東京理科大学傾向と対策

私立理系の名門である東京理科大学。理系では慶應、早稲田に次ぐレベルに相当する難関大学となっています。理系単科大学のイメージが強いですが、実のところ経営学科や建築学科なども有名で、様々な分野の学生が通っている大学です。

Part.1 理科大の試験・出願情報

東京理科大学の試験は必ずしも難問ばかりというわけではありませんが、計算量が多く細かなミスが致命的になる問題が出題されます。正確な計算力と思考力が必要とされる入試となっています。

試験日・入試形態・出願について

B方式(一般入試)
期日 2月2日〜9日、3月4日(理学部第二部を除く)
共通テスト 不要
得点比率 個別試験100%
2段階選抜 なし
出願時期 1月4日〜1月22日(理学部第二部を除く)
科目 (理工学部の例)数学・英語・理科

多くの私立大学と同様、入試は一日で実施されます。A方式は共通テストの点数のみによって合否が決まりますが、今回紹介していくB方式では共通テストは利用されません。共通テストの出来で有利不利が決まらないので、共通テストで多少失敗してしまったという方におすすめの試験方式です。他には共通テストの点数だけで決まるA日程、共通テストと個別試験の点数を混合して使われるC日程などがあります。

Part.2 理科大の配点と目標点数(B方式)

東京理科大学のB方式では数学・英語・理科の点数がすべて同じとなっているため、得意科目・苦手科目によって「どの科目で点をとって合格するか」の戦略が立てやすく、合格率を高めることができるので、様々なパターンを基に参考にしてみてください。

配点・科目

B方式では、数学と英語と理科が100点ずつの合計300点となっています。どの科目が苦手であっても、それ以外の科目で点数を稼げればなんとかなるという設計になっています。

物理学科を除く理工学部では、理科は1科目を選択する形となっています。「物理」「化学」「生物」の3つから選ぶことができますが、圧倒的に多いのが物理選択で、ついで化学です。数学や計算に苦手意識がある場合は物理を避けても良いですが、難易度が下がるわけではないので注意が必要です。また、地学は利用することができないので注意してください。

目標点数 *矢印は得点換算

合格最低ライン目安
220点(科類により異なる)年度により配点が異なるが、例年6~7割程度となっている。
パターン1:標準
英語 75/100点
数学 75/100点
理科 70/100点
合計 220点
パターン2:英語が得意
英語 85/100点
数学 70/100点
理科 65/100点
合計 220点
パターン3:数学が得意
英語 65/100点
数学 85/100点
理科 70/100点
合計 220点
パターン4:理科が得意
英語 65/100点
数学 70/100点
理科 85/100点
合計 220点

「理科系科目が強いから、ある程度英語ができなくても合格している」という人も少なくない印象ですが、合格最低点が高いため、全体として落とせる問題数はあまり多くありません。例えば、数学が安定せず悪ければ60点しか取れないかもしれない、という場合には、それ以外の科目では40点しか落とせない計算になります。一問一問確実に解いていくことが必要となります。

模試一覧
5月 河合全統マーク模試
河合全統記述模試
8月 河合全統マーク模試
河合全統記述模試
10月 河合全統マーク模試
河合全統記述模試

*点数推移:準備中

東京理科大学の入試はマークシート形式となっているため、形式に慣れるためにも「河合全統マーク模試」は受けておきましょう。これに加え、入試1年前の「共通テスト同日試験」などを受験できるとよりよいです。夏の模試ではD判定〜E判定で十分ですが、マーク模試は夏あたりでは6〜7割すでに取れている状態にはしておきたいところです。

併願校・志望変更

共通テスト利用
A日程、青山学院大学、中央大学など
志望校変更
四工大(工学院、芝浦工大、電機大、都市大)など

併願をする際は、GMARCHや四工大(工学院、芝浦工大、電機大、都市大)を志望する場合が多いです。共通テストが上手くいったのであれば、A日程やGMARCHの共通テスト利用入試に出願してもいいでしょう。

Part.3 科目別の勉強法と攻略法

さて、ここからは具体的な攻略法をみていきます。各科目の簡単なポイントを紹介しているほか、基礎レベルからどの参考書をやればよいのか?過去問の傾向は?などの詳しい内容はリンク先にもあるので、必要な科目に絞りながら活用していってください。

英語

英語の問題は「論説文」「会話文」「空所補充」「語句整序」「要約」などが出題されます。大問4つを60分で解く必要があるため、解き方にも戦略が求められます。すべて選択肢を選ぶ問題であり、基礎的な文法や語彙を押さえていれば苦戦することはない難易度となっています。長文は自然科学に関するテーマが多く、そういった文章を読み慣れておくとより安心して読み進めることができるでしょう。

数学

数学は3問構成で、標準から少し難しいレベルの問題が出題されます。どの問題が取りやすいか見極め、解く順番を考えることが大切です。しかしやはり先述の通り落とせる問題数が少ないので、可能であれば全問を解き切るつもりで進めたいところ。様々な大学の過去問を解きつつ、頻出範囲はいろいろな発想ができるよう常々訓練しておくことが求められます。

物理

物理は3~4問構成で、「力学」「電磁気」「熱力学」がそれぞれここ数年では出題されています。2016年には波動と絡めた原子分野の問題が大問4として出題されました。基本的な原理や法則を問う問題が多いため、基本的な演習を通して計算や基本処理は正確かつスムーズに出来ておく必要があります。問題数が多く時間がなくなりやすいので、演習の際も時間を意識して解くようにしましょう。こちらも全問マークシート形式となっています。

化学

化学は6~7問構成で、問題のレベルは高くありませんが、理論・無機・有機の幅広い分野から出題されるため、広範な知識を正しく持つことが求められます。その分複雑な計算問題は少ない傾向にあるので、グラフの読み取りや物質の性質などを正確に押さえるようにしましょう。

生物

生物は4問構成で、分野はそれぞれ「細胞」「体内環境」「植物の反応、遺伝情報」「植物の反応、遺伝情報」に対応しています。出題される範囲が幅広く、また難易度も他の科目と比べると少々高くなっている傾向にあります。図説や参考書などを用いて、しっかりと知識を定着させる勉強を行うことが大切です。