『ヨコから見る世界史』は、論述でそのまま使える知識を身につけたい人にオススメの参考書です。教科書の知識がわかりやすくまとまっており、論述で狙われやすいヨコのつながりが詳しく説明されているため、効率よく世界史論述のポイントを押さえられます。
『ヨコから見る世界史』を1冊やり切れば、自分の力で論述を構成できるようになるでしょう。
今回の記事では『ヨコから見る世界史』の具体的な使い方やオススメな人、使う際の注意点などについて解説します!
『ヨコから見る世界史』はどんな参考書?
それではまず『ヨコから見る世界史』がどんな参考書なのかを簡単に確認しましょう。
- 料金
- ¥1,320
- ページ数
- 226ページ
- 習得にかかる時間
- 50時間
- レベル
- 国立2次・早慶の記述対策レベル
『ヨコから見る世界史』は、世界史の定番として20年近く支持され続けている、シリーズ累計30万部超のベストセラーです。通史を終えて一問一答で単語を覚えた後に取り組めば、知識と知識が結びつき、共通テストでも9割以上を目指せます。
「単語と単語がむずびついていない」「論述試験があるのに同時代の出来事が整理できていない」という人は『ヨコから見る世界史』を使いましょう。
『ヨコから見る世界史』のメリット・デメリット
メリット
- 論述で狙われやすいヨコのつながりを説明している
- 教科書の知識をわかりやすくまとめている
- 論述で出題されやすいポイントを詳しく説明している
デメリット
- 受験で細かい知識の論述が出題される場合には対応しきれない
『ヨコから見る世界史』では、世界史全体が時代ごとにヨコ割りで整理されているため、同じ時代に他の地域で起こった出来事などの因果関係を読み解くことができます。
論述で問われやすい「ヨコ」の流れを理解し、自分の力で論述を構成できるようになります。
ただし、細かい知識の論述が出題される場合にはこの1冊では不十分なので注意しましょう。
『ヨコから見る世界史』がオススメな人
『ヨコから見る世界史』は以下のような人にオススメです。
- 通史や単語暗記を終えたが、単語と単語が結びついていない人
- 共通テストで8割得点できるが、満点まで伸びない人
- 効率よく世界史論述のポイントを押さえたい人
- 2次試験で難しい論述試験が課される人
『ヨコから見る世界史』は、効率よく世界史論述のポイントを押さえたい人にオススメの参考書です。「知識としては知っていた」という内容を、「こんなヨコのつながりがある」というところまで落とし込めます。
論述問題を解きながら知識の使われ方を確認することで、自分の力で論述をまとめられるようになるでしょう。論述表現に不安がある人は『山川詳説世界史』も活用しましょう。
『山川詳説世界史』については、以下の記事で解説しています!
『ヨコから見る世界史』の使い方
ここからは具体的な『ヨコから見る世界史』の使い方をチェックしていきましょう!どんなに良い参考書でも正しい手順で使えなければ、効率的に勉強できません。
『ヨコから見る世界史』は基本的に以下のステップで活用しましょう。
- Step1.
- 記述問題を解く
- Step2.
- 解説を読んで記述に盛り込むべきポイントを押さえる
- Step3.
- 解説の内容を意識してもう一度論述に取り組む
Step1.記述問題を解く
まずは、記述問題を解きましょう。
どの時代が問われているのか、書くべき出来事は何か、登場する国はどこか、ということを考えながら問題を読んでいきます。
つながりや意義に注目し、頭の中で内容をまとめることで、論述問題として出題されても文章が書けるようになるでしょう。
Step2.解説を読んで記述に盛り込むべきポイントを押さえる
論述を解いたら解説を読んで、盛り込むべきポイントを確認します。
正解していた問題でもうろ覚えの場合があるため、必ず解説に目を通しましょう。
基礎知識が頭に入っていない場合は、資料集や教科書を見直しながら進めてください。
Step3.解説の内容を意識してもう一度論述に取り組む
解説の内容を読み込んだら、再び論述問題に取り組みます。
より詳しい世界史の学習方法については、以下の記事で詳しく解説しています!
『ヨコから見る世界史』を使う際のペース配分
『ヨコから見る世界史』に取り組むペース配分は、どんな状況で使うかによって異なります。自分に合うものを選んで適切なペースで暗記していきましょう。
まだ受験まで時間がある高校1・2年生の場合は、まず通史理解を完璧にすることが優先です。学校で習った範囲を『ヨコから見る世界史』で視点を変えて復習するなど、論述も意識して通史理解を進めていきましょう。
受験まで時間がない高校3年生の場合は、『ヨコから見る世界史』で知識を入れた後に、問題演習をどんどん行いましょう。特に100字程度までの短い論述が出題される大学であれば、傾向の似た大学の過去問まで演習しておくことで、十分な問題数をこなせます。インプットとアウトプットのどちらかによりすぎないよう、勉強を進めていきましょう。
『ヨコから見る世界史』を使う際の注意点
『ヨコから見る世界史』を使う際は以下の点に注意しましょう。
- 学校の授業の復習に使おう
- 志望校の過去問と見比べ、どのように答案を書けばいいのか考えよう
- 論述で狙われやすい記述を覚えておこう
学校の授業で学んでも、「個々の出来事は理解しているのにつながりがわからない」ということはよくあります。『ヨコから見る世界史』を使って、それぞれの出来事を結びつけて覚えましょう。
文章化が苦手な人は、志望校の過去問も参考にしながら、指定された文字数にうまく要素を埋め込めるように練習しましょう。
論述にもねらわれやすいポイントがあります。『ヨコから見る世界史』を使って、ねらわれやすい記述を覚えましょう。
まとめ
最後にもう一度『ヨコから見る世界史』がオススメな人を確認しましょう。
- 通史や単語暗記を終えたが、単語と単語が結びついていない人
- 共通テストで8割得点できるが、満点まで伸びない人
- 効率よく世界史論述のポイントを押さえたい人
- 2次試験で難しい論述試験が課される人
世界史論述が出題される人や効率よく世界史論述のポイントを押さえたい人などは、ヨコのつながりの理解に役立てましょう!
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