「生物選択が周りに少なくてオススメの参考書がよくわからない」「生物って暗記が重要っていうけど、参考書って必要なの?」そんなお悩みを持っている人はいませんか?
受験で生物を選択する人は比較的少ないため、生物受験についてよくわからないという人も多くいるでしょう。学校の先生に聞いても、受験についての情報をあまり持っていないためうまくいかないこともあります。
今回の記事は、生物の勉強で迷っている人に向けておすすめの参考書とその活用方法を紹介します。自分にあった参考書を見つけて、周りと差をつけましょう!
生物の参考書については、以下の動画でも詳しく解説しています。
自分にあったものがわかる!生物参考書・問題集レベル別オススメ
生物の参考書を選ぶ際は、自分の現状や目標に合わせたものを選ぶことが重要です。
例えば、基礎事項が固まっていないのいきなり演習メインの問題集に取り組んでも、思うように解けず挫折するかもしれません。一方で、志望校レベルから見て簡単すぎる問題集に取り組んでも成果は出ないでしょう。
今回はレベル別にオススメの参考書を紹介します!自分の現状に合わせた1冊を選び、効率的に成績を上げましょう。
- 「まずは王道の問題集で勉強したい」という人
迷ったらコレ!王道の参考書・問題集3選 - 「これから生物を勉強したい!」「現在1・2年生」という人
高校1・2年生向けの参考書・問題集3選 - 「生物が苦手」「受験の基礎を固めたい」「偏差値40〜50くらい」という人
受験基礎レベルのオススメ参考書・問題集2選 - 「これから入試に向けて勉強する!」「偏差値40〜50くらい」という人
受験応用レベルのオススメ参考書・問題集3選 - 「共通テスト対策をして8割取りたい」「偏差値50〜60くらい」という人
共通テスト対策にオススメの参考書・問題集3選 - 「MARCH・関関同立などの私大を受験する」「偏差値60〜70くらい」という人
MARCHレベルにオススメの参考書・問題集3選 - 「早慶上智・難関私大を受験する」「偏差値70〜75くらい」という人
早慶・難関私大レベルにオススメの参考書・問題集3選 - 「東大・京大など難関国立大を受験する」「偏差値70〜75くらい」という人
難関国立大レベルにオススメの参考書・問題集3選 - 「遺伝や計算などの分野に特化して勉強したい」という人
分野特化の対策にオススメの問題集2選
迷ったらコレ!生物王道の参考書・問題集3選
まずは超定番、王道の参考書を3冊紹介します!「定番の参考書で勉強したい」「選ぶのが面倒」という人は、まず以下の3冊を選べば間違いありません。
- エクセル生物 総合版
- 生物基礎問題精講
- 生物 重要問題集
エクセル生物 総合版
- 価格
- ¥1,470
- ページ数
- 400ページ(別冊214ページ)
- 出版社
- 実教出版
- レベル
- 入試基礎~難関私大・国公立大レベル
- おすすめ度
- ★★★★★
『エクセル生物 総合版』は以下のような人にオススメです!
- 典型問題の解法を身につけたい人
- ひとつの参考書を徹底的に極めることが好きな人
『エクセル生物 総合版』は、理系の人にはおなじみの「エクセル」シリーズの生物版です。学校で広く採用されている「セミナー」「ニューグローバル」「リードα」でもOKです。これらを配られていなかったら、『エクセル生物 総合版』を買っておくといいでしょう。
『エクセル生物 総合版』には、実力アップにつながる良問が多数収録されています。
レベル別の練習問題から、分野がごちゃ混ぜになった巻末問題まで、扱う分野・レベルともにとても幅広いです。繰り返し解くことで着実にレベルアップできるでしょう。
『エクセル生物 総合版』の特徴として、本体と同じ(あるいはそれ以上)くらい分厚い別冊解答・解説が付いている点が挙げられます。解答が丁寧であるため、不正解の問題はもちろん、なんとなく正解した問題の根拠もしっかりと確認できます。
数学の青チャートと同じようなノリで生物の問題集を解き、典型問題の解法を身につけたい人には特にオススメの参考書です。
隅々まで解けば、典型問題の解法や重要語彙の暗記だけでなく、本番でどんな問題が出ても動じない応用力が身につくでしょう。
エクセル生物のメリット
- 典型問題の解法をマスターできる!
- 定期テスト対策にも使える!
- 解答・解説がとても詳しい!
エクセル生物のデメリット
- レイアウトが単調
- 問題数が多すぎると感じることもある
生物基礎問題精講
- 価格
- ¥1,210
- ページ数
- 288ページ
- 出版社
- 旺文社
- レベル
- 共通テストレベル
- おすすめ度
- ★★★★★
『生物基礎問題精講』は以下のような人にオススメです!
- 生物の基本事項を理解したのでこれから得点力をアップさせたい人
- 計算問題が苦手な人
『生物基礎問題精講』は、入試での実戦力・応用力を身につけるために必要な重要問題を多数収録した参考書です。「10章・31項目」で構成されており、自分の学習進度に合わせて柔軟なペースで解き進められるよう工夫されています。
解説も詳しく掲載されているため、自学自習で実戦力を養いたい人にはうってつけの参考書です。
『生物基礎問題精講』をマスターし終えたころには、共通テスト・中堅私大・中堅国公立大学レベルの問題が解ける実力が身につくでしょう。このレベルが身につくことで、より発展的な問題集へもスムーズに移行できます。
『基礎問題精講』の問題が難しすぎるという人は、他の問題集を解く前に、まず『スタディサプリ』などで基礎的な事項を理解・定着させましょう。
『基礎問題精講』のメリット
- 解説が詳しい
- 問題を解く際に注目すべきポイントが「point」としてまとめている
- 問題量が多く、十分な演習量が確保できる
基礎問題精講のデメリット
- レイアウトが単調
『生物基礎問題精講』の使い方については、以下の記事も参考にしてください。
生物 重要問題集
- 価格
- ¥968
- ページ数
- 257ページ
- 出版社
- 数研出版
- レベル
- 入試基礎~難関私大・国公立大レベル
- おすすめ度
- ★★★★★
『生物 重要問題集』は以下のような人にオススメです!
- 基礎的な問題から応用問題まで全レベルの問題を1冊でこなしたい人
- 知識の一部として典型問題の解き方を身につけたい人
『生物 重要問題集』は、進学校でも頻繁に採用されている標準的な問題集です。
『セミナー』に類似した参考書ですが、難易度の異なる「A問題」「B問題」の他、分野横断的な問題を扱う「巻末総合問題」などが収録されています。
基礎的な問題から難関大レベルの問題まで網羅されており、1冊の問題集を完璧に極めたい人にオススメの参考書です。理解・暗記していた基礎的な事項の知識を、入試でも使える典型問題の知識として昇華できます。
『生物 重要問題集』を解き終えたときには、入試でどんな問題が出ても柔軟に対応できるような応用力が身についているでしょう。
『生物 重要問題集』のメリット
- 生物全体の内容を網羅的に扱っている
- 典型問題の解き方を徹底して身につけられる
- 広く普及した参考書なので安心して使える
『生物 重要問題集』のデメリット
- 解説が単調
- 「生物基礎」の内容も含まれるため簡単すぎると感じる部分もある
『生物 重要問題集』の使い方については、以下の記事も参考にしてください。
高校1・2年生向けの生物参考書・問題集3選
次に「これから生物を勉強したい!」「現在1・2年生」という人向けの3冊をご紹介します。
- これでわかる生物
- よくわかる生物
- とってもやさしい生物
これでわかる生物
- 価格
- ¥1,650
- ページ数
- 287ページ
- 出版社
- 文英堂
- レベル
- 高校1・2年生向け
- おすすめ度
- ★★★☆☆
『これでわかる生物』は、カラフルな図解を使い、教科書の内容をより見やすいビジュアルで解説している1冊です!
教科書では文章でしか書かれていなかった部分も図解によって示しているので、より理解しやすくなっています。項目ごとにまとめられているので、自分が勉強したい箇所から学んでいくことができますね。
要所要所で練習問題がありますが、基本は解説にページを割いているのでインプットをしたい方にオススメです!
本書内にある「重要実験コーナー」では、各分野に関連した実験の考察がまとめられているので、実験考察系問題対策として抑えておきましょう。
よくわかる生物
- 価格
- ¥2,530
- ページ数
- 207ページ
- 出版社
- 学研教育出版
- レベル
- 高校1・2年生向け
- おすすめ度
- ★★★★☆
『よくわかる生物』は、教科書の内容をイマイチ理解できていない人に向けて詳しくまとめている1冊です。中間試験や期末試験用の予想問題やセンター試験対策ページもあるので、共通テストも意識しながら幅広く勉強できます。
本文には、重要語句の説明を簡潔にまとめたものを中心に書かれているので、わからない部分を一つ一つ確認して進められるでしょう。
また、『よくわかる生物』の図解は、教科書に掲載されているものとほぼ同じ内容を基に解説しているので、学校の授業で自分がわからない部分と対応させるのも簡単です!
ただし、あくまで「教科書の内容理解」が中心なので、問題演習は別の問題集でしっかりこなしましょう。
とってもやさしい生物
- 価格
- ¥1,595
- ページ数
- 192ページ
- 出版社
- 旺文社
- レベル
- 高校1・2年生向け
- おすすめ度
- ★★★★☆
『とってもやさしい生物』は、図も使いながら生物における重要ポイントを解説してくれる1冊です!構成は「左ページ→重要ポイント解説・右ページ→確認問題となっています。
左ページは重要語句に赤文字を使っているので、赤シートを使った暗記用の参考書としても使えますね。
単元ごとに応用問題も掲載されているので、知識を積み上げた後に取り組むことで、定着度を測りましょう。
さらに章末には入試問題も掲載!基礎をしっかり積み上げた後に、総仕上げとしてその時点での自分の実力を試すことができます。また、勉強する上でつまずきやすい部分をYoutubeで公開しているので、書くだけでなく目も使って基礎を自分のモノにできるでしょう。
受験基礎レベルの生物オススメ参考書・問題集2選
次に「生物が苦手」「受験の基礎を固めたい」など、受験基礎レベルを勉強する際にオススメの問題集を2冊ご紹介します!
- 大学入試の得点源生物(旧:生物合格を決めるシリーズ)
- シグマ基本問題集生物
大学入試の得点源 生物(旧:生物合格を決めるシリーズ)
- 価格
- ¥990
- ページ数
- 192ページ
- 出版社
- 文英堂
- レベル
- 受験基礎
- おすすめ度
- ★★★★☆
『大学入試の得点源 生物』は、生物の全分野に関して、入試に直結するポイントを解説してある参考書です。
生物を初めて学ぶ人でも使いやすいように解説が充実しているので、入試直結といっても受験勉強の早い段階から活用できます。『大学入試の得点源 生物』が1冊あれば生物の基本的な考え方は理解できるため、問題演習に向けた準備を効率よく整えられるでしょう。
また、生物で受験生が苦手としやすい「遺伝」の分野に関しては、同じシリーズで講義形式の参考書もあります。そのため、個人の得意不得意に合わせて勉強しやすいです。
シグマ基本問題集生物
- 価格
- ¥990
- ページ数
- 175ページ
- 出版社
- 文英堂
- レベル
- 受験基礎
- おすすめ度
- ★★★★☆
『シグマ基本問題集生物』は、生物を50項目に分けて学習を進める問題集です。
内容は「テストに出る重要ポイント」「基本問題」「応用問題」に分類されています。すべてのレベルを勉強しなくても、自分に必要な部分のみピンポイントで学習できるため、効率的に学習を進められるでしょう。
また、学校の授業に合わせて問題集を進めれば授業内容をより定着させられるため、定期テストでも高い点数を取れるようになります。入試演習として応用問題まで取り組むことができれば、共通テストで平均点以上も狙えます。
このように『シグマ基本問題集生物』を1冊こなすだけで、受験に対応できる確かな実力が身につくでしょう。
受験応用レベルの生物オススメ参考書・問題集3選
次に「これから入試に向けて勉強する!」など、受験応用レベルを勉強する際にオススメの問題集を3冊ご紹介します!
- エクセル生物 総合版
- 生物早わかり一問一答
- 大森徹の最強講義117講
エクセル生物
- 価格
- ¥1,470
- ページ数
- 400ページ(別冊214ページ)
- 出版社
- 実教出版
- レベル
- 入試基礎~難関私大・国公立大レベル
- おすすめ度
- ★★★★★
先ほども紹介した『エクセル生物 総合版』は、生物の勉強をするうえでとても有名な問題集です。学校で配られることが多いので持っている人も多いでしょう。
『エクセル生物 総合版』は、生物の授業を理解したうえで、アウトプットするための参考書です。問題のレベルがいくつにも分かれているため、「授業内容が理解できているか不安」という人でも、問題を解きながら生物への理解を深められます。
生物を受験で使用する人は、普段の勉強から『エクセル生物 総合版』を使用しましょう。
この1冊をこなせば共通テストで8割を超えることも可能ですし、国公立大学・私立大学対策の第一歩としても、十分なレベルを身につけることができます。
生物早わかり一問一答
- 価格
- ¥1,320
- ページ数
- 332ページ
- 出版社
- KADOKAWA社
- レベル
- 受験応用
- おすすめ度
- ★★★★☆
『生物早わかり一問一答』は図を使ったコンパクトな解説が中心に記載されているため、空いた時間に効率よく勉強することができます。「生物で一問一答をしたい!」ということであれば、『生物早わかり一問一答』を使いましょう。
問題のレベルも3段階に分かれているので、自分のレベルにあった問題演習に繰り返し取り組めます。『生物早わかり一問一答』をこなすことができれば、共通テストで必要な知識も十分身につくでしょう。
授業や教科書の内容をきちんと理解した後に使うと、より効果的です!
大森徹の最強講義117講
- 価格
- ¥3,080
- ページ数
- 800ページ
- 出版社
- 文英堂
- レベル
- 受験応用
- おすすめ度
- ★★★★☆
『大森徹の最強講義117講』は講義形式で書かれた参考書です。総ページ数は800ページにのぼります。
内容自体は、実際の講義を聞くように口語体で書かれているため読みやすいですが、非常に詳しい部分まで解説しているので全体の難易度はとても高いです。そのため、難関国公立・私立大学を志望している人におすすめです。
『大森徹の最強講義117講』の内容を身につけることができれば、生物の内容理解に関して受験で心配することはなくなり、あとは問題演習に取り組めばOKという状態になれるでしょう。
ただし、実際にはそこまで生物に時間をかけられない人がほとんどですから、入試や頻出分野だけを勉強するという使い方でも大丈夫です。
共通テスト生物対策にオススメの参考書・問題集3選
次に、共通テスト対策にオススメの問題集を2冊ご紹介します!
- 生物基礎問題精講
- 2023年用共通テスト実戦模試
生物基礎問題精講
- 価格
- ¥1,540
- ページ数
- 288ページ
- 出版社
- 旺文社
- レベル
- 共通テストレベル
- おすすめ度
- ★★★★★
『生物基礎問題精講』には、共通テストや国公立・私立大学の入試を研究した内容が収録されており、頻出分野の標準的な解き方を詳しく教えてくれます。
難しい問題集を始める前に、まずは『生物基礎問題精講』を完璧にしましょう。受験勉強を始めたら、早い段階から使用することがオススメです。
レベルは「必修問題」「演習問題」に分かれており、共通テストのみで生物が必要な人は必修問題を丁寧にこなしましょう。必修問題を完璧にすれば、共通テストで8割を取ることも可能です。
演習問題は実際の入試問題から出題されているため、国公立2次試験や私立大学個別入試で生物を使う人の実力養成としても最適です。
2024年用共通テスト実戦模試生物
- 価格
- ¥1,430
- ページ数
- 280ページ
- 出版社
- Z会
- レベル
- 共通テスト向け
- おすすめ度
- ★★★★☆
『2024年用共通テスト実戦模試生物』は、Z会オリジナル模試(5回分)に加え、2023年度本試験、2022年度本試験・追試験を掲載している問題集です。本番の試験と同様の構成で収録されているため、入試直前期の演習としてオススメです。
オリジナル模試の問題レベルは実際の試験と同じくらいとされており、本番を想定した演習としてはこれ以上ない教材です。また、解説も詳しく書かれているので、直前期に苦手分野の穴埋めをする際にも有効活用できます。
『2024年用共通テスト実戦模試生物』に取り組むことで、実際の試験での考え方や時間の使い方を身につけられるでしょう。
MARCHレベルにオススメの生物参考書・問題集3選
次に、MARCH・関関同立などの私大対策としてオススメの問題集を3冊ご紹介します!
- 生物重要問題集
- 生物知識の焦点
- 生物合格77講
生物重要問題集
- 価格
- ¥979
- ページ数
- 257ページ
- 出版社
- 数研出版
- レベル
- 入試基礎~難関私大・国公立大レベル
- おすすめ度
- ★★★★★
『生物重要問題集』には、国公立2次試験や私立大学個別試験を意識し、実際の入試問題をベースにした難問が収録されています。生物における特徴的な記述問題も多く収録されているので、記述対策にしっかり取り組みたい人にもオススメです。
難問揃いのため、『生物重要問題集』をこなせばほとんどの大学で通用する実力が身につくでしょう。
ただし、問題数が多めで網羅的に勉強できる分、1冊をやり切るには時間がかかります。そのため、生物に力を入れて取り組みたい人は、受験生になって早い時期から使うと余裕をもって終わらせることができるでしょう。
生物知識の焦点
- 価格
- ¥2,200
- ページ数
- 544ページ
- 出版社
- Z会
- レベル
- マーチ向け
- おすすめ度
- ★★★★☆
『生物知識の焦点』は、生物の知識がわかりやすくまとめられている参考書です。絵や図が使われていたり単元ごとにコンパクトにまとめられていたりするなど、使いやすくするための工夫がたくさん含まれています。細かな知識まで理解したうえでインプットできるでしょう。
『生物知識の焦点』を勉強することで、難関私大で必要な難しい知識にも対応できるようになります。そのため、MARCH以上の私立大学を受験する人は活用しましょう。
また、ページの先頭には単元の要点がついているので、重要な事柄をピンポイントで理解できます。
生物合格77講
- 価格
- ¥2,750
- ページ数
- 800ページ
- 出版社
- ナガセ
- レベル
- マーチ向け
- おすすめ度
- ★★★★☆
『生物合格77講』は、生物の受験で本当に必要な知識に絞ってわかりやすく解説している参考書です。全ページフルカラーで掲載されているため、絵や図での理解が重要な生物科目にはぴったりの構成です。
「生物の知識を正しく理解する」ということに重きを置いているため、知識をたくさん詰め込むというよりは、少ない知識の中でも「どのように考えれば良いか」を教えてくれます。
『生物合格77講』を1冊やり切れば生物科目における重要な考え方が身に付きますし、実際の入試で難しい問題を解く際にも役に立つでしょう。
早慶・難関私大レベルにオススメの生物参考書・問題集3選
次に、早慶・難関私大レベル対策としてオススメの問題集を3冊ご紹介します!
- 生物標準問題精講
- 全レベル問題集生物4
- 大森徹の生物記述論述問題の解法
生物標準問題精講
- 価格
- ¥1,650
- ページ数
- 208ページ
- 出版社
- 旺文社
- レベル
- 早慶・難関私大向け
- おすすめ度
- ★★★★★
『生物標準問題精講』は、共通テストで8割以上の点数を安定して取れるようになった人が、難関国公立・私立大学の入試を突破する実力を身につけるための問題集です。
タイトルに「標準」とありますが、決して簡単な問題集ではないので、必ず『セミナー生物』『生物基礎問題精講』で実力をつけてから臨みましょう。
実際の入試問題を研究して作られているので、実戦的な演習を重ねることができます。また、論述問題にも対応しており解説も充実しているため、論述に苦手意識がある人にもオススメです。
『生物標準問題精講』の使い方については、以下の記事も参考にしてください。
全レベル問題集生物4
『全レベル問題集生物4』は、自分のレベルに合わせた演習に取り組める問題集であり、各科目で出版されています。 生物も「基礎・共通テスト・標準私大(MARCH・関関同立)や国立大・難関大」に分かれており、この「4」はシリーズの中でも最難関です。 難関大で問われる「考察問題」や「計算問題」も豊富に収録しており、入試本番で見たことがない問題が出題されても対応できる思考力を身につけられます。問題集自体は薄めなので、他の問題集や志望校の過去問と併用しながら解いていきましょう。 『大森徹の生物記述・論述問題の解法』は、後ほど紹介する「遺伝問題〜」「計算〜」と同じシリーズの問題集です。生物の一般入試で頻出の記述問題・論述問題に関して、テーマごとに演習することができます。 問題集の冒頭には「字数はどこまで書くか?」「誤字は減点されるの?」「論述の型はある?」といった論述の基本を学べるページがあり、各ページの解説も詳しく丁寧に書かれているため、「これから論述の勉強を始める!」という人に最適な問題集です。 次に、難関国立大レベル対策としてオススメの問題集を3冊ご紹介します! 『大森徹の最強問題集159問』は、先ほど紹介した『大森徹の最強講義117講』とリンクした本です。 解答・解説が224ページも掲載されているので、「普通の参考書の解説では納得できないことが多い」「生物をより詳しく理解したい」という人にオススメの1冊です。国公立大学や難関私立大学を目指す人も活用しやすいでしょう。 『大森徹の最強問題集159問』には、難関大学で出題されやすく、合否の分かれ目となる論述問題も多く収録されています。知識の確認から論述対策まで、一気に勉強できるのは『大森徹の最強問題集159問』の最大のメリットです。 難易度は高いため、『大森徹の最強講義117講』と同様にすべてを完璧にしなくてもよいので、自分に合った使い方を選びましょう。 『生物思考力問題精講』は、生物の思考力を鍛えるための問題が多数掲載された「問題精講」シリーズの集大成です。 難関大学では、「こんな問題見たことない!」という内容が必ずと言っていいほど出題されます。そういった難しい問題を解けるようになるためには、「その問題で何が問われているか=問題のテーマ」を正確に把握し、知っている知識で解答に持ち込む「思考力」を鍛えることが非常に重要です。 『生物思考力問題精講』では、その「問題で問われるテーマ」を、解説で明確にしながら丁寧に解き方を説明していきます。「初めて見る問題が苦手……」という人は、ぜひ解いてみるといいでしょう。 『実戦生物考察問題集』は、2018年に出版された比較的新しい問題集です。サブタイトルにある通り「思考力・判断力・表現力を養う」のにうってつけの問題集です。 値段もページ数も手頃でありながら、解説が細かく書かれているので入試直前の確認としても活用できます。「入試まであまり時間がないけれど、実験考察系の問題に不安がある」という人は、是非使ってみましょう! 最後に、レベル別ではありませんが「分野に特化して勉強したい」という場合にオススメの問題集を2冊ご紹介します! 『大森徹の生物遺伝問題の解法』は、生物の中でも遺伝分野に特化した1冊です!基礎から始まり、最後は難易度の高い問題が収録されているため、順を追って学習できます。 最終問題はグンとレベルが上がるので、自分に必要な箇所にだけ取り組むのもオススメです。 問題集ではありますが、解説も非常に丁寧に収録されています。遺伝分野は試験でもよく出題されるため、本書で一通り学んでさまざまなレベルに対応できるようにしておきましょう。 遺伝分野ならではの解法テクニックも満載のため、本番に向けたコツを掴むこともできますね。付属の「最終チェック問題Best30」は試験前の総仕上げに最適です! 『大森徹の生物計算・グラフ問題の解法』は、生物分野におけるグラフの計算問題が収録された1冊です。生物の中で定番の計算問題が全部で39テーマ収録されています。収録内容は少しずつ問題レベルが上がっているので、基礎から確実に学べるでしょう。 構成は『背景知識や公式の説明→例題→解説』となっており、問題を解くのに必要な基本事項も丁寧に解説しています! 漠然と問題を解くだけでは終わらない内容なので、試験本番でも対応できる力が身につくでしょう。 別冊で「重要計算問題Best23」「重要公式一覧」「重要グラフBest25」が付いています。受験での頻出事項が収録されているので、本番でも必ず役立ちますね!大森徹の生物記述・論述問題の解法
難関国立大レベルにオススメの生物参考書・問題集3選
大森徹の最強問題集159問
生物思考力問題精講
実戦生物考察問題集
分野特化の対策にオススメの生物問題集2選
遺伝問題を得意に!大森徹の生物遺伝問題の解法
計算問題を得意に!大森徹の生物計算・グラフ問題の解法
生物参考書・問題集の使い方をチェック!
ここからは、生物の「参考書」「問題集」それぞれの使い方をチェックしていきましょう。
参考書と問題集は似ているように感じる人も多いですが、厳密には以下のように異なります。
- 参考書:教科書の内容をより詳しく解説した教材
- 問題集:問題演習を行い知識を定着させるための教材
目的が異なれば使い方も変わるため、種類に合わせて適切に勉強できるよう、それぞれ詳しい活用方法をチェックしておきましょう!
生物参考書の活用法
参考書はいわば「教科書をより詳しく解説した教材」です。そのため、入試問題が載っている問題集とは違います。
- 授業や教科書を読んだだけではわからないところがある
- 教科書の範囲外から入試問題が出題される
このように参考書は、教科書の補助教材としてとても活用しやすいです。ただし、暗記をする際に教科書と参考書の両方を覚えようとすると、「暗記量が膨大になる」という点には注意しましょう。
教科書に掲載されている情報は、その科目の基本情報です。参考書に掲載される情報は教科書の基本よりも詳しいことが多いため、まずは教科書に載っている基本事項から暗記しましょう。
教科書の内容を暗記した後に「入試で出題されやすい箇所」「覚えた方がいいと感じた箇所」を参考書で暗記すると効率的です。暗記量が膨大になって焦ることも少なくなります。
生物問題集の活用法
問題集は、問題演習を通じて知識を定着させるために活用するものです。そのため、教科書をわかりやすく解説した参考書とは方向性が異なります。
このことを考えると、以下のステップで勉強して、入試で使える知識が身についているかをチェックすることが理想的です。
- ステップ1
- 教科書と参考書で生物の知識を学習する
- ステップ2
- 問題集で反復する
ステップ1:教科書と参考書で生物の知識を学習する
まずは「教科書→参考書」という順番で生物の基礎知識をインプットしましょう。教科書の基本から暗記することで、少し発展的な参考書の内容を効率よく吸収できます。
インプットの際は、受験基礎レベルの参考書である『大学入試の得点源』を使い、全分野のポイントを網羅的にさらっておくことがオススメです。
「まだ1,2年生だ」「教科書の内容がいまいちわからなかった」などの場合は、もう少しレベルを落として『よくわかる生物』『これでわかる生物』を使うのも良いでしょう。
ステップ2:問題集で反復する
インプットの後は問題集を反復して、知識を実際の演習の中で使えるようにしましょう。以下のステップを踏むことが基本です。
- Step1.
- 問題集を1周する
- Step2.
- 間違えた問題の知識を復習する
- Step3.
- 問題集の解説を読み込む
- Step4.
- 再度、問題集を復習する
正解した問題だけでなく、根拠はわからないが正解した問題の解説もしっかり読み込みましょう。
生物に限らずですが、入試で全く同じ問題が出題されることはほぼありません。特に難関大の生物の入試では、初見の内容の問題も頻繁に出題されます。
そうした初見の問題にも対応するためには、日頃から解答の根拠を把握する意識を持ち、類似問題が出題された際に対応できるよう準備することが重要です。
使う問題集については、共通テストのみで生物を使う人は『生物基礎問題静講』をこなせば大丈夫です。MARCH以上や難関国公立レベルであれば『生物標準問題静講』『大森徹の最強問題集159問』などを使いましょう。
教科書と問題集は必ず組み合わせて活用しよう!
上記のように、教科書と問題集をセットで勉強することで効率よく知識を身につけられます。
しかし中には、このように考える人もいるかもしれません。
確かに教科書を勉強するだけでも力は身に付きます。
とはいえ、入試問題は教科書の問題からそのまま出題されるわけではありません。
例えば「考察問題が出題される」「図表を読み取る問題が出題される」など、パターンはさまざまです。
実際に入試で出題される「応用問題」は上記のように複数パターンに分かれるため、対応力をつけるためにも、問題集を使って演習を繰り返す必要があります。
例えば、平成30年のセンター生物の問題を見てみましょう。
(平成30年センター試験生物第1問 問5より)
DNAの塩基配列の問題です。この問題は「AとT、CとGが塩基対であること」「転写の流れ」がある程度頭に入っていれば解けます。
この2つの知識は、教科書を読めばすぐに身につく知識ではあります。
しかし、転写の流れを知った上で問題文中の情報を整理できていないと、実際の入試問題を解くことができません。
「RNAのシトシン比率はどうやって使うの?」
「DNAのシトシン比率はどうやって使うの?」
など情報を活用できずに終わってしまいます。
しかし、「RNAの塩基配列はDNAの一方の配列の鋳型だから、もう一本のDNA塩基配列とシトシン比率が同じだな」とわかれば、もう簡単に問題を解くことができます。
このように、問題集をこなすことで「教科書の知識をどのように使うのか」という点を知ることができるのです。
ちなみに答えは「⑤33」でした。みなさん解けましたか?
まとめ
- 「まずは王道の問題集で勉強したい」という人
迷ったらコレ!王道の参考書・問題集3選 - 「これから生物を勉強したい!」「現在1・2年生」という人
高校1・2年生向けの参考書・問題集3選 - 「生物が苦手」「受験の基礎を固めたい」「偏差値40〜50くらい」という人
受験基礎レベルのオススメ参考書・問題集2選 - 「これから入試に向けて勉強する!」「偏差値40〜50くらい」という人
受験応用レベルのオススメ参考書・問題集3選 - 「共通テスト対策をして8割取りたい」「偏差値50〜60くらい」という人
共通テスト対策にオススメの参考書・問題集3選 - 「MARCH・関関同立などの私大を受験する」「偏差値60〜70くらい」という人
MARCHレベルにオススメの参考書・問題集3選 - 「早慶上智・難関私大を受験する」「偏差値70〜75くらい」という人
早慶・難関私大レベルにオススメの参考書・問題集3選 - 「東大・京大など難関国立大を受験する」「偏差値70〜75くらい」という人
難関国立大レベルにオススメの参考書・問題集3選 - 「遺伝や計算などの分野に特化して勉強したい」という人
分野特化の対策にオススメの問題集2選
生物問題集・参考書の活用法
- 参考書は教科書の補助教材!
- 参考書は教科書の内容をよりわかりやすく書いたものです。教科書の内容では理解できないときに使いましょう!
- 問題集は応用力を鍛えるためのもの!
- いくら教科書を暗記しても、それをどう応用していくか知らないと入試問題を解くことはできません。暗記が終わったら問題集を活用して、応用力を鍛えましょう!
もっと具体的に「このとおりに勉強すれば生物の勉強は完璧、という参考書の流れが知りたい!」という方は、ぜひSTRUXの参考書マップを活用してください!
■ 参考書マップとは? ■
STRUXの「参考書マップ」は、受験までにやるべき勉強を「順番通りに」すべて洗い出したもの。「いつまでに」「どの順番で」勉強をすればいいかがひと目で分かるので、あとはこの通りに勉強するだけ!という状態になります。
- 「どの順番で」参考書に取り組めばいいかひと目でわかる!
- 「なぜこの参考書がおすすめなのか?」「かわりに使える参考書」もすべて紹介
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