『山川一問一答世界史』は、通史の理解を一通り終えて世界史の単語を覚えたい人にオススメの参考書です。見出しが細かく設定されているので、計画的に学習を進められます。
『山川一問一答世界史』を1冊やり切れば、共通テストレベルから国公立・私大レベルの世界史の単語まで身につけられるでしょう。
今回の記事では『山川一問一答世界史』の具体的な使い方やオススメな人、使う際の注意点などについて解説します!
『山川一問一答世界史』はどんな参考書?
それではまず『山川一問一答世界史』がどんな参考書なのかを簡単に確認しましょう。
- 料金
- ¥880
- 収録問題数
- 58章
- ページ数
- 296ページ
- 習得にかかる時間
- 4ヶ月半
- レベル
- 世界史の単語を覚えたい人、難関大学を目指している人
『山川一問一答世界史』は、世界史の用語暗記にふさわしい1冊です。難易度の高い単語も掲載されていますが、他の一問一答と比べれば重要な用語や基本的な用語を優先的に覚えられるため、世界史を苦手に感じている方でも取り組みやすいでしょう。
「世界史が苦手」「じっくり基礎を始めたい」という人は『山川一問一答世界史』を使いましょう。
『山川一問一答世界史』のメリット・デメリット
メリット
- 山川出版社の「詳説世界史」に完全対応している
- 赤シートを使って覚えられる
- 細かく見出しが設定されているので、計画的に取り組むことができる
- 定番参考書なので安心して使用できる
デメリット
- 山川出版社の「詳説世界史」以外を使っている人は使いにくい
- イラストや図表が少ない
- 早慶レベルの用語まで覚えることはできない
『山川一問一答世界史』は、山川出版社の「詳説世界史」に完全対応しているため、学校で習う順番で学習を進められる点が特徴です。
細かく見出しが設定されているため、計画を立てて学習を進めやすいでしょう。また、重要語句は赤シートで隠せるようになっています。
ただし、イラストや図表は少なくシンプルなデザインのため、世界史を一から始める人には不向きです。通史を学習していない人は、まずは通史を一通り学習してから一問一答に取り組みましょう。
『山川一問一答世界史』がオススメな人
『山川一問一答世界史』は以下のような人にオススメです。
- 通史の学習を一通り終えた人
- 共通テストで8割以上を目指したい人
- 国公立大の個別試験で世界史を使う人
- MARCHレベルまでの難関私大を受験する人
- シンプルなデザインが好みな人
- 赤シートを使って暗記を進めたい人
『山川一問一答世界史』は、世界史の流れを学習し終えて、用語暗記をしたい人にオススメの参考書です。
『山川一問一答世界史』は、一度インプットした内容の復習として使用することをオススメします。
世界史の流れを理解できていない人や学校の予習をしたい人は『Try IT』を視聴して通史の理解から始めましょう。『Try IT』については、以下の記事でも解説しています!
『山川一問一答世界史』の使い方
ここからは具体的な『山川一問一答世界史』の使い方をチェックしていきましょう!どんなに良い参考書でも正しい手順で使えなければ、効率的に勉強できません。
『山川一問一答世界史』は基本的に以下のステップで活用しましょう。
- Step1.
- 単語を隠して覚えているかテストをする
- Step2.
- 覚えていなかった単語を覚えなおす
- Step3.
- 再度テストをする
- Step4.
- すべての単語を覚えるまで繰り返す
1日1章ずつ学習を継続することで、4ヶ月半でマスターできます。
Step1.単語を隠して覚えているかテストをする
まずは、単語を隠して覚えているかテストをしましょう。わからない単語があっても一通り解くことを意識してください。
1周目は正答率を気にせずに「自分がどのくらいできているか確かめる」くらいの気持ちで取り組むとよいでしょう。
教科書頻出度の☆マークの記載がありますが、志望校によっては「まずは☆2のみ覚える」というやり方も有効です。志望校レベルに応じた覚え方の目安は以下の通りです。
- 共通テストで7〜8割程度を取りたい:☆2を最優先で覚える
- 国公立を目指したい:☆の問題をすべて覚える
- 私大を目指した:☆がついていない問題も含めてすべての問題を解く
Step2.覚えていなかった単語を覚えなおす
一通り問題を解き終えたら、覚えていなかった単語を覚えなおしましょう。参考書や授業で使用したノートを使って復習をするとよいでしょう。
世界史の用語を暗記するためには、何度も問題を解くことが大切です。繰り返した分だけ自分の力になると思って挑戦しましょう。
Step3.再度テストをする
単語の覚えなおしができたら再度テストをしましょう。Step1で間違えた単語が正解できているか確認します。
また、間違えた問題には印を入れて、あとから見てわかりやすい状態にしましょう。印をつけておくと、自分が間違えやすいポイントを把握できて復習しやすくなります。
Step4.すべての単語を覚えるまで繰り返す
Step1~Step3の作業を、すべての単語を覚えるまでくり返します。
間違えた問題を正解できるようになることで成績がアップします。問題を解いて終わるのではなく、自分の力で解けるようになるまでくり返しましょう。
3周目以降は、1周目で間違えた問題のみ取り組みましょう。最終的には、正答率が9割程度になるまで繰り返し問題を解いてください。
毎日少しずつ続けてせっかく覚えたものを忘れないようにしましょう。
より細かい世界史の学習法については、以下の記事で詳しく解説しています!
『山川一問一答世界史』を使う際のペース配分
『山川一問一答世界史』に取り組むペース配分は、どんな状況で使うかによって異なります。自分に合うものを選んで適切なペースで暗記していきましょう。
部活動や他の科目の勉強で忙しくて時間が取れないという人は「2周目以降は間違えた問題のみ取り組む」ようにしましょう。間違えた問題に集中して取り組むことで、短い時間でも苦手分野を克服できます。
受験まで時間がない高校3年生の場合は「1周目は1日に2章」進めることで、1周目を早期に終わらせることを目標にします。2周目以降は、1日に1章ずつ丁寧に取り組みましょう。
志望校によっては「まずは☆2のみ覚える」というやり方も有効です。共通テストや国公立でしか世界史を使わない場合は、☆1や☆なしの用語の出題頻度はぐんと下がります。そのため、「最低限の☆2を覚える→2周目で☆2の間違った問題と☆1の問題を解く」という形を取りましょう。
『山川一問一答世界史』を使う際の注意点
『山川一問一答世界史』を使う際は以下の点に注意しましょう。
- いきなり一問一答から始めないようにしよう
- 1回目は必ず書いて解こう
- 何度もくり返し復習をしよう
一問一答は難易度が高い単語も多く、世界史の流れを合わせて理解することが難しいです。そのため、通史の学習を一通り終えてから一問一答に取り組みましょう。
世界史の流れをおさえながら単語も覚えたい場合は『詳説世界史ノート』がオススメです。一問一答は一通り流れを押さえたあとで、入試問題の演習と並行して取り組んでください。
また、1回目に問題を解く際は、眺めてテストをするだけではなく必ず書いて解きましょう。世界史では、漢字やカタカナの用語が多いため、ノートに書くことで覚え間違いを防げます。
間違えた問題は、覚えられるまで何度もくり返し復習しましょう。答え合わせをする際は、間違えた問題に印を入れておくと、その部分だけ復習ができるためオススメです。
まとめ
最後にもう一度『山川一問一答世界史』がオススメな人を確認しましょう。
- 通史の学習を一通り終えた人
- 共通テストで8割以上を目指したい人
- 国公立大の個別試験で世界史を使う人
- MARCHレベルまでの難関私大を受験する人
- シンプルなデザインが好みな人
- 赤シートを使って暗記を進めたい人
一通り歴史の流れをインプットして、穴埋め形式の問題などで最低限の用語と流れが覚えられたら、『山川一問一答世界史』を使って入試頻出の重要単語を覚えましょう!
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