慶應義塾大学薬学部


慶應義塾大学薬学部 化学の対策

*紹介している教材にはプロモーションを含みます

  • 2025年度入試から学習指導要領の変更に伴い、各大学の入試配点や出題範囲の変更が予定されています。順次更新していますが、一部古い情報が含まれている可能性もあるので、記事の更新日を必ずご確認ください。

慶應義塾大学薬学部の化学は難易度が高く、少なくとも標準レベルの問題を確実に解けることが最低条件になります。そのためには、しっかりと出題傾向をつかんで十分に対策しておく必要があります。
この記事では、慶應義塾大学薬学部化学の攻略に必要な情報をすべて、レベルごとに解説していきます。

慶應義塾大学薬学部の化学出題傾向

大問5題構成で、有機化学から2題、理論化学から2~3題、無機化学から1題出題されます。無機化学は、理論化学と同じ大問で出題されることが多いです。

理論化学では反応速度に関する出題がやや多く、無機化学では金属イオンの反応が頻出です。
有機化学では有機物の構造推定が毎年出題され、高分子では糖類・アミノ酸・合成繊維・核酸など知識問題を中心に幅広く出題されています。

いずれの分野も幅広い単元から出題されるため、苦手分野がないようにしておく必要があります。

慶應義塾大学薬学部化学の各問題の特徴

大問構成はこのようになっています。

  • 第1問 無機+理論化学マーク・記述式設問
  • 第2問 理論化学マーク・記述式設問
  • 第3問 理論化学マーク・記述式設問
  • 第4問 有機化学マーク・記述式設問
  • 第5問 有機化学マーク・記述式設問

大問5題構成で、マークと記述の併用形式です。単純な知識問題から計算問題、論述問題、グラフ描画問題など、様々な形式の問題が出題されます。
特に文字数制限や指定語がある論述問題は頻出なので、過去問を中心にしっかり対策しておきましょう。
実験を題材にした問題の他、グラフから考察したりグラフを描いたりする問題も出題されるため、教科書や参考書に載っている実験やグラフ類はしっかり理解しておきましょう。

慶應義塾大学薬学部化学の時間配分の例

試験時間は100分です。単純計算で1題あたり20分しかなく、難易度や設問数を考慮するとかなり厳しい時間設定となっています。問題によって難易度に差があるため、時間がかかる難問は後回しにし、解きやすい問題から先に解いていくのが基本方針になります。

時間配分の例

00:00 第1問 無機+理論化学マーク・記述式設問(20)
00:20 第2問 理論化学マーク・記述式設問(20)
00:40 第3問 理論化学マーク・記述式設問(20)
01:00
01:20 第5問 有機化学マーク・記述式設問(20)

解答の順序はあくまで目安です。最初に全体をざっと見て、得意な分野や解きやすそうな問題から先に解いていきましょう。標準レベルの問題を確実に解くことが重要なので、難問に時間をかけすぎないよう、解く優先順位や時間配分を常に意識しましょう。よほど化学が得意でないと完答は難しいので、場合によっては難問を捨てる勇気も必要です。

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慶應薬学部化学で必要な学力レベル

慶應義塾大学薬学部の化学は難関試験ですが、すべてが難問というわけではありません。基本~標準レベルの問題も少なくないため、まずは標準レベルの問題を確実に解ける学力を身につけることが最低条件です。

レーダーチャート

ここでは、学習塾STRUXが使用しているレーダーチャート分析をもとに、慶應義塾大学薬学部の化学に必要な参考書・レベルをチェックしていきます。

慶應義塾大学薬学部のレーダーチャートはこのようになります。

最難関私立大学にふさわしく、すべての分野で高いレベルが求められます。とはいえ闇雲に難問に取り組むのではなく、まずは標準レベルの問題を確実に正解できる学力を身につけましょう。その後、頻出の理論化学や有機化学を中心にやや難しいレベルの問題にも取り組んでいきましょう。

理論化学

理論化学はレベル5。計算問題はもちろん、論述問題や実験考察問題の他、グラフの描画・考察問題など、様々なパターンの問題が出題されます。まずは問題集で頻出の問題パターンや基礎知識をしっかり固めていくことが重要です。計算量も多いため、煩雑な計算でも最後まで解き切る訓練を普段から積んでおきましょう。

有機化学

有機化学はレベル5。毎年出題される構造推定問題を中心に対策しましょう。有機物の構造を特定するためには、各物質の性質や反応・用途など、非常に幅広い知識が必要になります。問題集や過去問でなるべく多くの類題を解き、理解を深めておきましょう。
高分子は一般的な問題集では問題数が少ないことが多いため、過去問を中心に対策していきましょう。

無機化学

無機化学はレベル5。有機化学と理論化学に比べると設問数は少なく、近年は標準的な知識問題が中心に出題されています。無機化学自体、暗記すべき事項が多いため、知識に穴がないよう網羅的に対策をしておきましょう。反応物の色などは目で見た方が印象に残りやすいため、資料集なども積極的に活用していきましょう。

慶應義塾大学薬学部化学が解けるようになるためのレベル別勉強法

ここからは、慶應義塾大学薬学部の化学で合格点をとれるようになるための勉強内容をご紹介します。「これから勉強を始める!」という人ははじめから進めてほしいですし、ある程度基礎はできている!これから慶應義塾大学薬学部に特化していきたい!という人は途中から読み進めてもOKです。

まずは化学の基本。教科書レベルの内容をしっかり身につけよう

化学の勉強は、学校の授業と並行して行うことでスムーズに進めることができます。ただ3年生の履修範囲は、学校の進度が遅いと入試対策が間に合わなくなる可能性があるため、予習が必須です。3年生に進級する前後には予習をスタートさせ、夏前には全範囲の教科書レベルの内容は押さえておきましょう。

これまで習った範囲の復習も含め、以下の参考書で全範囲の知識の網羅と定着を並行して行います。

「スタディサプリ」などの映像授業を活用し、教科書レベルの基本知識を盤石にしていきます。いきなり問題を解くことはできないため、まずは映像授業の視聴と付属の問題を解くことで、化学の基礎をしっかり身につけていきましょう。

「リードα」「セミナー」などは適宜学校で配布されたもので似たようなものを使っても構いません。学校で配布されない場合、中古のものの購入や市販の「エクセル化学」などを活用しましょう。問題数が多くレベルも幅広いため、知識の定着にも入試レベルへの飛躍にも最適です。

次に進むポイント

  • 化学の苦手意識はほぼなくなった
  • 化学でどういう範囲があって、どんな問題が出るのか把握している
  • 教科書レベルの内容は、映像授業などですべて理解できた

慶應薬学部入試を解くための「定石」を把握する問題演習

慶應義塾大学薬学部の化学では、標準レベルの問題を確実に解くことが絶対条件です。難問であっても定石問題の組み合わせや延長で解けることがほとんどなので、まずは入試問題を解くための「武器」となる定石問題を固めていきます。

上記の問題集は、遅くとも3年生の夏休みのうちに仕上げましょう。化学はセンスや発想力よりも基礎知識の積み重ねが重要なので、解説も含めて丁寧に取り組んでいきましょう。

次に進むポイント

  • 「基礎問題精講」は9割以上解けて、解説まで完璧に理解できている

慶應薬学部入試に向けた総仕上げ!入試形式の問題で演習

定石問題が身についたら、あとは慶應薬学部入試に向けて絞り込んでいくだけ。入試頻出の重要問題を繰り返しやり込むことで、必要な知識をしっかり定着させていきます。

まずは「重要問題集」を完璧に仕上げてから、「新演習」に取り組みましょう。複数の問題集を中途半端にやるより、1冊を完璧にする方がはるかに効果的です。「新研究」は頭から読もうとせず、知識を補強するための辞書代わりに使いましょう。

ここまでの問題集をやり終えたら、3年生の11月頃からは過去問に取り組んでいきましょう。

  • 過去問赤本(5〜10年分)

少なくとも直近10年ほどの過去問は解いておきましょう。慶應義塾大学薬学部の化学は時間設定がかなり厳しいため、問題に優先順位をつけながら、解ける問題を確実に解く力が求められます。過去問には必ず時間を計って取り組み、時間配分を常に意識しましょう。

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監修者|橋本拓磨

橋本拓磨

東京大学法学部を卒業。在学時から学習塾STRUXの立ち上げに関わり、教務主任として塾のカリキュラム開発を担当してきた。現在は塾長として学習塾STRUXの運営を行っている。勉強を頑張っている高校生に受験を通して成功体験を得て欲しいという思いから全国の高校生に勉強効率や勉強法などを届ける「ストマガ」の監修を務めている。

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