東北大学傾向と対策

旧帝大として広く知られている難関国立大学の東北大学。「入学後、生徒を伸ばしてくれる大学ランキング」では例年1位を獲得しており、進路指導教諭からの評価が高い大学です。また、教育力も評価されており、2020年の「THE 世界大学ランキング 日本版」では東大や京大をおさえて1位に輝きました。

Part.1 東北大学の試験・出願情報

前期試験・後期試験がありますが、後期試験は経済学部、理学部でのみ受験可能です。今回は前期試験の入試情報を紹介していきます。 学部によって微妙に配点が異なるため、必ず自分が志望する学部の内容を確認しておきましょう。

東北大学の試験日・入試形態・出願について

一般入試
期日 2月25日・26日
共通テスト 必要
得点比率 学部により異なる
2段階選抜 あり
出願時期 1月(共通テスト後)
科目 学部により異なる

東北大学には文学部、教育学部、法学部、経済学部、理学部、医学部、歯学部、薬学部、工学部、農学部があります。 全ての学部で2段階選抜が行なわれる可能性があり、志望者が募集人数の3~4倍になった場合に実施するとされています。

学部・学科によって配点はまちまちですが、どの学部も共通テストの配点より個別試験の配点の割合のほうが大きくなっています。最も個別試験の比率が高い医学部医学科で共通テスト250:個別950ですが、個別試験には面接200点分も含まれています。

Part.2 東北大学の配点と目標点数【文系】

文系で受験可能な学部は文学部、教育学部、法学部、経済学部です。共通テストと個別試験の割合はそれぞれ600:1000、450:800、450:900、650:900となっており、共通テストの割合が高めです。

配点・科目

個別試験の受験科目は国語・数学・外国語で、配点は学部ごとに異なります。文学部と教育学部では数学の割合が低めで、法学部と経済学部では数学の配点は国語・外国語と同じです。 東北大学では合格最低点が公表されていないので、受験者平均のみを参考にして目標点数を考察していきます。

目標点数 *矢印は得点換算

合格最低ライン目安
1150点
パターン1:文学部
共通テスト 750/900点→500/600点
英語 280/400点
数学 3120/200点
国語 250/400点
合計 1150/1600点

共通テストは国語・数学・理科基礎・外国語100点、地歴公民2科目200点となります。 文学部の場合は共通テストの配点が600点で、個別試験の国語・英語の配点(400点ずつ)とあまり変わりません。英語や国語は共通テストと個別試験合わせてともに500/1600となり、大部分を占めています。 共通テストの社会は圧縮されず、200点分あるため気が抜けません。英語・国語の次に数学を優先し、最後に社会という順で力を入れましょう。

共通テストの合格者平均が81〜83%程度であるため、730〜750点は狙っておきたいところです。理科基礎は6〜7割でも問題ないですが、それ以外の科目の配点が高いため、社会は絶対に9割、それ以外も8割を切らないようにしましょう。 それに合わせて個別試験の点数も考えていくことになります。近年、総得点の合格者平均点が65%あたりで推移しているため、75%くらいの得点率を目指しておきたいところです。点が取りやすい英語を中心に得点し、数学・国語は多少点が低くても良いように見積もっておきます。

模試一覧
5月 第1回駿台atama+共通テスト模試
6月 東進第1回東北大本番レベル模試
7月 第2回駿台atama+共通テスト模試
8月 河合第2回全統共通テスト模試
代ゼミ東北大入試プレ
9月 第1回駿台・ベネッセ大学入学共通テスト模試
10月 第3回駿台・ベネッセ大学入学共通テスト模試
東進第2回東北大本番レベル模試
11月 河合全統プレ共通テスト
河合東北大入試オープン
駿台東北大入試実戦模試
12月 駿台atama+プレ共通テスト模試

*点数推移:準備中

6月に東進、8月に代ゼミ、11月に河合と駿台で冠模試が実施されます。冠模試は自分の実力を確かめる上で重要なので、積極的に受験しましょう。 東北大学は全ての学部で2段階選抜が実施される可能性があるので共通テストの対策も気が抜けません。入試1年前の「共通テスト同日試験」を受験できるとイメージが掴めます。余力があれば、駿台や河合で実施している共通テスト系模試を定期的に受け、本番には8~9割以上得点できる状態を目指して勉強していきましょう。

併願校・志望変更

共通テスト利用
MARCH、関関同立、日東駒専
後期試験
岩手大、福島大など
志望校変更
岩手大、福島大など

東北大を目指す人は、MARCHレベルを4科目以上の共通テスト利用で確保することが理想的です。4科目以上のものであれば最低点も80%前後になることが多く、最低点が85〜90%になる3科目型より合格の可能性が高まります。 しかし、共通テスト利用は定員が少なく年度により最低点が前後しやすいため、あくまで保険的な扱いになることが多いです。浪人できないという場合はMARCH〜日東駒専レベルで安全圏の私大の個別試験を受けておくと安心です。

志望校を変える場合は、共通テストの結果を見てからにしましょう。東北大の共通テストのボーダーは8割前後です。確実に現役で国立に進みたい場合は8割を目安に志望校を考えましょう。7割前後をとってしまった場合は、他の志望校に切り替えるのが無難です。ただ、東北大の2段階選抜は予告倍率に達せず実施されていない年度が多く、個別試験の配点も高いため、二次試験での逆転を狙ってチャレンジするのもよいでしょう。

東北大の一部学部では後期試験もありますが、前期よりも難易度が上がるので、多くの場合は他の大学の後期試験を受験することになります。東北圏であれば岩手大、福島大など周辺の国公立大学を視野に入れましょう。関東圏まで広げて筑波大、千葉大などを考えても良いでしょう。

Part.3 東北大学の配点と目標点数【理系】

理系で受験可能な学部は経済学部、理学部、医学部(医学科と保健学科)、歯学部、薬学部、工学部、農学部です。共通テストと個別試験の割合はそれぞれ異なりますが、医学部医学科の個別試験の割合が極端に大きく、他の学部でも半分以上は個別試験を占めていることが特徴です。

配点・科目

個別試験の受験科目は外国語・数学・理科で、配点は学部ごとに異なります。理学部と薬学部、工学部では英語の割合が低めで、経済学部と医学部、歯学部、農学部では3教科の配点は等しいです。 理科はほとんどの学部で物理・化学・生物の中から選択可能です。薬学部と工学部は物理と化学が必須であることに注意してください。また、経済学部と理学部は地学も選択できます。

東北大学では合格最低点が公表されていないので、受験者平均のみを参考にして目標点数を考察していきます。

目標点数 *矢印は得点換算

合格最低ライン目安
920点
パターン1:工学部
共通テスト 750/900点→375/450点
英語 125/200点
理科 210/300点
数学 210/300点
合計 920/1250点

共通テストの平均が81〜83%程度である事を考えると、だいたい730〜750点程度は狙っておきたいところです。また、総得点の合格者平均点は68%付近を推移しているので、個別試験は各科目7割前後を目標にしましょう。 数学や理科が得意な場合は、英語の目標を下げて数学・理科に振ってもいいでしょう。得意不得意や学校の進度を考慮して、戦略を練ることが大切です。

模試一覧
5月 第1回駿台atama+共通テスト模試
6月 東進第1回東北大本番レベル模試
7月 第2回駿台atama+共通テスト模試
8月 河合第2回全統共通テスト模試
代ゼミ東北大入試プレ
9月 第1回駿台・ベネッセ大学入学共通テスト模試
10月 第3回駿台・ベネッセ大学入学共通テスト模試
東進第2回東北大本番レベル模試
11月 河合全統プレ共通テスト
河合東北大入試オープン
駿台東北大入試実戦模試
12月 駿台atama+プレ共通テスト模試

*点数推移:準備中

6月に東進、8月に代ゼミ、11月に河合と駿台で冠模試が実施されます。冠模試は自分の実力を確かめる上で重要なので、積極的に受験しましょう。 東北大学は全ての学部で2段階選抜が実施される可能性があるので共通テストの対策も気が抜けません。入試1年前の「共通テスト同日試験」を受験できるとイメージが掴めます。余力があれば、駿台や河合で実施している共通テスト系模試を定期的に受け、本番には8~9割以上得点できる状態を目指して勉強していきましょう。

併願校・志望変更

共通テスト利用
MARCH、関関同立、日東駒専
後期試験
岩手大、福島大など
志望校変更
岩手大、福島大など

東北大を目指す人は、MARCHレベルを4科目以上の共通テスト利用で確保することが理想的です。4科目以上のものであれば最低点も80%前後になることが多く、最低点が85〜90%になる3科目型より合格の可能性が高まります。 しかし、共通テスト利用は定員が少なく年度により最低点が前後しやすいため、あくまで保険的な扱いになることが多いです。浪人できないという場合はMARCH〜日東駒専レベルで安全圏の私大の個別試験を受けておくと安心です。

志望校を変える場合は、共通テストの結果を見てからにしましょう。東北大の共通テストのボーダーは8割前後です。確実に1年で国立に進みたい場合は8割を目安に志望校を考えましょう。7割前後をとってしまった場合は、他の志望校に切り替えるのが無難です。ただ、東北大の2段階選抜は予告倍率に達せず実施されていない年度が多く、個別試験の配点も高いため、二次試験での逆転を狙ってチャレンジするのもよいでしょう。

東北大の一部学部では後期試験もありますが、前期よりも難易度が上がるので、多くの場合は他の大学の後期試験を受験することになります。東北圏であれば岩手大、福島大など周辺の国公立大学を視野に入れましょう。関東圏まで広げて筑波大、千葉大などを考えても良いでしょう。

Part.4 科目別の勉強法と攻略法

文理ともに数学と英語が鍵を握ります。文系でも数学・理系でも英語の対策を怠ることが出来ないのでバランスよく勉強していきましょう。 理系の場合、多少英語の点数がぶれても数学や理科で取り戻すことが可能ですが、少なくとも半分はとれるようでないと苦戦してしまいます。文系の場合、国語の高得点は狙いづらいので英語で7割近くを狙いたいところです。

英語

長文2題、会話文1題、英作文1題が出題されます。 語句問題などを除いては記述式の設問が多く、問題文も国公立の中でも長め(900語前後)になっています。英作文は「書籍などの抜粋から日本語を英語に直す」というパターンで、適切な英語に置き換えるという対策が必要になります。 英作文は点を落としたくない部分でもあるため、高3の夏前には始めたいところです。それまでに単語・文法や解釈の基本は固めておきましょう。

国語

現代文2題と、古文・漢文が1題ずつ出題されます。現代文は評論問題だけでなく、国公立では珍しい小説問題も出題されることが特徴です。文学的文章の読解は共通テスト対策で多く取り組みますが、記述練習はどうしても不足してしまうため、過去問演習を怠らないようにしましょう。 古文・漢文は問題の文章量が多く、時間内に解くだけでも精一杯になります。必ず文法・句法などまで完璧にした上で、スムーズに読めるように対策をしておきましょう。

数学

記述問題が出題されますが、文系でも半分、理系だと7割以上は得点したいところです。文系の場合は標準的な難易度の問題が多いので、ケアレスミスにも気を付けて高得点を狙いましょう。

理系も典型的な問題が多く、微分積分・確率・ベクトル・複素数などが頻出分野です。発想力が必要になる難問も出題されることがあるので、十分に対策しておきましょう。難しい問題でも部分点をとれるよう、記述の解答も意識した演習を続けていくべきです。 高1、2で1A2Bをの基礎を完璧にして、理系なら高3夏前までに数3を固め、文系でも夏には入試問題の演習が出来るようにしておきましょう。

理科

学部によって選択すべき科目が変わるので注意しましょう。薬学部、工学部では物理・化学が必須で、医学部と歯学部は地学以外の3科目から選択できます。経済学部理系、理学部、農学部では生物・地学も含め4科目から選択可能です。

物理では力学と電磁気が毎年1題ずつ出題され、あとは波動・熱力学から1題出題されるのが一般的です。標準的な難易度の問題が中心ですが、問題量がやや多めなので解きにくさはあるでしょう。

化学は理論・無機・有機がそれぞれ1問ずつ出題されます。ほとんどは標準レベルの問題ですが、有機化学の構造決定問題が難しいため基礎知識はしっかり身につけておきましょう。

生物は知識問題と考察問題がバランスよく出題されます。東北大学では求められる生物の知識のレベルが非常に高く、教科書レベルでは歯が立たないことも多いです。隙間なく知識を身につけておくことが大切です。

理科は学校のペースだけだと終わらないことが多いため、必ず高3の夏前までに予習をする形で全範囲終わらせるようにしましょう。