数学の問題集は種類によってその内容が大きく異なっています。例えば、異なる点としては「問題のレベル」「解説の詳細さ」「問題集の体裁」などが該当します。
そして、発売されているものの種類が多いため「結局どれが自分に合っているのか」が判断できない人も多いでしょう。
今回はそのような数学の問題集選びに困っている人へ向けて、おすすめの問題集を5種類ご紹介します。それぞれに特徴がありますので、それを踏まえて自分に合ったものを見つけましょう。
自分にピッタリの数学参考書を選ぶのが成績アップのコツ!
成績を高めるためには、自分にピッタリの参考書を選ぶことが必須です。なぜなら、適切な参考書を利用しないと「問題や解説が実力に合わずスキルアップできない」との問題にぶつかるからです。
様々な数学の問題集がある中で、自分にピッタリの参考書を選ぶコツは以下の3つです。
- 問題や解説の細かさが自分にあったレベルか
- 参考書が欲しいか問題集が欲しいか
- 実際に手にとって見て「大きさ」「デザイン」「色合い」は使いやすそうか
これらを満たしたおすすめを探していきましょう。
数学参考書・問題集おすすめ5選
数学の参考書・問題集のおすすめを5つご紹介します。
おすすめ数学参考書早見表
まずはどの参考書が自分に適しているのか、以下で確認しておきましょう。
- 国公立や難関私立などハイレベルな問題を求める人におすすめ→「良問プラチカ」「数学上級問題精講」
- 有名私立大学レベルの問題を求める人におすすめ→「青チャート」
- 数学を予習したり学校の授業に追いつきたい人におすすめ→「高校数学をひとつひとつわかりやすく」「はじめから始める数学」
おすすめ数学参考書その1:「高校数学をひとつひとつわかりやすく。」
レベル:高校1・2年生向け
こちらの参考書は「高校数学を初めて勉強する」「教科書の内容が理解できず定期テストの点数が50点を超えない」など、数学の基本が理解できていない人におすすめです。
教科書レベルの問題を、ひとつひとつ丁寧に解説してくれています。
構成は「左ページに問題と解説」「右ページに練習問題」です。見開きで内容理解と問題演習が完結するようになっています。数学の基本をまずはサラッと学んでいきたい人向けの参考書です。
「高校数学をひとつひとつわかりやすく」はこんな人におすすめ!
- 高校数学を初めて勉強する!
- 高校の授業に全くついていけない!
- 1冊ので基本中の基本だけを学びたい!
- 薄い問題集でサラッと取り組みたい!
- とにかく数学学習の取っ掛かりが欲しい!
この参考書については、こちらの記事を参考にしてください。
おすすめ数学参考書その2:「青チャート」
レベル:有名私立や国公立志望者向け
青チャートは「関関同立」「MARCH」など私立大学の理系や国公立大学を目指す受験生向けの問題集です。
基本問題から比較的難易度の高い問題が揃えられていて、難関大学の受験に向けたレベルの高い解法を身に付けられます。
同じくチャート式では「黄チャート」がよく利用されますが、これよりも発展的な問題が多く掲載されています。センターレベルの問題ではなく、二次試験レベルの勉強をしたい人におすすめです。
「青チャート」はこんな人におすすめ!
- 国公立2次試験や難関私立のレベルで対策したい!
- 採用実績の多い参考書を利用したい!
- 問題量の多いものを利用したい!
- 網羅的で抜け漏れなく対策したい!
- 難易度の高い問題でも得点源としたい!
この参考書については、こちらの記事を参考にしてください。
おすすめ数学参考書その3:「良問プラチカ」
レベル:難関国公立受験者向け
難易度の高い応用問題を解きたい人におすすめです。
レベルとしては、上記の「青チャート」に対して「きちんと解けるようになったのでこれ以上は成績が伸びない」と感じるような人向けです。
扱われている問題は「難関国公立」「難関私立大学」を想定したものです。つまり、基本的な数学の解法は身についている前提で、発展的な力が身に付いているかを試せます。
言い換えると「数学には自信がある」との人以外にはおすすめできません。基礎の学習は十分であり「難しい問題にチャレンジしたい」という人だけ利用しましょう。
「良問プラチカ」はこんな人におすすめ!
- レベルの高い問題を中心に解きたい!
- 難問でも丁寧な解説がほしい!
- 青チャートなどの知識を実践的に試したい!
- 国公立二次試験など難しい問題を意識したい!
- 自分が解ける問題のレベルを知りたい!
この参考書については、こちらの記事を参考にしてください。
https://daigakujukensenryaku.com/ma-text-bunkeipurachika/
おすすめ数学参考書その4:「数学上級問題精講」
レベル:最難関大受験者向け
最難関大学レベルの問題演習をしたい人におすすめです。具体的には「東大」「京大」「早慶」レベルの問題を求めている人向けです。
出題されている問題は非常に高難易度であり「受験を想定したハイレベルな問題を解きたい」との要望を叶えられるように作られています。
問題は難しいものの、問題の解法や導き方は丁寧に説明されています。そのため「ハイレベルな問題に慣れていなければ意味がわからない」との状態にはならず「これから最難関大を目指したい」と考えている人でも利用できます。
「上級問題精講」はこんな人におすすめ!
- 非常にレベルの高い問題集にチャレンジしたい!
- 今までとは異なった問題の着眼点を身に着けたい!
- 難問を丁寧に解説してほしい!
- 難問でも順を追って解けるようになりたい!
- 自分の数学力の限界を知りたい
おすすめ数学参考書その5:「はじめから始める数学」シリーズ
レベル:高校1・2年生向け
単元ごとにわかりやすく解説されている参考書です。比較的易しい内容ですので「予習をしておきたい」「学校の授業を聞いたがよくわからなかった」という人におすすめです。
全体的に語りかけるような口調で文章が書かれています。そのため「硬い文章で書かれた参考書は苦手だ」と感じている人でも馴染みやすいです。
ただ、説明が中心であるため問題演習ができる量は限られています。そのため、この参考書で基本的な解き方のイメージを理解できたら、その後は別の問題集で練習をする必要があるでしょう。
「はじめから始める数学」はこんな人におすすめ!
- 馴染みやすい参考書を利用したい!
- 問題数は少なめでどんどん進みたい!
- とにかく丁寧に解説して欲しい!
- 基本知識に絞ってほしい!
- 既に持っている問題集の前段として使いたい!
おすすめの数学参考書がわかったら、使い方をチェック!
上記のように数学の問題集には様々なものがあります。それぞれに特徴がありますので、それを踏まえた使い方をしなければなりません。
ただ、数学の問題集や参考書は、基本となる王道の使い方があります。以下ではそれらの方法について解説しますので理解していきましょう。
使い方のポイントは「繰り返しの問題演習」!
数学の問題集や参考書を使いこなすためには「繰り返しの問題演習」が重要です。「問題は一度解いたら終わり」と考える人がいるのも事実ですが、学力アップのために認識を改めましょう。
問題を繰り返し解く理由は「問題のパターンとその時の解法を覚えておく」ことにあります。数学は解法を覚えていれば解答への筋道が立つ場合も多く、まずはここを身につけなければなりません。
解法を見つけるために、まずはそれぞれのテキストで「基本問題」「重要問題」などを解きましょう。
テキストを利用する人のレベルに合わせた基本的な問題ですので、まずはここで解法を覚えます。最低でも3回は繰り返し問題を解きましょう。
繰り返し問題を解き解法が身につけば、発展問題など難しい問題にもチャレンジします。
こちらは間違えた問題を中心に繰り返し問題を解き「問題を見ただけで解法のイメージがつく」状態になるように対策しましょう。
まとめ
問題の「種類」「レベル」が様々用意されている大学入試を乗り切るためには、適切な問題集での対策が必須です。自分に合ったもので対策をしなければ、効率よく学習能力を高められません。
自分に適したものを見つけるためには「問題と解説のレベル」「参考書としての使いやすさ」などのポイントに注目しましょう。一つのポイントだけではなく複数のポイントから評価することが大切です。
自分で参考書を絞りきれない場合は、上記でご紹介したものから選んでみましょう。選び方の説明を読み返し、自分に適したものを選んでみてください。
もっと具体的に「このとおりに勉強すれば数学の勉強は完璧、という参考書の流れが知りたい!」という方は、ぜひSTRUXの参考書マップを活用してください!
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