきましょう。