- 2025年度入試から学習指導要領の変更に伴い、各大学の入試配点や出題範囲の変更が予定されています。順次更新していますが、一部古い情報が含まれている可能性もあるので、記事の更新日を必ずご確認ください。
1990年に開設され、幅広い分野における問題解決のプロフェッショナル育成を掲げる慶應義塾大学総合政策学部。伝統ある慶應義塾大学においては比較的新しい学部ですが、優秀な受験生が数多く集まっています。入学試験では出題傾向をきちんと把握し、必要な対策に絞っていくことが必須となります。
この記事では、慶應義塾大学総合政策学部数学の攻略に必要な情報をすべて、レベルごとにお伝えしていきます。
慶應義塾大学総合政策学部の数学出題傾向
過去5年(2016-2020)の過去問から頻出分野を分析しましょう。慶應義塾大学総合政策学部を目指すみなさんは対策にぜひ役立ててください。
慶應義塾大学総合政策学部における数学の出題頻度を表にまとめています。頻出度の多い範囲は重点的に対策をしていきましょう。
備考:*付きは数が同じものの組み合わせで複合問題。
数Aの場合の数と確率、そして数2の図形と方程式が圧倒的頻出分野で、ほぼ毎年出題されています。特に数1Aは、1年生で習い終える高校も多いかと思いますので、基本的な学習を終えたらすぐに入試レベルの問題演習へと進みましょう。直前期は頻出範囲を重点的に演習し、万全の状態で入試に臨みましょう。
慶應義塾大学総合政策学部数学の各問題の特徴
大問構成は次のようになっています。
- 第1問 小問集合
- 第2問 マーク式設問
- 第3問 マーク式設問
- 第4問 マーク式設問
- 第5問 マーク式設問
- 第6問 マーク式設問
すべてマーク式。第1問のみ小問集合で、幅広い分野から出題されます。小問集合は比較的取り組みやすい問題が多いため、試験が始まったらまず第1問から解くのがよいでしょう。簡単な問題から片付けていくことで、試験本番の緊張する場面でもリズムがつかめてくるでしょう。
慶應義塾大学総合政策学部数学の時間配分の例
慶應義塾大学総合政策学部の数学は120分。
方針としては、まず問題全体を眺め、比較的取り組みやすそうな設問から解いていきましょう。また、1つの問題に長時間足止めされるとそのうち何も思いつかなくなり、気づけばタイムロスで取り返しがつかなくなります。そのため自分で時間を決めておき(5分ほどがおすすめ)、ずっと手が止まっていたら一旦他の問題に移り、後ほどまた戻ってくると頭の中がリフレッシュされ、解法を思いつく可能性がアップします。
以下に時間配分の例を示しておきます。
時間配分の例
もっともらしく書けばOK。小問集合と他の設問の比率、1問あたり何分くらいかけられるか、ということが別れば良いです。
00:00 | 第1問 マーク式設問(20分) |
00:20 | 第2問 マーク式設問(20分) |
00:40 | 第3問 マーク式設問(20分) |
01:00 | 第4問 マーク式設問(20分) |
01:20 | 第5問 マーク式設問(20分) |
01:40 | 第6問 マーク式設問(20分) |
これはあくまでも目安です。入試本番では緊張感もあり、意外に手こずることもあるでしょう。少し厳しめに時間を測って過去問演習をしておきましょう。
学習塾STRUXではこれらの勉強計画を
□ 受験生の今の成績に合わせて
□ 受験までの日数に合わせて
□ 受験生それぞれの得意・苦手に合わせて
オーダーメイドで作成して、計画の実行・改善まで毎日の勉強を管理します。
慶應義塾大学総合政策学部数学で必要な学力レベル
慶應義塾大学環境情報学部では典型的な問題をきちんと解けるようにしておくことが求められます。共通テストと比べて、大きな難易度の差は見られません。得点率は、3問完答し、残りの3問は取り組みやすい設問で確実に点数を稼いでトータル8割程度を目指しましょう。マーク式で過程は採点されないため、計算ミスは命取りになります。きちんと正しい答えに辿り着けるよう、日頃から意識して学習しましょう。
慶應義塾大学総合政策学部数学が解けるようになるためのレベル別勉強法
ここからは、慶應義塾大学総合政策学部の数学で合格点をとれるようになるための勉強内容をご紹介します。「これから勉強を始める!」という人ははじめから進めてほしいですし、ある程度基礎はできている!これから慶應義塾大学総合政策学部に特化していきたい!という人は途中から読み進めてもOKです。
数学の基本、教科書レベルがきちんと身についているかのチェック
慶應義塾大学は誰もが知る名門大学ですが、いきなり難しい問題を解こうとしても成績の伸びは頭打ちになります。入試の合否を左右するのは盤石な基礎力だからです。
数学が「苦手!」という場合は、まずその苦手を払拭するため、基礎の基礎から取り組むべきです。以下のチェックリストに当てはまる場合は、まず一番基本的な問題集から取り組むようにしましょう。当てはまらない場合は次のレベルへとスキップして構いません。映像授業などを通した教科書レベルの内容理解と復習に取り組みましょう。
- 教科書に載っている内容や学校の授業を正直ほとんど理解できていない
- 数字がそもそも苦手
- 学校の授業を全然聞いていなくて、テストでも赤点ギリギリ
これらの項目に一つでも当てはまる場合は、以下の参考書からスタートしましょう。
こちらの「ひとつひとつわかりやすく」シリーズは、教科書レベルよりも易しい参考書です。高校2年生のうちには終わらせておかないと、入試レベルの問題演習に十分な時間が取れず、受験本番には間に合いません。
「スタディサプリ」などの映像授業を活用し、教科書レベルの基本知識を盤石にしていきます。数学は最低限の知識がないと問題を解くのは困難ですから、まずは映像授業の視聴と付属の問題を解くことで身につけていきましょう。
次に進むポイント
- 数学の苦手意識が少し薄れてきた
- 数学1A2Bではどのようなことを学ぶのか、またどういった問題が出るのか把握できた
- 映像授業や学校の授業内容はすべて理解できた
豊富な演習を通じて、慶應義塾大学総合政策学部の数学を解くための基本解法を習得!
慶應義塾大学総合政策学部入試や共通テストレベルでは、知識を正確かつスピーディに使いこなして問題を解く能力が求められます。そのため、普段から学んだことを受け身で流すのではなく、問題を解く訓練を積むことが重要です。知識は実際に使いこなすことでしか身につきません。ここからは頻出の解法を確実に使えるようにすることで、入試問題を解くための「武器」を身につけていきましょう。
入試の土台を作るための参考書として、長年受験生から支持を得てきたチャート式。このシリーズを使い、問題を解くための道具を整理しながら頭に入れていきましょう。徹底的に反復し、多様な問題に対する解法を広く身につけることが重要です。
数学1Aと2Bの青チャートは高2の間には終わらせておくべきです。
次に進むポイント
- 「青チャート」の「レベル3」までは完璧に解ける
- 「青チャート」の「レベル4・5」は7割以上解ける
慶應義塾大学総合政策学部レベルまで引き上げる!入試形式の問題演習
定石問題を演習して基本知識を自在にアウトプットできるようになれば、本番でも問題解決の糸口を見つけやすくなります。ここが過去問演習に突入する前の、最後の踏ん張りどころです。
基本的な参考書を終えたら、慶應義塾大学総合政策学部の過去問および形式の似た大学の過去問で入試対策を仕上げていきます。
- 過去問赤本(5〜10年分)
直近10年ほどの過去問は、赤本で時間を測って取り組みましょう。大学入試には同じくらいの実力を持つ受験生が集まります。最終的に合否を分けるのは、問題を解く順番や試験の段取りをどれだけリハーサルしてきたかです。秋の大学別模試以降は過去問を使って盤石に仕上げていきましょう。