通学電車では絶対に座らずに、揺れを利用して筋トレをするのが毎日の習慣でした。
最近は疲れちゃうのでできません。
こんにちは!
STRUX編集部の橋本です!
通学中の電車の中で、その日のテスト範囲を覚えたり、単語を覚えたりして通学中の時間を無駄にしたくない!
けれど、朝の電車はサラリーマンでいっぱいで狭いし、座れないし、揺れて勉強しづらい!
頑張って勉強しているけど、電車内での勉強はあまり身になっている気がしない……。
結局効率悪いから、勉強時間に当てたいけど、スマホを眺めたり、少しでも休んだり寝たり勉強の時間にできてない。
という高校生も多いのではないでしょうか?
今回は、結局身が入っていないと感じてしまう通学時間の勉強について、通学時間を無駄なく有効活用するために、電車内に適した勉強法や効率のいい科目をご紹介します!
本当に通学中の勉強は効率が悪いの??
通学電車での勉強は身になっていない、集中できない、と感じる人も多いはず。
なぜ通学電車での勉強は効率が悪いと感じてしまうのか?考えたことはありますか?
通学電車、特に登校時の電車はサラリーマンの通勤とも重なって人混みで溢れかえります。
東京都内の電車だと、満員電車は当たり前で単語帳を開く余裕もありません……。
揺れや音なども、勉強の集中を妨げる要因になってます。
そもそも勉強をする環境としては最悪な環境です。
ただ実は、揺れや人混み以外にも、電車内の勉強において集中を妨げ、効率を下げている要因があります。
それは、電車内の環境に対応した勉強ができていないという事です。
通学電車を思い出してください。
運よく座れた場合は単語帳を開いてゆったりと勉強をする事ができますが、座れない時は、立ったまま勉強しなくてはいけません。
となると、揺れで文字が読みにくく、勉強に集中できません。
勉強しよう!という自分の意思は関係なく、電車内の環境によって、勉強に集中できるかどうか?も変わってくるはずです。
それなのに、運良く座れた日も満員電車の日も全く同じ勉強をしていませんか?
電車内は、自宅の勉強部屋のように集中できるような環境は整っていません。
自分の部屋は小刻みに揺れないですし、静かでそもそも他人はいませんよね。
こんなにいつも勉強している場所と環境が異なるのに、いつもと同じ勉強をしていても集中できるはずがありません。
逆にいってしまえば、環境に合わせて最大限勉強する事ができれば、電車内でも集中できて効率のいい勉強が行えるはずです。
ちなみに総務省の社会生活基本調査によると、高校生の往復の通学時間の全国平均は87.0分あるそうです。
出展:「平成28年社会生活基本調査結果」(総務省統計局)
一年間平日の通学時間を勉強時間に当てることができれば、年間で250時間以上も勉強する事ができます。
活かしたいですよね。
活かすために、次は、電車内でどんな勉強をすべきかについて考えてみましょう。
電車内環境から、なにを勉強をすればいいのか考えてみる。
様々な電車内環境に対応できれば、通学時間を無駄にせずに済みます。
電車内では環境によって行動が限定されてしまうからこそ、その限定された中で、最大限効率の良い勉強を選択することが重要です。
これまで話した、電車内の集中を妨げる阻害要因を以下にまとめてみました。
①揺れ
②人混み
③雑音(話声や、アナウンスなど)
④乗り換え
①揺れ
揺れは、立っている場合と座っている場合によって勉強の阻害要因が異なります。
立っている場合
電車って、立って乗っていると急に揺れるので、つり革に捕まっていないとバランスを崩しそうな時がありますよね。
つり革に捕まらずに勉強できるよという方もいるとは思いますが、危ないので気をつけてください。
そんな環境で単語帳を眺めるだけでも至難の業。
まして赤シートと一緒に使っている人は、両手を使わないとなかなか勉強がしづらいです。
シンプルに揺れで字が読みづらい。読みづらくて内容が頭に入ってこない!ということだけでなく、そもそも単語帳を開けない……ということも、勉強する上での阻害要因になっています。
座っている場合
電車にゆらゆら揺られていると、ついつい眠くなってしまう……という経験も、誰しもあるはず。
実はこれも科学的に研究されているんです。
電車の揺れによって眠くなるのは、「1/fゆらぎ」という振動が線路の継ぎ目の幅によって起こりやすくなっているからで(線路の作りによってはあってはまらない場合もある)、この振動によって副交感神経が刺激され、安らかな気持ちになって睡眠を促進するからだ、と言われています。
出典:北堂ら, 1998
せっかく座れて勉強できると思いきや、眠くて寝てしまう!といった邪魔が、揺れにはあるんですね。
②人混み
満員電車が当てはまりますよね。シンプルに身動きが取れません。
単語帳を開いている場合ではありませんし、息苦しくて考える事もなんだか制限されているよう。
揺れも加わり、もはやおしくらまんじゅう状態。勉強の作業スペースはなく、満員電車に当たってしまった日には勉強は諦めるといった人が多いのではないでしょうか?
③雑音
アナウンスや、おしゃべりが気になってせっかく勉強しようとしても集中できない。
雑音で気が散るのはみなさんもご存知の通りでしょう。
有意味・無意味外来雑音が単純精神作業者に及ぼす影響(藤井ら,
2001)という実験から、
雑音の中でも「意味のある騒音」は「意味のない騒音」より作業への集中力を阻害するという実験結果もあります。
おしゃべりの内容が気になってしまうとその内容について考えるため、勉強内容が頭に入ってきませんよね。
私も学生時代、よく他の高校の学生の話が耳に入ってきては単語の勉強が中断してしまうなんて事はよくありました……。
④乗り換え
乗り換えの際、歩きながら文字を読んだりする事は危ないです。やめましょう。
すれ違う人にぶつかる可能性があるので、勉強できません。
また、乗り換えが多いため、乗り換えのたびに集中力が切れるなんて事もあるのではないでしょうか?
「乗り換えが多くて勉強時間多く取れないから、そもそも勉強しない!」という人もいるかもしれません。
これら阻害要因を踏まえると、電車内での勉強が限定されていることがわかります。
書くのはもちろん難しいので、みなさんも毎朝やっている通り、読みもの、暗記系の勉強に限られてくるのではないでしょうか??
ということで次は、電車の中でのおすすめ勉強法についてお教えしますー!!
早速勉強法について見ていきましょう!!
電車内環境に合わせた勉強をするためのおすすめ勉強内容
登校中の朝は暗記系の勉強に集中しよう!!
記憶には短期記憶と長期記憶の二種類があり、長期記憶に定着させることで覚えたことを忘れなくなります。
長期記憶しやすい時刻の発見とその脳内の仕組み(深田ら,
2016)によると、長期記憶に移行しやすい時間帯を発見した、という実験結果があります。
マウスでは活動期のはじめである夜の前半が学習の刺激を受け取りやすく記憶に定着しやすいことがわかっています。
マウスは夜行性なので人間でいう活動期の前半は朝。つまり午前中になります。
そのため、暗記系の勉強は午前中に行うことで、長期記憶に定着し、忘れにくくなります。
運よく座れた日は、赤シートなどを使いながら単語帳や一問一答の勉強に集中!!
座れた時は、立っているときにやりにくい「両手を使う」勉強を!
参考書や単語帳などを持ちつつ赤シートなどを使って暗記系の勉強する時間にしましょう!
単語帳などのコンパクトなものだけでなく、プリントやノートなども使って勉強できますね。
その際、ただ単語帳や参考書を眺めるだけではなく、赤シートなどを使ってテスト形式で反復して覚えることで記憶に定着させることができます。
満員ではないけど座れない日は、アプリで手軽に勉強しよう!!
座れるときはいいのですが、座れない日はつり革を握っているため、片手で勉強できる教材を使うと不自由を感じづらいです!
参考書などで勉強をしにくいと感じる人は、アプリに切り替えて勉強するようにしましょう!!
例えば、英単語の勉強では「ターゲットの友」など。
英単語帳「ターゲット1900」の内容がアプリで勉強できてしまいます!
ただし、「ターゲットの友」は選手権モードといってテスト形式で単語を覚えていくアウトプットの練習が主な目的になるので、思い出せない単語、間違えた単語の復習は単語帳で行うほうが効率が良いです!
アプリで間違えた箇所は携帯のメモに残して、学校についてからターゲットで確認するなどして抜け漏れなく勉強しましょう!
満員電車で身動きが取れない、そんなときはあえて「手を使わない」勉強を!
狭くて身動きが取れない、両手を使ってないとバランスが取れない満員電車の中では、どうせ単語帳を開いても思うように勉強はできません。
そんなときは、リスニングに特化して勉強しましょう!
携帯に参考書のリスニング教材をダウンロードしたり、アプリでリスニングの勉強をしたりすることで、いつでも簡単にリスニングの勉強ができます。
最近ではYouTubeで音声だけでも勉強できる環境が整っているのは魅力的ですね。
乗り換えの度に集中が切れてしまう……勉強科目を変えて集中力をリセット!
乗り換えは人が一気に行き来するので、その中で単語帳など読み物系や見て覚える勉強は通行人とぶつかってしまう可能性もあるのでなかなかできません。
そして、乗り換えの度に一時中断してまた落ち着いたら勉強を再開するとなると、集中力が切れて結局あまり勉強できなかったり……。
そんな人は通学時間をいくつかに分けて勉強する教科を変えてしまうとすっきりと勉強できるかもしれません。
乗り換え2回、30分電車に乗るのであれば、通学時間の中で二回勉強を切り替えるタイミングがあるということです。
①前日の授業の復習
——乗り換え——
②地歴科目の一問一答20個
——乗り換え——
③英単語30個
などというように、乗り換えのタイミングで勉強を変えてみるのもいいかもしれません。
「いちいち変えるのが面倒くさい……」という方は、通学時間にあったリスニング教材やYouTube動画を合わせて、乗り換えのタイミングで中断する必要のない勉強をすることで、効率よくできますね!
1日部活で疲れた……眠い……そんなときは潔く寝る。
「朝早くて眠い……」「部活や授業で疲れて眠い……」そんなときは通学時間を休息の時間にあてて、帰宅後切り替えて勉強する、というのもアリです。
疲れている時に無理に勉強しても、結局勉強効率が悪いと感じてしまうはずです。
疲れて集中できないときは何をやってもだめなので、潔く目をつぶって休憩しましょう。
このときにスマホで他のアプリを開くと、結局疲れは取れません。それだけ気をつけてくださいね。
いや、1秒も無駄にしたくないんだ!
という方は、電車の運転手さんが眠気をさますために行なっている方法をお教えします!
それは、「5秒間、腰を1cm上げる動作を三回繰り返す」こと。
こうすることでふくらはぎに力が入り、足の血液を脳に押し上げてくれます。脳に血流が巡るために眠気が醒めるというわけですね。
眠気に打ち勝ちたい人はぜひ試してみてください!
通学時間を無題したくない!というみなさんに、電車内でのおすすめの勉強法をご紹介しました!
電車内でできることは限られています。だからこそ、電車環境に負けず無理やり勉強をしようとしてはいけません。電車環境に合わせて方法を変えて、効率よく勉強していきましょう!