化学をはじめとして、共通テストの基礎科目は対策できる参考書の数が限られています。そのため、
- 共通テストで化学基礎が必要なのに参考書が見つからない
- 化学は使うべき参考書や対策方法が豊富なのに、基礎科目は対策方法がわからない
と感じる人も多いでしょう。周囲で基礎科目を使わない人が見つからなければ、勉強に関する相談もなかなかできません。
今回の記事では、対策方法がわかりにくい化学基礎を勉強する際にオススメの参考書を5冊、紹介します。
目的別!化学基礎の勉強にオススメの参考書を紹介
今回紹介する化学基礎の参考書は以下の5冊です。
「どんな人にオススメか?」という目的別に紹介しているため、自分に合ったものを選ぶ際の参考にしてください。
- 高校の授業理解を深めたい人
『鎌田の化学基礎をはじめからていねいに』
『よくわかる化学基礎』 - 化学が苦手なので克服したい人
『鎌田の化学基礎をはじめからていねいに』
『高校化学基礎をひとつひとつわかりやすく』 - 用語などを一問一答形式で覚えたい人
『化学基礎一問一答』 - 図や表が豊富な参考書で勉強したい人
『鎌田の化学基礎をはじめからていねいに』 - 共通テストに向けた対策がしたい人
『大学入学共通テスト 化学基礎の点数が面白いほどとれる本』 - 頻出分野を押さえて勉強したい人
『大学入学共通テスト 化学基礎の点数が面白いほどとれる本』
『化学基礎一問一答』

化学基礎のオススメ参考書5選!特徴も合わせて紹介
それでは化学基礎の勉強にオススメの参考書をチェックしていきましょう!
各参考書がオススメの人についてだけでなく、特徴も紹介しているため自分で使う際の参考にしてみてください。
化学基礎おすすめ問題集①『鎌田の化学基礎をはじめからていねいに』
- 料金
- ¥1,320
- ページ数
- 261
- 構成
- 各章末に「まとめ」「確認テスト」が掲載
- レベル
- 化学初学者〜共通テスト基礎レベル
- おすすめ度
- ★★★☆☆
『鎌田の化学基礎をはじめからていねいに』は以下のような人にオススメです。
- 化学基礎をこれから勉強する人
- 共通テストなどで化学基礎が必要な人
- 化学基礎が苦手で困っている人
- 図や表が豊富な参考書で学習したい人
『鎌田の化学基礎をはじめからていねいに』は、化学基礎の初学者や苦手な人でも無理なく学習できるように工夫されている参考書です。
「読みやすくわかりやすく構成になるよう、例えば文章が会話調になっている」「改行が多くされている」などの工夫は施されています。
また、初学者にとって難しいと思われる語句には「reading hints」として用語の解説が掲載されています。さらに、カラーの図や表が多用されているため、化学基礎が苦手な人でも直感的に構造式や化学式を理解できるでしょう。
『鎌田の化学基礎をはじめからていねいに』のメリット
- カラーの図や表が多用されている
- 難しい用語に解説がついている
- 初学者や苦手な人でも使いやすい
- 文章に難しい言い回しがないので、活字が苦手でも読み進めやすい
『鎌田の化学基礎をはじめからていねいに』のデメリット
- 化学基礎の応用力はつけられない
- 問題数は少ないので、問題演習を中心に取り組みたい人には向かない
化学基礎おすすめ問題集②『よくわかる化学基礎』
- 料金
- ¥2,530
- ページ数
- 203
- 構成
- カラーの図や表、写真が多用されている。各項目の理解ポイントや例題が掲載
- レベル
- 化学初学者〜共通テストレベル
- おすすめ度
- ★★☆☆☆
『よくわかる化学基礎』は以下のような人にオススメです。
- 一通り化学基礎を解きたい人
- 頻出事項のインプットだけをしたい人
- 重要事項だけ押さえたい人
- 授業理解を深めるための参考書が欲しい人
『よくわかる化学基礎』は、授業理解から入試対策まで幅広くカバーしている参考書です。化学基礎の各分野の重要事項が1冊に集約されています。カラーの写真や図が使われているため、テンポよく内容理解を進められる点も特徴です。
各学校の定期テストテストを想定して作成された確認問題や、センター試験対策用の問題なども多数掲載されているので、共通テストに向けて最低限押さえたい知識を身に付けられます。
全体像を掴むには最適な1冊ですが、基礎の勉強がメインのため、しっかり入試対策をしたい場合は別途で追加の参考書に取り組みましょう。
『よくわかる化学基礎』のメリット
- 授業理解から共通テストレベルまで幅広い知識を勉強できる
- カラー写真や図が掲載されているのでスムーズに内容理解できる
- 基礎問題から入試問題まで載っているので、1冊でアウトプットまで取り組める
- 少ない時間で化学基礎の全体像を把握できる。
『よくわかる化学基礎』のデメリット
- 詳しい解説は載っていない
- 浅く広くしか学べない。
- 共通テストで高得点を取りたい人には向かない
化学基礎おすすめ問題集③『高校化学基礎をひとつひとつわかりやすく』
- 料金
- ¥1,320
- ページ数
- 159
- 構成
- イラストや図を使った解説、練習問題でまとめられている。
- レベル
- 化学初学者〜センター試験
- おすすめ度
- ★★★★★
『高校化学基礎をひとつひとつわかりやすく』は以下のようなオススメです。
- 化学基礎が苦手でどうしようもない人
- 詳しい解説を見ながら勉強したい人
- これから化学基礎の勉強を始めるけどできるだけ簡単なものから始めたい人
『高校化学基礎をひとつひとつわかりやすく』は、基礎の基礎レベルから詳しく丁寧に解説している参考書です。これから化学基礎を学ぶ人や化学基礎に苦手意識を持っている人にぴったりでしょう。
『高校化学基礎をひとつひとつわかりやすく』は書き込み式の参考書になので、この1冊で問題集の役割も果たします。1冊でインプットからアウトプットまで行えるのは魅力的です。
初学者や苦手な人でも学習が進められるように、各分野の知識がイラストや図を豊富に使って解説されています。
また、隣のページには練習問題が掲載されているため、学習内容をすぐに確認できます。解答冊子は別冊で付属しているため、答え合わせもやりやすいです。
『高校化学基礎をひとつひとつわかりやすく』のメリット
- 解説がどの参考書よりも丁寧
- 参考書が薄いため、化学基礎が苦手でも取り掛かりやすい
- 網羅性があるため化学基礎全体の基礎知識が補える
- 化学基礎の初学者や苦手意識を持つ人でも取り組める
『高校化学基礎をひとつひとつわかりやすく』のデメリット
- 共通テストなどの入試対策には対応していない
- 問題演習をがっつりやりたい人には向かない
化学基礎おすすめ問題集④『大学入学共通テスト 化学基礎の点数が面白いほどとれる本』
- 料金
- ¥1,320
- ページ数
- 304
- 構成
- 共通テストレベルの問題が多く掲載
- レベル
- 共通テスト
- おすすめ度
- ★★★☆☆
『大学入学共通テスト 化学基礎の点数が面白いほどとれる本』は以下のような人にオススメです。
- 共通テストの対策をしたい人
- 共通テストを時間内に解けるようになりたい人
- 文系だけど化学基礎で高得点をとりたい人
『大学入学共通テスト 化学基礎の点数が面白いほどとれる本』は、化学基礎の共通テスト対策に特化した参考書です。
『大学入学共通テスト 化学基礎の点数が面白いほどとれる本』では、共通テストの出題傾向である「知識だけでは解けない問題」に対応できるよう、過去問から厳選して掲載しています。大学入学共通テストで頻出の内容をわかりやすく解説しているため、共通テスト対策として有効的です。
文系学生でも高得点を狙う力が身につき、試験時間内に問題を解ききれるほどの実力を身につけられるでしょう。
解説では、受験生が間違えやすいポイントに絞って詳しく解説しているので、正しい解答プロセスを身につけることもできます。
ただし、この参考書の発展問題では「化学」の範囲も扱っているので、「化学基礎」の勉強をしている人は飛ばしながら取り組みましょう。
『大学入学共通テスト 化学基礎の点数が面白いほどとれる本』のメリット
- 共通テスト対策ができる
- 受験生が間違いやすい問題に関する詳しい解説がある
- 共通テストの解き方がわかる。
- 最短で共通テスト対策ができる。
『大学入学共通テスト 化学基礎の点数が面白いほどとれる本』のデメリット
- 初学者には向かない
- 共通テスト対策に特化しているため各分野の解説は詳しくない
化学基礎おすすめ問題集⑤『化学基礎一問一答』
- 料金
- ¥990
- ページ数
- 245
- 構成
- 三段階の出題頻度を★マークで表示。
- レベル
- 共通テスト〜国公立、私大
- おすすめ度
- ★★★☆☆
『化学基礎一問一答』は以下のような人にオススメです。
- 化学基礎の共通テスト対策をしたい人
- 頻出問題を重点的に勉強したい人
- 化学基礎の基礎知識は身についている人
『化学基礎一問一答』は、試験に頻出する「用語問題」「計算問題」を中心に掲載している参考書です。『化学基礎 一問一答』では、各分野11章立てで構成されているので、入試に必要な知識は完全網羅されています。
掲載されている問題は実際の入試から選定されているので、この1冊を完璧にすれば実戦力を身につけられるでしょう。1冊で共通テストレベルの問題に対応できるようになるのは魅力的です。
また、掲載されている入試問題は、出題頻度が三段階に分けられています。そのため、頻度を把握して頻出分野や重要事項を重点的に学習できます。
『化学基礎一問一答』のメリット
- 全国の化学入試をもとに作成されたため、網羅性がある
- 「用語問題」「計算問題」を徹底して学べる
- 頻出度合いが三段階に分かれて掲載されている
- 入試レベルの問題が多く出題されているので実戦力がつく
『化学基礎一問一答』のデメリット
- 基礎知識がない状態で取り組むと丸暗記になってしまう
- アウトプット中心の参考書なので、解説は少ない

限られた参考書を有効活用して実力を身につけよう!
化学基礎は他の科目と比べて対策できる参考書の種類が少ないため、どのように勉強すべきかわからない人も多いでしょう。
しかし、対策方法がわからない人が多いからこそ、自分にふさわしい参考書で勉強しておけば周囲の受験生に差をつけられます。
基本的には、以下のようなステップで勉強に取り組めればOKです。「インプット→アウトプット」の流れを繰り返すことで、知識の抜け漏れを防ぎ、共通テストの出題形式に慣れることができます。
- Step 1
- 過去問を解き、自分の現状を知る
- Step 2
- 参考書で知識をインプットする
- Step 3
- 問題集・過去問でアウトプットをする
- Step 4
- 知識を詰め込む
より詳しい勉強法については、以下の記事をご覧ください。
最後にもう一度、今回紹介した参考書をオススメな人と一緒に振り返っておきましょう!
- 高校の授業理解を深めたい人
『鎌田の化学基礎をはじめからていねいに』
『よくわかる化学基礎』 - 化学が苦手なので克服したい人
『鎌田の化学基礎をはじめからていねいに』
『高校化学基礎をひとつひとつわかりやすく』 - 用語などを一問一答形式で覚えたい人
『化学基礎一問一答』 - 図や表が豊富な参考書で勉強したい人
『鎌田の化学基礎をはじめからていねいに』 - 共通テストに向けた対策がしたい人
『大学入学共通テスト 化学基礎の点数が面白いほどとれる本』 - 頻出分野を押さえて勉強したい人
『大学入学共通テスト 化学基礎の点数が面白いほどとれる本』
『化学基礎一問一答』
もっと具体的に「このとおりに勉強すれば化学の勉強は完璧、という参考書の流れが知りたい!」という方は、ぜひSTRUXの参考書マップを活用してください!

■ 参考書マップとは? ■
STRUXの「参考書マップ」は、受験までにやるべき勉強を「順番通りに」すべて洗い出したもの。「いつまでに」「どの順番で」勉強をすればいいかがひと目で分かるので、あとはこの通りに勉強するだけ!という状態になります。
- 「どの順番で」参考書に取り組めばいいかひと目でわかる!
- 「なぜこの参考書がおすすめなのか?」「かわりに使える参考書」もすべて紹介
STRUX参考書マップ公式LINEに登録することで、いつでも無料で見ることができます!
LINEに登録して参考書マップを見る