今回の相談者は東京大学文科一類志望のSさんです!
今回の相談者:東京大学文科一類志望のSさん
Sさんは、現在高校2年生の男子生徒で、東京大学文科一類を志望しています。周りが受験勉強をし始めたタイミングで受験を意識し始め、1週間前に東大を目指すことにしました。しかし、現状の模試の結果だと東大には到底及ばず、どうやって勉強すればいいか悩んでいました。そこで、東大受験の対策について検索し、学習STRUXの無料体験に申し込んでくれました。
- 名前:Sさん
- 高校:M高校2年
- 高校偏差値:69
- 相談時期:高2の12月
- 部活:卓球
- 志望校:東京大学文科一類
- 現状の学力:進研模試 国語40.8 数学50.4 英語51.8 世界史B53.0 地理B53.9 生物基礎46.4 地学基礎53.5
- 受験相談の方法:オンライン
- 受験科目:国語・数学・英語・世界史・地理
- 得意科目:国語
- 苦手科目:英語
- 面談で相談したいこと:
・東大に合格するために必要な参考書や計画を立てて欲しい
現状の悩み:東大に合格するために必要な参考書や具体的な計画を立てて欲しい
橋本です。Sさん、今日はよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
早速だけど、勉強に関して悩んでいること・相談したいことについて教えてもらえますか?
1週間前に東大を志望校に決めたのですが、今の学力だと全然及ばずに悩んでいます。東大に合格するためのルートや必要な参考書を教えて欲しいです
・東大に合格するために必要な参考書や具体的な計画を立てて欲しい
OKです。じゃあ受験で使う、国語・数学・英語・世界史・地理の各教科の勉強法を説明しながら、Sさんの問題点を解決していきましょう!
東京大学文科一類合格に向けた「英語」勉強法
じゃあ早速始めていこうと思います。今回は「受験日までに何を勉強するべきか?」をはっきりするために、年間計画と今後何を勉強すればいいのかがわかるレーダーチャート分析を行います! これで今のSさんの実力を把握して、どのように勉強していけばいいのかを見極めましょう!
最初はレーダーチャート分析を行います。
レーダーチャート分析とは?
レーダーチャートとは自分の現在の学力と、目指す大学で必要な学力を表したグラフのことです。
※青が今の自分の学力で、オレンジが目指すべき学力
主要大学約300学部のデータを用いて作った、レーダーチャートを見ることで自分の現在の学力と、目指すべき学力の差が明確になります!
その結果、自分のやるべき勉強が明確にわかります。
年間計画ってなに?
年間計画とは
- どの参考書をやるべきなのか
- 何月に、どの参考書をやるべきなのか
を明確にした、勉強計画のことです!
その結果、毎日自分がやるべき参考書がわかるようになるので、同じ勉強時間でも、勉強した内容が身につきやすくなります。
レーダーチャートを作る過程
じゃあまずはじめに、今使っている参考書を教えてもらってもいいですか。
はい。お願いします。
参考書
英単語:ターゲット1900
英文法:Vintage、Evergreen、大岩の一番初めの英文法
ありがとうございます。既に色々と取り組んでいるんですね。一つ一つ確認していきましょう。
わかりました。
『ターゲット1900』をやっているんですね。習得度はどれくらいですか?
授業でも辞書代わりに使っていたのでだいぶ覚えられていますね。8割は暗記できていると思います。
英単語はばっちりですね。英文法は3冊の参考書を使っているみたいですが、これはどうですか?
『Vintage』は学校で配られていたので、ある程度は取り組めていますが復習まではできていないです。残りの2冊はとりあえずオススメされたので買ったくらいで手はつけられていません。
なるほど。まずはあれこれ手を出さずに『Vintage』を完璧にするべきですね。最後に残りの分野について聞きますが、特に参考書を使っていないのですか?
そうですね。英語と数学についてはマナビスの映像授業で学んでいます。ただ、英語は元々苦手科目なので全然習得できているとは言えないですね。特に英長文はボロボロです。
英長文は弱点なので特に対策する必要がありそうですね。今の質問を基に、レーダーチャート分析が完了したので、解説していきますね。
レーダーチャートの結果
解説
Sさんのレーダーチャート分析はこちらです!オレンジが東京大学文科一類で求められる学力で、青がSさんの現状の学力です。これをみると、英単語はあともう少しで目標レベルに達することが分かります。しかし、他の分野は全体的に東大で求められるレベルと大きな開きがあります。東大は全体的にハイレベルで英作文・リスニング問題が出題されるので、他の大学と比べると出題される範囲が広いです。特に注力して対策するべき科目でしょう。
レーダーチャートをみた感想はどうですか??
想像以上にレベルの差があるんですね。各分野ごとに足りないところが知れて良かったです?
そうですね。全体的に目標レベルには達していませんが、英語のどの分野をどれくらい勉強するべきかはっきりしましたね。
レベルの差が知れたのは良かったです。でも、ここからどうやって勉強すればいいんですか?
そうですよね。次に東大に合格するためにどの参考書を使って勉強するべきかという参考書リストを見せますね。
参考書リスト
参考書リストの解説
一つ一つ丁寧に見ていきます。
英単語
『ターゲット1900』にしっかり取り組めていたので、共通テストレベルの英単語はマスターできています。東大で出題されるような発展的な英単語にも対応できるように『鉄緑会東大英単語熟語鉄壁』に取り組みましょう。これであらゆる大学の二次試験でも通用するレベルになります。
英単語についてはバッチリなので、隙間時間で定期的に見直す程度で問題ありません!
英文法
英文法は、まずは『スタディサプリ高3スタンダードレベル英文法』で基礎を固めます。次に『Vintage』を2~3周以上じっくり取り組みましょう。いろんな参考書に手を出すよりは『Vintage』に集中的に取り組んだ方が確実に成果が出ます。英長文問題を解くための基礎知識となるので、英文法は特にしっかりと取り組みましょう。
英文解釈
英文解釈は今まで参考書を利用していなかったですが、マナビスである程度問題に慣れているために『入門英文問題機構』から取り組みます。ここまでで英文法の知識をしっかり固めていれば今までよりも理解しやすくなっているでしょう。次に『基礎英文問題機構』を通して文法・構文の基本事項を押さえます。最後に『英文解釈の技術100』で難関大学レベルの英文を読める力を養いましょう。
ここまでで英単語、英文法、英文解釈の参考書にしっかりと取り組めば、英長文を読むための土台となる知識が出来上がります。
英文読解
英長文は苦手意識を持っている状態なので、まずは『イチから鍛える』シリーズから取り組んでみてください。少し慣れてきたら『ポラリス』シリーズで難関校レベルの問題を解けるようにします。ただ問題を解くのではなく、制限時間以内に解くことを意識しましょう。
ある程度問題集に取り組んだら、過去問で入試傾向に合わせた対策をしましょう。
英作文
東大の英作文は和訳英文と自由英作文が出題されるので、あらゆる問題に対応できる応用力を身につける必要があります。『ハイトレ自由英作文編』や『ユメサク』で英作文問題を解くための基本を押さえたのちに、過去問に取り組みましょう。
リスニング
東京大学では高難易度のリスニング問題が出題されるため、参考書を使った対策は必須になります。まずは『きめる共通テストリスニング』や『Z会共通テスト実践模試』で標準レベルの問題を解けるようにします。最後に『キタムツ東大リスニング』シリーズに取り組むことで目標レベルまで引き上げましょう。
その他の科目の勉強法
他の科目についても同じように作ったので確認しましょう。
国語
解説
現代文は習得に時間がかかる科目なので、得点に繋がりやすい古文・漢文に力を入れてください。古文単語については東大なら単語帳1冊で問題ありません。古文において助動詞はかなり重要になるので、まずは助動詞を暗唱します。次に『ジャンプアップノート』や『マドンナ古文』に取り組むことで、読解問題に対応するための基礎を固めます。
古文・漢文ともにとにかく実践を通して学習するべきなので、『得点奪取』シリーズやセンター試験過去問などで問題演習を繰り返しましょう。現代文は『システム現代文バイブル編』で問題を解くためのコツや出題傾向を掴みます。仕上げにセンター試験・2次試験過去問を中心に取り組んでください。
数学
解説
数学はマナビスでまだ習っていない範囲を予習するなど、高校3年間で学ぶ全知識を習得しましょう。次に『Focus Gold』シリーズに取り組みます。これで最難関クラスの数学の問題に対応できる力が身につきます。さらに『良問プラチカ文系数学ⅠAⅡB』や2次試験の過去問でとにかく演習量を増やしましょう。
世界史
解説
まずは『ナビゲーター②~④』と『Tryit映像授業』で通史理解を完璧にします。単語暗記は『山川 詳説世界史ノート』と『山川世界史 一問一答』の2冊を使います。東大では論述問題が出題されるので、知識を丸暗記するのではなく、出来事の「流れ」や「原因と結果」を意識した上で参考書に取り組みましょう。
地理
解説
問題を解く前にまずは参考書で知識をインプットする必要があります。まずは『村瀬のゼロからわかる地理B』シリーズから始めましょう。次は『納得できる地理論述』で論述問題も解けるようにし、最後は過去問を中心に問題演出を繰り返しましょう。
年間計画と勉強時間
年間計画はこちら!
上記で紹介した参考書を元に年間計画を立てました!
総勉強時間はこちら!
Sさんに、これから東京大学文科一類合格のために必要な総勉強時間は、3135時間になります!想像できますか?
全然見当がつかないですね…。
そうですよね。じゃあ、これを今から受験日までに残された日数で割ってみると…1日の平均勉強時間は8.6時間になります。
今からそんなに勉強する必要があるんですか!?
この数字は、参考書を何周も復習する前提の数字だから、絶対に毎日8.6時間しないと東京大学に合格できないわけではないので、安心してください。でも参考書の復習は大事だからこの勉強時間にできるだけ近づける必要はありますね。
わかりました…今から勉強時間をできるだけ多く確保できるように頑張りますね。
頑張ってくださいね!平日は学校があるのでどうしても使える時間に限りはありますが、隙間時間を上手く活用して頑張っていきましょう。
まとめ
今回の無料相談を受けてみて、率直な感想を教えてもらえますか?
志望校合格までのルートや使うべき参考書が明確になった点が良かったですね。まさか参考書に対してここまで具体的な勉強時間まで提示されるとは思っていませんでした。
それならよかったです!今から勉強時間を大幅に増やすのは大変だと思いますが、ここから頑張っていきましょうね!
はい!ありがとうございます!
今日の受験相談はここまでです。「もっと自分と似た人の受験相談の様子を知りたい!」という人は、こちらをチェック!